1992年8月14日 KAWAISTEEL TEAM NOVA 株式会社カワイスチール 【フォルカー・バイドラー選手 欠場のお知らせ】 1992年度全日本F3000選手権シリーズ参戦しておりますKAWAISTEEL TEAM NOVA のドライバーであるフォルカー・バイドラー(独)は、’91年ル・マン24hレース 出場後から始まった”耳鳴り”症状がおさまらず全日本F3000選手権第6戦(8 /1~2)終了後一時帰国しドイツ国内の医師の診断を受けたところ、当分の間レース 出場を控えるよう指示を受けました。 このような事情により、8月15日~16日開催の全日本F3000選手権第7戦及 び9月5~6日開催の同第8戦には出場できないこととなりました。 尚、フォルカー・バイドラーが欠場する2レースにつきましては金石勝智がKAWAIST- EEL LOLA T92/50をドライブいたします。 フォルカー・バイドラーは、’91年ル・マン24hレース出場後”耳鳴り”症状を 訴え始め、’91シーズン終了後母国ドイツで集中治療を受けました。また本年6月 ル・マン24hレースの前にはスイスで特別の治療を受けましたが完治せず、7月18 日~19日に開催された全日本F3000選手権第5戦終了後に、再度左耳に症状が現 われてしまいました。さらに、8月1日~2日の全日本F3000選手権第6戦に於い てはレースウィークの金曜日より”耳鳴り”の自覚症状を訴えておりましたが、走行時 間がそれ程長くなかったためかさほどの影響は受けず、幸いに決勝レースでは優勝を飾 ることができました。 しかしながら、レース終了後8月4日にドイツに戻り精密検査を行った結果、このま まレース活動を続け、騒音と振動の中に身を置けば完治の可能性を全く失う恐れがあり また無理に走れば走行中に事故を起こしかねない非常に危険な状態であるとの診断を受 けました。 フォルカー・バイドラー自身はレースへの参加を強く希望しましたが、周囲の説得を 受け8月8日に本人もそれを受諾。8月10日KAWAISTEEL TEAM NOVAもこれを了承し欠 場を決定しました。 【ドライバー・プロフィール】 ■氏 名:金石 勝智 (KATSUTOMO KANEISHI) ■出 生 地:大阪府 高石市 ■生年月日:1968年(昭和43年)11月21日(23歳) 《主な戦績》 1980 カート・ショップを経営していた叔父の勧めでレーシング・カートを 始める。 デビュー戦で優勝。以後86年までカート・レースで活躍 1981 SL大阪シリーズSIクラス・シリーズ・チャンピオン 1982 SL大阪シリーズSクラス・シリーズ・チャンピオン 全日本カート選手権に初出場 1983 全日本カート選手権ナショナルAIIクラス・シリーズ・チャンピオン 1986 全日本カート選手権FKクラス・シリーズ2位 ジャパン・カートGP(FKクラス)で予選2位/決勝2位 1987 高校卒業後、鈴鹿FJ1600B第3戦で4輪レース・デビュー 鈴鹿/筑波/西日本で計9戦し、最高5位 ミラージュカップ・フレッシュマン・シリーズ6位 1988 鈴鹿FJ1600Aシリーズ・チャンピオン(2勝) 鈴鹿FJ1600Bシリーズ2位 西日本FJ1600シリーズ5位 全日本F3選手権の後半6戦に出場 1989 全日本F3選手権にラルトRT33・無限、最高2位、シリーズ5位 1990 全日本F3000選手権に最年少21歳でデビュー、最高9位 マシンはローラT89/50&T90/50・無限 1991 全日本F3選手権にラルトRT35・無限でフル出場、鈴鹿で2勝し、 シリーズ2位 F3世界一決定戦となった富士F3リーグでは5位 全日本F3000選手権にはローラT90/50・DFVで7戦に出場、 最高18位 1992 全日本ツーリングカー選手権にCIVICで出場、第4戦鈴鹿500km レースでクラス3位 全日本F3000選手権第1,2戦に出場 マシンはローラT92/50・無限 提供:株式会社カワイスチール *** FMOTOR4F SysOp 名倉 勇二 (SDI00601)/RIJ ***