優勝チーム代表 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「上出来としか言いようがないです。欲を出すとキリがないですが、できれば坪井くん以外の人がここにいれば明日お客さんが盛り上がるなあと(笑) まあこういう結果になったことで太田くんも牧野くんも明日の戦いにより集中できると思うんで、ここまでの位置で戦ってくれた二人に感謝しますし、嫌な思いをさせてくれる坪井くんにも感謝しています」
「今日タイヤ交換もいっぱいミスがありましたが、ミスなくクルマを仕上げて、ドライバーに思う存分力を出してもらえれば、必ずチャンピオンを取れると思うので、よろしくお願いします」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の決勝が11月9日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションからスタートした太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が今季初優勝を達成した。
第8戦決勝は午後2時40分、定刻から10分遅れてフォーメーションを開始した。周回数は31。スタート時の気温は21℃、路面温度は31℃だ。
スタートでは制御システムの誤作動で番手スタートの岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)のギヤが入らず、グリッドから一歩も動けない状況に。後方では三宅もスタート直後にギヤが1速から上にシフトアップできない状態となり、そのままレースを終えてしまうアクシデントが発生したが、幸いこれらに起因した大きなアクシデントには至らなかった。
この間にトップグループは太田、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)の順で西コースへ向かった。
2周目の1コーナーでは牧野がOTSを使って佐藤に襲いかかるが、佐藤もOTSを使って対抗。その後方では14番手スタートの野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)が1周で10番手まで挽回してコントロールラインに戻ってきた。
さらに野尻は6周目のスプーンでも笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)をインから笹原をパス!9番手に浮上する。
一方、トップの太田は6周終わって太田のリードは4秒135。本人も無線で「クルマは完璧」とコメントしており、その後も順調にリードを広げて10周目にはその差を5秒230とする。
そしてこの周から特別規則で定められたタイヤ交換を行うドライバーが相次ぐ。まずは10周終わりで牧野、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、野尻がピットへ。
11周終わりで佐藤、坪井、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)がピットインするが、この際佐藤の左リヤタイヤが締まっておらずに脱落、これにより佐藤はピットレーンでストップしてしまい、そのままレースを終えることになった。
また坪井は牧野の前でコースインすることに成功している。
そしてトップの太田と山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)も12周目にタイヤ交換を行い、そのまま坪井の前でコースに戻った。
その後もドライバーたちのタイヤ交換は続いたが、18周目にピット作業を行った平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)の後輪がピット出口で外れてしまい、平良はコースサイドにストップ。外れた後輪はコース上を転がって2コーナー付近まで行ってしまったため、この周でセーフティーカーが導入されることになった。
ここですかさずピットに飛び込んだのが、そこまでコースに留まり続けていた岩佐と大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)だ。スタート時のトラブルで一旦は最後尾まで後退した岩佐も、これで入賞圏内に浮上してきた。またこれでコース上の全車がタイヤ交換を終えたこととなり、太田が再びトップに立った。2番手は坪井、3番手は牧野、阪口、福住と続いて野尻が6番手だ。
セーフティーカーは22周目にピットイン。23周目からレースは再開となるが、24周目のスプーンカーブで笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)が絡むアクシデントが発生。アウト側の縁石に乗り上げた笹原はフロントノーズを壊してスロー走行でピットに戻ってきたが、大嶋は西ストレートでクルマを止めざるを得なかったため、25周目からは2度目のセーフティーカーランとなった。
セーフティーカーは28周目のピットイン。レースは残り3周で追い越し可能となった。
トップの太田は再びリードを広げにかかる。坪井と牧野はこれを追い上げることはできない。後方では野尻が130Rで福住を捉えて5番手に浮上した。
結局レースは太田格之進が最後までトップを譲らずに31周を走り切り、今季初優勝。昨年の最終戦鈴鹿以来の通算2勝目を挙げた。
2位には坪井翔が入り、ドライバーズポイントを101.5ポイントに伸ばした。牧野任祐はこのレースを3位で終え、トータル83ポイントとなったため、坪井とのポイント差は18.5ポイントに広がった。
そして野尻智紀は5位フィニッシュで76ポイントとなり、この時点でチャンピオンの可能性が消滅。2024シーズンのチャンピオン争いは坪井と牧野の二人に絞られた。果たして最後に栄冠を手にするのはどちらなのか。坪井はこのまま逃げ切るのか。それとも牧野が2015年のFIA-F4の雪辱を果たすのか。
シリーズ第9戦は11月10日午後2時30分より、同じく31周で戦われる。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Lap Time Behind Gap
1 6 太田 格之進 DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'08.862 - -
2 36 坪井 翔 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 31 1:00'13.422 4.560 4.560
3 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'14.370 5.508 0.948
4 38 阪口 晴南 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 31 1:00'16.314 7.452 1.944
5 16 野尻 智紀 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'17.087 8.225 0.773
6 8 福住 仁嶺 Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 31 1:00'17.923 9.061 0.836
7 64 山本 尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'18.188 9.326 0.265
8 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 31 1:00'19.568 10.706 1.380
9 15 岩佐 歩夢 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'20.034 11.172 0.466
10 39 大湯 都史樹 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 31 1:00'22.034 13.172 2.000
11 50 木村 偉織 San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'22.456 13.594 0.422
12 53 ジュジュ TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 31 1:00'23.563 14.701 1.107
13 20 国本 雄資 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 31 1:00'27.838 18.976 4.275
14 *7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 31 1:00'34.026 25.164 6.188
15 37 笹原 右京 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 30 1:00'26.373 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 27 Laps)完走 ----
- 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 23 42'39.083 8Laps 7Laps
- 4 小高 一斗 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 23 58'51.536 8Laps 16'12.453
- *19 平良 響 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 18 31'24.648 13Laps 5Laps
- 55 大津 弘樹 TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 17 46'35.201 14Laps 1Lap
- *65 佐藤 蓮 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 11 18'54.272 20Laps 6Laps
- 12 三宅 淳詞 ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E 0 - 31Laps 11Laps
Fastest Lap: CarNo. 6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23) 1'40.588 (31/31) 207.830 km/h
CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 7は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第15条1.2(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 65は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。
CarNo. 19は、全日本スーパーフォーミュラ選手権統一規則第21条11(リリース時の安全確認不足)により、罰金50,000円を科した。
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦の決勝が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、、ポールポジションスタートの野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が、優勝を飾った。2位には終盤、野中に迫った荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が入った。
マスタークラスは、スタートで2位に下がったものの、すぐにトップを奪い返したクラスポールの清水康弘(GNSY 324)が、嬉しい初優勝を飾った。
好天に恵まれた鈴鹿。この第16戦の結果で、明日の第18戦のグリッドが決まるだけに、大詰めを迎えているタイトル争いを考えても、重要なレースとなる。
午後0時35分、17周のレースがスタート。
ポールスタートの野中が好スタートでトップを守り、荒尾、そして、5番グリッドから上った小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。
野中がトップに出たことで、ランキングトップの小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、1つでも順位を上げたいところだったが、逆に、ポジションを落としてしまい、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)の後ろ、6位でオープニングラップを終えた。
レース前半は、野中がハイペースで逃げ、荒尾が少し離れて、さらにその後方で小林と中村が競り合い、さらにその後方でフレデリックを小出が追うという展開になった。
トップ野中と荒尾の差は、周を重ねるごとに開き、6周を終えた時点で3.9秒となって、この段階では完全に野中の独走になると思われた。
しかし、ここから荒尾がペースを上げ、逆に、タイヤの摩耗に苦しむ野中のペースは鈍り始める。両者の差は、8周目2.5秒、10周目2.1秒、13周目には1秒と、みるみる縮まっていった。
荒尾も自身のタイヤが限界を迎えるなか、必死に野中を追い、最終ラップでは背後に迫ったが、経験に勝る野中がなんとか荒尾を抑え、今季4勝目のチェッカーを受けた。
後続の順位は、オープニングから変わらず、3位小林、4位中村、5位フレデリック、6位小出となった。この結果、野中は小出とのシリーズ争いで、29ポイントあった差を19ポイントまで縮め、逆転チャンピオンの可能性を広げた。
マスタークラスは、スタートでDRAGON(TEAM DRAGON 324)がトップに出たものの、2周目に、クラスポールスタートの清水康弘(GNSY 324)が逆転。
以降は、清水がラップを重ねるたびに、差を開いていった。
3周目からは、清水、DRAGON、今田信宏(JMS RACING TEAM)、藤原誠(TEAM DRAGON 324)のオーダーで、縦に長い展開となり、周を追うたびに各車の間隔は開いていった。
ラップタイムでDRAGONを約1秒上回る清水は、最終的に11秒という大差でチェッカーを受け、記念すべきSFライツ初優勝を飾った。
ランキングでは、2位に入ったDRAGONが110pと、依然、今田(79p)を大きくリードしている。
第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
第16戦優勝 野中誠太(TOM'S)
「今週トムス勢は非常に良くて、その中でも僕は調子が良かったので、自信を持って挑むことができました。スタートが良く、そこからギャップを作ることができましたが、路温が上がり、SFも走った後だったので、タイヤの落ちは激しかったのが予想以上でした。荒尾選手が追いついてくる中で、落ち着いて大きなミスのないように走ることが重要でした。なんとか守り切れて良かったです」
「残り10周くらいの早い段階からたれる雰囲気がわかったので、ドライビングを工夫しながら走りました。とにかくベストを尽くせるようにと集中して走りました。チャンピオンシップのことを考える余裕もありませんでした。残り3周くらいからエンジニアさんに『気合いだ』と声をかけてもらっていて、気持ちでがんばった感じです」
「個人的にはポールポジションをとれたのがライツでは初めてだったので、そこは素直に嬉しかったですし、落ち着いてレースして勝てたことは自信にもつながりました。明日の最初のレースは小出選手が前にいますが、あまりチャンピオンシップのことは気にせずに、今日みたいにやるべきことをしっかりやれば結果はついてくることがわかったので、明日も普通にやるべきことをやって終えられればと思います」
第16戦決勝2位 荒尾創大(TODA RACING)
「スタートでホイールスピンさせてしまい、順位を落とすかなと思いましたが、後続車もみんな同じ状況でした。その中で野中選手のスタートが抜群に良くて、1コーナー行くまでに離れてしまいました。レース前半も野中選手が速くて、プッシュしても追いつかない状況でしたが、後半は僕のペースが上回ってきました。タイヤは辛かったんですが、なんとかクルマをねじ伏せて食らいつきました。抜けなかったのは残念ですが、明日に向けては良かったなと思います」
「タイヤが辛い状況はみんな一緒だったので、その中でどのくらいクルマをコントロールできるかというところでペースは変わってくると思います。タイヤが辛い中で良いペースを維持できました」
「明日の午前中のレースはコンマ1くらいの差で5番手からのスタートになってしまいましたが、表彰台を目指して頑張りたいと思っていますし、午後のレースはまたフロントローからスタートできるので、1コーナーで前に出られるようにスタートを改善していきたいです」
第16戦決勝3位 小林利徠斗(TOM'S)
「5位スタートでしたので、トップを追うには遠いな、というところでした。とりあえず自分のできることをやって、一つでも順位を上げられるように頑張ろうという思いでした」
「特別何かしようということはなく、スタート以外ではほぼ抜きづらいので、スタートに気持ちを入れて挑みました。実際、前方のクルマがみんなホイールスピンをして白煙をあげていましたし、その中で僕はスタートが決まったので、順位を上げられたのは良かったです。そのあとは、集団の後ろに入っていく想定のセットだったんですが、前が離れていって自分が集団の先頭という、一番僕らのクルマに合っていない状況になったので、苦しいレースが続きましたが、なんとか抑え切ることができました」
「中村選手もものすごい気迫で迫ってきましたが、互いを尊重していたからこそできるバトルだったので、ああいうバトルができたのは良かったです」
「次のレースは4位スタートになりますが、やることは一緒ですし、一つ一つやれることに集中できればなと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 17 32'23.702 - -
2 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 17 32'24.113 0.411 0.411
3 38 小林 利徠斗 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 17 32'35.689 11.987 11.576
4 35 中村 仁 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 17 32'40.713 17.011 5.024
5 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 17 32'48.287 24.585 7.574
6 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 17 32'49.569 25.867 1.282
7 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 17 32'51.847 28.145 2.278
8 5 入山 翔 IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM 17 33'14.053 50.351 22.206
9 8 M 1 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 17 33'31.916 1'08.214 17.863
10 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 17 33'43.159 1'19.457 11.243
11 4 M 3 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 17 33'45.451 1'21.749 2.292
12 13 M 4 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 17 33'48.364 1'24.662 2.913
---- 以上規定周回数(90% - 15 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 36 野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC) 1'53.103 (2/17) 184.833 km/h
第8戦ポールポジション 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「昨日はフリー走行でロングランばっかりで、ニュータイヤを履く前にアタックできたのは1回だけで、ほぼほぼ準備できないままニュータイヤで走ったので11番手でした。でもフィーリングとしては悪くなかったし、去年の最終戦のデータもあるので不安もなく自信を持って予選に臨めました」
「自分のことだけ考えようと思って予選に臨みました。自分はタイヤの暖まりが良いと思っていたので、Q1は前に出て、そんなにペースを上げないように走って通過できました。Q2は今まで以上にドライビング面でチャレンジしたかったことを全部やりました。その結果ポールを取れたと思います」
「明日もあるので、あまりランキングのことは考えたくないのが正直なところです。どうせ僕がトップを走っていても何か言われるんだろうなと。そこはしっかりチームと話し合わないとと(笑) チームとしてはチームタイトルとドライバーズタイトルを両方狙えるすごくいい機会ですので、今日しっかりレースをすれば、明日に向けてデータを持ち帰ることができますから、ポール・トゥ・ウィンをしたいと思います」
第8戦予選2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「もちろんチャンピオンシップのことを考えると2ポイント取ったことは良かったと思いますが、ポールポジションを目指していろんなアプローチをしてきたので、それが取れなかったのは悔しいです」
「トップとの差を考えても、いろんな面で少しずつ足りなかったなと捉えていて、いくつかのポイントでポテンシャルを上げていかないとトップには届かないなと。そこはチームと一緒に上げていかないとと思いますが、午後の決勝についてはフロントローなので、しっかり切り替えて、勝つためのいろんなことを準備して、優勝を目指したいと思います」
「チャンピオン争いに絡んでいるといっても、数字どうこうは気にせずに、優勝だけを考えて、しっかり全力でプッシュしていきたいと思います」
第8戦予選3位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
「Q1は途中で赤旗が出ましたが、アタックする順序は後ろの方だったので、タイヤはまだゴムが残っている状態でした。それで再開後は普通に通ることができました」
「Q2はQ1で足りなかった部分を補って、かなり改善方向にはいきましたが、トップとの差はまだかなり大きいので、3位ではありますが、まだ負けていると思って、予選については明日に向けて改善していかないとと思います」
「午後の予選は今季ベストグリッドからのスタートなので、チームと頑張っていきたいです」
「僕はチャンピオン争いは関係ないので、とにかく優勝を目指して、しっかりかき回したいと思います。チームとしてもランキングを上げるチャンスなので、二人で表彰台に登れればと思います」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦「JAF鈴鹿グランプリ」の予選が、11月9日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、キャリア初のポールポジションを獲得した。
2レース制となる今大会の初日。鈴鹿サーキットは朝から秋晴れとなった。日差しが照りつけるなか、午前9時5分から予選が行われた。
■Q1 Aグループ
ユーズドタイヤで1周した後、ニュータイヤに履き替え、ウォームアップから各車アタックに入った。
阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)1分37秒247、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)1分37秒106とトップタイムが塗り替えられるなか、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)が1分36秒786と唯一36秒台に入れてトップに立った。
今大会でスーパーフォーミュラ引退を発表している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、最後に2位に食い込む1分37秒084をマークして締めくくった。
順位:牧野-山本-岩佐-阪口-笹原-福住/国本-小高-三宅-大津
■Q1 Bグループ
Aグループ同様に、ユーズドで1周した後にニュータイヤに履き替えアタックに入った。
ところが、5番目にアタックラップに入った木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)が、NOPPOコーナーでコントロールを失い、コースアウト。グラベルに捕まってしまったため、赤旗が提示され予選は中断となった。
残り3分として再開された予選だが、この中断が大きく響いたのが、ランキング3位の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)。コース前半でタイムが伸びず、まさかのQ1敗退となってしまった。
短い予選時間をうまくまとめたのは、シリーズリーダーの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)。1分36秒台に入れ、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)を抑えて、グループトップでQ2に進んだ。
順位:坪井-太田-佐藤-山下-大湯-大嶋/野尻-小林-平良-Juju-木村
■Q2
山本、佐藤のPONOS NAKAJIMA RACINGコンビが、真っ先にコースイン。ゆっくりとタイヤを温める。
最初にアタックに入ったのは岩佐。後から続く、牧野、坪井らのポール候補を上回るタイムで、各セクタータイムを刻んでいき、1分36秒335をマーク。牧野は1分36秒593、坪井は1分36秒707と届かず。流れは完全に岩佐の今季二度目のポール奪取に傾いた。
しかし、その後にコントロールラインを通過した太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)が、1分36秒094で岩佐を逆転。自身初のポールポジションを手に入れた。
前大会の富士でも惜しいところでポールを逃していた太田は「やっと取れたという感じですね」と笑顔を見せた。
順位:太田-岩佐-佐藤-牧野-坪井-山本-阪口-福住-大湯-笹原-大嶋-山下
今大会の1レース目、第8戦の決勝は、本日午後2時30分から31周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Astushi BESSHO
第16戦ポールポジション、第17戦予選3位 野中誠太(TOM'S)
「僕としては今週通してすごく調子がいいので、(予選は)どちらかというとミスなくまとめる、という感じでアタックしていきました。余裕がありながらのポールという感じでした。Q2に向けては伸び代が少なかったですが、タイム差を見れば優勝が見えてないわけでもありません。決勝も落ち着いてこのままいければと思います」
「僕としてはライツでは初のポールなので、そこは素直に嬉しいです」
「チャンピオンのことはあまり考えても、というところです。今週いい流れでチームとやってこれているところを決勝でもしっかりやり切るだけだと思うので、自分のやるべきこと、スタートやロングランの走り方にフォーカスしてやっていけば、いい結果が得られると思います」
第16戦予選2位 荒尾創大(TODA RACING)
「今週走り始めてから、クルマのセッティングを今までとは違う方向に変えていきました。それがいい方向に行って、1回目の走行で2番手、2回目の走行ではぶっちぎりの状態で終えることができました」
「1回目の予選では自分のミスでポールを逃してしまいましたが、自分の技術を磨けばポールは必ず取れるという感触で、クルマには満足しています。2回目の予選に関しても、自分としてはベストを尽くせましたが、コンマ1秒足りませんでした。5番手という順位ですが、諦めずに、1戦目は優勝、2戦目は表彰台を目指します」
「1レース目は強気でいきます。ただ野中選手はチャンピオン争いをしているので、接触はなるべく避けたいです」
第16戦予選3位、第17戦ポールポジション 中村仁(TOM'S)
「1回目の予選はコンディションの違いもありましたが、そこはアジャストするしかないので。クルマは結構良くて、そこそこいけそうな感触がありましたが、コンマ3の差があり、ちょっと悩むとこはありました。タイヤのいいところを使えた上でのタイム差だったので、何か変えなきゃいけないなと。そこでちょっとだけセットチェンジしたことがうまくQ2でハマって、ポールが取れました。ミスなくまとめられたのが良かったです」
「決勝はスタートが大事なので、ミスなく普通に決めて、攻めのレースをしすれば、3レース目につながると思います。明日は2レースともポールからスタートする予定です」
「(小出選手の背中は)もうバッチリ見えてます。テール・トゥ・ノーズなんで(笑) ポイント的にはアレですけど、簡単には取らせません。なんとか巻き返したいです」
第17戦予選2位 小出峻(B-MAX RACING TEAM)
「今週ちょっと調子いいとは言えない雰囲気が続いていて、厳しい週末になるかなという感じでした。まずは自分達のパフォーマンスを最大限出せるようにとやった結果、Q1は残念でしたがQ2で2番手を取れたことは最大限のパフォーマンスは出せたかなと思います」
「そんなに大きくクルマを触ったわけではありませんが、ライツはほんの少しのことでスピードが大きく変わるので、そこでQ2にしっかりアジャストできた感じです」
「(チャンピオン争いについて)こればっかりは相手の順位にもよるので、あまり考えてないというか。自分達の最大限をやれば結果はついてくると思いますので」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第16戦、第17戦の公式予選が、11月9日、鈴鹿サーキットで行われ、第16戦は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)、第17戦は中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と、両レースともトムス勢がポールポジションを獲得した。
マスタークラスは、清水康弘(GNSY 324)が、両レースともクラスポールを奪った。
木、金曜日に行われた練習走行では、第11戦以来、優勝から遠のいているトムス勢が好調。木曜の走行では中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、金曜日1回目の走行は野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)がトップタイムをマーク。また、まだ未勝利の荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)が金曜日2回目でトップを奪った。
ポイントで大きくリードし、今大会でチャンピオン決定が濃厚の小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)は、やや出遅れた感じだ。
第16戦公式予選
快晴のもと始まった第16戦の予選は、午前9時5分から10分間で行われ、真っ先にコースインした小出に、野中、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が続いた。
3周のウォームアップの後、各車アタックに入るが、練習走行で好調のトムス勢がやはり速く、野中1分51秒305、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)1分51秒309、中村1分51秒613がタイミングボードの上位に名を連ねる。小出は渾身のアタックをするも4番手。
終了間際に、荒尾が51秒367で2位に食い込み、古谷はコース外走行でベストタイム抹消になってしまう。
結果、ランキング2位の野中がポールを奪い、荒尾がフロントローに並んだ。2列目には中村と小出。トヨタとホンダの育成ドライバーが二人ずつ並ぶことになった。
マスタークラスは、練習走行から好調の清水が1分54秒011と抜き出たタイムで、クラスポールポジションを獲得。チャンピオン最右翼のDRAGON(TEAM DRAGON 324)は2位につけるも1分55秒824と、タイムでは大きく水を開けられることになった。
第17戦公式予選
10分間のインターバルを経て始まった第17戦予選では、小出が巻き返し1分51秒029と、最初に1分51秒054をマークしていた野中を100分の3秒上回り、トップに立った。
この後、小林1分51秒094、荒尾1分51秒129とトップに迫るが届かず、これで決まりかと思われた終了間際。最後にアタックをかけていた中村が1分51秒009と、小出を100分の2秒上回り、最後の最後でポールを決めた。
中村、小出、野中、小林と2列目まで並んだトップ4のタイム差は、0.1秒以内の超僅差だった。
マスタークラスは、清水が1分53秒663と第16戦のタイムを上回り、2位の藤原誠(TEAM DRAGON 324)を1.4秒引き離す好タイムで連続ポールを奪った。
第16戦決勝は、本日午後0時25分から17周で、第17、18戦の決勝は、明日10日の午前8時20分、午後0時25分からそれぞれ12周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Weather: Fine Course: Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Gr. Driver Car Team Engine Q1 Q2
1 6 B 太田 格之進 DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.082 1'36.094
2 15 A 岩佐 歩夢 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.106 1'36.335
3 65 B 佐藤 蓮 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.289 1'36.472
4 5 A 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.786 1'36.593
5 36 B 坪井 翔 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'36.896 1'36.707
6 64 A 山本 尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.084 1'36.738
7 38 A 阪口 晴南 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'37.247 1'37.043
8 8 A 福住 仁嶺 Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'37.441 1'37.051
9 39 B 大湯 都史樹 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'37.448 1'37.131
10 37 A 笹原 右京 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'37.420 1'37.278
11 14 B 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'37.636 1'37.300
12 3 B 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'37.422 1'37.547
---- 以上Q2で決定 ----
13 20 A 国本 雄資 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'37.610
14 16 B 野尻 智紀 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.676
15 4 A 小高 一斗 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'37.886
16 7 B 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'38.218
17 12 A 三宅 淳詞 ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E 1'38.046
18 19 B 平良 響 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'38.300
19 55 A 大津 弘樹 TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 1'38.099
20 53 B ジュジュ TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 1'39.209
---- 以上予選通過 ----
- 50 B 木村 偉織 San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E d.n.q
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Gr Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 6 B 太田 格之進 DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.094 - - 217.549
2 15 A 岩佐 歩夢 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'36.335 0.241 0.241 217.005
3 65 B 佐藤 蓮 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.472 0.378 0.137 216.697
4 5 A 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.593 0.499 0.121 216.426
5 36 B 坪井 翔 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'36.707 0.613 0.114 216.170
6 64 A 山本 尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'36.738 0.644 0.031 216.101
7 38 A 阪口 晴南 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'37.043 0.949 0.305 215.422
8 8 A 福住 仁嶺 Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'37.051 0.957 0.008 215.404
9 39 B 大湯 都史樹 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'37.131 1.037 0.080 215.227
10 37 A 笹原 右京 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'37.278 1.184 0.147 214.902
11 14 B 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'37.300 1.206 0.022 214.853
12 3 B 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'37.547 1.453 0.247 214.309
■Aグループ
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 5 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E 1'36.786 - - 215.994
2 64 山本 尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E 1'37.084 0.298 0.298 215.331
3 15 岩佐 歩夢 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E 1'37.106 0.320 0.022 215.282
4 38 阪口 晴南 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F 1'37.247 0.461 0.141 214.970
5 37 笹原 右京 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F 1'37.420 0.634 0.173 214.588
6 8 福住 仁嶺 Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F 1'37.441 0.655 0.021 214.542
---- 以上Q2進出 ----
7 20 国本 雄資 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD01F 1'37.610 0.824 0.169 214.171
8 4 小高 一斗 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F 1'37.886 1.100 0.276 213.567
9 12 三宅 淳詞 ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing HondaM-TEC HR-417E 1'38.046 1.260 0.160 213.218
10 55 大津 弘樹 TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E 1'38.099 1.313 0.053 213.103
---- 以上基準タイム(107% - 1'43.561)予選通過 ----
■Bグループ
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 class 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos No Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 36 坪井 翔 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTATRD 01F 1'36.896 - - 215.749
2 6 太田 格之進 DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HondaM-TEC HR-417E 1'37.082 0.186 0.186 215.335
3 65 佐藤 蓮 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING HondaM-TEC HR-417E 1'37.289 0.393 0.207 214.877
4 3 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTATRD 01F 1'37.422 0.526 0.133 214.584
5 39 大湯 都史樹 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTATRD 01F 1'37.448 0.552 0.026 214.527
6 14 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTATRD 01F 1'37.636 0.740 0.188 214.114
---- 以上Q2進出 ----
7 16 野尻 智紀 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN HondaM-TEC HR-417E 1'37.676 0.780 0.040 214.026
8 7 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTATRD 01F 1'38.218 1.322 0.542 212.845
9 19 平良 響 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTATRD 01F 1'38.300 1.404 0.082 212.667
10 53 ジュジュ TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix HondaM-TEC HR-417E 1'39.209 2.313 0.909 210.719
---- 以上基準タイム(107%- 1'43.678)予選通過 ----
- 50 木村 偉織 San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max HondaM-TEC HR-417E d.n.q - - -
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 17 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 35 中村 仁 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'51.009 - - 188.320
2 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'51.029 0.020 0.020 188.286
3 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'51.054 0.045 0.025 188.244
4 38 小林 利徠斗 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'51.094 0.085 0.040 188.176
5 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'51.129 0.120 0.035 188.117
6 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'51.164 0.155 0.035 188.057
7 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'51.554 0.545 0.390 187.400
8 5 入山 翔 IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM 1'52.955 1.946 1.401 185.075
9 8 M 1 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 1'53.663 2.654 0.708 183.923
10 13 M 2 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'55.070 4.061 1.407 181.674
11 4 M 3 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'55.271 4.262 0.201 181.357
12 30 M 4 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'55.552 4.543 0.281 180.916
---- 以上基準タイム(110%- 2'02.133)予選通過 ----
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/09) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 16 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Cls Cls Pos Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'51.305 - - 187.819
2 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING TODA RACING 1'51.367 0.062 0.062 187.714
3 35 中村 仁 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'51.613 0.308 0.246 187.301
4 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING B-MAX RACING TEAM 1'51.641 0.336 0.028 187.254
5 38 小林 利徠斗 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC TOM'S 1'51.642 0.337 0.001 187.252
6 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'52.112 0.807 0.470 186.467
7 5 入山 翔 IRISアルビレックス-RT ALBIREX RACING TEAM 1'53.840 2.535 1.728 183.637
8 8 M 1 清水 康弘 GNSY 324 GNSY RACING 1'54.011 2.706 0.171 183.361
9 30 M 2 DRAGON TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'55.824 4.519 1.813 180.491
10 13 M 3 藤原 誠 TEAM DRAGON 324 TEAM DRAGON 1'56.202 4.897 0.378 179.904
11 4 M 4 今田 信宏 JMS RACING TEAM JMS RACING TEAM 1'56.722 5.417 0.520 179.102
12 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320 TOM'S 1'58.552 7.247 1.830 176.338
---- 以上基準タイム(110% - 2'02.571)予選通過 ----
2024シーズンをもって、スーパーフォーミュラ(SF)からの引退を表明した山本尚貴選手の会見が、11月8日に鈴鹿サーキットで行われた。
フォーミュラ・ニッポン時代から、15年という長きに渡ってトップフォーミュラに参戦し続けた山本。その間、チャンピオンに輝くこと3回(2013、2018、2020年)。まず、そのキャリアを振り返った。
「15年間、多くの人に支えられたことを感謝しています。体感的には短く感じているというのが正直なところです。望めば誰もが乗れるものでもなく、乗り続けられるものでもないので、改めて幸せだったと思います。プロの世界ですので、乗り続けるためには結果が求められますが、チャンピオンを取り、良いレースを重ねたことが15年に繋がっていると思います。それは、自分ひとりの力ではなく、監督、エンジニア、メカニック、マネージャーが支えてくれ、ライバルが奮い立たせてくれたからだと思い、感謝しています」
「思い出深いレースは、3回のチャンピオンを決めたレースですが、いつもぎりぎりでのチャンピオン獲得でしたので、ドラマもあり皆さんの記憶に残すことができたように思います。あとは22年に中嶋レーシングに戻って、雨で勝ったもてぎのレースですね。なかなか地元でなかなか勝てませんでしたので。強いて言えば、2013年の最初のタイトルを取ったレースですね。チャンピオンを取ったことで、プロとしての自覚が芽生えたと思います。」
そして、肝心のフォーミュラからの引退を決めたき理由は、さまざまあるものの、そのきかっけは中嶋監督からの言葉だったという。
「引退の理由ですが、ずっと思わしくない結果が続いていて、チームメイトに負けることが多くなってきました。自信を失ったわけではありませんが、自分が求めているものや、周りからの期待との乖離があるというのは感じていました。この成績でなぜ乗せてくれるんだろうという思いや、チーム、スポンサーの期待に応えられないことに対する苦しい思いを抱くという状況が続いていました」
「それが決めてかというと、正直違っていて、実は、(そんな状況のなか)中嶋監督から今年で退くのはどうだ、という話をいただきました。それは自分の身体のことを考えてくれた言葉でした。これから先の長い人生を考えてくれて、これ以上つらい思いをしてほしくないという優しい気持ちからでした。中嶋レーシングに復帰したときに、スタートで関わったこのチームで終わりたいと、ホンダにもお願いをしていましたし、自ら引き際を決められない自分の背中を押してもらったように思います。それで決断しました」
自分で決断したことではあるものの、フォーミュラを辞めることに、やはり心残りはあるという。
「未練がないと言えば嘘になります。15年間繰り返してきたことの(SFとGTの)片方がなくなる。いや、三分の二がなくなるという感覚ですし、毎年、覚悟を持ってやってきました。悔しいというよりは、寂しいというのが本音です。引退を公表してから、SNSで多くの人からコメントをもらって、こんなにたくさんの人に応援してもらっていたんだというのを再認識しました」
「92年に鈴鹿でアイルトン・セナを見て、レーサーになりたいと思い、初のポールも鈴鹿でしたし、人生を導いてくれたのも鈴鹿という気がします。そして、最後が鈴鹿というのも縁だと思います」。
最後は、自分を育ててくれた鈴鹿サーキットへの思いを語った山本。フォーミュラ引退に未練はあるというものの、会見の間、しんみりすることはなかった。そして、「最後は勝ち逃げできたら最高ですね」と笑った。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
明日9日(土)午前9時5分から行われるノックアウト方式の予選Q1のグループ分けは、以下のとおり。各グループの上位6台がQ2に進み、その12台はQ2の順位でグリッドが決定する。
Group A(10台)
No.4 小高一斗(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.5 牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
No.8 福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)
No.12 三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)
No.15 岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.20 国本雄資(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.37 笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)
No.38 阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.55 大津弘樹(TGM Grand Prix SF23)
No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)
Group B(11台)
No.3 山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)
No.6 太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)
No.7 小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF23)
No.14 大嶋和也(docomo business ROOKIE SF23)
No.16 野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
No.19 平良 響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23)
No.36 坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
No.39 大湯都史樹(VERTEX CERUMO・INGING SF23)
No.50 木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)
No.53 Juju(TGM Grand Prix SF23)
No.65 佐藤 蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)
HFDP with B-Max Racing Team(チーム代表 宮田雅史)は、11月1〜3日にモビリティリゾートもてぎで行われたFIA-F4選手権(チャンピオンクラス)第11、13、14戦に参戦し、野村勇斗選手が3レースすべてで優勝し、タイトル争いでも大きくリードすることになりました。洞地遼大選手も二度表彰台に上り、二人によるタイトル争いは最終鈴鹿大会で決着することになりました。また、参戦初年度ながら、最終大会を待たずしてチームタイトルを獲得しました。
オートポリス大会で中止となった第11戦が急きょ組み込まれたことで、今大会は3レース制となり、タイトルの行方を占う上で重要な大会になりました。
■第11、13戦予選(11月1日(金)午後2時45分〜3時5分)
両レースの決勝グリッドは、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦の決勝中のベストラップタイムで決まることになりました。
野村、洞地選手に新原選手を加えた3選手による息詰まる攻防は、終了間際に新原選手を逆転した洞地選手が制し、両レースともにポールポジションを獲得しました。野村選手はベスト、セカンドタイムともに僅かに届かず、3位と2位という結果になりました。
ドライバー
第11戦予選Bestタイム(順位)
第13戦予選2ndタイム(順位)
50号車
野村 勇斗
1分57秒853( 3/19)
1分57秒880( 2/19)
51号車
洞地 遼大
1分57秒713( 1/19)
1分57秒786( 1/19)
天候:曇り、コース:ドライ、気温:21℃、路面温度:25℃
■第11戦決勝(11月2日(土)午前8時15分〜10周)
夜半から降り続いた雨が弱まり、スタンディングスタートでレースが始まりました。ポールポジションの洞地選手は出遅れ、野村選手が新原選手との先陣争いを制してトップに出ると、洞地選手もオープニングラップで2位に上がり、ワンツー態勢で周回を重ねました。
途中、コースアウトした車両の回収で、二度のセーフティカー(SC)ランとなりましたが、野村選手は落ち着いてリスタートを決め、最後はSC先導のまま、規定の30分が経過してフィニッシュを迎えました。ウェットコンディションでの野村選手のペースが良く、洞地選手はオーバーテイクのチャンスを見いだせないまま2位でチェッカーを受けました。
ドライバー
決勝順位
ベストタイム(順位)
Point(累計)
50号車
野村 勇斗
1位
2分18秒706( 5/19)
25(143)
51号車
洞地 遼大
2位
2分18秒604( 4/19)
18(125)
天候:雨、コース:ウェット、気温:16℃、路面温度:18℃
■第13戦決勝(11月2日(土)午後0時40分〜12周)
雨は降り続いていましたが、スタート前には小康状態となりました。ポールポジションの洞地選手はホイールスピンで出遅れてしまい、好スタートを決めた野村選手と新原選手が先行してレースが始まりました。やや抜き出たペースで走る野村選手は、食い下がる2位新原選手との差を開き、1秒遅れて3位の洞地選手も続きました。
途中、中団グループのアクシデントなどで二度のセーフティカー(SC)ランがありましたが、リスタート後も野村選手の速さは衰えることなく、トップでチェッカーを受けました。なお、レースは規定の30分を経過したため、12周でチェッカーとなりました。
ドライバー
決勝順位
ベストタイム(順位)
Point(累計)
50号車
野村 勇斗
1位
2分13秒373( 1/19)
25(168)
51号車
洞地 遼大
3位
2分13秒995( 4/19)
15(140)
天候:雨、コース:ウェット、気温:16℃、路面温度:17℃
■第14戦決勝(11月3日(日)午前8時40分〜12周)
土曜日から一転、サーキット上空は晴れ渡り、絶好のレース日和となりました。
決勝グリッドは、第11戦の決勝中のベストラップ順で決定され、野村選手と洞地選手がフロントローに並びました。
スタートを決めた野村選手がトップを守り、その後方で洞地選手と新原選手が激しく2位を争う形で始まったレースは、野村、新原、洞地選手の順で1周目を終えました。2周目にコースオフした車両があり、セーフティカー(SC)が入りました。リスタートでは、野村選手の背後に新原選手が迫りますが、6周目に車両が横転するアクシデントがあり再びSCが入りました。
規定の30分が近づくなか、残り時間が2分を切ったところで、SCランが解除され、残り1周の超スプリントレースとして再開されました。トップ野村選手は、2位新原選手を従えて、今大会3勝目のチェッカーを受け、洞地選手は、最後の1コーナーで佐野選手にかわされ4位でフィニッシュしました。
ドライバー
決勝順位
ベストタイム(順位)
Point(累計)
50号車
野村 勇斗
1位
1分58秒978( 1/19)
25(193)
51号車
洞地 遼大
4位
1分59秒169( 2/19)
12(152)
天候:晴れ、コース:ドライ、気温:16℃、路面温度:19℃
決勝グリッドは、第11戦決勝のベストラップ(SC導入中のベストラップは除く)で決定しました
今大会で3連勝を決めた野村選手は、シリーズポイントを193まで伸ばし、ランキング2位の洞地選手との差を41としました。ドライバーズタイトルの決定は、最終大会を待つことになりましたが、チームタイトルは今大会で決定し、HFDP with B-Max Racing Teamは、参戦初年度でのタイトル獲得となりました。ご支援、応援いただいた関係者及びファンの皆さまに感謝申し上げます。
チーム監督 武藤英紀コメント
非常に充実した週末でした。チームとして、コンペティティブなクルマを準備することができ、ドライバーも高い緊張感をもって良いバトルができました。結果として、3戦全勝でチームタイトルを決めることができ、スタッフ全員の苦労がひとつの形になりました。監督としてもひとつの節目になり、大変嬉しく思っています。
野村選手は全勝でリードを築くことができましたし、洞地選手は予選で速さを示すことができました。結果の明暗はありましたが、ドライバーとして成長できる環境に身をおいて戦えていますので、最後は走り慣れた鈴鹿で、二人とも悔いの残らないように思い切りやってほしいと思います。
50号車ドライバー 野村勇斗選手コメント
予選では悔しい思いをしましたが、全力を出し切っての結果ですので、気持ちを切り替えて第11戦の決勝に臨みました。今年初めてとなった雨のスタンディングスタートも上手く決まり、1周目に競り合いの末、トップに立って勝つことができました。今大会はこの優勝が自信になって、弾みがついたように思います。第13戦はほぼパーフェクトでしたし、第14戦はポールスタートで少し緊張しましたが優勝でき、この週末、目標としていた3連勝を達成することができました。
最後はホームコースの鈴鹿ですが、油断せずに勝ちを重ねて、良い形でシーズンを終えたいと思います。
51号車ドライバー 洞池遼大選手コメント
非常に悔しい週末でした。予選では両レースでポールが取れ、ここまでは非常に良い流れで来ていました。ただ、ウェットコンディションのスタートが、2レースとも決まらずにポジションを落としてしまいました。3レース目はドライになり、スタートで狙っていましたが、思うようにいかず、その後もペースを上げられずに、順位を落として終わってしまいました。
チャンピオンの可能性はほぼなくなってしまいましたが、鈴鹿では今回の悔しさを晴らす走りで締めくくりたいと思います。
B-Max Racing Team Release
11月8日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第8,9戦「JAF鈴鹿グランプリ」のフリー走行が、三重県・鈴鹿サーキット行われ、今大会で引退を表明している山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)がトップタイムをマークした。
今シーズンの最終大会となる今大会。富士大会に続いて2レース制となっており、これがタイトル争いにどう影響し、どう動くのか、注目される。
現在のランキング上位は、富士大会で連勝を遂げたシーズン3勝の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)86.5p、2勝の牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)72p、同じく2勝の野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)70p、1勝の岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)55.5pと続いている。
なお、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車は、前大会アグレッシブな走りを見せたニック・デ・フリースから、事前にアナウンスのあったとおり平良響がドライブする。
気温はやや低いが、秋晴れとなった金曜日、予選前、唯一の走行となる90分間のフリー走行が、午後2時25分から始まった。予選を占う上で重要なセッションだ。
開始30分時点で1番手、2番手に並んだのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)(1分39秒509)と、今大会限りでSF引退を表明している山本(1分39秒692)のPONOS NAKAJIMA RACINGの二人。
3番手以下は、福住仁嶺(Kids com KCMG Elyse SF23)、チャンピオン最右翼の坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)、逆転チャンピオンを狙う牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、笹原右京(VANTELIN TOM'S SF23)と続いている。
折り返しとなる45分経過時点では、ルーキーの木村偉織(San-Ei Gen with B-Max SF23)1分38秒831でトップに上がってきた。これに、タイムアップした山本1分39秒239、走行前「予選が重要」と語っていた野尻1分39秒455、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)、佐藤、阪口晴南(VERTEX CERUMO・INGING SF23)が続く。
この後、岩佐歩夢(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)、山本が、僅かに木村を上回り、1時間経過時の順位は、岩佐-山本-木村-牧野-野尻-山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF23)となっているが、開幕大会では1分36秒台が出ているので、タイムとしてはまだまだだ。
残り20分で、ここまで12番手の三宅淳詞(ThreeBond Drago CORSE SF23)が2コーナーでスピン、コースオフ。エンジンが止まってしまい赤旗が提示され走行は中断。
残り10分で再開されると、ここからは各車予選モード。
そして、最後のアタックでトップに出たのは山本。引退を表明しているとは思えない走りで1分37秒360のトップタイムをマークした。
以下、僅差で岩佐、牧野、佐藤、山下、坪井、野尻、福住と続き、タイトルを争う選手は、しっかりと上位につけた。
明日、第8戦の予選は、午前9時5分から行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
第23回JAFグランプリ鈴鹿 -RIJ- (2024/11/08) Free Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 SUPER FORMULA Round 8 鈴鹿サーキット 5.807km
Pos № Gr Driver Car Team Engine Time Behind Gap km/h
1 64 A 山本 尚貴 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.360 - - 214.721
2 15 A 岩佐 歩夢 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.523 0.163 0.163 214.362
3 5 A 牧野 任祐 DOCOMO DANDELION M5S SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.525 0.165 0.002 214.357
4 65 B 佐藤 蓮 PONOS NAKAJIMA RACING SF23 PONOS NAKAJIMA RACING Honda M-TEC HR-417E 1'37.556 0.196 0.031 214.289
5 3 B 山下 健太 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'37.748 0.388 0.192 213.868
6 36 B 坪井 翔 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'37.749 0.389 0.001 213.866
7 16 B 野尻 智紀 Red Bull MOTUL MUGEN SF23 TEAM MUGEN Honda M-TEC HR-417E 1'37.806 0.446 0.057 213.741
8 8 A 福住 仁嶺 Kids com KCMG Elyse SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'37.926 0.566 0.120 213.480
9 38 A 阪口 晴南 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'37.990 0.630 0.064 213.340
10 39 B 大湯 都史樹 VERTEX CERUMO・INGING SF23 VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING TOYOTA TRD 01F 1'38.128 0.768 0.138 213.040
11 6 B 太田 格之進 DOCOMO DANDELION M6Y SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING Honda M-TEC HR-417E 1'38.131 0.771 0.003 213.034
12 37 A 笹原 右京 VANTELIN TOM'S SF23 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA TRD 01F 1'38.265 0.905 0.134 212.743
13 14 B 大嶋 和也 docomo business ROOKIE SF23 docomo business ROOKIE TOYOTA TRD 01F 1'38.352 0.992 0.087 212.555
14 4 A 小高 一斗 REALIZE Corporation KONDO SF23 KONDO RACING TOYOTA TRD 01F 1'38.565 1.205 0.213 212.096
15 20 A 国本 雄資 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD01F 1'38.566 1.206 0.001 212.093
16 50 B 木村 偉織 San-Ei Gen with B-Max SF23 San-Ei Gen with B-Max Honda M-TEC HR-417E 1'38.767 1.407 0.201 211.662
17 7 B 小林 可夢偉 Kids com KCMG Cayman SF23 Kids com Team KCMG TOYOTA TRD 01F 1'38.817 1.457 0.050 211.555
18 19 B 平良 響 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL SF23 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA TRD 01F 1'38.856 1.496 0.039 211.471
19 12 A 三宅 淳詞 ThreeBond Drago CORSE SF23 ThreeBond Racing Honda M-TEC HR-417E 1'39.127 1.767 0.271 210.893
20 55 A 大津 弘樹 TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 1'39.326 1.966 0.199 210.471
21 53 B ジュジュ TGM Grand Prix SF23 TGM Grand Prix Honda M-TEC HR-417E 1'40.237 2.877 0.911 208.558
11月8日、2024シーズンのスーパーフォーミュラ(SF)をリードしてきた坪井翔、牧野任祐、野尻智紀のランキングトップ3が会見を行い、今大会にかける意気込みを語った。
2021、2022年と過去2度王者となっているランキング3位の野尻に対して、坪井と牧野はSUPER GTでのチャンピオン経験はあるものの、SFでのタイトル争いに残るのは初の経験。最終大会は2レース制ということもあり、結果次第では大きく順位が変動する可能性もある。三者三様の思いを語った。
坪井 翔(VANTELIN TOM'S SF23)
「チーム移籍で環境の変化があり、今まで以上に気合いを入れて臨んだシーズンでした。開幕はノーポイントで厳しいスタートでしたが、そこからは尻上がりに良くなっていきました。ポイントリーダーでここまで来ることができ、流れとしてはすごく良いと思います。ただ、2レースあるので、マージンはあるようでありませんので、チャンピオンを意識しながら勝ちきりたいと思います。天気が微妙なので、臨機応変に対応することが大事ですね」
牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)
「今年、6シーズン目で初優勝して殻を破ることができました。その後も高いレベルでレースができ、チャンピオン争いをしていますので、キャリアハイのシーズンを送ることができています。GTも一応チャンピオン争いに残っていますし。過去ダンディライアンの村岡さんは、ダブルタイトルをもたらしていますので、ひょっとしてWタイトル請負人ではないかと(笑)。まずは予選ですね。予選のポイントは意外にでかいというのを改めて感じています。一発を出す準備をフリー走行でできたらと思います」
野尻智紀(Red Bull MOTUL MUGEN SF23)
「坪井選手とは対照的に、優勝から始まり素晴らしいスタートダッシュを切れましたが、シーズンが進むにつれ調子を崩すかたちになって、ポイント差をつけられてしまいました。チームとしてパフォーマンスを上げることに注力して、いつも以上に優勝するという気持ちを強く持って週末を過ごしたいと思います。二人は非常に手強いですが、それだけに二人に勝ってチャンピオンを取ることができれば、より価値は高いものなると思っていますので楽しみです。まずは予選でポイントをしっかり取りにいかないといけにですね。フリー走行は自分たちの力をどれだけ出せるかの土台づくりだと思っています」
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦するPONOS NAKAJIMA RACINGは11月5日付のプレスリリースにおいて、同チームから参戦している山本尚貴が今季限りでスーパーフォーミュラから引退することを発表した。
山本は2007年にフォーミュラチャレンジ・ジャパンでフォーミュラデビュー。ランキング2位を獲得して翌2008年からは全日本F3選手権にステップアップ。2009年は全日本F3選手権Nクラスで年間王座を獲得して2010年に全日本選手権フォーミュラニッポンにNAKAJIMA RACINGからデビューした。
そして国内トップカテゴリーが全日本選手権スーパーフォーミュラと名称を新たにした2013年、山本はTEAM無限から参戦して初のシリーズチャンピオンを獲得。その後も2018年(TEAM MUGEN)、2020年(DOCOMO DANDELION RACING)と3度の年間王座を獲得したほか、2019年にはスーパーライセンスを取得し、同年開催のF1日本グランプリにおいてスクーデリア・トロロッソからFP1に出走している。
今回のリリースの中でチーム監督の中嶋悟氏は「来シーズンも山本尚貴で、とチームとしては動いていましたが、将来のことを含めて本人と話し合いを行なった結果、今シーズン限りでという結論に至りました。自分とし ては、山本の華々しい SUPER FORMULAでの活動のはじまりとおわりをNAKAJIMA RACINGで一緒に戦えたことを誇りに思っています。まだまだ活躍できる実力を備えた選手なので、本人の意思を尊重し、今後のレース人生を応援していきたいと思います」とコメント。
山本は「NAKAJIMA RACING のドライバーとして計5年間もの間チャンスをいただき一緒に戦うことが出来たことは僕の一生の財産です。レーサーとしても人としても偉大な中嶋悟さんのチームでたくさんのことを学ばせていただき深く感謝しています。またメカニック、チームスタッフ、そして日頃からご支援してくださっているスポンサーの皆様方、そしてファンの皆様にも心から感謝申し上げます。最終戦も自分らしく戦い抜きたいと思いますので応援の程宜しくお願いします」とコメントしている。
彼にとっての引退レースとなる全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦、第9戦「JAF鈴鹿グランプリ」は11月9日に第8戦、10日に第9戦が行われる。山本尚貴の最後の走りを見逃すな!!
Text: Kazuhisa SUEHIRO
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は、11月3日に栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで開催した定例会見の冒頭で、10月23〜27日にスペインのバレンシアサーキットで開催されたFIA MOTORSPORTS GAMESのFIA-F4部門に参戦した森山冬星(HELM MOTORSPORTS)の参戦報告が行われた。
会見には森山と、彼の所属するHELM MOTORSPORTSの平木湧也チーム代表が出席。森山は「6位という結果に終わり、すごく悔しい。まだまだ日本でレベルアップしていかないといけないことを実感したし、もっとヨーロッパでレースしたいと思った」とコメント。
また日本との違いを問われた森山は「特に大きな違いは感じなかった。練習の時間がなかったのが1番の問題点で、4回ぐらい練習できれば充分トップと渡り合えた。常にトップ3に入れる速さは見せられた。また縁石の使い方に違いがあった。日本ではフォーミュラカーで縁石を使うことはあまりなかったので、そこは難しかった。海外のドライバーはすごくガツガツくるが、カート時代に世界戦を経験しているので、その頃と変わらないなあと感じた」と回答。充分戦えるとの自信と手応えを感じて帰ってきたようだ。
平木チーム代表からは「予選と決勝の間に予選レースが行われるという、日本とは全く違うレースフォーマットで、練習時間が限られる中、ドライバーが頑張ったおかげで6位という、かなり自信の持てる結果だったし、日本のレベルの高さは示せたと思う。日本以外の国は皆タトゥースでレースしており、ヨーロッパの選手はバレンシアサーキットを走り込んでいる。その中で森山は初めてのタイヤ、初めてのクルマで、2セッションしか練習の機会がなく、しかも予選はレインだったが、そこでしっかり8位のポジションを得た。セッションを重ねるごとに順位も上がっていった」とレースを総括。
さらに平木代表はトラックリミットの判定がリアルタイムで表示され、5回四脱をした時点で5秒が加算されるというシステマチックな運用がなされていたこと、さらに判定に際しても、ドライバーにコメントを求め、それを基に裁定を下すなど、日本との違いに刺激を受けたという。
さらにドライバーの側も、16、17歳の少年が車載映像をプリントアウトして競技団と直接掛け合うなど、日本以上のハングリーさを目の当たりにして、非常に刺激的だったと平木代表は付け加えた。
それを受けてGTAの坂東正明代表からは「JAFからの依頼で選手を派遣したが、みんなが手弁当で行っているのが実態で、全然統制が取れていない。TEAM JAPANとして行くのであれば、ドライバーが実力を発揮できるよう、最大限の努力をするべき。タトゥースと日本のシャシーの違い、レース運営の違いなどをきちんと反映しないといけない。日本のFIA-F4がガラパゴスであってはならない」と厳しい見解が示された。
次回のFIA Motorsports Gamesは2年後の2026年に開催予定。ただし開催地は未だ決まっていないが、今回以上の成果が得られることを大いに期待したい。
Photo:Kazuhiro NOINE
Text: Kazuhisa SUEHIRO
GT500クラス 36号車au TOM'S GR Supra(TGR TEAM au TOM'S)
坪井翔(TGR TEAM au TOM'S)
「こんなに上出来でいいのかと思うぐらいの結果を残せたなと思います。3番手スタートだったので、チャンスがあればトップを狙いたいなとは思っていましたが、1リスダウンのもてぎで普通に走ったら、なかなか厳しい戦いになるんじゃないかと思っていました。FCYのタイミングなどをうまく使い、タイヤの性能の良いところを使って2台抜くことが出来たので、トップに立てたこと、10秒ぐらいリードを広げて山下選手に渡すことが出来たことも含めて、自分の仕事をきっちり出来たかなと思います」
「ポイントリーダーとして大量リードを持った状態で鈴鹿に臨むので、チャンピオンシップに関しては僕たちらしいレースをできれば充分チャンスがあると思っています。油断した瞬間にやられてしまうと思うので、ノーウェイトレースでしっかり勝ち切る、というのを意識して、目先のレースを勝てるようにしたいです」
山下健太(TGR TEAM au TOM'S)
「自分もこんなにうまくいって大丈夫なのかなという思いが強いです。今日のレースは坪井選手がスタートでトップに立ってくれて、そこから10秒のマージンを持って渡してくれたので、自分としては余裕を持って後半スティントを走ることが出来ました。タイヤもかなり労わりながら走っていましたが、最終的に20秒差まで広げることが出来ました。クルマも良かったし、ピットも早かったし、坪井選手も10秒リードを広げてくれたしで、本当にみんなに感謝です」
「こんなに大量のリードを持って最終戦を迎えることはなかなかないと思うので、何か起きるんじゃないかって怖さもあります。シーズン3勝目を目指して、チャンピオンはあまり意識せずに戦いたいと思います」
GT300クラス 88号車JLOC Lamborghini GT3(JLOC)
元嶋佑弥(JLOC)
「優勝できると思ってなかったですけど、チャンピオンシップに残るために65号車の前でゴールしないといけなかったので、優勝できたこともですけど、65号車の前でゴールできてよかったです」
「僕はレースで波風を立てずに走りたい方なんですけど、予選順位が沈んでしまって、65号車がすごく遠くに見えたので、そこまでは死に物狂いで追いつかなきゃいけないと思いました。その結果沢山オーバーテイクできて、最終的に上位で小暮さんに渡すことができました。タイヤもすごく反応が良かったし、65号車がタイヤで苦しんでるのを前半で見えていたので、もし(向こうが)無交換で来ても、こっちは4本交換でも分があると思い、スティントの後半は自信を持って進めることができました」
「鈴鹿はまず小暮さんが速いので大丈夫です、僕らはそのためのお膳立てをして、最後にバカン! と行ってもらえれば。僕はお膳立てするだけです」
小暮卓史(JLOC)
「今季3勝目ということですごく嬉しいです。予選の順位からはまさか優勝できるとは思ってなかったので、前半は元嶋選手が頑張って、クルマをすごく速く走らせてくれていたので、すごく期待が持てました。レース後半には65号車をパスすることが出来て、仕事の大部分が終わったなという感じでホッとしました。その後は自分のペースを保って最終戦のシリーズ争いにつなげられたので、すごくいい週末だったんじゃないかなと思います」
「則竹監督も含め、チームも頑張ってくれていますので、みんなに報われてほしいな、チャンピオンになっていい思いをしてほしいなという気持ちがすごくあります。レースはベストを尽くすだけですけど、いいレースをできる予感はしているので、頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の決勝が11月3日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、予選3位からスタートした36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が今季2勝目を挙げ、シリーズ2連覇に向けて大きく前進した。
(天候:晴れ 路面:ドライ 観客動員数:予選日12,300人/決勝日30,000人/大会総入場者数42,300人)
第8戦決勝は午後1時にパレードラップを開始。栃木県警の白バイ5台、パトロールカー5台の先導で63周、300kmの戦いが始まった。公式予選は生憎の雨に見舞われたが、決勝日のもてぎは朝から好天に恵まれ、全車ドライタイヤを装着してスタートに臨んだ。スタート時の気温は22℃、路面温度は31℃だ
スタートでトップに立ったのはポールポジションの伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)。2番手に松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)、3番手に坪井翔(au TOM'S GR Supra)と上位陣は予選通りの順位で1コーナーを通過した。
伊沢は松下に対して2周で1秒099のリード。3周目には1.362秒とさらにリードを広げる。そこから1秒326遅れて坪井、石浦宏明(KeePer CERUMO GR Supra)、関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)とスープラ勢が続く。
伊沢は5周目までに1秒512のマージンを築くが、6周目に入ったところでGT300クラスの富田竜一郎(GAINER TANAX Z)がホームストレートでスローダウン、そのまま1コーナー手前のグリーンゾーンで止まったため、この日最初のフルコースイエロー(FCY)が宣言される。
11号車は再スタートに成功したためFCYは7周目に解除となるが、ここでペースを落としてタイヤを冷やしたことが影響したか、8周目に伊沢は松下に追いつかれ、5コーナーでアウトからパスされてしまった。
すると9周目に入ったところで菅波冬悟(HOPPY Schatz GR Supra GT)の右後輪が脱落するアクシデントが発生。25号車はそのままコースサイドにストップしてしまったため、ここで2度目のFCYが宣言されることに。
FCYは10周目に解除となるが、ここで松下がFCYボタンをリリースするタイミングが遅るという痛恨のミスにより、90度コーナーで一気に64号車と36号車の先行を許してしまった。
ここで2番手に浮上した36号車の坪井は続く11周目の5コーナーで64号車をも捉えてトップに躍り出ると、13周目には3秒368、15周目には6秒274と一気にリードを広げ、20周目には10秒171もの大差をつけることに成功する。
その後方では64号車、8号車そして38号車がテール・トゥ・ノーズの接近戦を展開し、16周目の90度で38号車の石浦が8号車のインを刺して3番手、17周目のビクトリーコーナーでは64号車をも抜き去って2番手に上がってきていた。
これにより4番手まで後退した松下だったが、21周目にはV字コーナーで64号車のインに飛び込んで3番手まで挽回する。
22周目にはいると、38号車、8号車、16号車、24号車そして3号車が相次いでピットイン。これを合図に64号車、14号車、100号車、12号車、19号車、23号車が23周目、トップの36号車は24周目にピットインして山下健太に後半を託す。
ここまでに大量リードを築いていたのが功を奏し、山下はトップのままでコースに復帰したばかりか、25周を終えた時点で13秒025のマージンを得ていた。さらに山下はそこから1分41秒〜42秒台のハイペースで周回を重ね35周目までに17秒372までリードを広げ、その後は1分43秒〜44秒台の安定したペースでその差を保ったまま周回を重ねていった。
その後方では3番手の野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が53周目の3コーナーで大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)のインをつき、2番手に浮上する。
大湯はその後も佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)の猛チャージを受けるが、巧みなライン取りとブロックで若い佐藤の攻撃を退ける。
結局、レースは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が後続に20秒513の大差をつけて63周を走り切り、開幕戦岡山以来の今季2勝目を挙げた。
2位には8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が入り、最後まで16号車を抑え切った38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が3位で共に表彰台に登った。
これによりポイントリーダーの坪井/山下組はドライバーズポイントを74に伸ばし、坪井とGR TEAM au TOM'Sはシリーズ2連覇をより確実なものとした。
またこのレースを6位で終えた100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は56ポイントでランキング2位、3位フィニッシュの石浦/大湯組は52ポイントでランキング3位に浮上。逆転タイトルの可能性を残して鈴鹿大会に臨むこととなった。
次戦はいよいよシリーズ最後の戦い。第5戦鈴鹿大会は12月7〜8日に三重県の鈴鹿サーキットで行われる。初の12月決戦に勝利するのは果たしてどのチームなのだろうか。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の決勝が、9月22日、、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、17番グリッドから怒涛の追い上げを見せ、34周目にトップに立つとそのまま逃げ切って、今季3勝目を飾った。
2位はランキングトップのLEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)、3位には今季初表彰台のUPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)が入った。
予選日は終日雨に祟られたが、決勝日は秋晴れのレース日和となった。SUPER GTシリーズにとっては久しぶりの快晴の下でのレースとなった。
午後1時に300km先のゴールに向け63周(GT500クラス対象)のレースがスタート。
序盤は、ポールスタートの31号車apr LC500h GT(中村仁)が逃げ、7号車Studie BMW M4(荒聖治)、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)と、上位グリッドスタートの車両が順当にトップグループを形成する。
ここに、後方スタートから一気に上がってきたのが、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)。17番グリッドから、5周目に早くも9位に上がると、その後もペースを緩めることなく、11周目には同じランボルギーニの87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口夏月)を抜き、6位にまで上がってきた。
規定の三分の一を過ぎた19周目から、続々とピットインが始まるが、88号車JLOC(小暮卓史)は、全車がピットインを終えた27周目には、何と3位にまで浮上。それもトップ31号車apr(中村仁)と65号車LEON(篠原拓朗)が手の届くところまで迫った。
88号車JLOCの勢いは、その後も衰えることなく、ライバル勢をラップタイムで約2秒上回るという速さで、31周目には65号車LEONを、34周目にはついに31号車aprを捕らえトップに躍り出た。
トップの座を譲ることになった31号車aprは、38周目に65号車LEON、47周目に18号車UPGARAGE(小林崇志)にも抜かれて4位に落ちると、49周目にはGT500クラスの競り合いに巻き込まれコースオフ。大きく順位を落としてしまった。
レースは、終盤も快調なペースで飛ばした88号車JLOCが、今季3勝目となるチェッカーを受け、65号車LEON、18号車UPGARAGEが続いた。
これで、ドライバーズタイトル争いは、今回2位の65号車LEON(84p)、優勝の88号車JLOC(73p)のいずれかがチャンピオンになる可能性が濃厚となり、12月8日に鈴鹿サーキットで行われる最終大会で決着することとなった。
なお、ランキング2位につけていた、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)は、16番グリッドからタイヤ無交換作戦で追い上げを図ったが、13位でまで順位を上げるのがやっとで、ポイントには届かなかった(64p)。最終大会で予選3位以内、かつ優勝が条件とはなるが、65号車、88号車の結果次第ではタイトル獲得の可能性が僅かに残されている。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Lap Time Behind Gap
1 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 53 63 1:53'50.242 - -
2 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 26 63 1:54'10.755 20.513 20.513
3 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 41 63 1:54'17.796 27.554 7.041
4 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 21 63 1:54'17.932 27.690 0.136
5 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 39 63 1:54'23.671 33.429 5.739
6 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 51 63 1:54'26.860 36.618 3.189
7 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO NDDP BS 46 63 1:54'34.952 44.710 8.092
8 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z NISMO GT500 KONDO RACING YH 5 63 1:54'35.552 45.310 0.600
9 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO BS 40 63 1:54'36.441 46.199 0.889
10 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 7 63 1:54'49.321 59.079 12.880
11 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 36 63 1:55'05.835 1'15.593 16.514
12 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 6 58 1:54'37.141 5Laps 5Laps
13 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 32 53 1:45'41.023 10Laps 5Laps
14 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 26 52 1:35'22.431 11Laps 1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 44 Laps)完走 ----
- 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 51 16 50'23.647 47Laps 36Laps
Fastest Lap: CarNo. 64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき) 1'39.702 (3/63) 173.353 km/h
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Lap Time Behind Gap
1 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 VENTENY Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 50 59 1:55'28.374 - -
2 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 50 58 1:53'56.252 1Lap 1Lap
3 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 4 58 1:53'59.204 1Lap 2.952
4 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 18 58 1:54'13.535 1Lap 14.331
5 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 35 58 1:54'17.426 1Lap 3.891
6 777 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 49 58 1:54'18.178 1Lap 0.752
7 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 25 58 1:54'19.527 1Lap 1.349
8 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 29 58 1:54'19.598 1Lap 0.071
9 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 20 58 1:54'34.051 1Lap 14.453
10 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 28 58 1:54'34.403 1Lap 0.352
11 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 25 58 1:54'52.641 1Lap 18.238
12 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 4 58 1:54'53.201 1Lap 0.560
13 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 50 58 1:54'58.055 1Lap 4.854
14 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 18 58 1:55'06.115 1Lap 8.060
15 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 22 58 1:55'16.391 1Lap 10.276
16 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 2 58 1:55'31.517 1Lap 15.126
17 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 1 58 1:55'32.646 1Lap 1.129
18 360 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 57 1:53'54.282 2Laps 1Lap
19 30 織戸 学 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 57 1:54'35.450 2Laps 41.168
20 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 57 1:55'23.203 2Laps 47.753
21 *48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 56 1:54'33.341 3Laps 1Lap
22 5 塩津 佑介 藤波 清斗 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 47 1:34'43.961 12Laps 9Laps
23 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 10 47 1:55'17.004 12Laps 20'33.043
---- 以上規定周回数(70% - 41 Laps)完走 ----
- 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 9 40 1:19'22.713 19Laps 7Laps
- 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 37 1:14'06.262 22Laps 3Laps
- *25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 7 15'09.010 52Laps 30Laps
27 9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 6 13'14.701 53Laps 1Lap
Fastest Lap: CarNo. 87 METALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月) 1'49.735 (5/58)
CarNo. 25は、SpR25-6(タイヤ脱落)により、罰金100,000円を科す。
CarNo. 48は、SpR付則4.2.2(FCY中の速度違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは11月3日、シリーズ第8戦が行われている栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで定例会見を行い、来年9月に三重県の鈴鹿サーキットで開催が予定されている鈴鹿1000kmに、現在スーパーGTに参戦しているGT300クラス車両の参戦が可能とになったことを坂東正明代表が明らかにした。
2025年に復活する伝統の鈴鹿1000kmはかつてJSPCやスーパーGTのシリーズ戦として行われていたこともあるが、今回はステファン・ラテル・オーガニゼーション(SRO)が開催されるインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)の第4戦に組み込まれており、これまでのレギュレーションでは例えFIA-GT3規格の車両であってもスーパーGTに参戦しているクルマの併用が許されていなかった。
しかし今回、GTAの坂東代表とSROのステファン・ラテル代表そしてFIAの役員がマレーシアで話し合いを行った結果、JAF-GTを含むすべてのGT300車両に門戸が開かれることとなった。ただしピレリのワンメイクタイヤを使用するなど、細かい規定についてはIGTCのレギュレーションに従うこととなる。
GTAは今回の決定を布石として、2026年にはIGTCに参戦するGT300のチームにスーパーGTのシリーズポイントを付与することを目指している。こうした試みは過去にも2013年のアジアンルマンシリーズ(ALMS)第2戦富士大会において実施されたことがあり、16号車MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)がSGTクラス優勝を果たしている。
来年のスーパーGT第5戦鈴鹿大会は8月24日決勝。そこで戦ったGT300車両がそのまま翌月の鈴鹿1000kmにおいて世界中のFIA-GT3と戦うという、夢の対決は9月11〜14日に開催予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
第13戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)
「もてぎ大会は3レースあるということで、重要な一戦になると思っていました。その中でしっかりドライでもレインでも勝てました。予選こそ悔しい思いをしましたけど、挽回できてすごく良かったです」
「まだタイトルが決まったわけではないので、気を引き締めて1ヶ月間準備していこうと思います」
第13戦決勝2位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)
「レースラップが短すぎてチャンスが生まれなかったのもそうですし、昨日は1戦目がペース悪くて、2戦目はそれを改善して臨んでの2位だったので嬉しかったんですが、今回は1位まで行けるかな、というペースを持っての2位だったので、ちょっと今回は悔しいです」
「SC明けはうまく合わせることができて、抜けるかな、ていうチャンスがあったんですが、ギリギリ行けるか行けないかのギャップでした」
「(1周目の最終コーナーでのオーバーテイクについて)手前の90度コーナーでフロントをロックアップして、コースを飛び出して戻ってきたので、そこに合わせる形で最終コーナーでアウトから行きました」
「なかなか練習ができていなくて、現在トップランカー4人の中で僕だけが優勝できていないので、次の鈴鹿は初優勝を目指して頑張りたいです」
第13戦決勝3位 佐野雄城(TGR-DC Racing School)
「昨日表彰台に乗れて、ここまでずっとドライコンディションで苦労してきた中で、4位スタートから3位で表彰台に上がれたのが良かったなあと思います。次に向けていい流れを掴めたと思いますし、チャンピオンの可能性はなくなっちゃいましたが、最後をいい形で締めくくるためにも、次の鈴鹿に向けてしっかり準備していきます」
「洞地選手を追うことはできましたが、まだ洞地選手の方がペースがあったかなあと。リスタートのタイミングを狙っていましたし、狙い通り抜くことができました」
「前回の鈴鹿大会はホンダ勢が速かったので、そこにしっかりと食らいついて、最終的には自分が勝てるように頑張ります」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
11月3日、2024FIA-F4選手権シリーズの第14戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、ポールスタートの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が逃げ切って、今大会完全制覇の3連勝。インディペンデントクラスは、同じくポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が今大会2勝目を飾った。
土曜日の天候が嘘のように、モビリティリゾートもてぎ上空は晴れ渡り、ようやくレース日和といえる天候となった。
決勝グリッドは、昨日行われた第11戦の決勝中のベストラップで決定され、チャンピオンクラスは、今大会2連勝の野村とチームメイトの洞地がフロントローに並び、インディペンデントクラスは、今大会1勝ずつ挙げているDRAGONと今田が1、2番グリッドとなった。
■チャンピオンクラス
レースは、野村が好スタートからトップを守り、洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)と新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が激しく2位を争う形で幕を開けた。一旦は洞地が前に出るも、ビクトリーコーナーで新原が逆転して、野村、新原、洞地、佐野雄城(TGR-DC RS F4)⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)⼘部和久(TGR-DC RS F4)の順で1周目を終えた。
2周目にインディペンデントクラスの車両がコースオフしたことで、セーフティカー(SC)が入るが、4周終了時に解除され、リスタート。野村の背後に新原がつけ、2台がやや抜け出し好バトルが期待された。
しかし、5周目の3コーナーで、6位を走行していた卜部が突然コントロールを失い、もんどり打ってグラベルで激しく横転してしまった。原因は足回りのトラブルのようだが、これで再びSCが入った。
車両の回収に時間がかかり、規定の30分が近づくなかSCランは続き、解除されたときには残り時間が2分を切っており、1周の超スプリントレースで再開された。
トップ野村、2位新原の順位は変わらずだったが、最後の1コーナー進入で、佐野が洞地をかわして3位に上がり、このオーダーのままフィニッシュを迎えた。
今大会3連勝を決めた野村は、シリーズポイントを193とし、ランキング2位の洞地に41点差をつけて、最後の鈴鹿大会に臨むことになった。
■インディペンデントクラス
スタートで今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)がトップに出て、チャンピオンクラスのマシン2台を挟んで、DRAGONが追うという展開になった。
今田が絶対優位に立っていたが、「慎重さに欠けてしまった」と、2周目の3コーナーでリアタイヤをロックさせコースオフ。グラベルに捕まってしまい万事休すとなった。
これでトップに立ったDRAGONを筆頭に、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)、IKARI(Bionic Jack Racing )と続き、SCランとなった。
その後もアクシデントで再度のSCランとなるが、上位陣の順位は変わらずフィニッシュを迎え、DRAGONが今大会2勝目、シーズン5勝目を飾った。
今田もコース復帰して完走はしたものの、ポイントは加算できず。二人のタイトル争いは、再びDRAGONがランキングトップに出て187ポイント、163.5ポイントの今田は、2レースを残してかなり苦しい状況となった。
※ポイントは手元集計です。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 12 30'37.055 - -
2 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 12 30'37.727 0.672 0.672
3 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 30'39.321 2.266 1.594
4 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 12 30'39.702 2.647 0.381
5 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 12 30'42.341 5.286 2.639
6 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 12 30'42.444 5.389 0.103
7 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 30'42.665 5.610 0.221
8 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 30'43.282 6.227 0.617
9 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 12 30'44.352 7.297 1.070
10 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 12 30'44.372 7.317 0.020
11 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 12 30'44.450 7.395 0.078
12 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 12 30'44.633 7.578 0.183
13 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 12 30'44.891 7.836 0.258
14 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 12 30'45.148 8.093 0.257
15 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 12 30'45.795 8.740 0.647
16 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 12 30'46.581 9.526 0.786
17 *45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 12 31'20.344 43.289 33.763
18 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 11 28'46.126 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
- 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 5 12'01.179 7Laps 6Laps
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 12 30'48.290 - -
2 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 12 30'48.844 0.554 0.554
3 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 12 30'50.521 2.231 1.677
4 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 12 30'51.443 3.153 0.922
5 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 12 30'52.083 3.793 0.640
6 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 12 30'53.009 4.719 0.926
7 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 12 30'54.107 5.817 1.098
8 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 12 30'54.421 6.131 0.314
9 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 12 30'54.882 6.592 0.461
10 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 12 30'55.812 7.522 0.930
11 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 12 30'56.276 7.986 0.464
12 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 12 31'01.006 12.716 4.730
13 *63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 12 31'30.561 42.271 29.555
14 *5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 12 31'35.905 47.615 5.344
15 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 10 30'55.216 2Laps 2Laps
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CaNo. 50 野村勇斗(HFDP with B-Max Racing) 1'58.978 (5/12) 145.267 km/h
CarNo. 5は、H項2.10.11(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 45は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 5は、FIA-F4 SpR第15条1.1(衝突を起こしたもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
GT500クラス 64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(Modulo Nakajima Racing)
大草りき(Modulo Nakajima Racing)
「僕は何もしていなくて、先輩がすごかっただけというか(笑) 僕自身GT500で初のポールポジションをとれましたが、前回のオーポリがフル予選ではなく、今回のフル予選でポールを取れたということは、僕と伊沢さん、チーム全体のレベルが高い証拠だと思います。明日ドライになりますけど、精一杯戦いたいなと思います」
「この場にいられるというのは僕にとっては本当に特別なことなので、明日は違うコンディションのレースになると思いますが、できる準備は精一杯できてると思うので、優勝目指して頑張ります」
伊沢拓也(Modulo Nakajima Racing)
「僕が担当したQ2は3番手でした。と言いながら、みんなで、大草選手もそうですし、シビックタイプRになって初めてですし、ダンロップが用意したタイヤが今回のコンディションにマッチしていましたし、チームの総合力で得たポールポジションかなと思います。前回のオートポリスでは僕のミスでクルマを壊してしまって、インターバルがないタイミングでメカさん達に本当に迷惑をかけてしまいましたが、こうやって次でしっかり取り返すことが僕らの仕事だと思っているので、それができてホッとしています」
「前回のオートポリスで普通にレースできなかったので、普通にレースしたいなと」
GT300クラス 31号車apr LC500h GT(apr)
中村仁(apr)
「初めてのポールポジションですが、僕自身はギリギリでQ1を通っただけで、全ては一斗くんのおかげです。本当に素晴らしいタイヤをBSさんが用意してくれたから、一斗くんが速いタイムを出せたと思うし、僕もQ1でタイヤに救われた部分もあったと思うので、率直にただ嬉しいです」
「明日はとにかく変なミスをしないで普通に走るのが目標です。(小高選手に)優しく丁重に教えてもらって、『普通に走ってね』とレースのたびにLINEももらっているんで(笑)、普通に頑張ります」
小高一斗(apr)
「去年からLC500を走らせていて、クルマ自体はずっと速さを見せられていたんじゃないかと思うんですが、予選も決勝も結果を残せていなかったんで、チームとしても僕らもずっと悔しい戦いを続けていました。今年中村選手に代わり、一緒にレースをしていく中で、やはりパフォーマンスは高いのに結果が残せないレースが続いていました。ここでポールポジションを取ることができ、すごく嬉しいというか、ホッとしています」
「明日はポールからスタートできるし、僕らのクルマにはハイブリッドシステムがついていて、ブレーキングで一番回生ができるサーキットでもあるので、悪くないんじゃないかと思っています。ストレートも速い方のクルマなので抜かれ辛いと思うし、優勝を目指して頑張ります」
この会見において決勝レースのスタートタイヤの抽選が行われ、予選用にマーキングされたドライタイヤの中からAタイヤが選択された。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式予選が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは公式練習トップの64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がQ1、Q2共に速さをみせ、2021年以来のポールポジションを獲得した。予選2位にも8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)が入り、ホンダ勢がフロントローを独占する結果となっている。
前夜から降り続く雨は一向に止む気配を見せず、午後2時から予定されていた公式予選も終始ウェットコンディションでの走行となったが、予選自体がキャンセルとなった第6戦SUGO、決勝日の朝に順延となった第7戦オートポリスとは異なり、GT500クラスはレギュレーション通りのタイム合算方式で行われることになった。予選開始時の気温は17℃、路面温度は19℃だった。
予選Q1 公式練習トップの大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)がここでもトップタイム
先に行われたGT300クラスの走行で赤旗中断があったこともあり、GT500の予選Q1は予定よりも25分遅れの午後2時53分にコースオープンとなった。
まずは高星明誠(Niterra MOTUL Z)が3周目に1分54秒117を記録。これをベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が1分51秒471で上回ると、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が3周目に1分50秒898を記録してトップに立つ。牧野は4周目に1分50秒445までタイムを縮めるが、これを福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分49秒984で上回り、この時点でトップに浮上する。
しかし終盤、64号車の大草がセクター1、2、3と立て続けに区間ベストを更新する走りで1分49秒255を叩き出し、一気にトップに躍り出たところでチェッカーが提示され、予選Q1は終了。大草は公式練習、予選Q1とこの日の走行全てでトップタイムを叩き出して見せた。
福住も1分49秒590までタイムを縮めて2位。3位には野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分50秒215で続いた。
予選Q2 松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)がトップもPPは64号車
GT500クラスの予選Q2は午後3時49分に走行開始。まずは64伊沢が1分49秒994でトップに立つと、山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒932でこれを上回る。
さらに大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)も1分49秒218で100号車を上回ってきた。
これに対し、伊沢は4周目に1分48秒656を叩き出し再びトップに立つが、セッション終盤に入って松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が1分48部秒077と圧倒的な速さを見せてQ2トップに躍り出ると、ポイントリーダーの山下健太(au TOM'S GR Supra)も53kgものサクセスウェイトをものともせず、1分48秒178を叩き出してQ2を2位で終えた。
この結果、伊沢はQ2を3位で終えることとなったが、タイム合算では64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)が3分37秒911でトップ。8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)は3分38秒292で2位に続き、ホンダ勢がフロントローを独占して明日の決勝に臨むこととなった。
また36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が3分39秒088で3位と、8位に終わった37号車Deloitte TOM'S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)に対して大きなアドバンテージを得る結果となっている。
第8戦決勝は3日の午後1時より63周で行われる。例年ならノーハンデの最終戦として行われるもてぎ大会だが、今回はハーフウェイトでの戦い。それがレース展開にどのような影響を及ぼすのか、興味は尽きない。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の予選が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、GT300クラスは、apr LC500h GT(小高一斗/中村仁)が、ポールポジションを獲得した。
朝から降り続く雨は、時折、雨足が強くなったりするものの、走行が不可能となるまでコンディションは悪化せず、予定どおり午後2時からGT300クラスの予選が始まった。
ウェット宣言が出されたため、Q1、Q2の合算タイムではなく、ノックダウン方式により順位が決定されることとなり、各チームはまずQ1で上位14台に残ることを目標に予選に臨んだ。
Q1
やや雨足が強くなるなか、各車コースイン。ウェットコンディションで優位に立つミシュランタイヤユーザーの7号車Studie BMW M4(荒聖治)と45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ)の2台が中心となって、アタックが行われた。
開始10分で7号車Studieが2分00秒193をマークしてトップに立つも、45号車PONOSが1分58秒352と逆転するが、この後、雨が強くなり予選は一旦中断。
コンディションが改善された20分後に再開すると、現在ランキングトップの65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)、52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹)のブリヂストンユーザーがトップ2台に割って入り、この4台がトップ4。
このQ1で14位までが、Q2上位組(U14)に進むが、現在ランキング2、3位の2号車muta Racing GR86 GT(平良響)、88号車JLOC Lamborghini GT3(元嶋佑弥)は、下位に沈んでしまい、Q2下位組(L15)に回ることになった。
Q2(L15)
Q1で15位以下になった車両によるグリッド決めの予選では、20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸)が、1分59秒532のトップタイムを記録。終了間際にランキング2位の意地を見せた2号車muta GR86(堤優威)が続き、86勢が15番、16番グリッドを得た。
88号車JLOC Lambo GT3(小暮卓史)も最後に2分00秒943をマークして、17番グリッドに滑り込んだ。
Q2(U14)
上位14台によるポールポジション争いは、トップが目まぐるしく変わる1分57秒台の攻防になり、見応えのあるものとなった。
まず、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が、1分58秒068でトップに立ち、口火を切ると、65号車LEON AMG(篠原拓朗)が1分58秒010でトップタイムを更新。さらにLEONは1分57秒954までタイムを縮め、他車のアタックを待つことになった。
残り時間も僅かとなったところで、7号車Studie BMW(ニクラス・クルッテン)が1分57秒479と、トップタイムをコンマ5秒も更新し、これで決まりかと思われた。しかし、最後の最後に31号車apr LC500h GT(小高一斗)が、スーパーフォーミュラドライバーの実力を見せ、Q1の13位から大躍進となるポールポジションを決めた。
Q1をトップで通過した45号車PONOS FERRARIは、女性ドライバー、リル・ワドゥーが大健闘。6番グリッドを得ることに成功した。
決勝は、明日、3日(日)の午後13時から63周(300km)で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap
1 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 7 3'37.911 - -
2 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 26 3'38.292 0.381 0.381
3 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 53 3'39.088 1.177 0.796
4 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 41 3'39.585 1.674 0.497
5 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 32 3'39.640 1.729 0.055
6 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 21 3'39.945 2.034 0.305
7 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 39 3'40.301 2.390 0.356
8 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 51 3'40.335 2.424 0.034
9 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 51 3'40.342 2.431 0.007
10 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 36 3'40.726 2.815 0.384
11 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO NDDP BS 46 3'41.588 3.677 0.862
12 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 26 3'41.971 4.060 0.383
13 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO BS 40 3'42.952 5.041 0.981
14 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z NISMO GT500 KONDO RACING YH 5 3'43.069 5.158 0.117
15 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 6 3'46.837 8.926 3.768
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap
1 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 25 1'57.322 - -
2 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 35 1'57.479 0.157 0.157
3 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 4 1'57.661 0.339 0.182
4 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 50 1'57.954 0.632 0.293
5 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 9 1'58.068 0.746 0.114
6 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 22 1'58.242 0.920 0.174
7 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 20 1'58.367 1.045 0.125
8 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 18 1'58.547 1.225 0.180
9 777 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 49 1'58.639 1.317 0.092
10 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 1'59.408 2.086 0.769
11 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 25 1'59.428 2.106 0.020
12 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 28 1'59.432 2.110 0.004
13 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 10 1'59.558 2.236 0.126
14 25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 2'00.688 3.366 1.130
---- 以上アッパー14 ----
15 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 2 1'59.532 2.210 -1.156
16 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 50 2'00.886 3.564 1.354
17 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 VENTENY Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 50 2'00.943 3.621 0.057
18 360 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 2'01.558 4.236 0.615
19 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 18 2'01.585 4.263 0.027
20 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 4 2'01.932 4.610 0.347
21 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 29 2'02.021 4.699 0.089
22 9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 2'02.552 5.230 0.531
23 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 1 2'02.930 5.608 0.378
24 30 織戸 学 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 2'03.428 6.106 0.498
25 5 塩津 佑介 藤波 清斗 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 2'05.604 8.282 2.176
26 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 2'06.248 8.926 0.644
27 48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 2'07.866 10.544 1.618
第13戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)
「すごく嬉しいです。マシンも良かったし、自分もミスなく走り切れたので」
「今のレースに関しては1レース目のデータがあったので、それを参考に戦えました。クルマも良かったし、SCが入りましたが、そこは冷静に対処できました。リスタートもうまくいった。昨日の悔しさを晴らせた感じです」
「ここまで2連勝できたのは大きいので、次のレースは落ち着いて走ることができればと思います。この3戦で75ポイントを取れるので、冷静に、接触などしないように、普段のレースをしたいと思います」
第13戦決勝2位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)
「今まで3位は2回ありましたが、2位はなかったので、過去最高位です。練習から調子が良くて、1戦目の決勝が全然ダメだったので、だいぶ悔しくて色々変えたんですけど、それがうまくハマったというか、いい方向には行きました。野村くんには届かなかったけど、2位争いはできて、そこは良かったなあと思います」
「第13戦に向けて、タイヤのエア圧やウィングの角度を変えましたが、大きな変更は加えていません。博打はしたくなかったので」
「明日のグリッドはまだわかっていませんが、最大限の力を発揮したいです。ドライだったらかなりいいところに行けるんじゃないかと思います」
第13戦決勝3位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)
「朝と一緒でスタートでホイールスピンしちゃいました。全然うまくいかないですね」
「さっきのレースよりペースも良くないし、SCも入ったので抜けなかったなあと。これからデータを見て原因を突き止めたいです」
「明日は最低限の結果を出して鈴鹿につなげたいです」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
11月2日、2024FIA-F4選手権シリーズの第13戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、スタートでトップに立った野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が午前中のレースに続いて連勝、インディペンデントクラスは、ポールスタートの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)が優勝を飾った。
雨は降り続いているものの、雨量が若干少なくなるなか、午後0時40分にスタートを迎えた。
■チャンピオンクラス
ポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)は、ホイールスピンで出遅れてしまい、好スタートを決めた野村と新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)が先行してレースが始まった。以下、洞地、⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)、⽩崎稜(Bionic Jack Racing)、⼘部和久(TGR-DC RS F4)と続いて1周目を終えた。
トップグループは水煙を上げ、視界の悪いなかで縦に並ぶ形でレースは進むが、トップ野村のペースがやや抜き出ており、コンマ数秒ずつ2位の新原を引き離していく。
4周目のビクトリーコーナーで、中団を走っていた佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)と清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)が絡み、これに巻き込まれた森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)がストップしてしまい、セーフティカー(SC)が導入される。
7周終了時にSCランが解除されるが、今度は熊⾕憲太(OTG DL F4CHALLENGE)がヘアピンでコースオフしてグラベルに捕まり、再びSCランとなる。
10周終了時にリスタートしても、トップ野村の速さは衰えることなく、2位新原とのギャップを広げつつ、今季5勝目のチェッカーを受けた。なお、レースは規定の30分を経過したため、12周でチェッカーとなった。
終盤白熱した、⼘部、梅垣清(TGR-DC RS F4)、白崎による5位争いは、卜部が逃げ切った。
今大会2勝目の野村は、前大会から3連勝。シリーズポイントを168ポイントとし、ランキング2位の洞地との差を28ポイントに広げ、3レースを残してかなり優位に立つことになった。
■インディペンデントクラス
1周目にトップに立ったのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が、ポールスタートの今田を従えて周回を重ね、少し離れてKEN ALEX(BUZZ RACING)が続く展開でレースは進んだ。
ところが、1回目のSC導入がDRAGONにとって、思わぬ落とし穴になってしまった。SCランが解除された8周目に「周りのクルマを気にしすぎた」と、5コーナーでスピンを喫し、大きく順位を落としてしまった。
これでトップに立った今田が、間にチャンピオンクラスのマシンを挟んで、2位の鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)に5秒という大差をつけて、今季5勝目のチェッカーを受けた。3位は最終ラップに鳥羽にかわされたAREX。
一時はポイント圏外に落ちてしまったDRAGONだが、最終ラップに意地のパッシングを見せて、7位フィニッシュ。貴重な6点を手にした。
この結果、ランキング2位だった今田が163.5pで首位に立ち、悔しい結果となったDRAGONが162pと、二人がほぼ並ぶこととなった。
※ポイントは手元集計です。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 12 31'25.617 - -
2 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 12 31'27.151 1.534 1.534
3 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 12 31'28.222 2.605 1.071
4 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 12 31'28.992 3.375 0.770
5 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 31'30.016 4.399 1.024
6 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 31'30.461 4.844 0.445
7 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 31'31.196 5.579 0.735
8 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 12 31'33.893 8.276 2.697
9 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 12 31'37.787 12.170 3.894
10 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 12 31'40.809 15.192 3.022
11 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 12 31'41.030 15.413 0.221
12 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 12 31'47.000 21.383 5.970
13 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 12 31'47.979 22.362 0.979
14 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 12 31'48.432 22.815 0.453
15 *97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 12 32'10.593 44.976 22.161
16 *37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 12 32'11.518 45.901 0.925
17 *34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 12 32'27.455 1'01.838 15.937
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
- 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 7 18'20.457 5Laps 5Laps
- 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 3 6'58.265 9Laps 4Laps
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 12 31'45.720 - -
2 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 12 31'50.887 5.167 5.167
3 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 12 31'51.408 5.688 0.521
4 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 12 31'55.316 9.596 3.908
5 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 12 31'58.080 12.360 2.764
6 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 12 31'58.784 13.064 0.704
7 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 12 32'01.812 16.092 3.028
8 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 12 32'06.973 21.253 5.161
9 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 12 32'09.907 24.187 2.934
10 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 12 32'16.003 30.283 6.096
11 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 12 32'17.916 32.196 1.913
12 *98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 12 32'36.077 50.357 18.161
13 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 12 32'41.405 55.685 5.328
14 *40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 12 33'17.726 1'32.006 36.321
15 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 11 29'38.207 1Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
Fastest Lap: CarNo. 50 野村勇斗(HFDP with B-Max Racing) 2'13.373 (2/12) 129.588 km/h
CarNo. 34は、FIA-F4 SpR第15条1.1(衝突を起こしたもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 97は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 98は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 37は、H項2.10.11(SC中の走路外走行)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 40は、FIA-F4 SpR第15条1.1(衝突を起こしたもの)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
2024オートバックスSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 300km RACE」の公式練習が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、雨のなか、GT300クラスは777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)がトップタイムをマークした。
第5戦鈴鹿大会の延期決定以来、悪天候続きのSUPER GTシリーズだが、今大会も金曜日の夜から降り出した雨で、予選日(土曜日)は冷たい雨が降り続くこととなった。
午前9時から行われた公式練習は、ヘビーウェットのコンディションのなか、最初に25号車HOPPY Schatz GR Supra GTがトラブルでストップして赤旗中断となると、その後もスピンやコースオフする車両が続出し、走っては赤旗提示による中断を繰り返すという状況となった。
そんな悪コンディションのなか、トップタイムをマークしたのは、777号車D'station。ピットインを繰り返しながら1分58秒457を記録。現在ランキング4位、トップと20p差のD'stationにとっては、今大会の結果次第では逆転チャンピオンとなる可能性を残している。
2番手は、1分59秒107をマークした6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(ロベルト・メリ・ムンタン)。前大会でも雨の予選でポールを奪っているが、連続ポールを狙いたいところだ。
3番手は、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥)(1分59秒705)。現在ランキングトップのLEONは、コンディションにかかわらず安定した速さを見せており、3勝目を飾って最終大会(鈴鹿)を迎えたいところだ。
以下、18号車UPGARAGE NSX GT3(小出峻)、60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹)、96号車K-tunes RC F GT3(新田守男)と続いた。
予選は、本日午後2時から、ノックアウト方式で行われる予定だが、午後には雨が強くなる予報も出ている。天候が悪化した場合は、公式練習のタイムによりグリッドを決定する可能性もあるが、果たしてどうなるのか。
Text: Shigeru KITAMICHI
Kazuhiro NOINE
2024オートバックス スーパーGT第8戦「もてぎGT300kmレース」の公式練習が11月2日、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎで行われ、GT500クラスは64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がトップタイム、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手に続き、ホンダ勢が1-2という結果となった。
栃木県地方は前夜から雨が降り続いており、第8戦もてぎ大会の公式予選日も第6戦SUGO、第7戦オートポリスに続いてウェットコンディションで朝を迎えることになった。
そうしたなか、公式練習は午前9時に走行を開始したが、コースオープン直後に25号車HOPPY Schatz GR Supra GT(菅波冬悟/松井孝允/佐藤公哉)が電気系のトラブルに見舞われてコース上にストップしたため、最初の赤旗が提示されることに。
25号車の回収ののち、9時8分に走行は再開となるが、次第に強まる雨の影響でコースの各所でスピンやコースアウトが相次いだことから、競技団は走行を見合わせるとの決定を下し、2度目の赤旗が提示されることになる。
この時点のトップは38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)で1分56秒111。100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)1分56秒488、23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ)1分56秒510と続く。
雨が小降りになったこともあり、走行は9時40分に再開したが、最終コーナーで2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がスピン。グラベルに捕まってストップしたため、残り1時間を切ったところで3度目の赤旗が出された。
2号車を回収したのち、9時52分に走行が再開されると、ここで山下健太(au TOM'S GR Supra)が1分51秒872でトップ浮上するが、その直後に大湯都史樹(KeePer CERUMO GR Supra)が3コーナーでコースオフ。グラベルに止まってしまい、4度目の赤旗原因を作ってしまった。
その後、10時15分に走行が再開されると、大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)が1分49秒676を叩き出してトップに浮上、牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)も1分50秒292までタイムを縮めて2番手に続いた。ポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)は1分50秒466で3番手。
ところが混走残り2分となったところで清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)がヘアピンでコースオフ、グラベルに捕まってしまったため、ここで5度目の赤旗が出され、そのまま混走は終了となった。
その後に行われたGT300の専有走行も、再び強まってきた雨の影響で赤旗終了となったこともあり、競技団はこの赤旗をもって公式練習を終了とし、GT500クラスの専有走行はキャンセル、このあと行われる予定だったFCYテストもキャンセルとする決定を下す。
その結果、GT500クラスは混走終了時点の順位のまま、64号車がトップ、100号車が2番手、36号車が3番手で午後の公式予選に臨むこととなった。
第8戦の公式予選はこのあと午後2時より行われる予定だ。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE
■GT500クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT500 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap km/h
1 64 伊沢 拓也 大草 りき Modulo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Modulo Nakajima Racing DL 7 1'49.676 - - 157.588
2 100 山本 尚貴 牧野 任祐 STANLEY CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT STANLEY TEAM KUNIMITSU BS 51 1'50.292 0.616 0.616 156.708
3 36 坪井 翔 山下 健太 au TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM au TOM'S BS 53 1'50.466 0.790 0.174 156.461
4 16 大津 弘樹 佐藤 蓮 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 Honda CIVIC TYPE R-G ARTA BS 21 1'50.534 0.858 0.068 156.365
5 12 平峰 一貴 ベルトラン・バゲット MARELLI IMPUL Z NISSAN Z NISMO GT500 TEAM IMPUL BS 36 1'50.608 0.932 0.074 156.260
6 17 塚越 広大 太田 格之進 Astemo CIVIC TYPE R-GT Honda CIVIC TYPE R-GT Astemo REAL RACING BS 26 1'52.391 2.715 1.783 153.781
7 24 松田 次生 名取 鉄平 リアライズコーポレーションADVAN Z NISSAN Z NISMO GT500 KONDO RACING YH 5 1'52.837 3.161 0.446 153.173
8 38 石浦 宏明 大湯 都史樹 KeePer CERUMO GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM KeePer CERUMO BS 41 1'53.316 3.640 0.479 152.526
9 14 大嶋 和也 福住 仁嶺 ENEOS X PRIME GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM ENEOS ROOKIE BS 32 1'53.496 3.820 0.180 152.284
10 3 高星 明誠 三宅 淳詞 Niterra MOTUL Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO NDDP BS 46 1'53.532 3.856 0.036 152.235
11 39 関口 雄飛 中山 雄一 DENSO KOBELCO SARD GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM SARD BS 39 1'53.577 3.901 0.045 152.175
12 19 国本 雄資 阪口 晴南 WedsSport ADVAN GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM WedsSport BANDOH YH 6 1'54.283 4.607 0.706 151.235
13 23 千代 勝正 ロニー・クインタレッリ MOTUL AUTECH Z NISSAN Z NISMO GT500 NISMO BS 40 1'54.330 4.654 0.047 151.173
14 8 野尻 智紀 松下 信治 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8 Honda CIVIC TYPE R-GT ARTA BS 26 1'55.062 5.386 0.732 150.211
15 37 笹原 右京 ジュリアーノ・アレジ Deloitte TOM'S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 TGR TEAM Deloitte TOM'S BS 51 1'55.275 5.599 0.213 149.934
■GT300クラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Official Practice Weather:Rain Course:Wet
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 8 GT300 class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver Car Maker Model Team Tire WH Time Behind Gap km/h
1 777 藤井 誠暢 チャーリー・ファグ D'station Vantage GT3 Aston Martin Vantage GT3 EVO D'station Racing DL 49 1'58.547 - - 145.795
2 6 片山 義章 ロベルト・メルヒ・ムンタン UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI Ferrari 296 GT3 Team LeMans YH 20 1'59.107 0.560 0.560 145.110
3 65 蒲生 尚弥 篠原 拓朗 LEON PYRAMID AMG Mercedes AMG GT3 K2 R&D LEON RACING BS 50 1'59.705 1.158 0.598 144.385
4 18 小林 崇志 小出 峻 UPGARAGE NSX GT3 Honda NSX GT3 TEAM UPGARAGE YH 4 2'00.056 1.509 0.351 143.963
5 60 吉本 大樹 河野 駿佑 Syntium LMcorsa GR Supra GT TOYOTA GR Supra LM corsa DL 4 2'00.109 1.562 0.053 143.899
6 96 新田 守男 高木 真一 K-tunes RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 K-tunes Racing DL 18 2'00.525 1.978 0.416 143.403
7 56 佐々木 大樹 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 KONDO RACING YH 29 2'01.050 2.503 0.525 142.781
8 4 谷口 信輝 片岡 龍也 グッドスマイル初音ミクAMG Mercedes AMG GT3 GOODSMILE RACING & TeamUKYO YH 28 2'01.076 2.529 0.026 142.750
9 52 吉田 広樹 野中 誠太 Green Brave GR Supra GT TOYOTA GR Supra 埼玉Green Brave BS 25 2'01.096 2.549 0.020 142.726
10 88 小暮 卓史 元嶋 佑弥 VENTENY Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 50 2'01.207 2.660 0.111 142.596
11 22 和田 久 城内 政樹 アールキューズAMG GT3 Mercedes AMG GT3 R'Qs MOTOR SPORTS YH 2'01.831 3.284 0.624 141.865
12 62 平手 晃平 平木 湧也 HELM MOTORSPORTS GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 HELM MOTORSPORTS YH 1 2'01.942 3.395 0.111 141.736
13 7 荒 聖治 ニコラス・クルッテン Studie BMW M4 BMW M4 GT3 BMW M Team Studie × CRS MI 35 2'02.020 3.473 0.078 141.646
14 45 ケイ・コッツォリーノ リル・ワドゥー PONOS FERRARI 296 Ferrari 296 GT3 PONOS RACING MI 22 2'02.034 3.487 0.014 141.629
15 61 井口 卓人 山内 英輝 SUBARU BRZ R&D SPORT SUBARU BRZ GT300 R&D SPORT DL 9 2'02.315 3.768 0.281 141.304
16 360 青木 孝行 荒川 麟 RUNUP RIVAUX GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 TOMEI SPORTS YH 2'02.905 4.358 0.590 140.626
17 9 阪口 良平 冨林 勇佑 PACIFICぶいすぽっNAC AMG Mercedes AMG GT3 PACIFIC RACING TEAM YH 2'03.938 5.391 1.033 139.454
18 11 富田 竜一郎 石川 京侍 GAINER TANAX Z NISSAN FAIRLADY Z GAINER DL 10 2'04.205 5.658 0.267 139.154
19 87 松浦 孝亮 坂口 夏月 METALIVE S Lamborghini GT3 Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2 JLOC YH 18 2'04.601 6.054 0.396 138.712
20 48 井田 太陽 柴田 優作 脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R NISSAN GT-R NISMO GT3 NILZZ Racing YH 2'06.097 7.550 1.496 137.066
21 20 平中 克幸 清水 英志郎 シェイドレーシングGR86 GT TOYOTA GR86 SHADE RACING MI 2 2'06.690 8.143 0.593 136.424
22 25 菅波 冬悟 松井 孝允 HOPPY Schatz GR Supra GT TOYOTA GR Supra HOPPY team TSUCHIYA YH 2'11.219 12.672 4.529 131.716
23 30 織戸 学 小林 利徠斗 apr GR86 GT TOYOTA GR86 apr YH 2'14.126 15.579 2.907 128.861
24 2 堤 優威 平良 響 muta Racing GR86 GT TOYOTA GR86 muta Racing INGING BS 50 2'16.201 17.654 2.075 126.898
25 50 イゴール・オオムラ・フラガ 古谷 悠河 ANEST IWATA Racing RC F GT3 TOYOTA LEXUS RC F GT3 ANEST IWATA Racing with Arnage YH 2'20.996 22.449 4.795 122.582
26 31 小高 一斗 中村 仁 apr LC500h GT TOYOTA LEXUS LC500h apr BS 25 2'39.230 40.683 18.234 108.545
27 5 塩津 佑介 藤波 清斗 マッハ車検エアバスターMC86マッハ号 TOYOTA 86 MC TEAM MACH YH 2'42.669 44.122 3.439 106.250
11月2日、2024FIA-F4選手権シリーズの第11戦が、栃木県・モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは、3番手スタートの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が、インディペンデントクラスは、ポールスタートのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が優勝を飾った。
前大会で中止として発表された第11戦は、急きょ今大会に組み込まれることになった。しかし、決勝の行われた土曜日はまたしても雨。夜半から降り続いた雨でコースは完全ウェットとなり、早々にウェット宣言が出された。
■チャンピオンクラス
雨も小降りになりスタンディングスタートでレースが始まった。ポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)は出遅れ、2番手スタートの新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、野村、洞地のオーダーで1〜2コーナをクリア。
新原と野村は、各コーナーで順位を入れ替えながら激しい攻防を見せるが、V字コーナーで野村がトップに出て決着。続くヘアピンコーナーでは洞地も新原を捕らえ2位に上がる。
新原は「セッティングがまったく合っていなかった」と、ペースが上がらず、徐々に順位を落としてしまう。逆に、8番手スタートの佐野雄城(TGR-DC RS F4)が、悪コンディションのなか3位まで上がってきた。
2周目にインディペンデントクラスのKENTARO(Baum Field F4)がビクトリーコーナーの立ち上がりでコントロールを失いストップ。これでセーフティカー(SC)が導入される。
このSCランの間に雨が強くなりコンディションは悪化。7周終了時にSCランは解除されるが、この周にまたしてもコースアウトした車両があり、再びSCランになってしまった。
結局、レースはSC先導のまま、規定の30分が経過しフィニッシュを迎えることになった。
優勝を飾ったランキングトップの野村は、今季4勝目。ポイントを143まで伸ばし、2位の洞地(125p)との差を18に広げた。
■インディペンデントクラス
クラスポールスタートのDRAGONは、グリッド前車がエンジンストールを起こしたため、スタートダッシュすることができずに、2番手スタートの今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)に先行を許してしまう。しかし、3コーナーで即座にトップの座を奪い返すと、2位の今田との差を開いていく。
後方では、5番手スタートのKEN ALEX(BUZZ RACING)らが接触して、スピンをするなど、荒れ模様のオープニングラップとなった。
以降は2度のSCランで、大きな順位変動はなく、DRAGON、今田、植⽥正幸(Rn-sports MCS4)と、経験豊富な選手が上位で順当にフィニッシュを迎えた。
なお、3位でフィニッシュした鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)は、フォーメイションラップでスピンを犯したため、プラス10秒加算のペナルティを課され順位を落とし9位となった。
2周目にランキング3位のKENTAROが脱落したことで、4勝目を飾ったランキングトップのDRAGON(156p)、同2位の今田(138.5p)がポイントを伸ばし、チャンピオン争いもこの二人に絞られつつある。
※ポイントは手元集計です。
Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Kazuhiro NOINE
第11戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)
「昨日の予選で悔しい思いをしていたので、決勝で絶対抜いてやろうという気持ちがすごくありました。1位になれてよかったです」
「通常ならSCスタートかなと思っていたんですが、スタンディングスタートになってチャンスをもらえた感じです。(新原選手とのバトルについて)チャンスは最初しかないなと思っていました。お互いクリーンにバトルできましたし、ちゃんとスペースも残してくれていたので」
「午後のレースもこの勢いで勝ちにいきます」
第11戦決勝2位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)
「ドライについてはクルマが決まっていて、予選でもいい結果を得られましたが、決勝では自分がミスをしてしまい、順位を落としてしまいました。なんとか1周目に1台抜き返すことができてよかったです」
「野村選手も調子は良さそうだったので、SCがいなくてもどうだったかはわかりません」
「ドライには自信がありますが、明日の決勝が何番手からなのか、まだわかっていないので、どうなるかはわかりませんね」
第11戦決勝3位 佐野雄城(TGR-DC Racing School)
「やっぱりドライコンディションでは苦戦していて、スピードがない状態でした。セッションを重ねるごとにちょっとずつは良くなっていたんですが、それでも全然足りない状況で、予選でも大きなミスはなかったのにスピードがなかったなあと」
「雨でのスタートは経験がなかったので心配でしたが、うまく決まってポジションも上げることができました。それが大きかったかなあと。SCが入って一旦レースはストップとなりましたが、あのまま続けていても洞地選手を抜けたかどうかはわかりません。ただペース自体は非常によかったので、午後のレースも自信持っていけばと思います。一つでも上の順位で終われるように頑張ります」
「今年はレインコンディションは調子いいんで、レインは大歓迎です」
Text: Kazuhisa SUEHIRO
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'19.486 - - 123.909
2 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 2'20.797 1.311 1.311 122.755
3 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 2'22.050 2.564 1.253 121.673
4 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'22.299 2.813 0.249 121.460
5 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'23.015 3.529 0.716 120.852
6 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'23.943 4.457 0.928 120.073
7 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'24.471 4.985 0.528 119.634
8 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'24.866 5.380 0.395 119.307
9 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'25.204 5.718 0.338 119.030
10 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 2'25.919 6.433 0.715 118.447
11 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'26.493 7.007 0.574 117.982
12 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 2'27.004 7.518 0.511 117.572
13 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 2'27.997 8.511 0.993 116.783
14 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'28.384 8.898 0.387 116.479
15 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 2'29.686 10.200 1.302 115.466
16 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 2'30.226 10.740 0.540 115.051
17 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 2'31.012 11.526 0.786 114.452
18 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'35.729 16.243 4.717 110.985
19 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 3'05.394 45.908 29.665 93.226
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 14 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 2'32.789 - - 113.121
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 2'34.036 1.247 1.247 112.205
3 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'37.146 4.357 3.110 109.984
4 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'40.184 7.395 3.038 107.898
5 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'41.675 8.886 1.491 106.903
6 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'42.130 9.341 0.455 106.603
7 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'42.757 9.968 0.627 106.193
8 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'44.891 12.102 2.134 104.818
9 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'47.369 14.580 2.478 103.266
10 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'51.776 18.987 4.407 100.617
11 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 3'05.206 32.417 13.430 93.321
12 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 3'05.588 32.799 0.382 93.129
13 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 3'07.748 34.959 2.160 92.057
14 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING no time - - -
15 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS no time - - -
【総合】
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Cls Cls Pos Driver Car Team Lap Time Behind Gap
1 50 C 1 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.739 - -
2 51 C 2 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.984 0.245 0.245
3 35 C 3 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'35.189 1.450 1.205
4 45 C 4 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'36.037 2.298 0.848
5 97 C 5 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 30'36.477 2.738 0.440
6 38 C 6 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'37.411 3.672 0.934
7 16 C 7 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 10 30'39.750 6.011 2.339
8 33 C 8 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'40.199 6.460 0.449
9 34 C 9 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'41.137 7.398 0.938
10 37 C 10 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'41.718 7.979 0.581
11 87 C 11 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 30'42.539 8.800 0.821
12 60 C 12 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 10 30'44.012 10.273 1.473
13 36 C 13 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'44.197 10.458 0.185
14 14 C 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 10 30'45.444 11.705 1.247
15 62 C 15 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 30'46.022 12.283 0.578
16 46 C 16 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 10 30'46.802 13.063 0.780
17 30 I 1 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 10 30'51.425 17.686 4.623
18 44 I 2 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 10 30'52.285 18.546 0.860
19 54 C 17 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'52.416 18.677 0.131
20 11 I 3 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 10 31'01.419 27.680 9.003
21 96 I 4 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 10 31'02.904 29.165 1.485
22 40 I 5 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 10 31'04.430 30.691 1.526
23 4 I 6 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 10 31'04.823 31.084 0.393
24 9 I 7 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 10 31'05.235 31.496 0.412
25 10 I 8 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 10 31'06.165 32.426 0.930
26 *63 I 9 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 31'06.414 32.675 0.249
27 5 I 10 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 10 31'07.330 33.591 0.916
28 86 I 11 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 31'13.281 39.542 5.951
29 23 I 12 YUGO S2R Racing N-SPEED 10 31'16.166 42.427 2.885
30 98 I 13 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 31'17.787 44.048 1.621
31 *90 C 18 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 10 31'48.115 1'14.376 30.328
32 *71 I 14 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 10 31'49.572 1'15.833 1.457
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
- 26 C - 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 7 21'42.144 3Laps 3Laps
- 55 I - KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 0 0.000 10Laps 7Laps
【クラス別】
■Championクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 Champion class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.739 - -
2 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 10 30'33.984 0.245 0.245
3 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'35.189 1.450 1.205
4 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'36.037 2.298 0.848
5 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 30'36.477 2.738 0.440
6 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'37.411 3.672 0.934
7 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 10 30'39.750 6.011 2.339
8 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'40.199 6.460 0.449
9 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 10 30'41.137 7.398 0.938
10 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'41.718 7.979 0.581
11 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 30'42.539 8.800 0.821
12 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 10 30'44.012 10.273 1.473
13 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 10 30'44.197 10.458 0.185
14 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 10 30'45.444 11.705 1.247
15 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 30'46.022 12.283 0.578
16 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 10 30'46.802 13.063 0.780
17 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 10 30'52.416 18.677 5.614
18 *90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 10 31'48.115 1'14.376 55.699
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
19 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 7 21'42.144 3Laps 3Laps
■Independentクラス
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/02) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Lap Time Behind Gap
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 10 30'51.425 - -
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 10 30'52.285 0.860 0.860
3 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 10 31'01.419 9.994 9.134
4 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 10 31'02.904 11.479 1.485
5 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 10 31'04.430 13.005 1.526
6 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 10 31'04.823 13.398 0.393
7 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 10 31'05.235 13.810 0.412
8 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 10 31'06.165 14.740 0.930
9 *63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 10 31'06.414 14.989 0.249
10 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 10 31'07.330 15.905 0.916
11 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 10 31'13.281 21.856 5.951
12 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 10 31'16.166 24.741 2.885
13 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 10 31'17.787 26.362 1.621
14 *71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 10 31'49.572 58.147 31.785
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
- 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 0 - 10Laps 10Laps
Fastest Lap: CarNo. 38 梅垣清(TGR-DC RS F4) 2'17.931 (8/10) 125.306 km/h
CarNo. 63は、2024 FIA-F4 SpR第30条6(スタート手順)違反により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 90は、H項2.10.11(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
CarNo. 71は、H項2.10.12(SC中の追い越し)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
11月1日、FIA-F4選手権第11、13戦の予選が、モビリティリゾートもてぎで行われ、チャンピオンクラスは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)が両レースともポールポジションを獲得。インディペンデントクラスは、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)と今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)がポールポジションを分け合い、B-Maxチームがポールポジションを独占した。
2週間前に悪天候で中止となった第11戦が、急きょ組み込まれることになり、今大会は3レースが開催されることとなった。決勝グリッドは、第11戦、第13戦は、予選のベストとセカンドタイムで決定され、第14戦のグリッドは第11戦決勝のベストラップタイムで決まる。
予選日となった金曜日は天候に恵まれ、午後には雲が多くなったものの、完全なドライコンディションで、午後2時45分からチャンピオンクラス、インディペンデントクラスの順で、20分ずつの予選が行われた。
■チャンピオンクラス
木、金曜日の練習走行から好調の新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)、洞地、そして⽩崎稜(Bionic Jack Racing)の4者による激しいポールポジション争奪戦が繰り広げられた。
4周目から始まった攻防は、まず野村が1分58秒414でトップに立つと、白崎が1分58秒051でトップタイムを更新。新原も1分58秒051で続くと、次の周には洞地が一気に57秒台にいれる1分57秒786でトップに立つという形で、各選手がタイムを削りながら順位を入れ替えていく。
終盤には、新原が1分57秒779でトップに立つも、洞地が1分57秒713で再逆転するという、最後まで息つく暇もない攻防は、セカンドタイムも制した洞地が、ダブルポールという最高の形で締めくくった。
第11戦のトップ4は、洞地-新原-野村-白崎、第13戦は洞地-野村-新原-白崎の順となった。
■インディペンデントクラス
ゆっくりとコースインした今田とDRAGONが終始リードする形で予選が進んだ。
最初にリードしたのは今田。練習走行では2日目にトラブルが出たものの、やや抜き出た速さを見せており、予選でも2分00秒665、00秒235と確実にタイムを縮めていき、自身の6周目に一気に1分59秒695までタイムアップを果たす。
2分00秒台までは、KEN ALEX(BUZZ RACING)、KENTARO(Baum Field F4)も食い下がっていたが、2分を切ると今田に勝負を挑めたのはDRAGONのみ。
DRAGONは、自身の8周目に今田を僅かに上回る1分59秒587をマークして逆転。第11戦のポールシッターの座を射止めた。2位は今田。3位には終了間際に2分切りを果たしたベテラン植⽥正幸(Rn-sports MCS4)がつけた。
セカンドタイムで決まる第13戦のグリッドは、今田がポール、2位DRAGON、3位にはKENTAROが入り、フロントローは両レースともB-Maxチームが独占した。
なお、終日雨予報となっている明日の決勝は、第11戦が午前8時15分から、第13戦が午後0時40分から行われる予定だ。天候が回復すると思われる日曜日には、午前8時40分から第14戦の決勝が行われる。
Text: Shigeru KITAMICHI
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'59.695 - - 144.397
2 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 1'59.812 0.117 0.117 144.256
3 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 2'00.173 0.478 0.361 143.823
4 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 2'00.201 0.506 0.028 143.789
5 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 2'00.243 0.548 0.042 143.739
6 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'00.579 0.884 0.336 143.338
7 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'00.674 0.979 0.095 143.226
8 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'00.843 1.148 0.169 143.025
9 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'01.438 1.743 0.595 142.324
10 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 2'01.463 1.768 0.025 142.295
11 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'01.494 1.799 0.031 142.259
12 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 2'01.895 2.200 0.401 141.791
13 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'01.910 2.215 0.015 141.773
14 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'01.917 2.222 0.007 141.765
15 23 YUGO S2R Racing N-SPEED 2'05.823 6.128 3.906 137.364
---- 以上基準タイム(105% - 2'05.888)予選通過 ----
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 Independent class モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos No Driver CarTeam Time Behind Gap km/h
1 30 DRAGON B-MAX TEAM DRAGON B-MAX RACING TEAM 1'59.587 - - 144.527
2 44 今田 信宏 JMS RACING with B-MAX B-MAX RACING TEAM 1'59.654 0.067 0.067 144.446
3 11 植田 正幸 Rn-sports MCS4 Rn-sports 1'59.943 0.356 0.289 144.098
4 55 KENTARO Baum Beauty Clinic FIELD MOTORSPORTS 2'00.081 0.494 0.138 143.933
5 9 ケン・アレックス BUZZ RACING Buzz Racing 2'00.181 0.594 0.100 143.813
6 63 鳥羽 豊 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 2'00.514 0.927 0.333 143.416
7 98 IKARI Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 2'00.549 0.962 0.035 143.374
8 96 齋藤 真紀雄 CSマーケティングAKILAND AKILAND RACING 2'00.798 1.211 0.249 143.079
9 40 ⾚松 昌⼀朗 SHOEI-GIGS Ride with ES イーグルスポーツ 2'00.923 1.336 0.125 142.931
10 4 佐々木 祐一 仙台DayDream with RICHO DAYDREAM RACING 2'01.063 1.476 0.140 142.765
11 10 中島 功 Rn.SHINSEI.MCS4 Rn-sports 2'01.322 1.735 0.259 142.461
12 5 小谷 素弘 TEAM 5ZIGEN F4 Team 5ZIGEN 2'01.655 2.068 0.333 142.071
13 71 大山 正芳 ダイワN通商AKILAND AKILAND RACING 2'01.769 2.182 0.114 141.938
14 86 大阪 八郎 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 2'01.868 2.281 0.099 141.822
---- 以上基準タイム(105% - 2'05.714)予選通過 ----
15 - YUGO S2R Racing N-SPEED 2'05.736 6.149 3.868 137.459
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 13 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.786 - - 146.737
2 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.880 0.094 0.094 146.620
3 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 1'57.957 0.171 0.077 146.525
4 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 1'58.270 0.484 0.313 146.137
5 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.311 0.525 0.041 146.086
6 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.371 0.585 0.060 146.012
7 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.493 0.707 0.122 145.862
8 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.580 0.794 0.087 145.755
9 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.632 0.846 0.052 145.691
10 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.702 0.916 0.070 145.605
11 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'58.754 0.968 0.052 145.541
12 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.788 1.002 0.034 145.500
13 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.929 1.143 0.141 145.327
14 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 1'59.027 1.241 0.098 145.207
15 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 1'59.289 1.503 0.262 144.888
16 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 1'59.492 1.706 0.203 144.642
17 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 1'59.740 1.954 0.248 144.343
18 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 1'59.832 2.046 0.092 144.232
19 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'00.225 2.439 0.393 143.760
---- 以上基準タイム(105% - 2'03.768)予選通過 ----
MOTEGI GT 300km RACE -RIJ- (2024/11/01) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 モビリティリゾートもてぎ 4.801km
Pos № Driver Car Team Time Behind Gap km/h
1 51 洞地 遼⼤ HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.713 - - 146.828
2 16 新原 光太郎 YBS Verve影⼭MCS4 HYDRANGEA kageyama Racing 1'57.779 0.066 0.066 146.746
3 50 野村 勇斗 HFDP with B-Max Racing HFDP WITH B-max Racing Team 1'57.853 0.140 0.074 146.654
4 97 白崎 稜 Bionic Jack Racing Bionic Jack Racing 1'58.249 0.536 0.396 146.163
5 45 大宮 賢人 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.250 0.537 0.001 146.162
6 34 清水 啓伸 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.255 0.542 0.005 146.155
7 33 佐藤 樹 Drago CORSE MCS4-24 Drago CORSE 1'58.320 0.607 0.065 146.075
8 35 佐野 雄城 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.359 0.646 0.039 146.027
9 38 梅垣 清 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.502 0.789 0.143 145.851
10 54 佐藤 凛太郎 PONOS RACING MCS4 PONOS RACING 1'58.571 0.858 0.069 145.766
11 36 卜部 和久 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.631 0.918 0.060 145.692
12 62 森山 冬星 HELM MOTORSPORTS F4 HELM MOTORSPORTS 1'58.648 0.935 0.017 145.671
13 60 熊谷 憲太 OTG DL F4 CHALLENGE OTG MOTORSPORTS 1'58.802 1.089 0.154 145.482
14 37 鈴木 斗輝哉 TGR-DC RS F4 TGR-DC Racing School 1'58.895 1.182 0.093 145.369
15 87 下野 璃央 Dr.Dry Racing Team Dr. Dry 1'59.111 1.398 0.216 145.105
16 46 有村 将真 アポロ電⼯フジタ薬局 フジタ薬局レーシング 1'59.371 1.658 0.260 144.789
17 14 村田 将輝 湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24 ZAP SPEED 1'59.420 1.707 0.049 144.730
18 26 三枝 拓己 FALCON MOTORSPORT FALCON MOTORSPORT 1'59.667 1.954 0.247 144.431
19 90 Lin Chenghua ATEAM Buzz Racing AKIRAND RACING 2'00.167 2.454 0.500 143.830
---- 以上基準タイム(105% - 2'03.670)予選通過 ----