1992年7月2 0日 -92年全日本F3000選手権シリーズ第5戦- セッティング不十分で無念の結果 前回のレースからほぼ2ケ月のインターバルをおいて開催されるシリーズ第5戦。 ここまで、プロミス&レイナード・レーシングチームのロス・チーバーは開幕戦での優 勝のほか、第4戦で2位入賞を果たしており、その結果シリーズポイントランキング1 位でこのレースを迎えた。今シーズンは各レースごとに優勝者が異なるという混戦模様 となっているが、シリーズ前半を締め括ることになる今回のレースは、チーム一丸とな って優勝を狙い、後半戦へ向けての勢いに乗りたいところだった。 [7月18日:予選]プロミス&レイナード・レーシングチームは、他のチームととも にレースウィークの金曜日から練習走行に入るべく準備を整えてきたが、オートポリス は連日の悪天候によりまったく練習走行を行うことができなかった。悪天候は予選が予 定されていた土曜日も回復せず、朝から霧と雨に悩まされ、結局、予選は翌日曜日に順 延されることになった。 [7月19日:決勝]1ケ月前のタイヤテスト以来オートポリスのコースを走っていな い各F3000チームのために、当日の朝40分間、フリー走行の時間帯が設けられた。ここで25番ロス・チーバーは、1分33秒223で5番手のタイムを出した。そこか ら1時間のインターバルをおいて、公式予選が行われた。今回は予選/決勝をワンディ で行うことになったため、予選はこの1セッションのみとなり、ここでスターティング グリッドが決まる。最初のタイムアタックでチーバーは1分32秒435のタイムを出 し、さらに予選終了5分前に2回目のアタックに入った。ところが、途中で5速ギアに トラブルが発生し、タイムアップは果たせず10位という予選結果に終わってしまった のであった。決勝レースは、スタートでアクシデントがあったものの1周目はポジショ ンキープ、さらにレース序盤に8位まで順位を上げたが、マシンのハンドリングが思う に任せず、29周目にスピン。そのため順位を大きく落とし、1周遅れの13位でゴー ルのチェッカーフラッグを受けたのであった。 ド ラ イ バ ー & チ ー ム 監 督 コ メ ン ト ●ドライバー/ロス・チーバー(RossCheever) レイナードでは、セッティングでスィートスポットを得るためにはテストを積み重ね る必要がある。しかし、今回はずっとテストができなかったので、ハンドリングのバ ランスを取りきることができなかったんだ。オーバーステアを解消することができな かった。途中でスピンをしたのもそのオーバーステアが原因だ。今回のように1日で すべてを決するレースの場合は、ローラの方が合っていたのだと思う。次のSUGO や鈴鹿では期待してほしい。 ●チーム監督/本間勝久(Katsuhisa Honma) テスト不足ということは言い訳にはならないでしょう。セッティングしきれなかった というのが、今回のレースのすべてです。SUGOではテストを重ねてきているので 次のレースでは良い結果が得られると期待しています。シーズンもまだ中盤ですから 後半戦へ向けて頑張りますので、これからも応援をよろしくお願い致します。 レースデータ ●開催日/7月18日(予選は天候不良で順延)~19日(予選/決勝) ●開催地/オートポリス(大分県):1周=4.674Km ●主催者/株式会社オートポリス、ジュピターレーシング&スポーツカークラブ ●観客数/予選日:2,430人、決勝日:39,900人 ●天 候/予選日:濃霧及び雨のため予選は日曜日に順延、決勝日:曇り時々晴れ、26 ℃ [シリーズポイントランキング] 1位 :マウロ・マルティニ 18点 2位 :フォルカーヴァイドラー 17点 3位 :ロス・チーバー 15点 4位 :エディ・アーヴァイン 12点 5位 :パウロ・カルカッシ 11点 6位 :服部尚貴 10点 マルコ・アピチェラ 10点 8位 :トーマス・ダニエルソン 6点 星野一義 6点 アンドリュー・ギルバート・スコット 6点 11位:ローランド・ラッツェンバーガー 4点 12位:ミカ・サロ 3点 :和田久 2点 黒沢琢弥 2点 小河等 2点 16位:リカルド・ライデル 1点