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第5戦鈴鹿予選 GT300は逆転チャンプを狙うJLOC Lamborghini GT3がPP獲得、PリーダーLEON PYRAMID AMGは10位に沈む

GT300クラスでポールポジションを獲得したVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 2024オートバックスSUPER GT第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」の予選が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは、逆転でタイトル奪取を狙うJLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、ポールポジションを獲得した。

 風もあり、12月の鈴鹿はかなり冷え込んだ。ただ、天気は良く、今シーズン悪天候続きだったSUPER GTシリーズにとっては、久しぶりに天候を心配せずに予選が行われた。

 午後2時過ぎから始まったGT300クラスの予選は、まずQ1でドライバーAが走って上位14位と15位以下に振り分けられ、Q2では、それぞれのグループでドライバーBが走り、合算タイムで順位を決めるという方式で行われた。

 悪天候続きで、この本来の予選方式がようやく採用されたが、各チームはまずQ1で上位14台に残ることを目標に予選に臨んだ。

Q1

 公開練習で好調だった61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口)が、最初にアタックし1分55秒547をマーク。残り5分となったところで、88号車JLOC(小暮)、87号車METALIVE S Lamborghini GT3(坂口)のランボルギーニコンビが相次いでSUBARUのタイムを更新。2車のマークしたタイムは従来のレコードタイムを(1分55秒531/2018年LEXUS RC F GT3/中山雄一)を更新するニューレコードだ。

 4位にはアタック中にスピンを喫するも再アタックした2号車muta Racing GR86 GT(平良)が入り、逆転チャンピオンに何とか首の皮1枚繋がった。

 5位以下には、31号apr LC500h GT(小高)、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(佐々木)、11号車GAINER TANAX Z(富田)と続き、ポイントリーダーの65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生)は9位と微妙な位置でQ1を終えた。

Q2(L15)

 Q1で15位以下になったグループによるをQ2(L15)では、96号車K-tunes RC F GT3(高木)がトップタイムで15番グリッドを獲得。以下、50号車ANEST IWATA Racing RC F GT3(古谷)は16番、今回がNSXラストランとなる18号車UPGARAGE NSX GT3(小出)は17番、60号車 Syntium LMcorsa GR Supra GT(伊東)は18番グリッドと続いた。

(注:主催者発表のリザルト改訂版が出たため、順位を修正しました)

Q2(U14)

 上位14台によるポールポジション争いは、コースレコードラッシュの熾烈な争いとなった。

 ここでも最初にタイムを出してきたのは61号車SUBARU(山内)。ただ、1分55秒249をマークして、次の周もアタックを続けたが、130Rで他車と危うく接触しそうになり、コース外に逃げるという場面もあってさらなるタイムアップはならず。2番グリッドに甘んじることになった。

 見事なポール奪取を成し遂げたのは、88号車 JLOC(元嶋)。1分55秒570とQ2では2位だったものの、合算タイムでトップとなった。

 3番グリッドを得たのは、2号車muta GR86 (堤)。優勝が必須ではあるものの、僅かながら逆転チャンピオンの可能性を残している。続く4番グリッドは31号車apr LC500h GT(小高)。

 Q2のトップタイム、ニューレコードとなる1分55秒092を叩き出した56号車リアライズGT-R(オリベイラ)は、合算で5番グリッドと好位置からのスタートとなった。

 6番グリッドは、もう1台のランボルギーニ、87号車METALIVES Lambo(松浦)。決勝では安定した速さを見せるだけに、侮れない存在だ。

 そして、ポイントリーダー、65号車LEON AMG(篠原)は10番グリッドとやや厳しい位置からのスタートとなった。

 決勝は、明日、8日(日)の午後0時40分から52周(300km)で行われる。

GT300クラス予選2位はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

GT300クラス予選3位はmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

GT300クラス予選4位はapr LC500h GT(小高一斗/中村仁/根本悠生)

GT300クラス予選5位はリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(佐々木大樹/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)

GT300クラス予選6位はMETALIVE S Lamborghini GT3(松浦孝亮/坂口夏月)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
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SUPER GT

第5戦鈴鹿公式予選結果

■GT500クラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGap
136坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS3'27.008--
217塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS3'27.208 0.200 0.200
3*14大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS3'27.364 0.356 0.156
424松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH3'27.605 0.597 0.241
5100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS3'27.673 0.665 0.068
616大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS3'28.313 1.305 0.640
719国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH3'28.414 1.406 0.101
83高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS3'28.441 1.433 0.027
937笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS3'28.763 1.755 0.322
1038石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS3'28.894 1.886 0.131
1123千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS3'28.985 1.977 0.091
128野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS3'29.046 2.038 0.061
1339関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS3'29.249 2.241 0.203
1464伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL3'29.257 2.249 0.008
1512平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS3'29.908 2.900 0.651

■GT300クラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGap
188小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH3'50.338--
261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL3'50.796 0.458 0.458
32堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS3'51.046 0.708 0.250
431小高 一斗
中村 仁
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS3'51.162 0.824 0.116
556佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH3'51.185 0.847 0.023
687松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH3'51.398 1.060 0.213
711富田 竜一郎
石川 京侍
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL53'52.551 2.213 1.153
86片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH3'52.817 2.479 0.266
94谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH3'52.820 2.482 0.003
1065蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS3'52.837 2.499 0.017
1152吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS3'53.161 2.823 0.324
12777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL3'53.183 2.845 0.022
135塩津 佑介
藤波 清斗
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH3'53.919 3.581 0.736
14*30永井 宏明
小林 利徠斗
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH3'55.822 5.484 1.903
---- 以上Upper14、以下Lower15 -----
1596新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL3'53.149 2.811-2.673
1650イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH3'53.375 3.037 0.226
1718小林 崇志
小出 峻
三井 優介
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH3'54.037 3.699 0.662
1860吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL3'54.277 3.939 0.240
1920平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI3'54.940 4.602 0.663
2025菅波 冬悟
松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH3'55.022 4.684 0.082
21360大滝 拓也
荒川 麟
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH3'55.880 5.542 0.858
2262平手 晃平
平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH3'55.908 5.570 0.028
239阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH3'56.144 5.806 0.236
2445ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI3'56.245 5.907 0.101
257荒 聖治
ニコラス・クルッテン
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI3'56.425 6.087 0.180
2648井田 太陽
眞田 拓海
伊藤 鷹志
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH4'01.10710.769 4.682
2722和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YHno time--
  • CarNo. 14は、SpR.18.2(他車の妨害となるスロー走行)により、予選結果より5グリッド降格とする。
  • CarNo. 30は、SpR.18.2(他車の妨害となるスロー走行)により、予選結果より5グリッド降格とする。
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SUPER GT

第5戦鈴鹿公式予選 GT500クラスは36号車au TOM'S GR SupraのPP獲得で速くもタイトル争いが決着!

GT500クラスでポールポジションを獲得したau TOM\'S GR Supra(坪井翔/山下健太)

 2024オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース グランドファイナル」の公式予選が12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)がポールポジションを獲得。予選ポイント3を加算し、決勝を戦わずして2024年のドライバーズチャンピオンを手にした。

 公式予選は午後1時50分に開始。今回は最初にGT500のQ1がおこなわれる。走行時間も15分間と従来より5分多い。

予選Q1 スピンオフからの大逆転! 名取鉄平がトップタイム

 各車アウトラップ、2周目、3周目と入念なウォームアップ走行が続くなか、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)がNIPPOコーナーでスピンアウトを喫してしまう。しかし名取は自力でコースに復帰、そのままタイムアタック合戦に加わった。

 残り時間残り2分を切ったあたりから各車タイムアタックを開始。まずは高星明誠(Niterra MOTUL Z)が1分46秒112を記録する。

 続いて山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分44秒099といきなりコースレコードを更新してくる。佐藤蓮(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)も1分44秒372で2番手に。

 第3戦鈴鹿での予選結果を考えれば、いずれも悪くないタイムではあったが、15分が経過し、メインポストからチェッカーフラッグが提示される間際から、コース上では公式練習を上回る激しいタイムアタック合戦が展開されることとなった。

 まずは公式練習トップの塚越広大(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分43秒988を叩き出すと、ポイントリーダーの山下健太(au TOM'S GR Supra)が1分43秒737で塚越を上回る。

 しかしその直後、序盤のスピンオフで仕切り直しを余儀なくされたはずの名取が1分43秒670を叩き出して一躍トップに浮上してきた。さらに笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)も1分43秒677と名取に次ぐタイムで2位に食い込み、36号車の山下が3位という結果に。

予選Q2 上位10台が1分43秒台の大激戦!! 合算トップはau TOM'S GR Supra

 予選Q2は午後2時48分に走行開始。路面状況が向上したためか、Q1をはるかに上回るハイペースでのタイムアタック合戦が展開されることとなった。

 まずは各車アウトラップ、2周目、3周目と入念なウォームアップ走行に取り掛かる中、早めのアタックを行った平峰一貴(MARELLI IMPUL Z)がシケイン手前で痛恨のスピン。平峰は自力でコースに復帰し、再アタックを試みたが、5周目に1分44秒973を記録するに止まり、14位でQ2を終えた。

 続いて野尻智紀(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)が5周目に1分44秒894、6周目には1分44秒754までタイムを縮めるが、一番最後にコースインしてアウトラップ、ウォームアップラップに続いて3周目に速くもアタックを敢行した千代勝正(MOTUL AUTECH Z)がいきなり1分43秒734を叩き出すと、残り7分でコースに入り、4周目にアタックを行った牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分43秒574で千代を上回る。

 さらにアウトラップに続いて3周のウォームアップを行なった福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分43秒143の驚異的なタイムを叩き出し、Q2トップで予選を締めくくると、太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)も1分43秒220を5周目に叩き出して2位。そしてQ1で3位の36号車au TOM'S GR Supraは坪井翔が1分43秒271で3位に食い込んだ。

 結局終わってみればQ2は1分43秒941で10位を獲得した大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)までが従来のコースレコードを更新する非常にハイレベルの戦いとなった。

 この結果、合算タイムでは36号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)が3分27秒008で開幕戦岡山以来、今季2回目のポールポジションを獲得。

 17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)が3分27秒208で2位、14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が3分27秒364で3位となり、Q1トップの24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)も3分27秒605でセカンドローを獲得した。

 またこれにより坪井/山下組は予選ポイント3を計上してトータル77ポイントとなり、この時点で56ポイントの山本/牧野組を退けて2024年のドライバーズチャンピオンを獲得することに。坪井とTGR TEAM au TOM'Sは昨年に続いての2連覇を達成し、山下も2019年以来自身2度目のGT500タイトルを手にした。

 第5戦決勝は明日の午後0時40分より52周で行われる。果たして最後に勝利するのはどのチームになるのだろうか。

GT500クラス予選2位はAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)

GT500クラス予選3位はリアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)

GT500クラス予選4位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

GT500クラス予選5位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
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SUPER GT

第5戦鈴鹿公式予選 ポールポジション記者会見 坪井翔「空気を読まない結果」

■GT500クラス TGR TEAM au TOM'S

Q1担当 山下健太

予選記者会見:GT500クラスでポールポジションを獲得した山下健太(TGR TEAM au TOM\'S)

 「ポールを取ったらチャンピオンが決まるのは分かっていたので、ほっとしました。練習走行が思ったように走れなくて、不安を抱えた状態で予選に臨みました。チャンピオンがかかってる予選だと120%のアタックというより、4脱しないようにとか、そのへんに気を遣いながら走りました。思い当たるミスが2つくらいあって、微妙なアタックでしたが、トップとの差が100分の6秒で3番手だったので、最低限のことはできたと思います」

 「この状況から6番手フィニッシュとかになったら白けるので、しっかり勝って気持ちよく終わりたいと思います」

Q2担当 坪井翔

予選記者会見:GT500クラスでポールポジションを獲得した坪井翔(TGR TEAM au TOM\'S)

 「見てる方には空気を読まない結果になってしました。スーパーGTは何が起きるか分からないので、予選で決めたいと思っていました。攻めようと思っていましたが、山下選手のようにぼくも置きにいって、いつものように気持ちよくアタックできませんでした。2人とも3位で、合算のありがたさを改めて感じています。しっかりリスクマネジメントはできたとは思います」

 「開幕戦もノーウエートのレースで勝ったので、ハンディーのないレースでしっかり勝ちたいと思います。チャンピオンらしいレースをして、ポールトゥウインで飾れるよう頑張ります」

■GT300クラス JLOC

Q1担当 小暮卓史

予選記者会見:GT300クラスでポールポジションを獲得した小暮卓史(JLOC)

 「クルマの調子がすごくよくてQ1でトップを取れました。落とせない予選で元嶋選手もいいタイムであしたに向けてポイントも縮まったので、モチベーションが上がりました」

 「あしたは力を全部出し切っていいレースをしたいと思います。いいレースをすれば結果はついてくると思っています」

Q2担当 元嶋佑弥

予選記者会見:G300クラスでポールポジションを獲得した元嶋佑弥(JLOC)

 「この予選、小暮さんがぼくを助けてくれるだろうと言っていましたが、そのとおりになりました。ありがとうございます。ぼくはミスなく自分の出せる精一杯で走りました」

 「あしたはスタートで行くと思います。この2戦、十何番グリッドから、嫌われるんじゃないかというくらいプッシュして、追い上げたレースだったのですが、先頭からスタートできるので、レースを楽しみながら走りたいです。何より30年レースをやってきた則竹会長にチャンピオンをプレゼントしたいと思います」

予選フォトセッション:両クラスのポールシッター

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦鈴鹿決勝上位3人のコメント 野村勇斗「勝ってチャンピオンを取りたいと」

第7戦優勝 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

優勝してチャンピオンを決めた野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「勝ってチャンピオンを取りたいという気持ちをずっと持っていて、それが集中力を高めてくれました」

 「開幕戦から優勝を目指してやってきた中で、中盤戦からはさらにギアを上げていこうと。鈴鹿が延期になりましたが、あの時点で集中力を切らさないようにオンボード映像をたくさん見たり、いろいろ考えながらやってきました。SUGO大会はあまり調子良くなかったんですが、オートポリス大会からはいよいよ後半戦ということで、気合の入り方も変わってきましたね。アウトラップから速く走るという取り組みをエンジニアさんと開幕からやってきたんですが、それがオートポリス、もてぎと寒くなった時期から効果を発揮してきました」

 「明日も2番手グリッドからですが、もう一度勝てるように頑張ります」

第7戦決勝2位 佐野雄城(TGR-DC Racing School)

決勝2位の佐野雄城(TGR-DC Racing School)

 「練習走行からいい調子できていたので、正直なところ今週は勝ちたいなという気持ちが強かったんですが、予選が4位5位と沈んでしまったので、それを考えれば決勝で2位に入れたのは良かったですが、やっぱり勝ちたかったですね」

 「フォーメーションラップからタイヤのウォームアップを気にしていたこともあって、スタートはうまくまとめられました」

 「明日は今年最後のレースになりますし、今日の内容自体は良かったと思うので、第8戦もしっかりといいレースをしたいと思います」

第7戦決勝3位 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

決勝3位の洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

 「フォーメーションラップを終えてからスタートするまでの待ち時間が長かったため、リヤタイヤが路面に張り付いてしまいました。それでスタートでは反応が遅れてしまいました」

 「(スタート直後の佐野選手とのバトルでは)引かないと当たってしまいますし、鈴鹿ではダウンフォースが抜けちゃうんで、すごく難しいレースでした。SC明けもタイヤが冷えちゃうので、氷の上を走ってるみたいに難しかったです」

 「明日もポールからなので、勝てるように頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦鈴鹿決勝 野村勇⽃が優勝でチャンピオンを決める、Iクラスは鳥羽豊が今季2勝目

優勝は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

インディペンデントクラス優勝は鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)

 12月7日、2024FIA-F4選手権シリーズの第7戦(延期レース)が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは、スタートでトップに立った野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)が、逃げ切って優勝し、最高の形でチャンピオンを決めた。インディペンデントクラスは、ポールスタートの鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)が8月の第5戦以来の優勝を飾った。

 快晴とはいえ、冬の寒さを感じるなか、午後0時35分にスタートを迎えた。路面温度の低さを考慮し、通常より1周多く2周のフォーメイションラップが行われた。

■チャンピオンクラス

 ポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)は、前大会のもてぎと同様に出遅れ、野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)、佐野雄城(TGR-DC RS F4)に先行を許してしまい、3番手で1コーナーに飛び込む。

 トップ3に新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)を加えた4台が5位以下を引き離していくが、4周目にインディペンデントクラスの車両がコースオフしてグラベルストップ。このアクシデントでセーフティカー(SC)が入る。

 7周目を終えてリスタートするが、野村はきっちりとトップを守り、安定したペースで佐野、洞地を従えて周回を重ねる。9周目にインディペンデントクラスの下位で争っていた2台がヘアピンで絡んでストップ。これで二度目のSCランとなる。

 最後は残り1周のレースとして再開されたが、ここでも野村は冷静にトップを守って、佐野をやや引き離し、2024年のチャンピオンを決めるチェッカーを受けた。

 野村は、今季7勝目。特に10月以降のレースは5連勝と、シリーズ後半に強さを発揮してチャンピオンを手中に収めた。順当に行けば来季はSFライツにステップアップすることになるはずだ。

■インディペンデントクラス

 クラスポールスタートの鳥羽が好スタートを決め、チャンピオンクラスの車両を3台挟んで、2位の今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、KEN ALEX(BUZZ RACING)が続く展開となり、序盤から鳥羽が圧倒的有利な状況となった。

 4周目、5位を走行していたポイントリーダーのDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が、「完全に自分のミス」と、130Rの進入でアウト側に片輪を落としてコースを飛び出し、グラベルでストップ。これで1度目のSCランとなる。

 鳥羽のトップは安泰と思われたが、9周目の二度目のSCランからの再スタートで今田が急接近。最後は背後に迫ったが、0.1秒届かず。鳥羽が逃げ切って今季2勝目を飾った。

 3位を走行していたALEXは、フライングの判定でピットスルーペナルティが課され後退。3位には⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)が入った。

ランキングトップのDRAGONがノーポイントに終わったため、DRAGONが187p、今田が181.5pと、二人の差が僅か5.5ポイントとなり、タイトル決定は明日の最終戦に持ち越された。

※ポイントは手元集計です。

11周の決勝がスタートした

スタート直後の1コーナー

優勝は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

決勝3位は佐野雄城(TGR-DC RS F4)

決勝3位は洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

決勝4位は新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

決勝5位は森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

決勝6位は佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)

チャンピオンクラスの表彰式

インデペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI
Tags:

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦鈴鹿決勝結果

■Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
150野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1130'20.390--
235佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'20.996 0.606 0.606
351洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
1130'21.380 0.990 0.384
416新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1130'22.065 1.675 0.685
562森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'22.698 2.308 0.633
654佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1130'23.947 3.557 1.249
734清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1130'24.154 3.764 0.207
897白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1130'24.731 4.341 0.577
938梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'25.403 5.013 0.672
1087下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1130'26.168 5.778 0.765
1145大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
1130'26.388 5.998 0.220
1260熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1130'26.461 6.071 0.073
1333佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
1130'27.028 6.638 0.567
1436卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'27.456 7.066 0.428
1553酒井 翔太TGM Grand Prix
TGM Grand Prix
1130'28.449 8.059 0.993
16*37鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1130'28.771 8.381 0.322
1746有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局
フジタ薬局レーシング
1130'29.471 9.081 0.700
1826三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
1130'33.48813.098 4.017
19*90Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
1130'34.91114.521 1.423
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-*14村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
13'21.18610Laps10Laps

■Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
163鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'31.123--
244今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1130'31.240 0.117 0.117
340⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1130'33.996 2.873 2.756
44佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
1130'35.405 4.282 1.409
598IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1130'36.058 4.935 0.653
686大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
1130'37.554 6.431 1.496
75小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1130'38.719 7.596 1.165
821小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle36
Eagle Sports
1130'38.805 7.682 0.086
971大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
1130'39.455 8.332 0.650
1061坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1130'40.176 9.053 0.721
11*9ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1130'44.86413.741 4.688
1223YUGOS2R Racing
N-SPEED
1130'46.71215.589 1.848
1396齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1028'20.0221Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-11植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
820'30.7303Laps2Laps
-10中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
718'08.5164Laps1Lap
-*55KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
718'49.0034Laps40.487
-30DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
36'44.7048Laps4Laps
  • Fastest Lap(C): CarNo. 50 野村勇斗(HFDP with B-Max Racing) 2'07.705 (3/11) 163.699 km/h
  • Fastest Lap(I): CarNo. 55 KENTARO(Baum Beauty Clinic) 2'10.552 (3/7) 160.129 km/h
  • CarNo. 37は、H項2.10.11(SC中のコースアウト)により、訓戒とした。
  • CarNo. 90は、FIA-F4 SpR.19.2(走路外走行)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 9は、FIA-F4 SpR.30.7(反則スタート)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 55は、FIA-F4 SpR.15.1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 14は、FIA-F4 SpR.26.9(ピットレーン速度)違反により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
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SUPER GT

第5戦鈴鹿公式練習 GT500クラスはいきなり1分43秒台の戦いに トップは17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT

公式練習: GT500クラストップタイムはAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)

 2024オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレースグランドファイナル」の公式練習が12月7日、三重県の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは17号車Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)がトップタイム。100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2番手とホンダ勢がトップ2を独占した。

 公式練習は午前9時15分にコースオープン。混走85分間、専有走行各クラス10分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライ。開始時点の気温は11℃、路面温度は12℃だ。

 この低温下での走行ということもあり、各車新調に走り始め、3周目、4周目と次第にペースを上げていった。

 そして5周目に入ったところで太田格之進(Astemo CIVIC TYPE R-GT)が1分46秒826とほぼレースペースのタイムを記録してトップに立つと、7周目には1分45秒063までタイムを縮めてきた。福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分45秒074を6周目に記録して2番手、開始から25分が経過したところでポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分45秒086で3番手につける。

 すでにこの時点で上位陣は第3戦鈴鹿大会で笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が記録したQ1トップタイムの1分45秒434や、福角の記録したQ2トップタイムの1分45秒836を大幅に上回っていた。

 そして開始から30分が経過したところで山本尚貴(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)が1分44秒608といち早く1分44秒台に入ってきたが、すぐにGT500ルーキーの大草りき(Modulo CIVIC TYPE R-GT)がこれを上回る1分45秒579をマークしてトップに躍り出た。

 そこからは各車ドライバー交代を行うなどしてロングランに移行、決勝を想定したデータ収集に取り掛かる。

 2クラス混走はその後、360号車RUNUP RIVAUX GT-R(田中篤)のコースオフによ残り29分で赤旗中断となり、午前10時20分に走行を再開するも、すぐにコース上のデブリによりフルコースイエローが宣言されたこともあり、目立ったタイム更新のないまま終了した。

 続いて行われた専有走行だが、GT300クラスでこの日2度目の赤旗が出たこともあり、GT500は当初予定より2分遅れの10時52分にピットオープンとなる。

 この時点で気温は12.5℃、路面温度は13℃とやや上昇。タイムを出すには絶好のコンディションだ。

 まずは地元伊勢市出身の三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)が1分44秒114と、2022年に国本雄資(WedsSport ADVAN GR Supra)が記録した1分44秒112のコースレコードに千分の2秒差まで迫るタイムを記録してきた。

 しかし続いてアタックに入っていた牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)はセクター1で全体ベストを叩き出すと、その後もハイペースで攻め続け、1分43秒874を記録。従来のコースレコードを大幅に上回ってきた。

 さらに塚越広大(Astemo CIVIC TYPE R-GT)も1分43秒840と、牧野のタイムをも上回ってトップに躍り出る。

 結局公式練習は17号車がトップ、100号車が2番手とホンダ勢が1-2、3号車が3番手に続き、ポイントリーダーの36号車もトップから0.335秒遅れの4番手という好位置につけた。

 第5戦鈴鹿大会の公式予選はこのあと午後1時50分よりタイム合算方式で行われる。なお今回は通常とは異なり、GT500クラスの予選Q1が最初に実施されることになっている。

公式練習: GT500クラス2位はSTANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

公式練習: GT500クラス3位はNiterra MOTUL Z(高星明誠/三宅淳詞)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿公式予選上位3人のコメント 洞地遼⼤「みんな6秒台だと思っていた」

第7戦、第8戦ポールポジション 洞地遼⼤(HFDP WITH B-max Racing Team)

第7戦、第8戦ともポールポジションの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

 「自分的にはみんな6秒台入ってると思っていて、結構僅差かなと思って帰ってきたら、みんな7秒台で。路面もすごく良くてタイムの出るコンディションだなと感じていたので、欲をいえばもうちょっと出たかなと思っています。1周をうまくまとめきれない中での2周続けて6秒だったので、まとめられていれば」

 「タイヤは昨日の専有走行よりグリップしていました。昨日は路面が悪くて。今日は気温も低くて路面も綺麗だったので、最初から6秒半ばはいくだろうなと思っていました」

 「野村くんも両方とも2位だったので、チャンピオンは厳しいと思いますが、最後は二つ勝って魅せるレースをできたらいいなと思います」

第7戦、第8戦予選2位 野村勇斗(HFDP WITH B-max Racing Team)

第7戦、第8戦とも予選2位の野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

 「昨日の専有走行でマシンを壊してしまって、ほとんど走れていなかったし、新品タイヤのデータもない状況だったので、徐々に徐々にという感じで走って、最後に2周ぐらいアタックできればいいなと思っていました。クルマのチェックをしつつ、ペースを上げてと」

 「通常なら二日間ある専有走行が金曜日だけになり、その貴重な時間で自分のミスでクルマを壊してしまったので、今日は慎重に行きました。走っていない中で予選に向けて考えてしていきましたが、ちょっとズレてるところもあるので、決勝に向けてアジャストしていきます」

 「もちろんチャンピオンを取ることが最優先ですけど、2番手グリッドなら優勝するチャンスがあると思うので、狙っていきたいと思います」

第7戦予選3位 新原光太郎(HYDRANGEA kageyama Racing)

第7戦予選3位、第8戦予選4位の新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

 「クルマの台数が凄くて、前にトヨタがいて、後ろにOTGとドラゴコルセがいて、と挟まれちゃったので、これはタイムが出ないと思って一回引きました。昨日調子が良かったので、今日の結果は悔しいです。ただあとコンマ5あげるっていうのは見えなかったので、腕もそうですけど、クルマのポテンシャルも上げていけるように、これからエンジニアと相談です」

 「(HRSスカラシップについて)去年ギリギリで落ちたので、もう一度受けたいと嘆願したところ、ホンダ様から許可が出たので、受講しました。来年についてはまだわかりませんが、もしホンダ様のチームに入って戦えるなら、その前にここで勝ってからいきたいですね」

 「レースになったら抜ける気がしないので、スタートで前に行けるかどうかが鍵かなと思います。路面はグリップしていないけど、エンジンが元気なのでストレートが伸びてる印象ですね」

第8戦予選3位 森山冬星(HELM MOTORSPORTS)

第7戦予選5位、第8戦予選3位の森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

 「僕的にはベストを尽くしたので、これ以上ないなというタイムでした。明日は3位ですし、今日も表彰台を狙えるチャンスはあると感じているので、両方とも表彰台に乗れるように頑張ります」

 「手応えは悪くないです。ちょっとトップ2が速すぎたというのはありますが、自分では絞り出せたと思います」

 「路面に違和感はありませんでしたが、『タイヤあったまってんのかな?』という不安はありました。エンジンは回ってると思います。決勝でもチームとしっかり頑張ります」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI
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SUPER GT

第5戦鈴鹿公式練習 GT300はSUBARU BRZ R&D SPORTがトップタイム

公式練習: GT300クラストップタイムはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2024オートバックスSUPER GT第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」の公式練習が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、冬晴れのもと、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムをマークした。

 夏に開催されるはずだった第5戦だが、台風の来襲により延期となり、例年ならシーズンオフの12月に最終大会として行われることになった。最終大会は、サクセスウェイトが取り払われ、加えて、冬の空気密度の濃さもあってタイムは速くなるため、コースレコードの更新にも期待がかかる。

 寒さはあるものの、好天に恵まれた予選日。午前9時15分から行われた公式練習は、コースオフした車両の回収での中断はあったが、大きなトラブルはなかった。ただ、最後のGT300クラスの専有走行時間に、シケインでスピンした車両のエキゾーストの熱(炎?)で、コースサイドの芝に火がつき走行終了となってしまったため、レコードタイムには0.2秒届かずに終わってしまった。

 トップタイムをマークしたのは61号車SUBARU。今シーズンは不運なレースが多く、ここまで獲得したのは僅か9ポイント。ランキングは16位と不本意な位置にとどまっている。最終大会で一矢報いたいところだ。

 2番手タイムの2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)は、優勝が絶対条件だが、僅かにチャンピオンの可能性を残しているだけに、今シーズン何度も見せてきたレース巧者の本領を発揮したいところ。

 3番手は、11ポイント差で逆転タイトルを狙う、ランキング2位の88号車JLOC Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)。ここ数戦のランボルギーニの速さは、87号車とともに目も見張るものがあり、チャンピオン獲得のチャンスは十分ありそうだ。

 88号車、2号車を迎え撃つ現在のポイントリーダー、65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗/黒澤治樹)も、7番手タイムをマークし、逆転は許さないという気概を感じさせる。

 今シーズン、悪天候に見舞われることの多かったSUPER GTシリーズだが、今大会は天候が崩れることはなさそうだ。予選ではタイトル争いをする車両がどの位置にくるのか、またコースレコードは破られるのかにも注目したい。

 予選は、本日午後1時50分から、2名のドライバーによるタイム合算方式で行われる。

公式練習: GT300クラス2位はmuta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)

公式練習: GT300クラス3位はVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
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SUPER GT

第5戦鈴鹿公式練習結果

■GT500クラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Official Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireTimeBehindGapkm/h
117塚越 広大
太田 格之進
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS1'43.840--201.321
2100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS1'43.874 0.034 0.034201.255
33高星 明誠
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS1'44.114 0.274 0.240200.791
436坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1'44.449 0.609 0.335200.147
516大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-G
ARTA
BS1'44.482 0.642 0.033200.084
637笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS1'44.546 0.706 0.064199.962
714大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS1'44.575 0.735 0.029199.906
864伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL1'44.579 0.739 0.004199.899
924松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1'44.760 0.920 0.181199.553
1023千代 勝正
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS1'45.146 1.306 0.386198.821
1119国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH1'45.202 1.362 0.056198.715
1238石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS1'45.355 1.515 0.153198.426
138野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'45.511 1.671 0.156198.133
1439関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS1'45.766 1.926 0.255197.655
1512平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS1'45.976 2.136 0.210197.264

■GT300クラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Official Practice Weather:Sunny Course:Dry
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL1'55.763--180.586
22堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1'55.839 0.076 0.076180.468
388小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'56.127 0.364 0.288180.020
46片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
Team LeMans
YH1'56.649 0.886 0.522179.215
556佐々木 大樹
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1'56.854 1.091 0.205178.900
696新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL1'56.984 1.221 0.130178.701
765蒲生 尚弥
篠原 拓朗
黒澤 治樹
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1'57.052 1.289 0.068178.598
831小高 一斗
中村 仁
根本 悠生
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS1'57.105 1.342 0.053178.517
9777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1'57.171 1.408 0.066178.416
1052吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS1'57.251 1.488 0.080178.294
1187松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH1'57.322 1.559 0.071178.187
1211富田 竜一郎
石川 京侍
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL51'57.820 2.057 0.498177.433
1320平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'57.868 2.105 0.048177.361
1418小林 崇志
小出 峻
三井 優介
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1'57.999 2.236 0.131177.164
154谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1'58.099 2.336 0.100177.014
1660吉本 大樹
河野 駿佑
伊東 黎明
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL1'58.168 2.405 0.069176.911
1745ケイ・コッツォリーノ
リル・ワドゥー
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
MI1'58.280 2.517 0.112176.743
1850イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH1'58.284 2.521 0.004176.737
197荒 聖治
ニコラス・クルッテン
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI1'58.339 2.576 0.055176.655
2025菅波 冬悟
松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH1'58.650 2.887 0.311176.192
2130永井 宏明
小林 利徠斗
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH1'58.791 3.028 0.141175.983
22360大滝 拓也
荒川 麟
田中 篤
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'58.856 3.093 0.065175.887
239阪口 良平
冨林 勇佑
藤原 優汰
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'58.948 3.185 0.092175.751
2462平手 晃平
平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH1'59.587 3.824 0.639174.812
2522和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'59.861 4.098 0.274174.412
2648井田 太陽
眞田 拓海
伊藤 鷹志
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'00.896 5.133 1.035172.919
275塩津 佑介
藤波 清斗
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH2'01.577 5.814 0.681171.950
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦、第8戦鈴鹿 公式予選 Cクラスは洞地遼⼤コースレコードでWポール、Iクラスは鳥羽豊とKEN ALEXがPPを獲得

第7戦、第8戦ともポールポジションは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)

インデペンデントクラス第7戦ポールポジション、第8戦予選2位は鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)

インデペンデントクラス第7戦予選2位、第8戦ポールポジションはケン・アレックス(BUZZ RACING)

 12月7日、FIA-F4選手権第7、8戦(延期レース)の予選が、鈴鹿サーキットで行われ、チャンピオンクラスは洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)がコースレコードでポールポジションを獲得。セカンドベストもトップで両レースともにPPからのスタートとなった。

 インディペンデントクラスは、鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)とKEN ALEX(BUZZ RACING)がポールポジションを分け合った。

 本来8月31日、9月1日に行われるはずだった第7、8戦だが、台風の影響で延期され、最終大会として開催されることになった。

 12月の鈴鹿、まして早朝の冷え込む天候のなか、8時5分からからチャンピオンクラス、インディペンデントクラスの順で、20分ずつの予選が行われた。

■チャンピオンクラス

 冷えた路面のため、各車は通常より多くウォームアップを行い、5周目から本格的なアタックに入った。

 他車を圧倒する速さを見せたのは洞地。6周目に2分06秒737を叩き出し、2018年に現F1ドライバー角田裕毅が記録した2分06秒779のコースレコードを更新した。セカンドベストも06秒775と唯一人06秒台を連発して、2レースともにポールを獲得した。

 洞地には及ばなかったものの、7周目に2分07秒127、8周目に07秒009をマークして両レースともフロントローに並んだのは、チームメイトの野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)。シリーズポイントで大きくリードしている野村は、今日行われる第7戦で5位以内に入ればチャンピオンが確定する。

 3位以下は、新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)、佐野雄城(TGR-DC RS F4)、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)、⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)と続いた。

 セカンドベストで決まる第8戦のグリッドは、洞地-野村-森山-新原-佐野-梅垣清(TGR-DC RS F4)の順となった。

第7戦、第8戦とも予選2位は野村勇斗(HFDP with B-Max Racing)

第7戦予選3位、第8戦予選4位は新原光太郎(YBS Verve影⼭MCS4)

第7戦予選5位、第8戦予選3位の森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

■インディペンデントクラス

 開始早々、小嶋禎一(Classic Car.jp Eagle)がヘアピンでスピンして止まってしまい、予選は中断。車両回収後、残り17分で再開された。

 チャンピオンクラス同様に、5周目からDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)からアタックに入った。最初に2分9秒台をマークしたDRAGONが主導権を握ると思われたが、今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)、KEN ALEX(BUZZ RACING)、鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F4)、KENTARO(Baum Field F4)が次々に09秒台をマーク。

 終了間際は、鳥羽、今田、AREXのポール争いとなったが、最後に、AREXの09秒498を大きく上回る09秒126をマークした鳥羽がポールポジションを獲得した。3位は今田、4位はKENTARO、5位にDRAGON、6位に⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)がつけた。

 セカンドタイムで決まる第8戦のグリッドもトップ6の顔ぶれは変わらず、AREXがポールを奪い、2位鳥羽と順位を入れ替えてフロントローに並び、以下、今田-DRAGON-KENTARO-赤松の順で続いた。

インデペンデントクラス第7戦第8戦とも予選3位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

 第7戦の決勝は、本日が午後0時45分から、第8戦決勝は明日の午前8時15分から、ともに11周で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第8戦鈴鹿公式予選結果

■Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
151洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
2'06.775--164.900
250野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
2'07.127 0.352 0.352164.443
362森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'07.317 0.542 0.190164.198
416新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'07.333 0.558 0.016164.177
535佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.364 0.589 0.031164.137
638梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.418 0.643 0.054164.068
745大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
2'07.543 0.768 0.125163.907
897白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'07.615 0.840 0.072163.815
954佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
2'07.683 0.908 0.068163.727
1060熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
2'07.793 1.018 0.110163.586
1137鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.945 1.170 0.152163.392
1234清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
2'07.978 1.203 0.033163.350
1333佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
2'08.140 1.365 0.162163.145
1436卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'08.202 1.427 0.062163.065
1587下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'08.378 1.603 0.176162.842
1653酒井 翔太TGM Grand Prix
TGM Grand Prix
2'08.576 1.801 0.198162.590
1714村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
2'09.064 2.289 0.488161.975
1890Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
2'09.118 2.343 0.054161.908
1946有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局
フジタ薬局レーシング
2'09.643 2.868 0.525161.252
2026三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
2'10.653 3.878 1.010160.007
---- 以上基準タイム(105% - 2'13.426)予選通過 ----

■Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 8 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
19ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
2'09.706--161.175
263鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'09.764 0.058 0.058161.102
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
2'09.802 0.096 0.038161.056
430DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
2'09.981 0.275 0.179160.833
555KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
2'10.061 0.355 0.080160.734
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
2'10.237 0.531 0.176160.517
711植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
2'10.654 0.948 0.417160.004
896齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
2'10.715 1.009 0.061159.930
998IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'10.785 1.079 0.070159.844
1010中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
2'11.335 1.629 0.550159.175
115小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'12.565 2.859 1.230157.698
1286大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'12.677 2.971 0.112157.565
1371大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
2'13.356 3.650 0.679156.762
144佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
2'13.509 3.803 0.153156.583
1561坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'14.502 4.796 0.993155.427
---- 以上基準タイム(105% - 2'16.245)予選通過 ----
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'16.935 7.229 2.433152.665
-21小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle36
Eagle Sports
d.n.s---
Tags:

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第7戦鈴鹿公式予選結果

■Championクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 Champion class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
151洞地 遼⼤HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
R2'06.737--164.949
250野村 勇斗HFDP with B-Max Racing
HFDP WITH B-max Racing Team
2'07.009 0.272 0.272164.596
316新原 光太郎YBS Verve影⼭MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
2'07.246 0.509 0.237164.290
435佐野 雄城TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.272 0.535 0.026164.256
562森山 冬星HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'07.310 0.573 0.038164.207
645大宮 賢人PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
2'07.386 0.649 0.076164.109
738梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.398 0.661 0.012164.094
854佐藤 凛太郎PONOS RACING MCS4
PONOS RACING
2'07.403 0.666 0.005164.087
997白崎 稜Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
2'07.449 0.712 0.046164.028
1034清水 啓伸Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
2'07.733 0.996 0.284163.663
1160熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
2'07.772 1.035 0.039163.613
1237鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.910 1.173 0.138163.437
1336卜部 和久TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
2'07.972 1.235 0.062163.358
1433佐藤 樹Drago CORSE MCS4-24
Drago CORSE
2'08.065 1.328 0.093163.239
1587下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'08.326 1.589 0.261162.907
1653酒井 翔太TGM Grand Prix
TGM Grand Prix
2'08.397 1.660 0.071162.818
1714村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
2'08.927 2.190 0.530162.149
1890Lin ChenghuaATEAM Buzz Racing
AKIRAND RACING
2'08.933 2.196 0.006162.140
1946有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局
フジタ薬局レーシング
2'09.643 2.906 0.710161.252
2026三枝 拓己FALCON MOTORSPORT
FALCON MOTORSPORT
2'10.419 3.682 0.776160.293
---- 以上基準タイム(105% - 2'13.347)予選通過 ----

■Independentクラス

SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL -RIJ- (2024/12/07) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 7 Independent class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
163鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
R2'09.126--161.898
29ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
R2'09.498 0.372 0.372161.434
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
R2'09.535 0.409 0.037161.386
455KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
R2'09.778 0.652 0.243161.086
530DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
R2'09.942 0.816 0.164160.881
640⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
R2'10.159 1.033 0.217160.614
798IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
R2'10.460 1.334 0.301160.242
811植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
R2'10.598 1.472 0.138160.073
996齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
R2'10.621 1.495 0.023160.045
1010中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
R2'10.863 1.737 0.242159.749
115小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
2'12.196 3.070 1.333158.138
124佐々木 祐一仙台DayDream with RICHO
DAYDREAM RACING
2'12.457 3.331 0.261157.826
1386大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry
2'12.536 3.410 0.079157.732
1471大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
2'12.560 3.434 0.024157.704
1561坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
2'13.778 4.652 1.218156.268
---- 以上基準タイム(105% - 2'15.855)予選通過 ----
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'16.660 7.534 2.882152.972
-21小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle36
Eagle Sports
no time---
  • 'R'マークは従来のコースレコード(C: 2'06.779/角田裕毅)を更新した。
  • 'R'マークは従来のコースレコード(I: 2'10.944/DRAGON)を更新した。
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S-FJ日本一決定戦

鈴鹿 角間光起の挑戦「シングル圏内を狙っていた」

角間光起

 既報の通り、里見乃亜代表率いるRiNoA Racing project「群馬トヨペットTeam RiNoA」では今年の最終戦である「スーパーFJ日本一決定戦」に角間光起を起用した。

 角間はSIMレース出身で昨年5月に筑波・富士シリーズS-FJに「ELEV racing dream」からレースデビュー。この年終盤に2勝を上げてトップドライバーの仲間入りを果たすと今年も同じ体制で2勝を挙げランキング3位の結果を残している。日本一決定戦は昨年のもてぎ大会で23位に終わっており、今年はさらなる結果を求めてチームを移って参戦することを決めた。

 予選を翌日に控えた11月29日に角間に話を聞いた。

 ――今回RiNoAから参戦の経緯は?

 「元々日本一決定戦は出たいと思っていて、どういう体制で出ようかといろいろ考えていて、以前から里見代表とはご縁があったので、今回出させていただけることになりました。大変光栄なことだと思っていますし、僕自身ドライバー人生賭けています。過去にも鈴鹿で戦った実績があるチームなので、そこでドライブできることは僕自身が能動的に活動した結果なので、本当にうれしく思います」

 ――走ってみて学びは多い?

 「毎ラップ、毎コーナー学んでばっかりという感じで、テストも2回しかできていないので、そんな中で1周まとめきれるとかいう次元ではなくて、コーナーごとに気合い入れて毎周学んでいく感じですね。筑波は自分のホームとも言っていいくらい実績もあるし、経験もしたコースでしたが、鈴鹿は筑波とは全然違う、速度域も違うしクルマの動かし方も、求められることが全然違ってくるので、そういう部分でギャップを感じています」

 ――今回の大会の目標は?

 「でっかく言うと表彰台圏内とか優勝狙っていきたいですけれど(苦笑)。去年の日本一がぎりぎり完走できたのですが、本来シングル狙えたところが接触で下がってしまったので、なんとか無事に走りきってシングル圏内を狙いたいです」

 「例年に比べたらだいぶ練習時間が少ない(本日1本と、土曜日の朝に1本)スケジュールで大変なのですが、1周ごと、毎コーナーごと大事に走っていって、なんとかこの2日間でまとめきって、予選につなげていきたいと思います」

 11月30日の予選では角間はA組27台中19位。走路外走行があり2分15秒217というベストタイムが抹消され、17秒675というタイムが記録に残った。抹消されたベストタイムであれば3番手に入っていただけにペナルティが惜しまれる。

 翌12月1日、A組のセミファイナルではじわじわとポジションを上げて11位フィニッシュ。予選の時よりは本人にもチームにも笑顔が増えて感触がよかったことを伺わせた。そして迎えたファイナルレース、スタート前から上位で接触、リタイヤが出るなど例年のごとく激しいレースとなる中、11列目21番グリッドからスタートした角間は1周目に15位まで大きくポジションアップ。しかし5周目、他車からの接触があり29位まで順位を落として戻ってくる。角間はそこからリカバリを開始、6周目28位、8周目25位としてファイナルラップ、22位まで順位を戻してレースを終えた。最速ラップは2分15秒784。

 レース後の角間は悔しさをにじませていた。かくして角間の日本一決定戦は終了。今回のレースは来年以降のシート獲得に向けたアピールの意味合いもあったというだけに、残念な結果になったが、予選でのパフォーマンスなど見せられた部分もある。来年角間がどこで走っているか、期待したい。

角間光起

Text & Photo: Junichi SEKINE

Forumula Beat | Super FJ Championship | v.Granz | VITA CLUB

2025年から鈴鹿の入門レースは「SUZUKA CHAMPION CUP RACE」に名称変更 暫定日程も発表される

鈴鹿チャンピオンカップレースロゴ

 モビリティランド株式会社・鈴鹿サーキットモータースポーツ課は12月1日、今シーズンまで「鈴鹿クラブマンレース」として行われてきたシリーズ名称が、来シーズンから「SUZUKA CHAMPION CUP RACE」に変更されると発表した。併せて、シリーズロゴと来シーズンの日程も発表された。

 鈴鹿サーキットで行われている入門・参加型レースは、鈴鹿サーキットが開業した1962年から6年後の1968年に「鈴鹿シルバーカップレース」として誕生、今年で56年目を迎えていた。

 1988年には、世相的に「シルバー」が老人を連想されるようになったためシリーズ名を「鈴鹿フレッシュマントロフィーレース」に変更。1996年には「鈴鹿クラブマンレース」と名称変更し、今シーズンまで開催されてきた。

 シリーズ運営は今シーズンまで鈴鹿モータースポーツクラブ(SMSC)と各JAF加盟クラブの併催という形で行われてきたが、来シーズンからは、SMSC、名古屋レーシングクラブ(NRC)、グループ.オブ.スピードスポーツ(GSS)、関西スポーツカークラブ(KSCC)の4クラブ合同での運営となる。

 新名称の「鈴鹿チャンピオンカップレース」は、同社が運営するモビリティリゾートもてぎで行われている同クラスの名称「もてぎチャンピオンカップレース」に合わせたものと思われる。

 来シーズンの「鈴鹿チャンピオンカップレース」の暫定日程は次のとおりで、開催レースは今シーズンと変わりない。

2025年度鈴鹿チャンピオンカップレース暫定日程

Text: Yoshinori OHNISHI
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S-FJ日本一決定戦

来年の日本一決定戦は冨士スピードウエイに舞台を移し決勝は12月21日

2022年に富士スピードウェイで行われた日本一決定戦のスタートシーン

2022年に富士スピードウェイで行われた日本一決定戦のスタートシーン

 12月1日、鈴鹿サーキットで行われたスーパーFJ日本一決定戦の表彰式で、2025年の日本一決定戦は12月20~21日に富士スピードウェイで開催されることが発表された。

 スーパーFJの今シーズンの日本一決定戦・シリーズ表彰が行われた鈴鹿サーキットで、ジャパンスカラシップシステム(JSS)畑川治代表より、来年のS-FJ日本一決定戦が12月20~21日に富士スピードウエイで開催されることがアナウンスされた。

 富士スピードウェイでは、2022年にもスーパーFJ日本一が開催され、そのときは現在FIA-F4に参戦している清水啓伸が日本一の称号を手にしている。

 来年は、富士スピードウェイでの高速バトルに期待したい。

Text: Junichi SEKINE
Yoshinori OHNISHI
Photo: Hirokazu NOINE
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S-FJ日本一決定戦 | Super FJ Championship | もてぎ・菅生S-FJ選手権 | オートポリスS-FJ選手権 | 鈴鹿・岡山S-FJ選手権

日本一決定戦表彰式 参加者の健闘を称え賞典を授与

日本一決定戦ファイナル優勝の岡本大地にトロフィーが贈呈

 2024年スーパーFJ日本一決定戦が鈴鹿サーキットで開催され、正式結果発表後に各賞の表彰式がパドック内の「ホスタビリティラウンジ」にて行われた。

各シリーズのチャンピオン表彰式

 まずは各地域のJAF地方選手権のチャンピオン達が表彰された。

  • もてぎ・SUGOシリーズ 小田優
  • 筑波・富士シリーズ  伊藤駿
  • 鈴鹿・岡山シリーズ  迫隆眞
  • オートポリスシリーズ 吉元陵(今回は欠席)

 各選手にはトロフィーが授与された。

ジャパンリーグ表彰式

 続いて「スーパーFJジャパンリーグ」の表彰。

  • シリーズチャンピオン 小田優
  • シリーズ2位     松井啓人
  • シリーズ3位     酒井翔太

 それぞれトロフィーと賞金が授与された。

 ここから日本一決定戦関連の表彰。まずはA/B各組のセミファイナルレース上位3名の表彰。

  • A組1位 岡本大地
  • A組2位 迫隆眞
  • A組3位 加納康雅
  • B組1位 小田優
  • B組2位 YUTA SUZUKI
  • B組3位 伊藤駿

 それぞれ賞金が授与された。

日本一決定戦ジャンプアップ賞は豊島里空斗

 ファイナルレースにおいて、グリッドから最も順位を上げた選手に対するジャンプアップ賞。

  • 豊島里空斗(36位→14位)

日本一決定戦ファイナルジェントルマン表彰式

 ジェントルマンクラス表彰

  • クラス優勝 山根一人
  • クラス2位 上吹越哲也
  • クラス3位 中嶋匠

 それぞれトロフィーと賞金が授与された。

日本一決定戦ファイナルKDE賞は鈴木悠太

 今回新設された「KEDドライバー・オブ・ザ・ディ」には、今回鈴鹿ではレース2戦目で4位に入ったことでYUTA SUZUKIが選出され、トロフィーと賞金が授与された。

日本一決定戦ファイナル7位~10位

 そしてファイナルレース上位入賞者の表彰、まずは7位から10位まで

  •  7位 酒井翔太
  •  8位 津田充輝
  •  9位 宮園拓真
  • 10位 八巻渉

 それぞれトロフィーと賞金が授与された。

日本一決定戦ファイナル1位~6位

 続いて1位から6位まで

  • 1位 岡本大地
  • 2位 小田優
  • 3位 加納康雅
  • 4位 YUTA SUZUKI
  • 5位 落合蓮音
  • 6位 伊藤駿
 1位から3位までにはJAFのメダル、全員にトロフィーと賞金が授与された。

日本一決定戦ファイナルダンロップ賞は優勝した岡本大地

 そして最後に優勝の岡本大地に対しダンロップ賞としてチャンピオンキャップと賞金。続いて歴代チャンピオンの名が刻まれた大トロフィーが授与され、表彰式は終了。その後は歓談の場に。

 これでにて2024年のスーパーFJレースは全て終了。短いシーズンオフの後に新たなシーズンが始まる。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Yoshiori OHNISHI
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S-FJ日本一決定戦

鈴鹿ドライバーズコメント 日本一・岡本大地「ミスなくそつなく」

優勝 岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

日本一決定戦ファイナル日本一に輝いた岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「新品タイヤのスタートで、そこからウォーミングアップしないといけなかったんですが、ダミーグリッドに着くときにはなるべく削らないように、熱が入らないようにケアしました。2回フォーメーションがあったのでタイヤも暖められ、そんなに荒れることなくレースができたんだと思います。レースはセーフティーカーが入ると、最後厳しくなるのであんまりプッシュせず、ミスなくそつなく走りました」

2位 小田優(Drago CORSE TAKE)

日本一決定戦ファイナル2位の小田優(Drago CORSE TAKE)

 「スタートは決まり、むしろ追いついていたんですが、3~4周目くらいまでの序盤の速さが、岡本選手より足りていなかったです。それが課題で、よくはなっていますがまだ追いつけていません。最後は追いつけましたが、やることはやって出し切ったのでしょうがないです。来年は上に上がりたいです」

3位 加納康雅(イーグルスポーツ)

日本一決定戦ファイナル3位の加納康雅(イーグルスポーツ)

 「はじめも3位で終わりも3位、3位にとりつかれていますね。前の2台は別格で、レベルの差を見せつけられました。鈴木選手は、ここでいかなかったらと思って130Rのアウトから抜きました。僕はタイムの上がり方が比較的遅いので、それが結果につながってるのかと思います」

4位 鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

日本一決定戦ファイナル4位の鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

 「納得できないスタートで、そこから単純にペースがなくて、加納選手のストレートが速くて130Rでアウトから抜かれてしまいました。そこからは、後ろとは同じペースだったので最初の離れたままで終わってしまいました。来年はFIA-F4の予定です」

5位 落合蓮音(ファーストガレージKK-SII)

日本一決定戦ファイナル5位の落合蓮音(ファーストガレージKK-SII)

 「あと最低2台は抜きたかったですね。1周減ったのが痛かったです。セミファイナルで16台、決勝で10台抜きました。予選を走っていたらこの順位にはいたと思います。予選では皮むきをしてクルマを汚しただけでしたね。決勝はそれが生きたのかと思います。来年はFIA-F4に行きたいのでスポンサー大募集中です」

6位 伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

日本一決定戦ファイナル6位の伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

 「スタート順と同じですが、内容的には悔しいです。KK-S2の方が余裕がある感じで、こちら(RD10V)は目一杯でした。速いところ、遅いところがあるんですが、昨日の予選では、セクター3ではぼくが一番速くてセクター1はKK-S2が速いです。冷えてるときはKK-S2の方が行ける感じですね。アップグレードもしてうきうきでしたが、レースとなると厳しかったです」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿決勝 岡本大地が日本一決定戦を完全制覇 8年越しの悲願が成就

日本一決定戦で優勝した岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 スーパーFJ日本一決定戦は12月1日、鈴鹿サーキットでファイナルレースを行い、ポールポジションからスタートした岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)が優勝、日本一の称号を手に入れた。

 決勝レースは午後1時10分に各車コースイン、グリッドへのレコノサンスラップが始まるが、なんと3番グリッドの迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)が、ウェービング中に7番グリッドの田上蒼竜(Hobby base&ZAPSPEED ED)に追突。両者マシンを壊しここでリタイアとなった。

 フォーメーションラップは1時25分に始まり、各車1周を回りグリッドに着いたが、ここでは後方41番グリッドの石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)がストール。このためスタートディレイとなり、エクストラフォーメーションラップが行われ、レースは1周減算の9周で争われることとなった。

日本一決定戦決勝のスタートシーン

 3番グリッドの迫が抜けたなか、上位陣は無難なスタートを切り、グリッド順位どおり、トップ岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)、2位小田優(Drago CORSE TAKE)、3位鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)、4位加納康雅(イーグルスポーツ)、5位伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)の順で始まる。オープニングラップの130Rでは、4位の加納が130Rでアウトから鈴木を攻略、3位に上がった。また、6位には10番グリッドから元山泰成(ECOTEH)が上がってきた。

 2周目、6位を走る元山が津田充輝(ファーストガレージKK-SII)にかわされ7位に落ちる。津田は3周目には伊藤もかわしさらに5位まで浮上。

 この間、トップ岡本は4周目には2位小田を1秒5離し、徐々に独走態勢を築き始める。また、15番グリッドからスタートした落合蓮音(ファーストガレージKK-SII)は、1周目に10位、3周目に9位、この周には7位まで上がってきた。

 6周目、トップ岡本と2位小田との差は1秒9まで広がる。3位の加納はさらに2秒4差、その後ろ鈴木との差は3秒2だ。この周、7位の落合が、伊藤と津田を攻略し一気に5位まで浮上した。

 7周目、トップ岡本と2位小田の差は変らず1秒9で、小田と同タイムで周回するようになる。7位に落ちていた伊藤が津田を抜き返し再び6位を奪った。

 8周目、2位の小田がトップ岡本との差を1秒7と縮めファイナルラップに突入。しかし追いつける差ではなく、9周を回って岡本が逃げ切り優勝。日本一の称号を手にした。

 3位には加納が、4位には鈴木が、5位には10台抜きの落合が、6位には伊藤が入った。

 岡本は2016年に日本一決定戦に初参戦。その後も参戦を続け、常に速さを見せてきたが、トラブルや接触で涙を飲んでいた。今回は予選、セミファイナル、ファイナルとすべてトップを取り完全制覇。8年越しについに悲願の日本一称号を手に入れた。

 これで各地4シリーズで行われた今シーズンのスーパーFJはすべて終了。来シーズンも熱い戦いを期待したい。

日本一決定戦優勝は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

日本一決定戦決勝2位は小田優(Drago CORSE TAKE)

日本一決定戦決勝3位は加納康雅(イーグルスポーツ)

日本一決定戦決勝4位は鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

日本一決定戦決勝5位は落合蓮音(ファーストガレージKK-SII)

日本一決定戦決勝6位は伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

日本一決定戦の表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦もてぎ決勝 小出峻が今季8勝目、有終の美を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3戦(延期分)の決勝が、12月1日、モビリティリゾートもてぎで行われた。今シーズンの締めくくりとなるレースは、チャンピオンの称号を得た小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が、ポール・トゥ・ウィンで今シーズンを締めくくった。

 マスタークラスは、DRAGON(TEAM DRAGON 324)が、三度(みたび)清水康弘(GNSY 324)をスタートでかわしてクラス優勝を飾った。

 昨日の第1戦では小出、今日の第2戦では小林と、今大会で三度フロントローに並ぶ二人の対決は、ここまで1勝1敗と五分。三度目の勝負となる第3戦は、お互いに引けない戦いだ。

 勝敗に大きく影響するスタートは、小出に軍配が上がり、小林、そして7番グリッドからニュータイヤでジャンプアップした古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)のオーダーで1周目を終えた。4位以下は、荒川麟(TEAM DRAGON 324)、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、そして最後尾から上がってきた野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が続き、ここまでがポイント圏内。

 4周目、荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)や菅波冬悟(JMS RACING TEAM)と競り合いながら8位を走行していたケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が、最終ビクトリーコーナーの立ち上がりで縁石に乗りスピン。ストレートのコースサイドで動けなくなってしまった。

 これでセーフティカー(SC)が入り、以降8周終了までSCランが続いた。

 リスタートが切られると、トップの小出は徐々に2位小林を引き離し、11周目までに2秒のマージンを築いて優勝を確実なものとした。

 3位以下も順位変動はなく、結局、小出、小林、古谷、荒川、中村、野中の順でフィニッシュを迎えた。

 チャンピオン獲得に華を添える8勝目のチェッカーを受けた小出は、ウィナーズサークルでクルマを降り何度もガッツポーズ。「第2戦はスタートでミスをしていたので、最終レースはチャンピオンのかかった昨日のレースと同じくらいプレッシャーがありました」とコメント。

 シーズンを終えてみれば、小出は18戦8勝。前回の鈴鹿大会以外は、各大会で勝利を挙げるという安定した戦績を残した。

 マスタークラスは、前2戦と同じく、1周目に前に出たDRAGONが、清水康弘(GNSY 324)を抑えるという展開で今大会3連勝。こちらもチャンピオンに相応しい締めくくりとなった。

Text: Shigeru KITAMICHI

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿ファイナルレース結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/12/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
18岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
920'09.912--
243小田 優Drago CORSE TAKE
MYST KK-S2
920'11.497 1.585 1.585
331加納 康雅イーグルスポーツ
MYST KK-S2
920'14.205 4.293 2.708
458鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2
MYST KK-S2
920'19.388 9.476 5.183
551落合 蓮音ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
920'22.35612.444 2.968
614伊藤 毅ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
920'22.49812.586 0.142
722酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
920'23.86913.957 1.371
852津田 充輝ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
920'24.08414.172 0.215
944宮園 拓真ABBEY RACING
MYST KK-S2
920'26.85116.939 2.767
1088八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
920'31.42821.516 4.577
1136畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
920'35.07825.166 3.650
1286吉田 馨TAKE FIRST
MYST KK-S2
920'35.80025.888 0.722
136渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
920'36.41326.501 0.613
1427豊島 里空斗C.S.I Racing
MYST KK-S2
920'37.76027.848 1.347
1561箕浦 稜己MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
920'39.14729.235 1.387
1634藤井 翔太Drago CORSEスカラシップ
MYST KK-S2
920'40.70130.789 1.554
1755板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
920'42.16332.251 1.462
182吉田 紘大ATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
920'44.15334.241 1.990
1999Aki JitranuwathATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
920'44.22834.316 0.075
2015永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
920'44.76334.851 0.535
2179三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
920'45.82635.914 1.063
2280角間 光起群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
920'47.04437.132 1.218
233三浦 柚貴レヴレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
920'47.50037.588 0.456
2478小田部 憲幸フォースリンク銀座鮨あらいZAP ED
MYST KK-S2
920'48.99239.080 1.492
2557東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
920'50.10940.197 1.117
2647G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
920'51.34641.434 1.237
2721森田 真心エムタス/MYST
MYST KK-S2
920'52.05642.144 0.710
2854中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
920'56.40746.495 4.351
299G2上吹越 哲也FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
920'59.67349.761 3.266
3033磐上 隼斗アルビレックス・富士吟景GIA
MYST KK-S2
921'00.49650.584 0.823
3137阪本 一世免許とるなら大阪サヤマ@EAGLE
MYST KK-S2
921'00.76650.854 0.270
3253石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
921'05.82255.910 5.056
3311梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
921'08.46058.548 2.638
3417G3中嶋 匠Aviator A one
MYST KK-S2
921'08.89458.982 0.434
3589G4高橋 裕和イワモトレーシング★teamタカハシ
MYST KK-S2
921'14.8251'04.913 5.931
364G5古里 拓FLEET REV KK-SII
MYST KK-S2
921'14.9001'04.988 0.075
3772久保 直也だーはまレーシングAQUA-DL
WEST 07J
921'22.7471'12.835 7.847
38*10杉田 悠真LAPS with REV RACING
MYST KK-S2
921'25.5821'15.670 2.835
3998G6JUNBlueStyle・APR鹿児島ER2C
MYST KK-S2
921'38.7801'28.86813.198
40*71宮本 颯斗leprix sport KKS-II
MYST KK-S2
921'51.5541'41.64212.774
4139G7大貫 直実Grade1・AutoLet・F109
ZAP F109
922'21.6072'11.69530.053
4219G8大隈 雄策ミシマレーシングオガテックKKS-II
MYST KK-S2
922'33.0622'23.15011.455
4342G9大枝 博幸EDAテクノKKS-2
MYST KK-S2
922'34.2982'24.386 1.236
441元山 泰成ECOTEH
MYST KK-S2
818'16.0111Lap 1Lap
4582大川 烈弥群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
818'16.5401Lap 0.529
46*18鈴木 七瀬FORM with雅企画
MYST KK-S2
818'45.9871Lap 29.447
---- 以上規定周回数(6 Laps)完走 ----
-*48松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
0-9Laps8Laps
-38田上 蒼竜Hobby base&ZAPSPEED ED
MYST KK-S2
-d.n.s--
-16地崎 壱星レプリスポーツKKS-II
MYST KK-S2
-d.n.s--
-*56迫 隆眞ミスト制動屋Kデンタルオフィス
MYST KK-S2
-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 8 岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ) 2'14.045 (4/9) 155.957 km/h
  • CarNo. 10, 18, 48は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.1(危険な)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 71は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条7(スタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 71は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第60条1.2(ピットレーン速度)違反により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 56は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条2.1(スタート手順)違反、および第57条1.1(危険なドライブ行為)により、失格とした。

SUPER FORMULA LIGHTS

第3戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2024/12/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 3 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
150小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1429'15.302--
238小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1429'17.322 2.020 2.020
337古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1429'18.416 3.114 1.094
413荒川 麟TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1429'21.832 6.530 3.416
535中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1429'22.466 7.164 0.634
636野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1429'23.085 7.783 0.619
72荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1429'23.652 8.350 0.567
84菅波 冬悟JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1429'25.71310.411 2.061
960伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1429'28.58213.280 2.869
105入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1429'30.30915.007 1.727
1130M1DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1429'44.28328.98113.974
128M2清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1429'44.51529.213 0.232
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
-1ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
35'26.96511Laps11Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 50 小出峻(B-MAX RACING TEAM) 1'44.996 (4/14) 164.612 km/h
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S-FJ日本一決定戦

鈴鹿セミファイナルB組決勝ドライバーコメント 優勝・小田優「SCは出て欲しくなかった」

優勝 小田優(Drago CORSE TAKE)

日本一決定戦セミファイナルB組優勝の小田優(Drago CORSE TAKE)

 「欲を言えばSCは出て欲しくなかったですが、しょうがないですね。スタートも決まり、ミスもなくSC明けも順調に走れていたので、悪いところはなかったです。決勝は速さ的にも劣っているので、もうちょっと改善して臨みたいと思います」

2位 鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

日本一決定戦セミファイナルB組2位の鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

 「スタートを無難に決めて2位に上がりました。そこからのペースはよくなくて、後ろから追いつかれている感じでした。SCが入って、リスタートもそこそこでした。ペースが悪いので決勝までにチームと話して改善したいと思います」

3位 伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

日本一決定戦セミファイナルB組3位の伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

 「前の選手がドライブスルーだったのでオーバーテークしても意味がなかったですね。走った感じではぜんぜん戦えるし、こちらの方が速いので決勝も頑張ります」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿セミファイナルA組決勝ドライバーコメント 優勝・岡本大地「タイヤのパフォーマンスを引き出せなかった」

優勝 岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

日本一決定戦セミファイナルA組優勝の岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「ペースはあまりよくありませんでした。タイヤに熱が入らなくて、溶ける前にグレイニングというか削れていったので、タイヤのパフォーマンスを引き出せませんでした。ファイナルは微調整して臨みたいと思います」

2位 迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)

日本一決定戦セミファイナルA組2位の迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)

 「タイヤの状況と路面温度を考えて、これかなという回転数がわかったので、スタートが決まり2台抜き、3位に上がりました。予選のタイムだとついていくのが精いっぱいだったのが、ファステストも出せたのでよかったと思います」

3位 加納康雅(イーグルスポーツ)

日本一決定戦セミファイナルA組3位の加納康雅(イーグルスポーツ)

 「スタートは決まったんですが、1コーナー抜けて2コーナーに入ったときに、岡本選手が速すぎて、S字でまったくついていけませんでした。その後、迫選手が追いついてきて、守れなくて行かせようかと思いましたが、いとも簡単にスパッと抜かれました。前の2台の速さはやばいですね。予選よりはタイムが出てるので上り調子で決勝は行こうと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿セミファイナルB組決勝 小田優が優勝 2位に鈴木悠太が、3位に伊藤毅が入る

日本一決定戦セミファイナルB組優勝は小田優(Drago CORSE TAKE)

 スーパーFJ日本一決定戦Bグループセミファイナルが12月1日、鈴鹿サーキットで行われ、予選2位の小田優(Drago CORSE TAKE)がスタートでトップに立つとそのまま逃げ切り優勝した。

 決勝前のグリッドへの試走では、なんと予選6位の松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)がタイヤを暖めるウエービング中にバックストレートでクラッシュ。グリッドに並ぶことなく松井はここでレースを終えた。車両の回収のため、定刻より5分遅れの午前9時に、23台が参加してフォーメーションラップが始まった。

 ポールシッターの豊島里空斗(C.S.I Racing)は動き出しが鈍く、予選2位の小田優(Drago CORSE TAKE)、同3位の鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)にかわされ3位で1コーナーへ向かう。トップ小田、2位鈴木、3位豊島の後ろ4位には予選順位をキープした伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)が、5位には予選7位から津田充輝(ファーストガレージKK-SII)が、6位には予選5位の吉田馨(TAKE FIRST)が続く。

 2周目、4位の伊藤が豊島をかわして3位に上がるが、この周、豊島がスタート手順違反でドライビングスルーペナルティーを科されピットイン、最後尾に落ちた。4位には津田、5位には吉田、6位には鈴木七瀬(FORM with雅企画)が繰り上がった。

 3周目、最後尾からスタートした中村ブンスーム(ファーストガレージ10V)がミッショントラブルのためヘアピンでストップ。車両回収のためセーフティーカー(SC)が導入された。

 SCは5周を回ってピットイン。レースは最終ラップの6周目に残り1周で再開された。トップ4台、小田、鈴木悠太、伊藤、津田は無難にリスタートを決め、この順位で1コーナーへ向かうとこの順位でチェッカーを受けた。

 5位争いは白熱した。5位の吉田、6位の鈴木七瀬、そして7位には予選13位から1周目に8位までジャンプアップ、2周目に7位に浮上してきた元山泰成(ECOTEH)、8位の八巻渉(中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII)、9位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)が接近戦だ。この争いは、勢いのある元山に軍配、2台抜きを演じ5位でチェッカー、6位には吉田が、7位には鈴木が、8位には松原が、9位には八巻が入った。

 ファイナルレースのグリッドは、ゴールタイムの速かったA組優勝の岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)がポールポジション、2番グリッドにB組優勝の小田、3番グリッドにA組2位の迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)、4番グリッドにB組2位の鈴木悠太、5番グリッドにA組3位の加納康雅(イーグルスポーツ)、6番グリッドにB組3位の伊藤と以下順次交互に並べられる。B組でスタートできなかった松井はここで敗退、決勝には出場できないこととなった。

 ファイナルレースは午後1時25分より50台が参加して、10周で行われる。

日本一決定戦セミファイナルB組スタートシーン

日本一決定戦セミファイナルB組2位は鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

日本一決定戦セミファイナルB組3位は伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

日本一決定戦セミファイナルB組4位は津田充輝(ファーストガレージKK-SII)

日本一決定戦セミファイナルB組5位は元山泰成(ECOTEH)

日本一決定戦セミファイナルB組6位は吉田馨(TAKE FIRST)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿セミファイナルA組決勝 岡本大地がポールトゥウイン

日本一決定戦セミファイナルA組優勝は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 スーパーFJ日本一決定戦Aグループセミファイナルが12月1日、鈴鹿サーキットで行われ、岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)がポールトゥウインで優勝した。

 日本一決定戦が行われる鈴鹿サーキットは早朝から雲一つない快晴に恵まれた。フォーメーションラップは午前8時10分に27台が参加して始まった。上位25台がファイナルに進出する。

 ポールポジションの岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)は好スタートを切りトップで1コーナーへ向かう。予選2位の加納康雅(イーグルスポーツ)もスタートを決め岡本に迫るが、S字区間に入ると早くも岡本が後続を引き離しにかかる。3位には予選5位から2台をパスしてきた迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)が上がってきた。4位には予選3位の酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)が、5位には予選10位から杉田悠真(LAPS with REV RACING)が上がり、6位に田上蒼竜(Hobby base&ZAPSPEED ED)が続く。

 2周目、岡本は2位の加納を1秒3離した。その加納の背後には迫が迫り、3周目に入った1コーナーでインから迫が加納をパスして2位に上がった。4位の酒井は5位の杉田をかわしてきた田上、杉田にもパスされ6位までドロップ。

 3周目、迫はこのレースのファステストラップとなる2分14秒442をたたき出し、トップ岡本を追う。3位落ちた加納は徐々に迫に離されるも4位に上がった田上よりペースはよく3位は安泰。4位の田上も後続から抜け出し単独走行となる。

 4周目、トップ岡本と迫の差は1秒1、5周目には1秒と徐々に縮まるが、6周のレースではなすすべもなく、岡本がトップでチェカー、2位に迫が、3位に加納が、4位に田上が入った。

 5位争いは白熱した。杉田、酒井、宮園拓真(ABBEY RACING)の3台の争いは、一時酒井が先行して5位に上がるも、最終的には杉田が5位、宮園が6位、酒井は7位でレースを終えた。

 ファイナルレースは午後1時25分より10周で行われる。

日本一決定戦セミファイナルA組決勝がスタートした

日本一決定戦セミファイナルA組2位は迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)

日本一決定戦セミファイナルA組3位は加納康雅(イーグルスポーツ)

日本一決定戦セミファイナルA組4位は田上蒼竜(Hobby base&ZAPSPEED ED)

日本一決定戦セミファイナルA組5位は杉田悠真(LAPS with REV RACING)

日本一決定戦セミファイナルA組6位は宮園拓真(ABBEY RACING)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿セミファイナルB組決勝結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/12/01) Group B Semi Final Weather:Sunny Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
143小田 優Drago CORSE TAKE
MYST KK-S2
617'25.593--
258鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2
MYST KK-S2
617'26.781 1.188 1.188
314伊藤 毅ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
617'27.290 1.697 0.509
452津田 充輝ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
617'28.164 2.571 0.874
51元山 泰成ECOTEH
MYST KK-S2
617'30.929 5.336 2.765
686吉田 馨TAKE FIRST
MYST KK-S2
617'31.150 5.557 0.221
718鈴木 七瀬FORM with雅企画
MYST KK-S2
617'31.346 5.753 0.196
848松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
617'31.700 6.107 0.354
988八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
617'31.985 6.392 0.285
1034藤井 翔太Drago CORSEスカラシップ
MYST KK-S2
617'33.354 7.761 1.369
1136畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
617'33.685 8.092 0.331
1299Aki JitranuwathATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
617'34.335 8.742 0.650
132吉田 紘大ATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
617'35.291 9.698 0.956
1479三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
617'37.81812.225 2.527
1516地崎 壱星レプリスポーツKKS-II
MYST KK-S2
617'41.99116.398 4.173
1637阪本 一世免許とるなら大阪サヤマ@EAGLE
MYST KK-S2
617'42.05416.461 0.063
17*47G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
617'42.09316.500 0.039
18*27豊島 里空斗C.S.I Racing
MYST KK-S2
617'42.24716.654 0.154
1939G2大貫 直実Grade1・AutoLet・F109
ZAP F109
617'52.38226.78910.135
2098G3JUNBlueStyle・APR鹿児島ER2C
MYST KK-S2
617'52.57526.982 0.193
2171宮本 颯斗leprix sport KKS-II
MYST KK-S2
619'01.0391'35.4461'08.464
2219G4大隈 雄策ミシマレーシングオガテックKKS-II
MYST KK-S2
515'22.5351Lap 1Lap
---- 以上ファイナルレース進出 ----
2354中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
24'44.4044Laps3Laps
-7松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 43 小田優(Drago CORSE TAKE) 2'15.185 (3/6) 154.641 km/h
  • CarNo. 47は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第53条1(スタート手順)違反により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 27は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条5(スタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 71は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条3(黄旗中のスピン)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 71は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦もてぎ決勝 小林利徠斗が小出峻を抑えきって今季3勝目を飾る

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第2戦(延期分)の決勝が、12月1日、モビリティリゾートもてぎで行われ、1周目にトップに出た小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)が、チャンピオン小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)を抑えきって優勝。今季3勝目を挙げた。

 マスタークラスは、1周目に前に出たDRAGON(TEAM DRAGON 324)がクラス優勝を飾った。

 
昨日に引き続き好天に恵まれた日曜日。すでにタイトルを決めたポールポジションの小出、そしてフロントローに並んだ小林が、スタート直後から激しく争い、S字からV字コーナーで前に出た小林がトップでコントロールラインに戻ってくる。

 昨日の第1戦とは逆の立場になった二人だが、ややペースの上回る小林が、5周目にはギャップを1.4秒までに広げた。小出の後方には1秒以内の差で中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)がつけ、小出がトムスのルーキーに挟まれる形になった。

 トップ3車は、4位のケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)以下を引き離しつつ周回を重ね、このまま小林が逃げ切るかと思われた。しかし、小出もチャンピオンの意地を見せて食い下がり、10周目には0.8秒まで差を詰めた。

 結局、終盤も小林のペースは衰えることなく、小出はチャンスを見出すことはできずに、小林が第1戦の雪辱を晴らし、今季3勝目のチェッカーを受けた。

 マスタークラスは、昨日と同じ展開となり、1周目に前に出たDRAGONが、終盤まで清水康弘(GNSY 324)を抑えきり、今季8勝目を飾った。

 今季の最終レースとなる第3戦の決勝は、本日午後1時25分から14周で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2024/12/01) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 2 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
138小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1424'35.437--
250小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
1424'36.990 1.553 1.553
335中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1424'38.287 2.850 1.297
41ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1424'44.980 9.543 6.693
52荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1424'45.55110.114 0.571
613荒川 麟TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1424'48.68413.247 3.133
737古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1424'49.60014.163 0.916
836野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1424'50.42314.986 0.823
94菅波 冬悟JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1424'53.30517.868 2.882
1060伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1424'57.01721.580 3.712
115入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1425'01.47226.035 4.455
1230M1DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1425'28.94053.50327.468
138M2清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1425'29.35853.921 0.418
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 36 小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC) 1'44.514 (4/14) 165.371 km/h
Tags:

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿セミファイナルA組決勝結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/11/28) Group A Semi Final Weather:Sunny Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
18岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
613'29.575--
256迫 隆眞ミスト制動屋Kデンタルオフィス
MYST KK-S2
613'30.779 1.204 1.204
331加納 康雅イーグルスポーツ
MYST KK-S2
613'32.961 3.386 2.182
438田上 蒼竜Hobby base&ZAPSPEED ED
MYST KK-S2
613'37.063 7.488 4.102
5*10杉田 悠真LAPS with REV RACING
MYST KK-S2
613'39.91610.341 2.853
644宮園 拓真ABBEY RACING
MYST KK-S2
613'41.07111.496 1.155
722酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
613'41.13511.560 0.064
882大川 烈弥群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
613'49.19519.620 8.060
951落合 蓮音ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
613'50.07520.500 0.880
1055板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
613'50.10520.530 0.030
1180角間 光起群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
613'51.93722.362 1.832
123三浦 柚貴レヴレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
613'52.49722.922 0.560
1361箕浦 稜己MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
613'52.61423.039 0.117
146渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
613'53.05823.483 0.444
1521森田 真心エムタス/MYST
MYST KK-S2
613'53.55623.981 0.498
1678小田部 憲幸フォースリンク銀座鮨あらいZAP ED
MYST KK-S2
613'54.99925.424 1.443
1757東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
613'55.77526.200 0.776
1815永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
614'00.60631.031 4.831
1917G1中嶋 匠Aviator A one
MYST KK-S2
614'05.35935.784 4.753
209G2上吹越 哲也FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
614'09.95340.378 4.594
21*53石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
614'12.94643.371 2.993
2272久保 直也だーはまレーシングAQUA-DL
WEST 07J
614'15.62346.048 2.677
2389G3高橋 裕和イワモトレーシング★teamタカハシ
MYST KK-S2
614'17.21547.640 1.592
244G4古里 拓FLEET REV KK-SII
MYST KK-S2
614'30.5431'00.96813.328
2542G5大枝 博幸EDAテクノKKS-2
MYST KK-S2
614'59.9671'30.39229.424
---- 以上ファイナルレース進出 ----
2611梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
37'12.5473Laps3Laps
27*33磐上 隼斗アルビレックス・富士吟景GIA
MYST KK-S2
12'24.5325Laps2Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 56 迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス) 2'14.442 (3/6) 155.496 km/h
  • CarNo. 10は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条3(黄旗区間の走行方法)違反により、ファイナルレースで5グリッド降格とする。
  • CarNo. 53は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条5(スタート手順)違反により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 33は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第57条1.1(危険なドライブ行為)により、訓戒およびファイナルレースにて最後尾スタートとする。

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿B組公式予選ドライバーコメント PP・豊島里空斗「1位は素直にうれしいが」

ポールポジション 豊島里空斗(C.S.I Racing)

日本一決定戦B組ポールポジションの豊島里空斗(C.S.I Racing)

 「1位は素直にうれしいですが、もうちょっと伸びたと思うので、悔しいです。最後の赤旗が出る周で前の鈴木選手に追いついていて、スリップもいい感じに使えていて、セクター2も自己ベストでしたが、赤旗が出てしまいました」

2位 小田優(Drago CORSE TAKE)

日本一決定戦B組予選2位の小田優(Drago CORSE TAKE)

 「赤旗が出ると思って1回はタイムを出しました。最終ラップにアタックしようと思っていて、ぎりぎりまでタイヤを暖めていました。最後はセクター1で全体ベストでしたが、しょうがないですね。ただ今のタイムよりもコンマ3、4秒は速く走れることが分かったので、あしたのセミファイナルは大丈夫だと思います。セットも大きく変えるつもりです」

3位 鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

日本一決定戦B組予選3位の鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

 「場所取りとか赤旗とか不運はあり、自分のドライビングもまとまりませんでしたが、最低限のタイムは出せたと思います。最後赤旗が出た周は、セクター1、2がよかったのですが、みんな同じなのでそこまででタイムを出せなかったのは悔しいです。あしたはトップに出られる位置にいるので、3番以内でゴールすることを目標に頑張ります」

4位 伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

日本一決定戦B組予選4位の伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

 「不完全燃焼というか、一番おいしいところをミスしてしまって、他のクルマにつかえてしまいました。コンマ何秒かはロスしたと思うので、それがなければ結構いいところにいけたと思います。レースには期待が持てる結果です。けっこう(前と)間隔をとってクリアラップがとれるようにやっていたのですが、それでも引っかかっちゃいました」

5位 吉田馨(TAKE FIRST)

日本一決定戦B組予選5位の吉田馨(TAKE FIRST)

 「まず経験不足というのがあって、場所取りに苦戦したので、最初の方タイムが出せなかったです。最後の方になって、どんどんクルマも自分も(調子が)上がってきて、最後にまとめてこられて、最後の周でセクター1全体ベストが出たところで赤旗あ出てしまって、けっこう悔しさが残る予選になりました。それでも上出来と言えば上出来なので、この悔しさを切り替えて、明日に向けて準備していこうかと思います」

6位 松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)

日本一決定戦B組予選6位の松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)

 「よくないですね。MAXまで行ったつもりだったのですが、なんでですかね? 小田選手とか(最高速が)206キロとかスピードが出ていて、僕は202キロ出るか出ないかぐらいで、でもそれとは違う要因なのかな? と思ったり、なんとも言えないですね。セットアップでどうにかできるのか、コーナーの立ち上がりでどれだけ稼げるか、なので。彼ら(トップの豊島と小田)だけ別カテゴリーみたいな感じなんですが、それは今から言ってもストレートが速くはならないので。コーナーでもうちょい詰めるところを見つけるしかないので、そこに注力するだけです」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
Junichi SEKINE

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿A組公式予選ドライバーコメント PP・岡本大地「赤旗込みの戦略で組立を意識した」

ポールポジション 岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

日本一決定戦A組ポールポジションの岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 「難しい予選でした。朝の練習からどんなに走ってもタイヤに熱が入らないとか、いろんな問題がありました。赤旗が2回出ましたが、タイヤに熱が入りそうなときに出で遮られたので、温度管理が難しかったです。ポールポジションは取れましたが、赤旗込みでの戦略とか、組立とかをすごく意識していて、いつもと同じ内圧だと熱が入りきらないので、内圧を上げたりとか、いろいろ考えていました。ただ赤旗が出たタイミングがよくて、ファストレーンで先頭に近いところに2回とも並べたので、ラッキーでした」

2位 加納康雅(イーグルスポーツ)

日本一決定戦A組予選2位の加納康雅(イーグルスポーツ)

 「一発のタイムがないので、前に食らいついていくしかないですね。いままでのレースの感じだと決勝のタイムはそこそこ出そうです。ベストが1秒近く遅いので、そこが気がかりです。原因はまったく分かっていません。スリップを使えればもうちょっと行けたと思いますが、100%攻めているかというと微妙なところもあるので、そのへんをあしたまでに煮詰めようと思っています」

3位 酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

日本一決定戦A組予選3位の酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

 「今週はF4に乗ってたので鈴鹿で走れなくて、昨日も雨で乗れず、今日の朝に予選のシミュレーションをしようと思ってたらラジエターに穴が空いて水が漏れたので3~4周で戻ってきました。予選は不安のなかで走っていたので、クルマに合わせることができずにぎりぎり5番手でした。岡本選手とも実力差があったので、厳しかったですが、運よく3位に繰り上がりました。あしたは気を抜かずに岡本選手についていこうと思います」

4位 宮園拓真(ABBEY RACING)

日本一決定戦A組予選4位の宮園拓真(ABBEY RACING)

 「赤旗が出ていやな感じには思ったのですが、結果的に赤旗のタイミングがすごいよくて、再開後前の方から出られて、自分のペースで走れたので、そういう意味では自分にはよい方に働いた予選でした。調子は、今年(レースに)出ている中では一番いいと思っていますが、よくなってきているからこそ今の順位では満足できないというか、A組で言えば3位までコンマ4秒程度なので、明日のレースではまずそのあたりまで追い上げることができたらなと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI
Junichi SEKINE

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿B組公式予選 豊島里空斗がポールポジションを獲得

日本一決定戦B組ポールポジションは豊島里空斗(C.S.I Racing)

 スーパーFJ日本一決定戦は11月30日、鈴鹿サーキットでB組の公式予選を行い豊島里空斗(C.S.I Racing)がポールポジションを獲得した。

 B組の公式予選は、定刻より10分遅れの午後2時45分より24台が出走し、20分間の予定で行われた。

 このセッションでも開始早々、中村ブンスーム(ファーストガレージ10V )が1コーナーでクラッシュ、いきなり赤旗が提示された。

 予選は午後2時56分より16分48秒で再開された。

 残り12分当たり、まずは豊島里空斗(C.S.I Racing)が1分15秒949でトップに立つ。2位には16秒391で小田優(Drago CORSE TAKE)が、3位には初レースの吉田馨(TAKE FIRST)が16秒827でつける。

 残り8分あたり、トップの豊島はタイムを2分14秒950まで縮める。小田も15秒068、吉田も15秒272まで更新するも2位、3位のまま。4位には伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)が、5位には津田充輝(ファーストガレージKK-SII)が、6位には藤井翔太(Drago CORSEスカラシップ)が続く。

 残り5分、上位2台、豊島と小田はタイム更新できず、3位には鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)が2分15秒130であがり、吉田は4位に、5位には松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)が上がると伊藤は6位に落ちた。

 残り3分、伊藤が2分15秒146で再び4位を奪い返す。予選は残り1分を切った。ここから最後のアタックを開始した小田と吉田がセクター1を全体ベストを更新しながら通過。最後の逆転がなるかと思われたが、1コーナーで飛び出したマシンがあり、ここで2度目の赤旗が提示された。残り時間も少なく予選は再開されることなく赤旗で終了となった。

 ポールポジションを獲得したのは豊島、2位小田、3位鈴木、4位伊藤5位吉田、6位松井と続いた。

 セミファイナルB組のレースは明日12月1日、午前8時55分より6周で行われる。

日本一決定戦B組予選2位は小田優(Drago CORSE TAKE)

日本一決定戦B組予選3位は鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

日本一決定戦B組予選4位は伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

日本一決定戦B組予選5位は吉田馨(TAKE FIRST)

日本一決定戦B組予選6位は松井啓人(FTKレヴレーシングガレージ)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿A組公式予選 岡本大地がポールポジションを獲得

日本一決定戦A組ポールポジションは岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

 スーパーFJ日本一決定戦は11月30日、鈴鹿サーキットでA組の公式予選を行い岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)がポールポジションを獲得した。

 A組の公式予選は午後2時より20分間の予定で行われた。上空の雲は徐々にはけ、太陽の日差しが戻ってきたが、ストレートでフォローの強い風が吹き、体感温度は低い。27台がコースインしてタイムアタックが始まった。

 開始早々、渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)がS字でコースアウト。グラベルでストップしたため、いきなり赤旗が提示された。

 各車ピット出口に整列し、予選は午後2時10分より残り17分5秒で再開された。

 再開後にタイムを上げてきたのが岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)。遅めにコースインし、2周目に2分14秒909でトップに立つ。2位には迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)が15秒724で、3位には15秒761で加納康雅(イーグルスポーツ)が続く。4周目に岡本がタイムを14秒837まで縮めたところで、落合蓮音(ファーストガレージKK-SII)がⅠコーナーでコースアウトしたため、2度目の赤旗が提示された。

 この時点で4位は田上蒼竜(Hobby base&ZAPSPEED ED)、5位宮園拓真(ABBEY RACING)、6位梅本幸汰(Rn-sports制動屋KK-S2)、7位箕浦稜己(MYST制動屋KK-SII)、8位永原蒼翔(ピットワークながはら/MYST)、9位杉田悠真(LAPS with REV RACING)、10位板倉慎哉(AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII)だ。

 予選は2時25分より残り9分41秒で再開された。

 残り3分を切ったところで、トップ岡本がさらにタイムを2分14秒837まで縮める。迫が14秒901、加納が15秒571とタイムを更新するも2位、3位のまま。酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)が15秒776で一気に4位に浮上した。5位には宮園が、田上は6位まで落ちた。

 予選終盤、6位の田上が2分15秒689で5位、さらに15秒217までタイムを縮め3位に浮上した。

 予選は終了。ポールポジションは2位を0秒442ちぎった岡本。2位には迫が、3位には田上が、4位には加納が、5位には酒井が、6位には宮園が入った。

 しかし、予選後、2位の迫は赤旗時の指示無視で3グリッド降格、3位の田上は走路外走行でベストタイム抹消とさらに黄旗中のコースアウトで3グリッド降格のペナルティーを科された。

 ポールの岡本は変らないが、2位には加納が、3位には酒井が繰り上がった。以下、4位宮園、5位迫、6位三浦の順で明日のセミファイナルを迎えることとなった。

 セミファイナルA組のレースは明日12月1日、午前8時より6周で行われ、上位25台が決勝に進出する。

日本一決定戦A組予選2位は加納康雅(イーグルスポーツ)

日本一決定戦A組予選3位は酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)

日本一決定戦A組予選4位は宮園拓真(ABBEY RACING)

日本一決定戦A組予選5位は迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)

日本一決定戦A組予選6位は三浦柚貴(レヴレーシングガレージwith LAPS)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦もてぎ決勝 小出峻、ポールtoウィンでチャンピオンを決める

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦(延期分)の決勝が、11月30日、モビリティリゾートもてぎで行われ、、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)がポール・トゥ・ウィンを飾り、同時に今シーズンのドライバーズチャンピオンを決めた。

 マスタークラスは、1周目に前に出たDRAGON(TEAM DRAGON 324)が、清水康弘(GNSY 324)との一騎討ちを制した。

 気温は低いものの好天に恵まれた土曜日。タイトルを争う二人は予選で明暗を分けたが、決勝でも野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)は、電気系と思われるトラブルが解消せずグリッドに並べず。この時点で小出のチャンピオン決定が濃厚になった。

 ポールスタートの小出はスタートを決め、小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、荒川麟(TEAM DRAGON 324)を従えて1コーナーをクリア。タイトル決定のゴールに向けてひた走った。

 5番グリッドの菅波冬悟(JMS RACING TEAM)が1周目の競り合いで順位を落とし、4位以下は、荒尾創大(HFDP WITH TODA RACING)、中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)と続いた。

 トップの小出と2位小林は、一進一退の攻防を続けながら後続を引き離していき、その後方では、3位荒川と4位荒尾、6位フレデリックと7位古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)、8位伊東黎明(LMcorsa OTG 320)と菅波が、それぞれ僅差の戦いを繰り広げるが、抜きづらいもてぎのコースでは順位が入れ替わるまでには至らなかった。

 結局、1周目から順位変動はなく、小出が小林を抑えきって今シーズン7勝目のチェッカーを受けた。

 スタートできなかった野中は、15周終了時に一旦コースに出たが、やはりトラブル解消には至らなかったようで、1周でピットに戻ってしまった。

野中が不運な形でノーポイントに終わったため、両者の差は21ポイントとなり、この時点で小出のドライバーズチャンピオンが決定した。

 「自分が嬉し泣きをするとは思わなかった」という小出だが、ウィナーズサークルに戻ってくると、溢れる涙を拭うこともせずに、立ち上がって雄叫びをあげた。

 マスタークラスは、1周目に前に出たDRAGONを清水が追い続け、終盤には抜きつ抜かれつの競り合いを見せたが、経験に勝るDRAGONが逃げ切って今季7勝目を飾った。DRAGONも今田信宏の欠場でマスタークラスチャンピオンを決めている。

 第2、3戦の決勝は、明日12月1日の午前9時20分、午後1時25分からそれぞれ14周で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿B組公式予選結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/11/30) Group B Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
127豊島 里空斗C.S.I Racing
MYST KK-S2
2'14.950--154.911
243小田 優Drago CORSE TAKE
MYST KK-S2
2'14.982 0.032 0.032154.874
358鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2
MYST KK-S2
2'15.130 0.180 0.148154.704
414伊藤 毅ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'15.146 0.196 0.016154.686
586吉田 馨TAKE FIRST
MYST KK-S2
2'15.267 0.317 0.121154.548
67松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'15.342 0.392 0.075154.462
752津田 充輝ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'15.412 0.462 0.070154.382
888八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'15.636 0.686 0.224154.127
979三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'15.831 0.881 0.195153.906
1018鈴木 七瀬FORM with雅企画
MYST KK-S2
2'15.973 1.023 0.142153.745
1171宮本 颯斗leprix sport KKS-II
MYST KK-S2
2'16.000 1.050 0.027153.715
1234藤井 翔太Drago CORSEスカラシップ
MYST KK-S2
2'16.023 1.073 0.023153.689
131元山 泰成ECOTEH
MYST KK-S2
2'16.054 1.104 0.031153.654
1448松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'16.065 1.115 0.011153.641
1536畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
2'16.071 1.121 0.006153.634
1699Aki JitranuwathATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
2'16.343 1.393 0.272153.328
172吉田 紘大ATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
2'16.589 1.639 0.246153.052
1847G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'16.681 1.731 0.092152.949
1937阪本 一世免許とるなら大阪サヤマ@EAGLE
MYST KK-S2
2'18.764 3.814 2.083150.653
2016地崎 壱星レプリスポーツKKS-II
MYST KK-S2
2'19.361 4.411 0.597150.008
2198G2JUNBlueStyle・APR鹿児島ER2C
MYST KK-S2
2'23.486 8.536 4.125145.695
2239G3大貫 直実Grade1・AutoLet・F109
ZAP F109
2'25.52710.577 2.041143.652
2319G4大隈 雄策ミシマレーシングオガテックKKS-II
MYST KK-S2
2'27.54712.597 2.020141.685
---- 以上基準タイム(130% - 2'55.526)予選通過 ----
-54中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
no time---

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦もてぎ決勝結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2024/11/30) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

Pos No Cls Cls
Pos
Driver Car
Team
Lap Time Behind Gap
1 50 小出 峻 HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
20 35'11.029 - -
2 38 小林 利徠斗 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
20 35'12.175 1.146 1.146
3 13 荒川 麟 TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
20 35'21.577 10.548 9.402
4 2 荒尾 創大 HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
20 35'22.017 10.988 0.440
5 35 中村 仁 モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
20 35'22.690 11.661 0.673
6 1 ケイレン・フレデリック Pilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
20 35'30.065 19.036 7.375
7 37 古谷 悠河 Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
20 35'31.544 20.515 1.479
8 60 伊東 黎明 LMcorsa OTG 320
LM corsa
20 35'37.881 26.852 6.337
9 4 菅波 冬悟 JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
20 35'38.564 27.535 0.683
10 5 入山 翔 IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
20 35'46.844 35.815 8.280
11 30 M 1 DRAGON TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
20 36'29.034 1'18.005 42.190
12 8 M 2 清水 康弘 GNSY 324
GNSY RACING
20 36'29.461 1'18.432 0.427
---- 以上規定周回数完走 ----
- 36 野中 誠太 PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
0 - 20Laps 20Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 38 小林利徠斗(モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC) 1'44.762 (5/20) 164.980 km/h
Tags:

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿A組公式予選結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/11/30) Group A Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
18岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'14.459--155.476
2*56迫 隆眞ミスト制動屋Kデンタルオフィス
MYST KK-S2
2'14.901 0.442 0.442154.967
331加納 康雅イーグルスポーツ
MYST KK-S2
2'15.262 0.803 0.361154.553
422酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'15.396 0.937 0.134154.400
544宮園 拓真ABBEY RACING
MYST KK-S2
2'15.611 1.152 0.215154.156
63三浦 柚貴レヴレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
2'15.673 1.214 0.062154.085
7*38田上 蒼竜Hobby base&ZAPSPEED ED
MYST KK-S2
2'15.689 1.230 0.016154.067
810杉田 悠真LAPS with REV RACING
MYST KK-S2
2'15.932 1.473 0.243153.792
953石井 大雅ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
2'15.949 1.490 0.017153.772
1082大川 烈弥群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'16.093 1.634 0.144153.610
1155板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'16.131 1.672 0.038153.567
1215永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
2'16.146 1.687 0.015153.550
1311梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
2'16.481 2.022 0.335153.173
1461箕浦 稜己MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
2'16.492 2.033 0.011153.161
1521森田 真心エムタス/MYST
MYST KK-S2
2'16.555 2.096 0.063153.090
1633磐上 隼斗アルビレックス・富士吟景GIA
MYST KK-S2
2'16.768 2.309 0.213152.852
1757東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
2'16.862 2.403 0.094152.747
1878小田部 憲幸フォースリンク銀座鮨あらいZAP ED
MYST KK-S2
2'17.148 2.689 0.286152.428
19*80角間 光起群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'17.675 3.216 0.527151.845
204G1古里 拓FLEET REV KK-SII
MYST KK-S2
2'17.987 3.528 0.312151.501
2117G2中嶋 匠Aviator A one
MYST KK-S2
2'18.034 3.575 0.047151.450
22*9G3上吹越 哲也FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'18.237 3.778 0.203151.227
2372久保 直也だーはまレーシングAQUA-DL
WEST 07J
2'19.497 5.038 1.260149.861
24*89G4高橋 裕和イワモトレーシング★teamタカハシ
MYST KK-S2
2'19.747 5.288 0.250149.593
2542G5大枝 博幸EDAテクノKKS-2
MYST KK-S2
2'29.44514.986 9.698139.886
2651落合 蓮音ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'53.77639.31724.331120.300
---- 以上基準タイム予選通過 ----
-6渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
no time---
  • CarNo. 56, 8, 89は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第49条2(赤旗時の指示無視)により、3グリッド降格とする。
  • CarNo. 3は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(黄旗中のコースアウト)により、3グリッド降格とする。
  • CarNo. 80は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第49条.4(中断と再開違反)により、再ブリーフィングとする。

S-FJ日本一決定戦

初出場の吉田馨がスポーツ走行B組でいきなりトップタイムを記録「着々と成長していきたい」

特別フリー走行B組でトップタイムを記録した吉田馨(TAKE FIRST)

 スーパーFJ日本一決定戦は11月30日、鈴鹿サーキットで予選前の特別スポーツ走行をA、Bグループに分けて行い、B組では、スーパーFJ初出走の吉田馨(TAKE FIRST)がいきなりトップタイムを記録した。

 吉田は、昨年レーシングカートの最高峰OKクラスでシリーズ3位に入り、今回満を持して、名門テークファーストからスーパーFJでの初出場を果たした、東京出身の20歳だ。スポーツ走行後話しを聞いた。

 「初めてにしては上出来ですが、予選、決勝に向けてまだまだ分からないところがあります。いろいろ聞きながら手探りでやっていこうと思います。いままでOKクラスを2年間やってきて、去年はシリーズ3位で、速い方だと思っています。いま20歳で東京出身です。鈴鹿での練習は5回くらいやってきました。カートはサスペンションがなくてこちらはあるので、足の動き方がぜんぜん違うので、戸惑っていますが、対応はできています。まだまだ分からないことがあるので、着々と成長できたらと思います。予選、決勝は緊張感が違うので、怖いです。目標はポールポジションから優勝です」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿特別スポーツ走行 落合蓮音がA組、B組通じてトップタイムも走路外走行があり、実質トップは岡本大地

特別フリー走行A組トップは落合蓮音(ファーストガレージKK-SII)

 2024年スーパーFJ日本一決定戦は11月30日(土)に鈴鹿サーキットで開幕。まずは特別スポーツ走行が行われた。

 今回はエントリーが53台に達して、予選/第1レグはA組、B組にグループ分けされて行われるが、20分間の特別フリー走行も同様に行われる。

 まずは午前8時45分、A組の27台が走行開始。気温8度のドライコンディションだ。路面温度も低く全車がウォームアップする中で石井大雅(ファーストガレージ制動屋S2)がスプーンコーナー立ち上がりで姿勢を乱してハーフスピン、グラベルに止まってしまうが、フリー走行はそのまま継続。

 まずは残り13分。落合蓮音(ファーストガレージKKS-2)が2分14秒233のトップタイム。2番手にチームメイトの酒井翔太(ファーストガレージKK-SII)がつける。残り10分に岡本大地(FTK・レヴレーシングガレージ)が15秒405で2番手へ上がり、3番手は迫隆眞(ミスト制動屋 Kデンタルオフィス)の16秒119が続く。

 残り6分40秒、田上蒼竜(Hobbybase&ZAPSPEED)が2分16秒093で4番手へ上がる。さらに岡本が14秒731をマークするも落合を上回れず2番手変わらず。3番手迫、4番手田上、5番手酒井と続き6番手に加納康雅(イーグルスポーツ)が浮上。加納はさらに自己ベストを短縮、16秒141で5番手へ。

 残り2分、杉田悠真(LAPS with REV RACING)が2分15秒949を出して5番手。加納は6番手にドロップするもただちに15秒532をマークして5番手復帰。さらに宮園拓真(ABBEY RACING)が15秒769で6番手。杉田は渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)にもかわされて8番手。

 チェカードフラッグが振られる中、岡本は最後のタイムアタックで自己ベストを2分14秒467まで縮めるも落合のトップは変わらす。以下迫、田上、加納、宮園というトップ6になった。

しかしながら落合のトップタイムは走路外走行があったとのことで(フリー走行なのでペナルティはない)実質のトップは岡本といえる。

 A組に続いて午前9時20分、B組のフリー走行が開始。こちらは全26台だが出走は24台となった。

 残り12分、豊島里空斗(C.S.I Racing)が2分15秒996でトップ。2番手は吉田馨(TAKE FIRST)の16秒555、3番手松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)の16秒562と続く。

 吉田は残り10分に2分14秒589のトップタイム。豊島も15秒249まで自己ベストを短縮するも2番手にダウン。3番手には鈴木七瀬(FORM with 雅企画)の15秒628、4番手藤井将大(DragoCORSEスカラシップの16秒387、5番手松原、6番手津田充輝(ファーストガレージKK-SII)と続く。

 残り7分、筑波富士王者の伊藤駿(ZAPSPEED10VED)が2分15秒686で4番手にジャンプアップ。そしてこのタイミングでもてぎSUGOシリーズチャンピオンの小田優(DoragoCORSE TAKE)が15秒776で6番手、さらに続く周回で15秒232まで自己ベストを削り取り3番手へ。そして豊島が15秒061で2番手へと浮上。YUTA SUZUKI(ZAP SPEED KK-S2)が15秒061で3番手へ。伊藤も15秒162で4番手へ上がり小田5番手。

 残り2分を切ってSUZUKIがセクター1で全体ベストを出すと、14秒751とタイムをまとめ2番手へ。伊藤も14秒936をマークして3番手。トップ吉田のタイムを脅かす者は現れず吉田~SUZUKI~伊藤~豊島~小田~松原というトップ6でフリー走行を終えた。

 スーパーFJ日本一決定戦予選は本日午後2時からA組、2時35分からB組がそれぞれ20分間で行われる。

特別スポーツ走行A組2位は岡本大地(FTKレヴレーシングガレージ)

特別フリー走行A組3位は迫隆眞(ミスト制動屋Kデンタルオフィス)

特別フリー走行B組トップは吉田馨(TAKE FIRST)

特別フリー走行B組2位は鈴木悠太(ZAP SPEED KK-S2)

特別スポーツ走行B組3位は伊藤毅(ZAP SPEED 10V ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER FORMULA LIGHTS

第1、2戦もてぎ公式予選 小出峻がWポールポジションを獲得、野中誠太は下位に沈む

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第1戦、第2戦の公式予選が、11月30日、モビリティリゾートもてぎで行われ、小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)が両レースともポールポジションを獲得。タイトルを争う野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)が下位に沈んだことで、小出がチャンピオンに向け大きく前進した。

 マスタークラスは、清水康弘(GNSY 324)が、両レースともクラスポールを奪った。

 本来は開幕大会として開催されるはずだったMRもてぎ大会だが、今シーズンから導入された車両のアップデートパーツに不具合があり、一旦は12月6,7日に延期されることが決定していたが、SUPER GT鈴鹿大会が悪天候で同日に延期となり、押し出される形で今週末の開催となった。

前大会の鈴鹿戦では、B-Max勢の調子が上がらず、29ポイントあった小出峻(HFDP WITH B-MAX RACING)と野中誠太(PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC)の差は9ポイントまでに縮まった。計算上は小林利徠斗(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)と中村仁(モビリティ中京 TOM'S 320 TGR-DC)にも可能性はあるが、実質は小出と野中の一騎討ちだ。

 このタイトルのかかった最終決戦に、B-Max勢は、欠場するマスタークラスの今田信宏と藤原誠の車両に、昨年優勝も経験している菅波冬悟、今季速さを見せている荒川麟の二人を乗せ、小出のタイトル獲得をサポートしようという狙いだ。

 一方、トムス勢は、レギュラー勢の中村、小林、古谷悠河(Deloitte. HTP TOM'S 320)が、野中をサポートすることになる。最終大会は、数も実力も拮抗する両チームの、まさに総力戦だ。

 木、金曜日に行われた練習走行でも、速さは拮抗していたが、小出が僅かにリードしている印象を受けた。初日、小出は駆動系トラブルに見舞われたが、これが練習初日で出たことも、小出に流れがあるように思われた。

第1戦公式予選

 快晴となった予選は、午前9時55分から10分間で行われ、小出、ケイレン・フレデリック(Pilot ONE Racing with B-MAX)が真っ先にコースイン。

 僅差のタイトル争いではポールポジションポイント1も重要になってくる。小出はじっくり3周のウォームアップ後にアタックをかけ、1分43秒085のトップタイムをマークすると、続けて、42秒808、42秒779とタイムを削り取り、コースレコードでポールポジションを獲得した。

 小出の対抗となったのは小林。小出より1周少ない2周のウォームアップ後にアタックし、43秒353、42秒855をマークしてフロントローに並んだ。

 一方、小出とのタイトル争いを繰り広げる野中は、トラブルでペースが上がらず、44秒848と下位に沈んでしまい、厳しい状況に追い込まれた。

 マスタークラスは、前戦から速さを見せている清水がDRAGONを僅かに抑える1分46秒167をマークしてクラスポールポジションを獲得した。

第2戦公式予選

 10分間のインターバルを経て始まった第2戦予選も、第1戦予選と同じ展開となった。

 まずは、小林が1分43秒356をマークするも、小出が42秒791で即座に逆転。荒川も43秒263で続き、B-Max勢が望む形になってくる。

 小出は、42秒613までタイムを縮め、コースレコードを更新するとともに2戦連続ポールを確実なものとした。最後に小林が43秒245にタイムアップして2位に食い込み、トップ3は第1戦と同じく、小出、小林、荒川の順となった。

 野中は短いインターバルではトラブルを解消することはできず、またしても11位。タイトル獲得の可能性は限りなく低くなってしまった。

 マスタークラスは、DRAGON車にトラブルが発生し、清水が連続クラスポールを奪った。

 第1戦決勝は、本日午後1時20分から20周で、第2、3戦の決勝は、明日12月1日の午前9時20分、午後1時25分からそれぞれ14周で行われる。

Text: Shigeru KITAMICHI
Tags: ,

SUPER FORMULA LIGHTS

第2戦もてぎ公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2024/11/30) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 2 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
150小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
R1'42.613--168.435
238小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'43.245 0.632 0.632167.404
313荒川 麟TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'43.263 0.650 0.018167.375
435中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'43.273 0.660 0.010167.358
51ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'43.454 0.841 0.181167.066
64菅波 冬悟JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'43.464 0.851 0.010167.049
72荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1'43.480 0.867 0.016167.024
837古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1'43.795 1.182 0.315166.517
95入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1'44.354 1.741 0.559165.625
1060伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1'44.510 1.897 0.156165.377
1136野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'44.551 1.938 0.041165.313
128M1清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1'45.513 2.900 0.962163.805
---- 以上基準タイム(130% - 1'53.344)予選通過 ----
-30M-DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
no time---
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'42.884)を更新した。
Tags:

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿特別フリー走行B組結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/11/30) Free Practice B Weather:Cloudy Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
186吉田 馨TAKE FIRST
MYST KK-S2
2'14.589--155.326
258鈴木 悠太ZAP SPEED KK-S2
MYST KK-S2
2'14.751 0.162 0.162155.139
314伊藤 毅ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'14.936 0.347 0.185154.927
427豊島 里空斗C.S.I Racing
MYST KK-S2
2'15.061 0.472 0.125154.783
543小田 優Drago CORSE TAKE
MYST KK-S2
2'15.096 0.507 0.035154.743
648松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'15.302 0.713 0.206154.508
718鈴木 七瀬FORM with雅企画
MYST KK-S2
2'15.435 0.846 0.133154.356
854中村 ブンスームファーストガレージ10V
TOKYO R&D RD10V
2'15.823 1.234 0.388153.915
97松井 啓人FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'15.832 1.243 0.009153.905
1088八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'15.840 1.251 0.008153.896
1136畔柳 拓武イーグルスポーツ
MYST KK-S2
2'15.843 1.254 0.003153.892
1234藤井 翔太Drago CORSEスカラシップ
MYST KK-S2
2'15.959 1.370 0.116153.761
1352津田 充輝ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'15.966 1.377 0.007153.753
141元山 泰成ECOTEH
MYST KK-S2
2'16.182 1.593 0.216153.509
152吉田 紘大ATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
2'16.408 1.819 0.226153.255
1679三瓶 旭中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'16.564 1.975 0.156153.080
1747G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'16.649 2.060 0.085152.985
1899Aki JitranuwathATEAM Buzz Racing KKS2
MYST KK-S2
2'16.930 2.341 0.281152.671
1971宮本 颯斗leprix sport KKS-II
MYST KK-S2
2'16.935 2.346 0.005152.665
2037阪本 一世免許とるなら大阪サヤマ@EAGLE
MYST KK-S2
2'18.766 4.177 1.831150.651
2116地崎 壱星レプリスポーツKKS-II
MYST KK-S2
2'20.041 5.452 1.275149.279
2298G2JUNBlueStyle・APR鹿児島ER2C
MYST KK-S2
2'23.598 9.009 3.557145.581
2319G3大隈 雄策ミシマレーシングオガテックKKS-II
MYST KK-S2
2'23.692 9.103 0.094145.486
2439G4大貫 直実Grade1・AutoLet・F109
ZAP F109
2'26.35311.764 2.661142.841

S-FJ日本一決定戦

鈴鹿特別フリー走行A組結果

鈴鹿クラブマンレースFinal Round -RIJ- (2024/11/30) Free Practice A Weather:Cloudy Course:Dry
2024 Super FJ S-FJ日本一決定戦 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
151落合 蓮音ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'14.233--155.738
28岡本 大地FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'14.467 0.234 0.234155.467
356迫 隆眞ミスト制動屋Kデンタルオフィス
MYST KK-S2
2'15.083 0.850 0.616154.758
438田上 蒼竜Hobby base&ZAPSPEED ED
MYST KK-S2
2'15.219 0.986 0.136154.603
531加納 康雅イーグルスポーツ
MYST KK-S2
2'15.532 1.299 0.313154.245
644宮園 拓真ABBEY RACING
MYST KK-S2
2'15.769 1.536 0.237153.976
76渡会 太一FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'15.939 1.706 0.170153.784
810杉田 悠真LAPS with REV RACING
MYST KK-S2
2'15.949 1.716 0.010153.772
93三浦 柚貴レヴレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
2'16.125 1.892 0.176153.574
1022酒井 翔太ファーストガレージKK-SII
MYST KK-S2
2'16.171 1.938 0.046153.522
1180角間 光起群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'16.197 1.964 0.026153.492
1233磐上 隼斗アルビレックス・富士吟景GIA
MYST KK-S2
2'16.254 2.021 0.057153.428
1355板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'16.371 2.138 0.117153.297
1482大川 烈弥群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'16.432 2.199 0.061153.228
1515永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
2'16.438 2.205 0.006153.221
1661箕浦 稜己MYST制動屋KK-SII
MYST KK-S2
2'16.555 2.322 0.117153.090
1711梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
2'16.651 2.418 0.096152.982
1857東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
2'16.863 2.630 0.212152.745
1921森田 真心エムタス/MYST
MYST KK-S2
2'17.100 2.867 0.237152.481
2078小田部 憲幸フォースリンク銀座鮨あらいZAP ED
MYST KK-S2
2'17.257 3.024 0.157152.307
2117G1中嶋 匠Aviator A one
MYST KK-S2
2'17.663 3.430 0.406151.858
229G2上吹越 哲也FTKレヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'18.675 4.442 1.012150.750
234G3古里 拓FLEET REV KK-SII
MYST KK-S2
2'19.172 4.939 0.497150.211
2472久保 直也だーはまレーシングAQUA-DL
WEST 07J
2'21.210 6.977 2.038148.043
2589G4高橋 裕和イワモトレーシング★teamタカハシ
MYST KK-S2
2'22.845 8.612 1.635146.349
2642G5大枝 博幸EDAテクノKKS-2
MYST KK-S2
2'29.17714.944 6.332140.137

SUPER FORMULA LIGHTS

第1戦もてぎ公式予選結果

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 -RIJ- (2024/11/30) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2024 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権 Round 1 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
150小出 峻HFDP WITH B-MAX RACING
B-MAX RACING TEAM
R1'42.779--168.163
238小林 利徠斗モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
R1'42.855 0.076 0.076168.039
313荒川 麟TEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'43.346 0.567 0.491167.240
42荒尾 創大HFDP WITH TODA RACING
TODA RACING
1'43.452 0.673 0.106167.069
54菅波 冬悟JMS RACING TEAM
JMS RACING TEAM
1'43.561 0.782 0.109166.893
61ケイレン・フレデリックPilot ONE Racing with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'43.590 0.811 0.029166.846
735中村 仁モビリティ中京TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'43.841 1.062 0.251166.443
860伊東 黎明LMcorsa OTG 320
LM corsa
1'44.229 1.450 0.388165.823
937古谷 悠河Deloitte. HTP TOM'S 320
TOM'S
1'44.257 1.478 0.028165.779
105入山 翔IRISアルビレックス-RT
ALBIREX RACING TEAM
1'44.608 1.829 0.351165.223
1136野中 誠太PONOS Racing TOM'S 320 TGR-DC
TOM'S
1'44.848 2.069 0.240164.844
128M1清水 康弘GNSY 324
GNSY RACING
1'46.167 3.388 1.319162.796
1330M2DRAGONTEAM DRAGON 324
TEAM DRAGON
1'46.481 3.702 0.314162.316
---- 以上基準タイム(130% - 1'53.292)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'42.884)を更新した。
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ決勝ドライバーコメント 2位・イシカワヨシオ「5周すぎたらどんどん離れてしまった」

優勝 イノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)

優勝してチャンピオンを決めたイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)

 「よかったです、タイヤがもらえてうれしいです(笑)。スタートはそんなに悪くはなかったのですが、窪田選手がうまかったので、立ち上がりで行かれてしまったのですが、そのあとたぶん窪田選手シフトミスしたのですよ。それで焦って(第3コーナーで)ブレーキ頑張って行っちゃったのだと思います。前に出てからは淡々と行かせてもらいました」

2位 イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)

決勝2位のイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)

 「(スタート直後に)先頭の2台がやりあってくれたので『2台とも行っちゃえ』と思っていたのだけど(笑)1台しか行かなくて。あと、今は5周が限界なのですよね。5周すぎたらどんどん離れてしまって、それまでにイノウエ君をもっと攻めないといけないのですが、なかなか難しかったですね。来年また頑張ります」

3位 西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)

決勝3位の西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)

 「予選が思い通りにできなかったのでがっかりしたのですが、前を見て走ろうと思っていたら、スタートが決まって。その後はカワモトさん抑えながらいいレースができたのではないかな、と思います。クルマの調子はいつもきちんと整備してもらっていて、今日もよかったので、いけるところまでは行きたいな、と思っていました」

4位 カワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

決勝4位のカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

 「まずは3連覇のイノウエ選手におめでとうと伝えてください。チャンピオンが決まる一戦で、前で熾烈な争いを拝見しました(笑)。フェアなレースでしたね。見ていても先輩たちの雄姿を間近で、特等席で見ることができたので、勉強になりました。私自身はスタートでミスしてしまって、西濱選手にかわされたのですが、内容的には最後に(コツを)掴んできた、まとまった形ができたな、と。来年につながるような内容になったと思います。今年は前半戦でいなくなってしまったりで(苦笑)チャンピオンシップ争えなかったので、来年は争いに参加したいな、と思います」

5位 Lam Geoffrey(カーファクトリー亜衣★Geoffrey)

決勝5位のLam Geoffrey(カーファクトリー亜衣★Geoffrey)

 「(今回が初のVITAレース?)VITAでは初めてのレースでしたが、とてもエキサイティングなレースでした。とてもタイトで互いに接近したレースだったので、とても緊張していました。レースではスタートしてから前のマシンがスピン(1周目の窪田)して接触しそうになりました。その後もレースが続き、私の後ろにいた選手(小松)が、接近してきて私を追い越そうとしていましたが、彼女はミスしてスピンしてしまい、抜かれずに済んだので、よかったです。(今後の参戦は?)今回初めて参戦したので、次のレースのスケジュールなどがわかないので、これから調整してできれば来年も参戦したいと思っています」

6位 窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

決勝6位の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 「スタートは得意なので、よかったのですが、トップに出た後安心してしまって。第2コーナー立ち上がった瞬間に3速から4速にいれるのですが、シフトミスして失速して、第3コーナーまでに並ばれてヤバイと思って頑張っていたのですが、まだタイヤも暖まっていなくて、スピンしました。そこからは、ファステストラップも出せたみたいで、順位を戻せて。順当に何も起きていなければ勝てたのに、と、そんなものです(苦笑)、だから来年も(レースを)たぶんやります」

Text: Junichi SEKINE
Asako SHIMA
Photo: Mizue NOINE
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ決勝 イノウエケイイチが優勝で逆転チャンピオンを獲得

トップでゴールするイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)

 もてぎVITAシリーズ最終第6戦が11月23日(祝)にモビリティリゾートもてぎで行われ、ポールポジションから発進のイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)がスタートで2位に後退したものの、トップを奪い返すとそのまま後続を離して優勝。ポイントランキングで首位だったイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)を逆転して、シリーズ3連覇を達成した。

10周の決勝がスタートした

 決勝は5分遅れの午後1時30分開始。快晴に恵まれたモビリティリゾートもてぎの気温は13度。日なたは暖かいほどで絶好のレースコンディションだ。注目のシリーズタイトル争いは、イシカワ55ポイントで1位、2位窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)54ポイント、3位イノウエ53ポイントと僅差で、この3人の中で一番上位フィニッシュした者にタイトルの可能性がある。13台全車がコースインしてグリッドに整列、レッドライトが消灯してレーススタート。

 2番グリッドからスタートの窪田の蹴り出しがよく、ポールポジションのイノウエに並びかけて加速、サイド・バイ・サイドで第1コーナーから第2コーナーに進入。アウトから被せにかかるイノウエの機先を制して窪田がトップに抜け出し3位にイシカワがつける。4位には5番グリッドからの出足がよかった西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)が4番グリッドのカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)を第1コーナーアウト側から仕留めてポジションアップ。カワモト5番手にドロップする。後方では7番手スタートの相馬充寿(ブライルマーズアイテック01)の加速が鈍く、8番グリッドのLam Geoffrey(カーファクトリー亜衣★Geoffrey)、同じく9番手の小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)の先行を許し、さらには第1コーナーでは佐藤純一(ELEVレーシングVITA)、YOSHIMA(NKGワコーズEDニルズ)も相馬をオーバーテイク。これで6位辻かずんど(MARS RACING VITA)に続いてLam Geoffrey7位、小松8位、佐藤9位、YOSHIMA10位となり相馬は11位までポジションを落とす。

 トップに立った窪田だったが、第3コーナー出口で姿勢を乱してハーフスピン。アウト側のグラベル手前で踏みとどまるも最下位まで順位を落としてしまう。これでトップはイノウエ、2位イシカワ、3位西濱、4位カワモト、5位辻、6位Lam Geoffreyと続く。トップのイノウエと2位イシカワの差は0.373秒だ。スタートに失敗して11位まで順位を落とした相馬は、第3コーナーでYOSHIMAを S字の入り口で佐藤を仕留めて8位までポジションを挽回する。ハーフスピンで最下位まで落ちた窪田は伊勢屋貴史(御堂土地建物FE2)を抜いて12位。

 2周目に入りイシカワがトップを行くイノウエにチャージ。テール・ツー・ノーズ状態でS字にアプローチ。後方3位西濱と4位カワモトも接近戦が展開している。しかし順位変動はおきずイノウエとイシカワは0.154秒差で3周目へ。第1コーナーでイシカワがインを伺うがイノウエに並ぶまでには至らない。後方では5位を走っていた辻が第3コーナーで単独スピン、全車が通過するのを待ってコースに復帰するも最下位まで落ちる。これでLam Geoffrey5位、小松6位と順位を上げるが辻を回避したためにトップ4台からは大きく離されてしまう。この周イノウエは2分14秒988とここまでのファステストラップを出してイシカワに0.640秒の差をつけると4周目14秒574、さらに6周目には14秒404と最速ラップを更新して、イシカワとのギャップを1.658秒までひろげる。

 トップ争いが膠着状態になる中、次々とポジションを上げているのが1周目のスピンで最下位に落ちた窪田で、2周目11位から3周目には9位、6週目には8位まで挽回し、7位相馬から0.708秒差、6位小松からも1.494秒差と6位以内が見えてくる。

 7周目、トップのイノウエと2位イシカワは1.746秒の差。接近しているのが3位西濱と4位カワモトで0.333秒差、さらに5位Lam Geoffreyと6位小松も接近していたが続く8周目の90度コーナーで小松がハーフスピンを喫し、10位までポジションを落としてしまう。これを回避した相馬のスキを突いて窪田が6位に進出。

 イノウエはイシカワとの間合いを保って9周目、ファイナルラップを走り抜け、右腕を高く上げると1.720秒の差でチェッカードフラッグの下を通過、今シーズン3勝目を挙げた。2位イシカワ、3位西濱と続き、4位カワモトは0.272秒及ばず表彰台を逃した。そこから10秒近く離れたが、Lam Geoffreyが初のVITAレースで5位、そしてオープニングラップのスピンから挽回した窪田が6位に入った。

 この結果、イノウエがポールポジションの1ポイントと合わせて21ポイントを加算し計73ポイント、イシカワが計70ポイントとなり、イノウエが2022年、2023年に続く3年連続シリーズチャンピオンを獲得した。イシカワは2年連続で2位に終わり。来年こそはとタイトル奪取を誓った。

窪田俊浩 vs イノウエケイイチ

優勝はイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)

決勝2位はイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)

決勝3位は西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)

決勝4位はカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

決勝5位はLam Geoffrey(カーファクトリー亜衣★Geoffrey)

決勝6位は窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ公式予選ドライバーコメント 2位・窪田俊浩「楽しんでいただけるような展開に」

ポールポジション イノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)2分12秒926

ポールポジションを獲得したイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)

 「よかったです。あとはスタート失敗しないように、気を付けます。(調子はいい?)VITAはもてぎではしばらく乗っていなくて、先々週SUGOで久々にレースがありましたが、もてぎでは4月のレース以来なので調子はいまいちですね。決勝はぶっちぎりというより(後ろを)抑えきれれば、という感じで(笑)」

2位 窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)2分13秒345(+0.419秒)

予選2位の窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

 「終盤のタイムアタックの最中に、81号車に追いついちゃって、V字でインに入ったのですが、見られていなかったようで、ぶつかってしまって。それで後ろのトーが狂ってしまって、集中力も切れたし、仕方ないなという感じです。帰ってくるまで順位わからなかったのですが、3位以内にいれば何とかなるかな。予選でもまだまだ、12秒台には間違いなく入れる感じだったので、決勝はこちらにアドバンテージがあると思います。でもレースは何があるかわからないので。皆さんに楽しんでいただけるような展開にしたいと思います」

3位 イシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)2分13秒445(+0.519秒)

予選3位のイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)

 「12秒台が出ると思っていたのですけれど。ここのところ、この間のSUGOでの一件でトラウマになっていて、なかなかアクセルが踏めないのですよね。(SUGOでなにが?)練習でクラッシュして、マシンは振動が出ていて。それも直ってその後はいいタイムも出ていたのですけど予選でミスしたりして、ちょっと空回りがひどくて。この間Granz乗ったせいかな? 踏めるところが踏めなくなって。歳だからいろんな車種乗ると、戻すのが大変で(苦笑)。レースは前回0点だったのでチャンピオンは狙わないで、シリーズ3位以内は確定しているので、クルマをぶつけないように行きます」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
Asako SHIMA
Tags:

VITAもてぎ・菅生

第6戦もてぎ公式予選 イノウエケイイチが2位に0.419秒の大差をつけてポールポジションを獲得

ポールポジションはイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)

 もてぎVITAシリーズ最終第6戦予選が11月23日(祝)にモビリティリゾートもてぎで行われ、シリーズランキング3位につけてチャンピオンの目を残すイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)が早々にトップに立つとポジションを守ってポールポジションを獲得した。

 2週間のインターバルで迎えた最終戦。予選は午前8時30分コースオープン。初冬のもてぎは気温9度とまだかなり寒いが30分前のスーパーFJ予選に比べて4度近く上昇。日差しは暖かくここからさらに気温が上昇しそうだ。ベテラン相馬充寿(ブライルマーズアイテック01)を先頭に13台がコースイン、15分間の予選が開始。

 路面温度を考慮してか各車慎重にタイヤの熱入れを行い、残り10分を切ってから本格的なタイムアタックが開始。まずは辻かずんど(MARS RACING VITA)が2分16秒325のトップタイム。続いて2番手に相馬充寿(ブライルマーズアイテック01)の16秒656、3番手小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)が17秒019、4番手に今回が初のVITAレースという香港から参戦のLam Geoffrey(カーファクトリー亜衣★Geoffrey)が17秒564と続く。

 残り8分、相馬が2分15秒603でトップ。相馬劇場の幕開けかと思われたが直後に小松が15秒を切る14秒993でトップ、さらに辻が15秒168、Lam Geoffreyが15秒588と相馬を上回り2番手、3番手。相馬は4番手にダウン。5番手にはカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)、6番手佐藤純一(ELEVレーシングVITA)と続くがこの2台は2分19秒台とまだ本格的にタイムアタックを始めていないような状況で予選は後半戦へ。

 残り7分20秒、イノウエが2分14秒148でトップに立つ。2番手に14秒148でカワモトが上がる。さらにイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)が14秒530を出して3番手へ。残り6分55秒には窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)が14秒634で4番手、これで小松、辻は5番手、6番手。

 残り5分40秒、8番手までドロップしていた相馬が2分14秒959で5番手まで盛り返す。そしてトップのイノウエは残り5分で13秒211と大きくタイムを短縮し、2番手カワモトも13秒493。西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)が14秒400をマークして3番手に進出するも、立て続けにイシカワ14秒301、窪田14秒047と3番手タイムを塗り替え、窪田~イシカワ~西濱~相馬という順に。

 残り3分20秒、相馬が2分14秒286で4番手へ上がるも残り2分50秒に西濱が14秒153で上回り、イシカワが13秒941を出して3番手、さらに窪田が13秒345を出して2番手へ。窪田は残り40秒で13秒345、イシカワが13秒445とそれぞれ自己ベストを短縮するが2番手、3番手で変わらず。カワモト4番手、西濱5番手にドロップ。

 15分が経過しチェッカードフラッグが振られる中で各車最後のタイムアタック。まずは辻が2分14秒207で6番手へ浮上。これで相馬は7番手。カワモトが13秒445とイシカワと同タイムを出すがここは先にタイムを出したイシカワが3番手を守りカワモト4番手で変わらず。西濱も13秒617と自己ベストを短縮するが5番手変わらず。そしてその直後にコントロールラインを通過したイノウエは12秒926と駄目押しの2分13秒切りでポールポジションを確定させた。2番手窪田とは0.419秒の大差だ。3番手イシカワ、4番手カワモトは同タイムでセカンドロウに並び5番手西濱、6番手辻というトップ6となった。

 もてぎVITAシリーズ最終第6戦決勝は本日午後1時25分開始予定。シリーズチャンピオンを争うイシカワ、窪田、イノウエがトップ3、しかも逆のグリッドからスタートするレースは熱戦が予想される。

予選2位は窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)

予選3位はイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)

予選4位はカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)

予選5位は西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)

予選6位は辻かずんど(MARS RACING VITA)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Tags:
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