3月22日、全日本F3選手権第1戦の決勝が行われ、予選12位スタートの#7ジェームス
・コートニーがごぼう抜きと大バトルを見せて、見事な優勝を飾った。
日産エンジンに18年ぶりのポールをもたらした#12モンティンは、あろうことか電気
系トラブルでピットスタートになってしまい、ペナルティで予選順位をフイにした#7
コートニーと同じく後方から追い上げることになった。
スタートでジャンプアップしたのは#3横溝、#4クインタレッリのインギングチーム。
1周目からワンツー態勢を敷く。驚きは#7コートニー。1周目に12位から5位へ。さ
らに1コーナーで4位に上がると、3周目の1コーナーで#2佐藤をかわして3位に浮
上。前を行くトップ2台を追う。このトムスのエースの活躍とは裏腹に、無限のエー
ス#1細川は1周目でスピンを喫し、大きく順位を落とす。
トップ2台は1分21秒台。対する#7コートニーのペースは19秒台と急激な追い上げを
見せる。また、ピットスタートの#12モンティンも5周目の1コーナーで5位まで順
位を上げる。
折り返しの6周終了時の順位は、#3横溝、#4クインタッレリ、#7コートニー、#2佐藤、
#12モンティン、#11柴田。#7コートニーは一旦前との間隔を開けたが、8周目の1コ
ーナーで#4クインタレッリをパス。トップ#4横溝に照準を合わせる。
8周終了時、1.5秒あった両者の差は、あっという間にテール・トゥー・ノーズ状態
に。しかし、#3横溝も踏ん張り#7コートニーのミスを誘う。10周目再び食らい着いた
#7コートニーだが、11周目にはまた離れるという強弱をつけた攻めを見せる。
そして、最終ラップ、バックストレッチで再び#3横溝の背後についた#7コートニーは、
130R手前で並びかける。焦った#4横溝はシケインの入口でミスをして失速。#7コート
ニーが観客を魅了する大バトルを見せて、日本初レースを優勝を飾った。
コートニー
「鈴鹿のF1は子どもの頃からテレビで見ていたので、ここで走れることは嬉しい。
セッティングがうまくできていたので1コーナー回った時点でイケルと感じた。ホワ
イトラインカットのペナルティはイギリスでは例がなかったのでちょっと面食らった。
途中前と間隔が開いたのは、水しぶきでコンピューターに水が入ったようで、ちょっ
とエンジンがぐずったから」
◆全日本F3公式サイト http://www.j-formula3.com/
◆鈴鹿サーキット http://www.suzukacircuit.co.jp/
■決勝 天候:雨/コース:ウェット
P.-No.Driver------------------Car-------------Engine---------Lap----Time------
1 7 ジェームス・コートニー DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 28'19.855
2 3 横溝 直輝 DALLARA F303 TOYOTA 3S-GE 12 -1.487
3 4 ロニー・クインタレッリ DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 -7.085
4 2 佐藤 晋也 DALLARA F302 無限MF204B 12 -25.071
5 12 パオロ・モンティン DALLARA F303 NISSAN SR20VE 12 -27.966
6 11 柴田 裕紀 LOLA-DOME F106 無限MF204B 12 -46.006
7 8 小早川 済瑠 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 -53.377
8 1 細川 慎弥 LOLA-DOME F106 無限MF204C 12 -53.497
9 32 番場 琢 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 -1'03.235
10 19 柴田 裕吉 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 -1'30.970
11 36 片岡 龍也 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 -1'55.281
12 18 小川 貴広 DALLARA F302 TOYOTA 3S-GE 12 -2'05.708
--------《 以上完走 》-----------------------------------------------------
33 吉本LOLA-DOME F106 TOYOTA 3S-GE 2 -10 Laps
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* Fastest Lap: No.7 ジェームス・コートニー 2'18.748
http://motorsports.nifty.com/
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