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2025年11月

KYOJO CUP

第5戦富士ファイナル記者会見 3位・斎藤愛未「家庭と両立できるドライバーに」

優勝 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

ファイナルレースで優勝した下野璃央(Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL)

 ――今季10戦8勝、最終戦も勝ちました、今の気持ちを

 「振り返ってみたら、10戦中8勝という結果で終われて、第2大会で勝てなかったのがすごく悔やまれるところです。それ以外のレースは実力を発揮する走りができたので、よかったと思います」

 ――前回大会でタイトル獲得を決めての最終戦ということでしたが、この週末はどんな気持ちで臨んだか?

 「プレッシャーはまったくなくて、ただチャンピオン取って最終戦いどむからには優勝しないといけない、という思いはあったので、プレッシャーはなかったけれど、真剣にテストから取り組んで、予選も決勝も走りました」

 ――シリーズチャンピオンという称号を得て、来年以降の活躍が楽しみですが、これからどんなドライバーになっていきたいといった展望はありますか?

 「まずはKYOJO Formula初代チャンピオンを取れたので、チャンピオンとして女子の中で一番速いドライバーで、これからプロを目指す女子たちに憧れられるような、ドライバーになりたいです」

2位 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

ファイナルレース2位の翁長実希(Kids com Team KCMG)

 ――今日のレースを終えた今の気持ちをお聞かせください

 「このまま勝ち逃げさせない、という気持ちで挑んだのですが、ちょっとこの週末はスピードが足りない所があった中でもしっかりたて直して、予選では3番手だったのですが、スプリントでは2番手、決勝でも2番手を守ることができた。そこで1番を追っていけなかったというのは自分のなかですごくつらい景色が12周あったので、この悔しさを忘れずに。いいところもシーズン通してあったと思うので、そこは自信を持って。足りないものも明確に、今シーズンたくさん学ばせてもらったので、チームや支えてくれた皆さんに、すごく申し訳ないシーズンになったのですが、しっかり恩返しができるように、来シーズンに向けて準備をしていきたいとおもいます」

 ――この週末を通してご自身の中でハイライトになるシーンや気持ちが動いた場面はありますでしょうか?

 「週末通して練習では9番手とかそういうところからスタートしたので、どうにもこうにも、というところから、予選の前でもまだ自信を持って挑めかなった自分の弱さもありましたし、どうにか、シーズン途中で落ち込んだ自分の成績と、気持ちをどうにか上げて終わりたい、と思って。スプリントではタイミングもよく仕掛けられて抜くこともできて、ペースもよかったので、そこは自信となるものを取り戻せたし、でもまだ足りない部分も確かにあるので、そこをオフシーズンでちゃんと準備して、来年はこれで成績出なかったら辞めるぐらいの覚悟でいきだいです」

 ――課題を克服した先に、どんなドライバーになりたいと思っていますか?

 「下野選手と似たような流れになってしまいますが、やはり憧れられるドライバー。私も憧れる人を見て今ここにいるので、自分がそういう姿を見せ続けて、自分がなりたい、夢を持ってもらえるような、ふるまいだったりレースだったり、もっと子供たちとか来てくれれば。レベルも上がるでしょうし、もっと盛り上げて、ここにいろいろな人が関わって行きたいと思われるようなドライバーになりたいです」

3位 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

ファイナルレース3位の斎藤愛未(BigBoss W TEAM TOM’S)

 ――今日の3位という結果は今どう受け止めているでしょうか?

 「3位ということで負けた、という結果ではありますが、今年通して、初めてのフォーミュラのシーズンなので、わからないことだらけで、最初は大変で。最初はディフェンディングチャンピオンとして、時間に追われる前半戦になってしまって、雨もあまり得意じゃなくて順位を落としてしまったり、なんてこともあった中で、今日は雨での走りも少し成長した自分を見せられたのではないかな、と思います。ただやっぱりバトルの面では足りない部分もありましたし、まだまだ来年に向けて、成長できるところはたくさんあるな、としみじみ感じた決勝になりました」

 ――今シーズンを振り返った中で、ハイライトや印象に残っているシーンはありますか?

 「自分としては悪いハイライトになってしまうのですが、スプリントの最終コーナーでスピンしてしまったというのを自分の中で忘れてはいけないミスだし、そこはハイライトなのですが、逆にスプリントでフォーミュラで初めて勝てた時もハイライトです。その二つのハイライトを胸に刻んで来年につないでいきたいなと思います」

 ――来シーズン以降、将来的にどんなドライバーになりたいですか?

 「私は唯一の既婚者ということで家庭を持っている身であります。女性だとなかなか、結婚するとキャリアを築けない部分が世の中的にあると思うのですが、そんなことはないんだよ、というのを自分が体現していきたいなと思っているので、そこはしっかり結果を出して、家庭と両立できるようなドライバーになりたいと思います」

ファイナルトップ3のドライバーたち

2025年度KYOJO CUPチャンピオン・下野璃央(Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL)

2025年度のチャンピオン・下野璃央(Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

KYOJO CUP

第5戦冨士ファイナル チャンピオン下野璃央がポール・ツー・ウインで完全制圧

ファイナルレース優勝は下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

 KYOJO CUP Round5、Finalが11月9日(日)富士スピードウェイで行われ、下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が優勝した。

 土曜日の予選、Sprintレースに続いて行われるFinalはSprintのリザルトによってスターティンググリッドが決定。ポールポジションにはSprint優勝の下野、フロントロウ2番手には翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)が並ぶ。以下3番手斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)、4番手佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)、5番手佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)、6番手Burton Hana(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)というグリッドに。

 後方もSprintレースでの結果順のグリッドとなるが、ペナルティによってSprint7位フィニッシュの岩岡万梨恵(FUKUDA racing KC-MG01)は8番手、9位フィニッシュの平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)は13番手にとそれぞれ降格。さらに1周目のクラッシュでDNFとなった6台については予選での順位によって、14位以下に白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)、金本きれい(ミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01)、永井歩夢(NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラ KC-MG01)、富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)、Kelsey Pinkowski(SatisPie KDDP KC-MG01) 、Flame Airikkala (CUBE FUNDER KDDP KC-MG01)の順で並び、最後尾20番手にDNSだった池島実紅(TGM Grand Prix KC-MG01)が、それぞれ出走を許可され20台全員がグリッドについた。

 富士スピードウェイは朝から立ち込めていた霧が晴れて視界が開けたものの、雨は小降りになったり強くなったりを繰り返している。SC先導によるスタートが決定され、定刻の午後1時に全車レインタイヤで12周のレースが開始された。気温、路面温度ともに14度で、これだけ気温の低いウエットコンディションはおそらく経験がないだろうという事で、各車SCの後方でタイヤの熱入れに余念がない。6番手スタートのHanaが出遅れたが、最後尾になっていなかったので、SC中に元の位置まで戻ることができる。

ファイナルレースはセーフティーカースタートとなった

 コースコンディションを見きわめるようにSCランは3周目まで続き、ここでSCのフラッシュライト消灯、下野がSprintの時と同様にGR GTコーナー出口から加速を開始。コントロールラインを通過し4周目にはいったところからバトル開始。今回も2位翁長はうまく合わせ込んで0.763秒差で続く。3位斎藤も1.330秒差だ。4位以降もリスタート時のポジションを守って4周目を走る中で、13番手の平川が1周の間に前を行く選手を次々と仕留めて10位までポジションアップ、さらに5周目には織戸茉彩(TGM Grand Prix KC-MG01)も片付けて9位。

 トップ下野はただ一人ウオータースクリーンのないアドバンテージを活かして4周目に早くも2.330秒、5周目に3.066秒とギャップを築きあげていく。2位翁長と3位斎藤は0.999秒差。以下2.916秒差で佐々木、1.802秒差で佐藤、Hanaが佐藤と0.421秒と接近している。下野のペースは2位翁長より0.7秒以上速いラップタイムを刻んでいて6周目4.440秒、7周目5.264秒と独走状態に。各車ペースが上がってきているが、毎ラップ下野が最速ラップを更新し続けている。そして後方では平川が6周目に岩岡、7周目に山本龍(ARF⭐おさきにどうぞ⭐KC-MG01)をオーバーテイクして7位まで上がってきた。

 9周目、ダンロップコーナーへのブレーキングで、11位のSitarvee Limnantharak(INGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01)が前を行く織戸に追突、Sitarveeはノーズを破損したまま再スタート。織戸も走り出すが19位までドロップ。そして下野は10周目にセクター1、セクター2と最速タイムを出して、コントロールライン上で1分54秒723と本日のファステストラップを叩き出して2位翁長との差を7.551秒まで拡大。翁長は一時1.5秒以上引き離していた斎藤に0.652秒と迫られていたが、ここで踏ん張りオーバーテイクのチャンスは与えず11周目も0.638秒差でファイナルラップ突入。

 下野は最後わずかにペースを緩めたがそれでも差を広げ、最終的に9.456秒の大差でチェカードフラッグの下を通過。危なげない勝利を飾った。翁長対斎藤の2位争いはテール・ツー・ノーズ状態で続いたが斎藤は0.427秒届かずで、翁長2位、斎藤3位に。以下4位佐々木、5位佐藤、6位Hanaというトップ6となった。

 新たにフォーミュラマシン「KC-MG01」を導入した2025年KYOJO CUPはこれにてシーズン終了。下野は今シーズン5大会10レースで8勝をマーク。シリーズポイントは149点と2位の翁長98点に大差をつけて、新生KYOJO CUPの初代チャンピオンを獲得した。

ファイナルレース優勝は下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

ファイナルレース2位は翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

ファイナルレース3位は斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

ファイナルレース4位は佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)

ファイナルレース5位は佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)

ファイナルレース6位はハナ・バートン(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)

ファイナルレースの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Asako SHIMA

KYOJO CUP

第5戦富士ファイナル結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2025/11/09) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2025 KYOJO CUP Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Team
LapTimeBehindGap
186下野 璃央Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01
Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL
1226'34.332--
27翁長 実希Kids com KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1226'43.788 9.456 9.456
31斎藤 愛未BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01
BigBoss W TEAM TOM’S
1226'44.215 9.883 0.427
48佐々木 藍咲LHG KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1226'52.39218.060 8.177
538佐藤 こころOPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01
TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING
1226'54.67920.347 2.287
637ハナ・バートンBigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01
BigBoss W TEAM TOM'S
1226'56.94222.610 2.263
74平川 真子docomo business ROOKIE KC-MG01
docomo business ROOKIE
1227'01.05926.727 4.117
833岩岡 万梨恵FUKUDA racing KC-MG01
FUKUDA racing
1227'08.83334.501 7.774
912細川 由衣花富士山静岡レーシングKC-MG01
富士山静岡レーシング
1227'14.18239.850 5.349
1017白石 いつもAIWIN Re-Kobe KC-MG01
AIWIN Re-Kobe
1227'15.36441.032 1.182
1132金本 きれいミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01
MIHARA RACING TEAM
1227'16.80642.474 1.442
1239富下 李央菜OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01
TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING
1227'18.68444.352 1.878
1353池島 実紅TGM Grand Prix KC-MG01
TGM Grand Prix
1227'19.13244.800 0.448
1487山本 龍ARF☆おさきにどうぞ☆KC-MG01
Autolook Racing
1227'20.32845.996 1.196
1510フレイム・アイリッカラCUBE FUNDER KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1227'30.07855.746 9.750
1646永井 歩夢NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラKC-MG01
Dojo Racing
1227'35.2201'00.888 5.142
1755織戸 茉彩TGM Grand Prix KC-MG01
TGM Grand Prix
1227'39.5561'05.224 4.336
18*59シタルウイ・リムナンタラクINGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01
INGING 2W Zoomies Singha Sittipol Nexzter
1227'51.9261'17.59412.370
1957ジャオ ユンチェンATEAM Buzz Racing KC-MG01
ATEAM Buzz Racing
1227'53.3911'19.059 1.465
---- 以上規定周回数(70% - 8 Laps)完走 ----
-9ケルシー・ピンコウスキーSatisPie KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
39'30.8119Laps9Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 86 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01) 1'54.723 (10/12) 143.187 km/h
  • CarNo. 59は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第16条5.1.a/b(他車への衝突行為+コースアウト)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。

KYOJO CUP

第5戦富士スプリントドライバーコメント 優勝・下野璃央「タイヤ暖めるのに疲れました」

優勝 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

スプリント優勝の下野璃央(Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL)

 「(SCが長かった?)『この周でリスタート』と思っていたのより1周多くて、タイヤ暖めるのに疲れました(笑)。でもリスタート無事に切ることができてよかったです。(安定していた?)けっこう集中力も高かったですし、毎回なのですが、今年はけっこういいメンタル状態で、できていると思います。それは自信とかからくるのですかね? 明日は雨ですけれど(苦笑)。第4大会のスプリントも雨で勝てたので、頑張ります」

2位 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

スプリント2位の翁長実希(Kids com Team KCMG)

 「スタートはよく反応できて、その後はしっかり。1コーナーは無理せずついて行ったのですが、早めに愛未ちゃんを抜いて行こうとヘアピンで仕掛けて、抜くことができました。そこからSC入ってきてしまったので、またタイヤ暖めからやりなおしました。リスタートはちょっと反応しきれない部分があって、少し差があったのですが、そこから置いて行かれるシチュエーションになってしまって。内圧もちょっと低めで出て行ったので、最後にフィーリングよくなったのですが、上がり切らないで終わってしまったな、という感じです。リスタートは落ち着いて集中していきました」

3位 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

スプリント3位の斎藤愛未(BigBoss W TEAM TOM’S)

 「スタートではタイヤが暖まり切っていなくて。Aコーナーうまく回れなかったことで接近されて抜かれてしまったので、明日はもっと気合入れて(笑)頑張ろうと思います。(雨は慣れている?)この間練習したときも雨で走れたので、しっかり走れると思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Mizune NOINE

KYOJO CUP

第5戦富士スプリント SCラン明けも盤石の下野璃央が優勝

スプリントトップ3のドライバーたち

 KYOJO CUP Round5 Sprintが11月8日(土)富士スピードウェイで行われ、予選トップからスタートの下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)が優勝。Finalでのポールポジションを獲得した。

 今シーズンのKYOJO CUPはひとつのラウンドが予選、Sprint、Finalで構成されており、今回のRound 5では土曜日に予選とSprint、日曜日にFinalが行われる。Sprintは10周で争われ上位8人にシリーズポイントが付与される。

 また、スターティンググリッドについては向かって右の1番が空グリッドとなり、トップタイムを出した下野が2番グリッドにつくことになる。

 午前中の予選結果に対して、走路外走行複数回によるペナルティによるスターティンググリッドの変動があり、上位では4番手タイムを出した佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)が8番手へ、5番手タイムの佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)が9番手へ、それぞれ4グリッドずつの降格になった。これによって、4番手は白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)、5番手に金本きれい(ミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01)がそれぞれ繰り上がった。なお池島実紅(TGM Grand Prix KC-MG01)はトラブルにより不出走となり19台で10周のスプリントレースが行われる。

 午後2時40分、フォーメーションラップ開始。KYOJOはローリングスタートでレースが始まる。時折陽が差すことがあるが天候は曇り。気温13度のドライコンディション。各車タイヤに熱をいれながらスタートを待つ。ここで5番手スタートの金本がTGRコーナーからの立ち上がりで単独スピン。ガードレールに接触してフロントを破損してストップ。幸い止まった個所がガードレールの開口部だったのでただちに移動され、ペースカーは1周で退きグリーンシグナル点灯、レーススタート。

スプリントレースがスタートした

 ポールシッター下野、2番手斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)、3番手 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)と上位はクリーンスタート。後方で加速がよかったのが7番手スタートの平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)で、スルスルと上位に進出するとTGRコーナーへのブレーキングでアウトから大外刈りで4位の白石に並びかけると4位を争ってコカ・コーラコーナーへとターン、インの平川が僅かに前に出る。

 しかしここで両車僅かに接触、白石はスピン。さらに後方でもコーナーアウト側に複数台が飛び出して接触やスピンを誘発してしまう。白石の他、金本、永井歩夢(NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラ KC-MG01)、富下李央菜(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)、Kelsey Pinkowski(SatisPie KDDP KC-MG01) 、Flame Airikkala (CUBE FUNDER KDDP KC-MG01)の6台が何らかのダメージを負ってその場でストップ。平川と細川由衣花(富士山静岡レーシング KC-MG01)は再スタートを切ったが最後尾。ただちにセーフティカー(SC)が投入され、車両の移動作業が開始される。この時点での上位はトップ下野、SC投入が宣言されるまでの間に翁長が斎藤とオーバーテイクしており2位翁長、3位斎藤。4位佐々木と続き、コカ・コーラコーナーでの混乱をかいくぐって5位にBurton Hana(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)、6位佐藤が順位を上げている。

 SCランは5周目まで続き、レース折り返しの6周目からリスタート。トップを先導する下野は5周目のGR GTコーナーから加速を開始。これに2位以下もうまく合わせて、コントロールライン上では2位翁長0.623秒差、3位斎藤1.267秒差でレース再開。4位以降もそれぞれ0.4秒程度の間隔でバトルを再開。しかし下野は「タイヤが冷えている間も速い」という評判通りさっそくリードを拡大。6周目を終えると2位翁長に早くも1.140秒の差、3位斎藤は1.972秒差だ。リスタートで順位を上げたのが山本龍(ARF⭐おさきにどうぞ⭐KC-MG01)で、織戸茉彩(TGM Grand Prix KC-MG01)を仕留めて9位にポジションアップ。

 7周目、トップ下野は1分45秒298のラップタイムで翁長との差を1.606秒に拡大。後方では佐藤がHanaをTGRコーナーでアウトからオーバーテイクして5位に上がる。TGRコーアーでは岩岡万梨恵(FUKUDA racing KC-MG01)もSitarvee Limnantharak(INGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01)を仕留めて7位へアップ。下野は8周目もラップタイムを更新、45秒274で翁長と2.301秒の差とする。

 下野はファイナルラップもペースを緩めることなく1分45秒台で走行しトップチェッカー。最後に45秒268と下野を0.001秒上回るファステストラップを出して意地を見せた2位翁長だが2.276秒の差がついた。以下3位斎藤、4位佐々木、5位佐藤、6位Hanaというトップ6となった。

 Sprintのリザルトをもって明日11月9日(日)午後1時にスタートするFinalのスターティンググリッドが決定。ポールポジションから出る王者下野に挑む選手が現れるか?

スプリント優勝は下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

スプリント2位は翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

スプリント3位は斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

スプリント4位は佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)

スプリント5位は佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)

スプリント6位はハナ・バートン(BigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01)

スプリントで優勝した下野璃央と星野一樹監督、鉢呂敏彦オーナー

スプリントレースの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

KYOJO CUP

第5戦富士スプリント結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2025/11/08) Sprint Race Weather:Cloudy Course:Dry
2025 KYOJO CUP Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Team
LapTimeBehindGap
186下野 璃央Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01
Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL
1023'24.974--
27翁長 実希Kids com KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1023'27.250 2.276 2.276
31斎藤 愛未BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01
BigBoss W TEAM TOM’S
1023'28.346 3.372 1.096
48佐々木 藍咲LHG KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1023'30.254 5.280 1.908
538佐藤 こころOPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01
TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING
1023'32.045 7.071 1.791
637ハナ・バートンBigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01
BigBoss W TEAM TOM'S
1023'35.80210.828 3.757
787山本 龍ARF☆おさきにどうぞ☆KC-MG01
Autolook Racing
1023'39.89314.919 4.091
8*33岩岡 万梨恵FUKUDA racing KC-MG01
FUKUDA racing
1023'42.18117.207 2.288
955織戸 茉彩TGM Grand Prix KC-MG01
TGM Grand Prix
1023'42.48017.506 0.299
1059シタルウイ・リムナンタラクINGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01
INGING 2W Zoomies Singha Sittipol Nexzter
1023'43.90118.927 1.421
1112細川 由衣花富士山静岡レーシングKC-MG01
富士山静岡レーシング
1023'47.55822.584 3.657
1257ジャオ ユンチェンATEAM Buzz Racing KC-MG01
ATEAM Buzz Racing
1023'51.48026.506 3.922
13*4平川 真子docomo business ROOKIE KC-MG01
docomo business ROOKIE
1024'09.92544.95118.445
---- 以上規定周回数(70% - 7 Laps)完走 ----
-17白石 いつもAIWIN Re-Kobe KC-MG01
AIWIN Re-Kobe
0-10Laps10Laps
-32金本 きれいミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01
MIHARA RACING TEAM
0-10Laps-
-46永井 歩夢NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラKC-MG01
Dojo Racing
0-10Laps-
-39富下 李央菜OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01
TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING
0-10Laps-
-9ケルシー・ピンコウスキーSatisPie KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
0-10Laps-
-10フレイム・アイリッカラCUBE FUNDER KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
0-10Laps-
-53池島 実紅TGM Grand Prix KC-MG01
TGM Grand Prix
-d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 7 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01) 1'45.268 (10/10) 156.047 km/h
  • CarNo. 33は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条1(危険な追い越し)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 4は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第16条5.1.a/b(他車への衝突行為+コースアウト)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。

KYOJO CUP

第5戦富士公式予選ドライバーコメント 2位・斎藤愛未「決勝になるとまた違った景色が見えてくる」

※予選直後のコメント

ポールポジション 下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)1分44秒707(コースレコード)

ポールポジションの下野璃央(Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL)

 「昨日の練習から調子は悪くなかったので、想定通りのタイムです。シーズンはじめよりもみんなタイム差が縮まってきて、いつトップ取られてもおかしくないような状態が第3大会くらいから続いていたので、緊張はずっとしていたのですが、無事に(第4大会で)チャンピオンを取れて、この最終戦はちょっと気楽に行けますね」

2位 斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)1分44秒923(+0.216秒)

予選2位の斎藤愛未(BigBoss W TEAM TOM’S)

 「(タイヤの)ピークはしっかり使えたのですが。『たられば』になりますが、スリップ(ストリーム)が使えない位置にいたので、使いたかったなと思います。でも下野選手も単独でタイム出しているので、そういう意味では単純にコンマ2秒足りなかったのだなと思います。決勝になると周回数が伸びて、一発(のタイム勝負)ではないので、そこはまた違った景色が見えてくるのかなと考えています」

3位 翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)1分45秒001(+0.294秒)

予選3位の翁長実希(Kids com Team KCMG)

 「自分で思ったようには走れなくて、ベストなタイムを出せなかったので、そこは悔しいです。ホントはもっとタイム出たでしょうね。そこを出し切れなかったのが残念です。決勝はベストを尽くすだけです」

4位(8番手へ降格)佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)1分45秒115(+0.408秒)

予選4位の佐々木藍咲(Kids com Team KCMG)

 「フィーリングはよくなくて、四脱とか飛び出したりとか結構多かったので、そこがうまくまとめ切れなかったのが悔しいと思います。タイムはいろんなところで詰める余地がまだあって、Aコーナーとか第3セクターとかまだけっこう余っているところがあって、そこをもっと詰められれば上にいけたかなと思います」

13位 岩岡万梨恵(FUKUDA racing KC-MG01)1分45秒803(+1.096秒)

予選13位の岩岡万梨恵(FUKUDA racing)

 「今まで一番、トップとの差が1秒程度で、今回目標の10番手以内に行けたかなと思ったのですが、全然そんなこともなく、その差で今ちょっと落ち込んでいます(苦笑)13位の呪いが切れません。決勝は前にいるひとたちとコンマ1、2とか差があまりないので、落ち着いて淡々と行くだけかなと思います」

Text & Photo: Junichi SEKINE

KYOJO CUP

第5戦公式予選 下野璃央がポールポジションを獲得

ポールポジションは下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)

 今年から新たにフォーミュラマシン「KC-MG01」によるシリーズとなった「KYOJO CUP」。シーズン最終戦となるRound5が11月8日(土)富士スピードウェイで行われ、上位9台がコースレコードを更新する激しい予選で、すでにRound4で王座獲得を決めている下野璃央(Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01)がポールポジションを獲得した。

 10月のRound4から約1カ月のインターバルで迎えた本大会には20台がエントリー。シリーズチャンピオンは確定しているが、今シーズンの締めくくりということで各選手気合が入っている。

 20分間の予選は定刻の午前9時30分コースオープン。天候は曇りで気温12度、路面はドライコンディションだ。ここまでドライコンディションだった第2戦、第3戦でマークされたベストタイムは1分45秒台だが、昨日の練習走行では1分44秒台が出ていたという事で、今日の予選でレコードブレイクが期待される。

 各車ウオームアップから残り時間14分、計測3周目で下野が早くも1分45秒818をマーク、2番手は昨年のVITAによるKYOJOシリーズチャンピオンの斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)が46秒347で続く。3番手佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)、4番手金本きれい(ミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01)と続いている。

残り12分40秒、下野が1分45秒320と、早くも斎藤が第2戦で出した45秒343を上回るコースレコードを出す。2番手には佐々木が45秒563で上がってくるが、すかさず佐藤が45秒402で逆転、斎藤も45秒665と自己ベストを更新するも4番手にドロップ、5番手 白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)45秒914、6番手平川真子(docomo business ROOKIE KC-MG01)46秒184。

 下野は続く周回で1分45秒167までレコードタイムを短縮するが、残り10分50秒に斎藤がこれを上回る45秒036を叩き出して元レコードホルダーの意地を見せる。さらに佐藤が45秒204で3番手、白石も4番手の45秒326と次々レコードブレイクする。5番手永井歩夢(NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラ KC-MG01)45秒446、6番手翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)544とポジションアップ。

 残り10分を切って予選は後半戦。下野は第1セクター、第2セクターと全体ベストを出すと1分44秒781と1分44秒台へレコードタイムを引き上げてトップを奪回。斎藤も44秒960と44秒台に入れるが2番手。3番手佐藤に続く4番手には45秒218の翁長、5番手45秒230の金本きれい(ミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01)6番手45秒326の白石とここまでが従来のレコードタイムを上回っている。下野はここでピットイン、タイヤの内圧を調整するとピットアウト。

 残り5分を切って佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)1分45秒212までタイムアップ、翁長を上回り4番手へ浮上。白石も45秒219と自己ベストを短縮するが6番手変わらず。5番手に落ちた翁長だが残り3分に45秒001と44秒台に迫るタイムで3番手へ浮上する。4番手佐々木45秒115、5番手佐藤45秒135、6番手白石45秒219と続く。

 チェカードフラッグが振られて20分間の予選が終了。最後のタイムアタックで下野はさらにタイムを短縮。1分44秒707と従来の記録を0.636秒上回るコースレコードを叩き出してポールポジションを決めた。以下斎藤~翁長~佐々木~佐藤~白石というトップ6に加えて、7番手金本、8番手永井、9番手平川までがこれまでのレコードを超えるハイペースな予選となった。

 この後10周のSprintが本日の午後2時40分スタート予定。12周のFinalは明日11月9日(日)午後1時スタート予定だ。

予選2位は斎藤愛未(BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01)

予選3位は翁長実希(Kids com KDDP KC-MG01)

予選4位は佐々木藍咲(LHG KDDP KC-MG01)

予選5位は佐藤こころ(OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01)

予選6位は白石いつも(AIWIN Re-Kobe KC-MG01)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE

KYOJO CUP

第5戦富士公式予選結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2025/11/08) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2025 KYOJO CUP Round 5 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
186下野 璃央Dr.Dry with Team IMPUL KC-MG01
Dr.Dry with ITOCHUENEX WECARS TEAM IMPUL
R1'44.707--156.883
21斎藤 愛未BigBoss W TOM’S KYOJO with AIWIN KC-MG01
BigBoss W TEAM TOM’S
R1'44.923 0.216 0.216156.561
37翁長 実希Kids com KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
R1'45.001 0.294 0.078156.444
4*8佐々木 藍咲LHG KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
R1'45.115 0.408 0.114156.275
5*38佐藤 こころOPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01
TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING
R1'45.135 0.428 0.020156.245
617白石 いつもAIWIN Re-Kobe KC-MG01
AIWIN Re-Kobe
R1'45.219 0.512 0.084156.120
732金本 きれいミハラ自動車エムクラフトRT KC-MG01
MIHARA RACING TEAM
R1'45.230 0.523 0.011156.104
846永井 歩夢NBAありそ鮨しKYOJOフォーミュラKC-MG01
Dojo Racing
R1'45.321 0.614 0.091155.969
94平川 真子docomo business ROOKIE KC-MG01
docomo business ROOKIE
R1'45.326 0.619 0.005155.961
1053池島 実紅TGM Grand Prix KC-MG01
TGM Grand Prix
1'45.375 0.668 0.049155.889
1139富下 李央菜OPTIMUS CERUMO・INGING KC-MG01
TEAM OPTIMUS CERUMO・INGING
1'45.377 0.670 0.002155.886
1237ハナ・バートンBigBoss W TOM'S KYOJO KC-MG01
BigBoss W TEAM TOM'S
1'45.441 0.734 0.064155.791
1333岩岡 万梨恵FUKUDA racing KC-MG01
FUKUDA racing
1'45.803 1.096 0.362155.258
14*10フレイム・アイリッカラCUBE FUNDER KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1'45.879 1.172 0.076155.147
1559シタルウイ・リムナンタラクINGING 2W Singha Sittipol Nexzter KC-MG01
INGING 2W Zoomies Singha Sittipol Nexzter
1'45.961 1.254 0.082155.027
16*55織戸 茉彩TGM Grand Prix KC-MG01
TGM Grand Prix
1'46.284 1.577 0.323154.556
1712細川 由衣花富士山静岡レーシングKC-MG01
富士山静岡レーシング
1'46.339 1.632 0.055154.476
18*87山本 龍ARF☆おさきにどうぞ☆KC-MG01
Autolook Racing
1'47.167 2.460 0.828153.282
19*57ジャオ ユンチェンATEAM Buzz Racing KC-MG01
ATEAM Buzz Racing
1'47.325 2.618 0.158153.057
209ケルシー・ピンコウスキーSatisPie KDDP KC-MG01
Kids com Team KCMG
1'47.652 2.945 0.327152.592
---- 以上基準タイム(130% - 2'16.340)予選通過 ----
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'45.343)を更新した。
  • CarNo. 8, 38, 57は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3(走路外走行複数回)により、4グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 10, 55は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3(走路外走行複数回)により、3グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 87は、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条3(走路外走行複数回)により、5グリッド降格のペナルティーを科す。

VITA筑波

第5戦筑波決勝ドライバーコメント 2位・ICHIRO KIMURA「スタートが決まった、もうそれだけです」

優勝 兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

優勝した兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 「スタートも無事に決めることができて、その後のペースも悪くなかったので。何台かラップダウンにも無事にできたし、自分のベストを尽くしてウエットの中ではいいレースができたのではないかな、と思います。これで筑波シリーズ5戦5勝、すべてファステストも出せたと思います。最終戦は出場できないので、また来年出られたらなと思います」

2位 ICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

決勝2位のICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

 「スタートが決まった、もうそれだけです(笑)。それがすべてだったかもしれません。西濱さん速いから(苦笑)、もう焦りました。でも楽しかったです。最後までフェアにしていただいて、楽しかったです」

3位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝3位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「スタートでKIMURAさんに前に出られてしまって、様子見ながら走っていたのですが。最後2回ぐらいアタックのチャンスがあったけれど、行ききらず、という感じでしたね。KIMURAさん上手なドライビングしていたし、フェアなバトルだったので、楽しめました。雨の中鈴鹿から来てそれほど経験のない人に先に行かれてしまったのは反省で、もっと勉強しなければいけないな、と思うのですが、いいレースだったし悔しくはないです」

4位 樋尻勝利(ABBEY★BON)

決勝4位の樋尻勝利(ABBEY★BON)

 「どこのラインを走ったら一番タイムが上がっていくのかを探りながらでした。前半はちょっとラインをずらしていたのですが、後半は雨のラインを走るように心掛けました。(後ろからのプレッシャーは?)後ろはもう見る余裕なくて、前の2位と3位の人をずっと見ていました。あそこがやりあっている間にちょっとでも近づきたいと思っていたのですが」

5位 並木海和(ViVa ETA VITA)

決勝5位の並木海和(ViVa ETA VITA)

 「僕のペースが後ろの2台より遅くて、ずっとせっつかれていました。後ろのサトウさんもHanaさんがバトルしてくれていたので、なんとか順位をキープしてゴールできました。ヘアピンでぜんぜんグリップが感じられなくて、めちゃ遅かったです(苦笑)。なんとかブロックして、という感じでした」

6位 サトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)

決勝6位のサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)

 「終盤に1台どうにかパスできて、その後前に詰まってしまって抜くことができなかったのですが。スタートもうまく行ったような、行ってないような感じで。チャンスは何回かあったけれど、そこで僕も失敗したりして、あまりうまく行かなかったな。でも10番手スタートだから、ポジションは上げられたので、よかったかなとは思っています。この順位で納得はしていませんがので、もうちょっと上げたいですね。(Hanaへのオーバーテイクはきれいだったが?)でも最終ラップに失敗してしまって、またオーバーテイクされかけて、最終コーナーに2ワイドで入って行って、どうにかそこで前に出ることができたので、ぎりぎりポジション上げられたという感じです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

VITA筑波

第5戦筑波決勝 兒島弘訓がポール・ツー・ウインの完勝でシリーズチャンピオンを確定

優勝は兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 VITA筑波シリーズ第5戦決勝は10月26日(日)に行われ、ポールポジションからスタートの兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がホールショットを奪うとそのまま後続を引き離してぶっちぎりで18周を走り切りフィニッシュ、開幕5連勝でシリーズチャンピオンを決めた。

 第5戦決勝は午前10時52分にフォーメーションラップ開始。依然として小雨が降り続け、気温15.4度、路面温度17.5度と肌寒いコンディション。予選時に比べると路面の水量はかなり減っているように見える。予選終了から約2時間と慌ただしいタイムスケジュールで各車準備を整える。スターティンググリッドへの試走で本日鬼門の第2ヘアピン出口で樋尻勝利(ABBEY★BON)が姿勢を乱してスピン、タイヤバリアに接触する一幕もあったが無事にコースに戻り6番グリッドについてレーススタート。

決勝がスタートした

 ポールポジションの兒島が好スタートでホールショットを奪ったのに対してフロントロウから出た西濱康行(ETA白波ワークスVITA)の出足が鈍く、逆に蹴り出しのよかった3番手スタートのICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)がストレートで前に出て2位を奪って第1コーナーへ。さらに後方では5番グリッドのBurton Hana(Circuit Orange)の加速が鈍く、6番手スタートの樋尻と7番手スタートの山本龍(お先にどうぞ⭐︎VITA)が先行する。樋尻はその勢いのままに4番手スタートの並木海和(ViVa ETA VITA)とサイド・バイ・サイドで第1コーナーを立ち上がるとS字の進入でオーバーテイク、4位に上がる。

 下位グループでも10番手スタートのサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)が第1コーナーで8位に上がると7位にドロップしたHanaを追い立てるが、焦りが出たか第2ヘアピンからの立ち上がりで姿勢を乱して一瞬失速。逆に渡邉顕(ELEVレーシングVITA01)を前に出してバックストレートへ。しかし今度は渡邉が最終コーナー入り口でコースオフ、すぐにコースに復帰したものの最下位まで順位を落としてしまう。

 オープニングラップを終えてトップ兒島は2位KIMURAに0.812秒の差。3位7西濱はそこから1.123秒離されて、0.517秒差で追う4位樋尻のプレッシャーにさらされている。5位#木はそこからやや離されトップから4.313秒差。その0.320秒後方6位で山本がチャンスを伺っている。

 2周目に入り兒島はさらに加速、セクター1、2、3とギャップを築いてKIMURAとの差を1.346秒に拡大。3位西濱と4位樋尻は0.5秒差と依然接近戦。5位並木を挟んで6位の山本に対してHanaが接近。バックストレートで前に出て最終コーナー手前で6位を奪い返すことに成功。ここで失速した山本サトウ、土屋伊津季(ディープレーシングVITA)が次々とオーバーテイク。7位サトウ、8位土屋の順となり山本は9位までドロップ。

 順位変動こそ少ないがバトルが静かに進んでいる中で、トップ兒島は一人旅を続け、4周目1分12秒816、5周目12秒609、6周目12秒428と最速ラップを更新し続けて、7周目で2位 KIMURAとは8.011秒の大差。3位西濱、4位樋尻はそれぞれ前と1.388秒、1.956秒差とややギャップが拡がり単独走行に。そこから7秒以上後方で並木、Hana、サトウの5位グループはそれぞれ0.351秒、0.491秒の間合いとバチバチの接戦を演じている。

 この5位グループのバトルはレース後半戦に入っても続き、3台のギャップは8週目1.03秒、9周目0.479秒といよいよ三つ巴のテール・ツー・ノーズ状態。そして迎えた11周目、まずサトウがメインストレートの加速でHanaのスリップストリームから抜け出し、並走でコントロールラインを同タイムで通過すると第1コーナー入り口でインから攻略、6位に上がる。さらに12周目、13周目と前を行くチームメイト並木に接近、0.262秒まで肉薄する。

 そして中団のバトルに耳目が奪われている間に反転攻勢に出ていたのが3位西濱で、9周目に1.682秒まで開いていた2位KIMURAとの差を10周目1.157秒、11周目0.706秒、13周目0.496秒と削り取りプレッシャーをかける。

 トップ兒島は12周目にラップタイムを1分11秒台に入れて11秒933、さらに13周目に11秒795、14周目11秒727とタイムを削り突けて迎えたファイナルラップ。11秒499とこの日のファステストラップを叩き出して2位以下に21秒の大差をつけてフィニッシュラインを通過。圧倒的な速さで勝利を掴んだ。2位KIMURA、大差はついたがスタートでつかんだ2位のポジションを西濱から0.716秒の差で守り切り、1年ぶりの筑波で表彰台を獲得した。3位西濱、4位初めての筑波で健闘した樋尻。5位はサトウを0.7秒差に振り切った並木、サトウは10番手スタートから6位までポジションを上げた。

 優勝した兒島選手はこれで5戦すべてポール・ツー・ウイン、各レースのファステストラップも叩き出しての完勝で100ポイントを獲得。11月23日の最終戦は欠場とのことだがランキング2位の西濱選手とは36ポイントの差があり、最終戦を待たずにVITA筑波シリーズのチャンピオンが確定した。

 VITA筑波シリーズ最終戦は11月23日(日)に開催される。

決勝2位はICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

決勝3位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

決勝4位は樋尻勝利(ABBEY★BON)

決勝5位は並木海和(ViVa ETA VITA)

決勝6位はサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

VITA筑波

第5戦筑波公式予選ドライバーコメント ポールポジション・兒島弘訓「ウオームアップしていたら予選が終わった」

ポールポジション 兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)1分15秒443

ポールポジションを獲得した兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 「コースに出る位置が前の方だったので、その恩恵もありますが、普通にウオームアップしていたら予選が終わったという感じなので(苦笑)なにがコレというところはないですね。ちょっと気になるのはニュータイヤの皮むきのタイミングの時の西濱さんのペースが割とよさそうだったので、そこは決勝のスタートの時のペースを意識して後ろを見ておかないといけないかな、という気はしました。チャンピオンに向けてはポールポジションからスタートできるので、いい材料とおもって、このまま全戦全勝で終われるように、頑張ります」

2位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)1分15秒766(+0.343秒)

予選2位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

 「雨の予選なんでね、トップを狙っているというよりはポジションをキープするというのが大事ですから。その意味ではライバルとの位置関係はいいところで予選を終えられたかなと思います。もっと走りたかったけれど、走れば走るほどリスクが高まるから、これでよかったのかな。(タイトル争いについては)予選タイムを見ても兒島さんだんだん離れていく感じがあって、逆転できるように頑張りますが、自力で行けるかは分からないですね」

3位手 ICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)1分16秒201(+0.758秒)

予選3位のICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)

 「何なんでしょう、予選であってなかったようで(笑)。路面は皆さんフロントが入らないのが苦労されているのがよくわかりました。自分もそうですが、その中でどこ(位置取り)が一番いいかを探すのが大変かな。決勝はこれ(雨)ですからね、精いっぱい最後まで無事に前について行きたいです」

4位 並木海和(ViVa ETA VITA)1分16秒352(+0.909秒)

予選4位の並木海和(ViVa ETA VITA)

 「1周しか走れずに終わったので、それでよかったのかな? 今回4位で、いつも9番とか10番なので、このまま予選が続いていたら順位下がったかもしれないので、赤旗でよかったのかなっていうのもちょっとありますね。決勝に向けては 目の前に同じチームの西濱さんがいるので、頑張ってついて行きたいですね」

5位 Burton Hana(Circuit Orange)1分16秒373(0.930秒)

予選5位のBurton Hana(Circuit Orange)

 「昨日も練習走行で路面がいい時に1周目で飛び出してしまったから(苦笑)ちょっと残念で。まだまだ限界まで行けていないと自分で分かっています。でもこういうレースに出るのはバトルとかの練習のために来ているから、ちゃんと限界で走って安全に帰ってくるのが目標です」

6位 樋尻勝利(ABBEY★BON)1分16秒756(+1.313秒)

予選6位の樋尻勝利(ABBEY★BON)

 「雨の日のニュータイヤなので、皮むきを先にしようかなと思って、それを重点に置いていたら、もう終わっちゃったって感じです(笑)」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE

VITA筑波

第5戦筑波公式予選 赤旗連発でアタックチャンスがない中、兒島弘訓がポールポジションを獲得

 VITA筑波シリーズ第5戦予選は10月26日(日)に行われ、開幕4連勝中の兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がポールポジションを獲得した。

 10月最後の週末の筑波サーキットは前日から雨ですっかり気温が下がり、肌寒い気候となっている。

15分間の予選は午前8時20分コースオープン。雨は相変わらず降り続いており気温14度、路面温度16度で、路面はウエットコンディションだ。

 前戦優勝の兒島を先頭に12台のVITAがコースインするが、第2ヘアピン進入でサトウタカヒロ(TIPO ETA VITA)がスピン。バリアに接触して止まってしまい、ただちに赤旗が提示。予選中断となる。

 サトウの車両が移動されて午前8時28分に残り時間12分から予選再開。雨はかなり小降りになってきて、各車仕切り直しに向けてウオームアップを始める。

 計測1周目、今回シリーズチャンピオン確定を狙う兒島が1分15秒433のトップタイム、2番手に現在シリーズ2位の西濱康行(ETA白波ワークスVITA)が15秒786で続く。3番手ICHIRO KIMURA(KOO'ON with ABBEY)16秒201、4番手並木海和(ViVa ETA VITA)16秒352、5番手筑波初見参のBurton Hana(Circuit Orange)16秒373、6番手こちらも初筑波の樋尻勝利(ABBEY★BON)16秒756と1分16秒台で続く。

しかしここでまたもアクシデント。第2ヘアピンへ向けて80Rを立ち上がる所で内田美保乃(miiisuke VITA)がスピン、芝生でストップ。さらに後続の渡邉顕(ELEVレーシングVITA01)もほぼ同じ場所でスピン、内田との接触は避けられたもののこちらもストップ。直前に行われたツーリングカーの予選でもアクシデントがあり、今回第2ヘアピンが鬼門になってしまった。ただちに赤旗が提示されて予選は再度中断。

2台の車両の移動作業が行われたが終了時点で残り時間4分を切っており、ここから再度コースインしてもタイムアタックの時間がないため、予選はここで終了ということになり、中断前の計測1周目のタイムで予選順位が確定。ポールポジションは兒島、0.343秒差で2番手西濱がフロントロウに並んだ。以下セカンドロウ3番手がKIMURA、4番手並木、3列目5番手Burton Hana(Circuit Orange)6番手樋尻と筑波初レース組が並んだ。

 なお予選タイムが計測できなかった、サトウ、渡邉、内田は決勝出場が認められ、それぞれ10、11、12番グリッドからスタートすることとなった。

 決勝は午前11時10分コースイン予定。雨は次第に小降りになる予報だがウエットレースになりそうだ。

Text: Junichi SEKINE

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第5戦鈴鹿決勝ドライバーコメント 2位・酒井翔太「第1セクターは乗れていたが……」

優勝 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

優勝した箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

 「スタートでは前の武者選手と杉田選手が接触して目の前でスピンされ、コースアウトしたのですが冷静に対処することができました。酒井選手はフルブレーキングするコーナーが遅かったので、そこれ合わせ込んでアウトから抜きました。残り全部勝てるように頑張りたいと思います」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「スタートは最近得意で決まったので前に出ることができました。後ろの方でスピンがあったみたいなので、そこは冷やっとしました。第1セクターだけ乗れていて、2、3、4のセクターは自分でも分かるくらいまったく乗れていませんでした。昨日と比べて雨量も違うので乗れなかったのかと思います。ところどころミスもあったのでそこが課題です。リスタートは1コーナーでアウトから行けばなんとか粘れるだろうと思っていて、しっかり守り切れたのでよかったです。最終戦は吉田選手の前でゴールしないといけないので、気を抜かず頑張りたいと思います」

3位 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝3位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「スタートで、武者選手がまわったりごちゃごちゃがありましたが、ポジションは上げられませんでした。その後はペースがよかったのでそのまま上がっていき、SC後は酒井選手に追いついたんですが、彼のセクター1が速くて、その後のセクターでしか追いつくことができなかったので、抜くきっかけは無かったです。リスタート後はチャンスだったんですが、アウトを締められて、インからしかいけなかったので、そこは悔しかったです。西コースで追いつきましたが、ポイントランキングも考えると、飛び込むのはリスキーでした。最低限は持ち帰れたと思います。最終戦は勝ってチャンピオンを決めたいと思います」

4位 宮本颯斗(JAYLOCK)

決勝4位の宮本颯斗(JAYLOCK)

 「スタートでのクラッチミートはよかったんですが、S字区間でごちゃごちゃがあって、うまくいけなかったのがもったいなかったです。予選のフィーリングと比べてグリップが低くかったです。上位3人は新品のタイヤを入れていて、ぼくも入れようと思ったんですが、タイヤが売り切れていました。それが関係してると思うんですが、レースペースとかミスのなさとかで、レベルの違いがあるのかと思います。次の12月までは時間があるので、ドライでレインの速さの位置まで持っていって初めて勝負ができると思うので、パフォーマンスを改善したいと思います」

5位 西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)

決勝5位の西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)

 「スタートをミスしてしまったので、まだまだ課題は山積みです。無事帰ってこられたことと、スタート位置からポジションアップできたことはよかったです。初めての雨で前が見えなくて怖くてプッシュできてないのですが、トップとはまだ差があると思います。前の2台がコースアウトしたので5位に上がれました」

6位 土橋皇太(Rn-sports制動屋KK-S2)

決勝6位の土橋皇太(Rn-sports制動屋KK-S2)

 「昨日から比べるとよくなりました。スタートもリスタートも決まり、全体的にレースはまとめ切れたと思います。HRSのスクールを受講しているので、その結果によりますが、12月の最終戦も出る予定です」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第5戦鈴鹿決勝 箕浦稜己が鈴鹿初優勝 酒井翔太と吉田馨のチャンピオン争いは最終戦へ

SCが退きリスタート後の1コーナー

 スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第5戦は10月5日、鈴鹿サーキットで決勝を行い、予選3位からスタートした箕浦稜己がウエット路面で躍動、鈴鹿初優勝を飾った。

 決勝は、午後4時25分にフォーメーションラップが始まった。午後には一時激しい雨に見舞われたが、その雨もほぼ上がった。しかし路面はフルウエットで、26台(うちジェントルマンクラス4台)が1周を回ってグリッドに着いた。

決勝がスタートした

 ポールポジションの武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)はスタートをミス。1コーナーではインから酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)の先行を許す。2位には武者、3位には箕浦が続く。ここでアウトから猛然とまくってきたのが予選4位の杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)。2コーナー出口では箕浦をパスし、2位の武者に襲いかかる。しかしS字コーナーで武者と杉田は接触。武者はスピンして復帰するも後続に飲まれてしまう。箕浦はこの接触を避けるためコースを外れたものの2位に浮上した。

 オープニングラップの順位は、トップ酒井、0秒3差で2位箕浦、3位さらに3秒1差で予選6位から吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)が、4位杉田、予選順位のまま5位宮本颯斗(JAYLOCK)、予選7位から6位西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)が続く。

 2周目、トップ酒井に2位箕浦が急接近。シケイン立ち上がりで酒井の背後につけると、3周目の1コーナーでアウトから酒井をパス。トップに立った。

 ここで2周目の130Rでタイロッドを折ってコース脇にストップしていた藤井翔太(Drago CORSE)のマシンを排除するためセーフティーカー(SC)が導入される。

 SC中の順位は、トップ箕浦、2位酒井、3位吉田、4位杉田、5位宮本、6位には予選9位から伊藤駿(Hobbybase&zapED)が上がってきた。

 SCは5周を回って退き、レースは6周目から残り5周で再開された。ここではトップの箕浦がリスタートを決め、後続を0秒4離してコントロールラインを通過。2位酒井の背後には3位の吉田が張り付く。しかし酒井は1コーナーで水はけのいいアウト側を死守。吉田はグリップの劣るイン側にマシンを振るしかなく、ここでの逆転はならなかった。また、4位を走る杉田は武者との接触でアライメントが狂ったため、ペースが上がらず苦しい。130Rでは、宮本に順位を明け渡し5位に落ちた。

 7周目、トップ箕浦と2位酒井との差は1秒3と開いた。2位争いは一進一退。東コースの第1セクターで速い酒井が吉田との差を広げるが、2~4セクターで速い吉田が酒井に迫るという展開がこの後も繰り返される。ペースの上がらない杉田は130Rで西田にかわされ5位に落ちた。

 トップ箕浦は、この後も2位以下との差を広げ、最終ラップにはペースを落としたものの2位以下との差を1秒5と開いて鈴鹿初優勝を飾った。

 2位酒井と3位吉田の接近戦は、決め手がなくこのままの順位、0秒389差でゴールを迎えた。大きく遅れて4位には宮本が入り、自己最高位でフィニッシュ。5位には西田が入り、6位には8周目に杉田をかわした土橋皇太(Rn-sports制動屋KK-S2)が入った。

 ジェントルマンクラスは総合で16位に入った山根一人(光精工TK-Sport MYST)が、ポールトゥウインで優勝した。

 箕浦はここまで2度のポールポジションを獲得するも決勝ではアクシデントや失格で涙を飲み、最高位が5位と振るわなかった。ここにして、ようやく本来のスピードを証明することとなった。

 チャンピオンシップ争いでは、2位に入った酒井が82とポイントを伸ばしトップのまま、3位に入った吉田は67ポイントで2位につけ、チャンピオン争いはこの2人に絞られた。一見、大きな差のように見えるがJAF地方選手権は開催数80%(小数点以下四捨五入)の有効ポイント制のため6戦中、上位5戦のポイント合計で争われる。このためすべて表彰台に登っている酒井は2位以上に入らないと加点できない一方、吉田は1戦リタイアしているためすべてのポイントが合計される。このため酒井も吉田も優勝すれば自力チャンピオン。吉田が3位以下の場合は、酒井は順位に関係なくチャンピオン。酒井が4位以下の場合、吉田は2位以上がチャンピオン獲得の条件となる。

 最終第6戦は、12月7日にここ鈴鹿サーキットで決勝が行われる。酒井と吉田のチャンピオン争いに注目が集まるが、今日優勝した箕浦、接触で後退したもののポールポジションからスタートした武者、杉田など優勝候補は多い。彼らの動向も含めチャンピオン争いは予断を許さない展開になりそうだ。

酒井翔太と吉田馨の2位争い

優勝は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝4位は宮本颯斗(JAYLOCK)

決勝5位は西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)

決勝6位は土橋皇太(Rn-sports制動屋KK-S2)

優勝した箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO
Yoshinori OHNSIHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第5戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿チャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2025/10/05) Final Race Weather:Cloudy/Rain Course:Wet
2025 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
156箕浦 稜己MYST SEIDOYA KK-SII
MYST KK-S2
1028'09.060--
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1028'10.599 1.539 1.539
36吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
1028'10.988 1.928 0.389
412宮本 颯斗JAYLOCK
MYST KK-S2
1028'15.962 6.902 4.974
58西田 光来FTK・REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
1028'17.075 8.015 1.113
611土橋 皇太Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1028'19.38510.325 2.310
710杉田 悠真LAPS with REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
1028'21.02711.967 1.642
838伊藤 駿Hobbybase&zapED
MYST KK-S2
1028'21.49912.439 0.472
913武者 利仁KF MOTORSPORT KKS-2
MYST KK-S2
1028'21.78112.721 0.282
1051永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
1028'23.21114.151 1.430
1155板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
1028'29.32520.265 6.114
1288八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
1028'30.88621.826 1.561
1357東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
1028'31.29522.235 0.409
143堀 隼登レヴレーシング3
MYST KK-S2
1028'33.54824.488 2.253
1553石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
1028'34.40125.341 0.853
1647G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
1028'35.18326.123 0.782
1761一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
1028'41.76432.704 6.581
1817G2中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
1028'43.03033.970 1.266
197小野原 悠レヴレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
1028'43.99034.930 0.960
205河野 晃大レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
1028'45.40236.342 1.412
214G3古里 拓FLEETレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
1028'47.01537.955 1.613
229G4上吹越 哲也FTKレヴレーシング
MYST KK-S2
1028'48.44739.387 1.432
2337阪本 一世免許取るなら大阪サヤマEAGLE
MYST KK-S2
1028'50.68341.623 2.236
2459村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1028'59.26050.200 8.577
2572久保 直也AQUAだーはまレーシングNUTEC
WEST 07J
1029'00.44051.380 1.180
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-34藤井 翔太Drago CORSE
MYST KK-S2
12'38.2639Laps9Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 56 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII) 2'29.993 (2/10) 139.375 km/h

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第5戦鈴鹿公式予選ドライバーコメント ポールポジション・武者利仁「決勝は気負わずに」

ポールポジション 武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)

ポールポジションの宮本颯斗(JAYLOCK)

 「赤旗とか出るかも知れないのでメカニックさんと最初から出ようと話していましたが、アウトラップで赤旗が出たのは想定外でした。レインだったらいけると思いました。タイムはスプーンで引っかかったときなので、もうコンマ2~3秒詰められたと思います。決勝は久しぶりのポールからなので、あまり気負わずにいきたいと思います」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「序盤からペースはあって、29秒1が出たときも置きに行った感じでした。その後も28秒台に入れるペースでしたが、引っかかってベストを更新できずに終わってしまいました。位置取りも含めて悔しかったです。武者さんのペースを考えても序盤はぼくの方が速いし、もっと出る自信はありました。決勝は、2位からですが、序盤の速さを生かして逃げ切りたいと思います。チャンピオンを争っている吉田選手が下の方にいるので、シリーズを考えても取れるところは取りたいと思います」

3位 箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

予選3位の箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

 「最初は位置取りが悪かったので、終盤に合わせるように走っていました。セッティングもうまくいってなくてS字とかで遅れていて、高速から低速に落ちるコーナーで攻め切れてなかったのが課題です。決勝はやれることをやるだけです」

4位 杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

予選4位の杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

 「僕的はあと2秒くらい上がるつもりでした。ベストは、3台くらいに引っかかったタイムです。赤旗が出て計画が狂ってしまいました。今回はポールを取れるビッグチャンスだったのに、僕のミスも多かったので、もっとまとめる力をつけないとだめです。決勝は圧倒的にぼくのペースがあるので、攻めて1位を取りたいと思います」

5位 宮本颯斗(JAYLOCK)

予選5位の宮本颯斗(JAYLOCK)

 「はじめてまともな予選ができ、一安心です。最初2~3番手にいたので、それを考えたらもう少しいけたのかも知れません。スプーンで引っかかってそこでアクセルオンが遅れましたし、最後はガス欠にもなりました。決勝ですが、いつもスタートでポジションを上げているので、自信を持って表彰台は絶対、優勝もめざしいたいです。でも、まずはリタイアせずにリザルトを持ち帰ることを最優先にします」

6位 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

予選6位の吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「ウオータースクリーンの集団のなかで抜け出したいなと思って走っていました。アジャストできないところもありましたが、最後の1周でまとめ切れて6番手まで来られたのは、ポジティブに考えています。あしたは晴れればぜんぜん上に行けるので巻き返したいと思います」

Text & Photo: Yoshinori OHNISHI

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第5戦鈴鹿公式予選 武者利仁が鈴鹿初ポール ランキングトップの酒井翔太が2位

ポールポジションを獲得した武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)

 スーパーFJ鈴鹿・岡山シリーズ第5戦は10月4日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)が鈴鹿で初のポールポジションを獲得した。

 公式予選は午後4時15分より、20分間で行われた。鈴鹿は1日雨。予選直前には小雨となるなか、26台(うちジェントルマンクラス4台)が参加して始まった。

 開始早々、古里拓(FLEETレブレーシングガレージ)が逆バンクでコースアウトしたため、車両回収のためいきなり赤旗が提示された。予選は4時22分から残り13分で再開される。

 3周目、ランキングトップの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)が2分30秒015でトップに立つ。2位には杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)が、3位には武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)が、4位には宮本颯斗(JAYLOCK)が、5位には永原蒼翔(ピットワークながはら/MYST)が、6位には伊藤駿(Hobbybase&zapED)がつける。

 4周目、トップ酒井は2分29秒198までタイムアップ。宮本は30秒411で2位に浮上。杉田は3位に、武者は4位に落ち、永原は5位のまま、6位には藤井翔太(Drago CORSE)が上がってきた。

 5周目、トップは酒井のまま。武者が2分29秒567で2位に浮上。杉田が3位、宮本が4位、5位には西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)が上がり、伊藤は6位を奪い返す。

 6周目、予選も残りわずか。酒井は4周目に出したタイムのままトップにとどまる。ここで箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)が一気に2位まで浮上してきた。3位には武者が、4位には杉田が、5位には宮本が、6位には西田が続く。

 予選最終周となる7周目。ここで武者が2分29秒140と酒井のタイムを若干上回りトップに浮上。最後の最後で鈴鹿初ポールポジションを決めた。酒井は2位、箕浦は3位に落ちた。以下、杉田が4位、宮本が5位で続く。ランキング2位の吉田は最後に6位に滑り込んできた。

 ジェントルマンクラスは総合16位の山根一人(光精工TK-Sport MYST)がポールポジションを獲得した。

 決勝は明日5日、午後4時25分より10周で行われる。ポールスタートの武者が逃げ切り鈴鹿初優勝を飾るのか。チャンピオンを争う予選2位の酒井と同6位の吉田の動向にも注目だ。

ポールポジションは武者利仁(KF MOTORSPORT KKS-2)

予選2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選3位は箕浦稜己(MYST SEIDOYA KK-SII)

予選4位は杉田悠真(LAPS with REV RACING GARAGE)

予選5位は宮本颯斗(JAYLOCK)

予選6位は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

予選7位は西田光来(FTK・REV RACING GARAGE)

予選8位は河野晃大(レヴレーシングガレージ)

予選9位は伊藤駿(Hobbybase&zapED)

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

鈴鹿・岡山S-FJ選手権

第5戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿チャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2025/10/04) Qualifying Weather:Rain Course:Wet
2025 S-FJ鈴鹿・岡山シリーズ Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
113武者 利仁KF MOTORSPORT KKS-2
MYST KK-S2
2'29.140--140.172
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'29.198 0.058 0.058140.117
356箕浦 稜己MYST SEIDOYA KK-SII
MYST KK-S2
2'29.545 0.405 0.347139.792
410杉田 悠真LAPS with REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
2'29.728 0.588 0.183139.621
512宮本 颯斗JAYLOCK
MYST KK-S2
2'30.153 1.013 0.425139.226
66吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
2'30.165 1.025 0.012139.215
78西田 光来FTK・REV RACING GARAGE
MYST KK-S2
2'30.288 1.148 0.123139.101
85河野 晃大レヴレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'30.324 1.184 0.036139.068
938伊藤 駿Hobbybase&zapED
MYST KK-S2
2'30.484 1.344 0.160138.920
10*34藤井 翔太Drago CORSE
MYST KK-S2
2'30.562 1.422 0.078138.848
11*51永原 蒼翔ピットワークながはら/MYST
MYST KK-S2
2'31.244 2.104 0.682138.222
1288八巻 渉中日本自動車短期大学MSE学科KK-SII
MYST KK-S2
2'31.320 2.180 0.076138.152
1311土橋 皇太Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
2'31.343 2.203 0.023138.131
1457東 慎之介サンセルモMYST/ORM
MYST KK-S2
2'32.043 2.903 0.700137.495
1561一宮 總太朗MYST KK-SII
MYST KK-S2
2'32.406 3.266 0.363137.168
1647G1山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
2'32.599 3.459 0.193136.994
173堀 隼登レヴレーシング3
MYST KK-S2
2'32.740 3.600 0.141136.868
1853石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
2'32.866 3.726 0.126136.755
197小野原 悠レヴレーシングガレージwith LAPS
MYST KK-S2
2'33.031 3.891 0.165136.608
2017G2中嶋 匠AVIATOR A ONE
MYST KK-S2
2'33.259 4.119 0.228136.404
214G3古里 拓FLEETレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
2'33.325 4.185 0.066136.346
2237阪本 一世免許取るなら大阪サヤマEAGLE
MYST KK-S2
2'33.801 4.661 0.476135.924
239G4上吹越 哲也FTKレヴレーシング
MYST KK-S2
2'34.074 4.934 0.273135.683
2455板倉 慎哉AMORE TOKYO☆表参道☆KKSII
MYST KK-S2
2'34.710 5.570 0.636135.125
2559村上 太晟ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'35.590 6.450 0.880134.361
2672久保 直也AQUAだーはまレーシングNUTEC
WEST 07J
2'36.569 7.429 0.979133.521
---- 以上基準タイム(130% - 3'14.082)予選通過 ----
  • CarNo. 34, 51は、国際モータースポーツ競技規則付則H項2.5.4.1.c(黒白チェッカー旗無視)により、2グリッド降格とする。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ決勝ドライバーコメント 優勝・吉田馨「最後まで集中して走り切れた」

優勝 吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)

優勝した吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「すごいバトルして、ひと段落してという繰り返しだったので、緊張感がずっとあるようなレースでした。途中暑さでぼーっと、というか(笑)『暑いな』とか思う時もあったのですが、うまく立て直して、しっかり最後まで集中して走り切れたので、よかったです」

2位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝2位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「予選タイムが僅差なので決勝も接近戦だなと思っていたので、1周目に賭けていたのですが、ブレーキでリヤのフラフラ感があって、行くときは一発でいかないとダメだなと思って、ちょっと様子見てしまったという部分もありました。やっぱり最初に行き切っていかないとダメだったのかなと思います。吉田選手もミスがあって追いつく場面もあったのですが、やっぱり(ミスが)少なくて、その分離れず近づけもせずというレース後半でした」

3位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)

決勝3位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

 「そもそもスタートでまた順位を落としているので、そこがなければ。3位争いは自分にペースがあったと思うので、もっと優勝争いに加われたのかなと思います。スタートの蹴り出しはよくてもその後の数コーナーで抜かれているので、そこをうまくできないと」

4位 YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKSⅡ)

決勝4位のKODAI YOSHIDA(T\'s TECHNO RF KKSII)

 「(松原とのバトルは)かなりペースを上げていったつもりだったのですが、それでも食らいつかれてしまって。それで引き離せ勝ったのが、負けた原因だと思います。途中まで前を追いかけていたのですが、いなくなっちゃって、(松原と)一緒に走って追いつこうと思っていたのですが、それもできなくて、後ろを押さえる方向にスイッチしました。今日表彰台乗れなかった分、明日絶対勝ってやるという気持ちで行きます」

5位 小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

決勝5位の小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

 「(今回もスタート決まった?)2速に入れる時にミスしてしまって、一瞬スローダウンして、そこで1台抜かれたのですが、90度で抜き返せたので、よかったです。レース展開としては前も後ろも間隔があいていたので、楽にレースができました。明日は初めてのフロントロウからのスタートなので、緊張しますけれど(笑)がんばります」

6位 向畑疾走(ファーストガレージKKS2)

決勝6位の向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

 「スタート失敗して4周目ぐらいまで後ろの方(畠山)とバトルになってしまって、シフトミスとかもあって抜き返されたりとかもありました。そのあたりまでけっこう緊張していて、後ろの方で埋もれていたのですが、そこからとにかく前を追いかける気持ちで走りました。そうしたら前がバトルしていてクラッシュしたりで順位も上がって、最後は自力で1台抜いて上がれました。初めてのレースで接近戦も経験して、楽しかったです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Junichi SEKINE
Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ決勝 吉田馨が隙を見せずにポール・ツー・ウイン ファイナルラップまで続いた表彰台争いは松原将也が獲得

吉田馨と酒井翔太のトップ争い

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦決勝が8月30日(土)にモビリティリゾートもてぎで開催され、ポールポジションから発進の吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)がスタートでトップに立つと一度も首位を譲らずポール・ツー・ウインの完勝を飾った。

 予選に続いて本日最後のレースとして行われた決勝は午後4時20分フォーメーションラップ開始。夏至から2カ月が経過し太陽の角度もやや低くなっているが、それまで十分熱せられた大気の温度は37度、路面温度は僅かに下がって52度と依然として厳しいコンディションだ。 14台のスーパーFJがグリッドに整列してレーススタート。

 ポールポジションの吉田はスムーズに発進したが、フロントロウから出た松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)は加速が鈍くセカンドロウの酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)がアウトから前に出て第1コーナーへターンイン。第2コーナーでは出足が悪かった3列目スタートの小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)が8位まで順位を落とす。さらに第2コーナーでは6番手スタートの小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ed)がコースオフ、こちらも順位を落としてしまう。小田部と小野は接触があった模様だ。

 3位に落ちた松原に対して4位YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKSⅡ)が接近、テール・ツー・ノーズでチャンスを伺う。2位に上がった酒井は吉田のリヤに張り付いてS字ではインをうかがうが、ここは吉田が守る。松原対YOSHIDAの争いもS字でサイド・バイ・サイドになるとYOSHIDAが前に出て3位進出、松原はまたも序盤で順位を落としてしまう。

 ここで石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)で東コースのピットに入ってマシンを止める。あとで様子を聞いたところによると石井はリヤウイングが大きく破損していた。こうした混乱をよそに順位を上げてきたのが8番グリッドからスタートの三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED)、さらに前回のSUGOラウンドでもロケットスタートを決めて大きくジャンプアップした小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)で、三ツ井は8番手から5位、小林は9番手スタートから6位までポジションを上げている。

 オープニングラップを終えてトップ吉田と2位酒井の差は0.158秒。そこから1.8秒離れて3位YOSHIDAと4位松原も0.219秒差とテール・ツー・ノーズ状態。さらに5位三ツ井、6位小林というトップ6で 中村ブンスーム(ファーストガレージKKSⅡ)を挟んで8位にはジェントルマンクラスの畠山退三(Hobbybase&zap-E)、その後方9位にはカートレース出身で今回フォーミュラレースデビューの向畑疾走(むこはたはやて)(ファーストガレージKKS2)は11番グリッドから順位を上げてきている。

 第1コーナー接触した小野はピットに戻り、フロントウイングが大きく曲がっている小田部はそのまま11位で走行している。

 2周目に入り酒井は吉田を攻略しようとS字でインから狙うが吉田がアウトからしっかり守る。3周目、今度は第1コーナーで酒井がインを差すが吉田がアウトから被せて防御。第3コーナーでもアウトから酒井が狙うがここも吉田がスキを見せない。3位YOSHIDAはそこから1.3秒以上遅れて、松原は依然として0.418秒差で追っている。後方では向畑が畠山を攻略。8位にポジションを上げる。4周目も酒井の攻勢は続くが吉田も付け入る隙を見せずない。後方では6位小林が三ツ井を90度コーナーでアウトから攻略して5位に浮上。ロケットスタートが売りの小林だが、SUGOでは前に出たものの後続から攻めたてられて順位を落とすという展開だったが、今回はさらに順位を上げて成長を見せている。

 5周目を終えてトップ吉田と2位酒井は0.477秒の差。そこから2秒離れて3位YOSHIDAと4位松原も0.245秒の差。5位小林で小林に抜かて6位の三ツ井は今度は中村が0.153秒差に迫っている。しかしここで中村がチャンスを焦ったか6周目の第1コーナーで三ツ井の前に出たもののスピン。すぐに再スタートしたが向畑、小田部、畠山松下彰臣(Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED)に抜かれて11位にドロップ。新人向畑は7位で入賞が見えてきた。

 6周目に吉田は2分4秒753と本日のファステストラップを叩き出して、酒井を0.734秒差と突き放しにかかる。3位YOSHIDAと松原は依然としてテール・ツー・ノーズ、90度コーナーで松原がインから仕掛けるがYOSHIDAが守り切る。7周目、8周目と吉田はじわじわとギャップを拡げて1.025秒差。

 9周目、YOSHIDAに0.165秒と迫った松原がいよいよ攻勢を強める。第2コーナーをタイトに回ってYOSHIDAのインから並びかけると、続く第3コーナーではYOSHIDAが前、しかし第4コーナーからの加速で再びサイド・バイ・サイドになると5コーナーではインにYOSHIDA、アウトに松原でターン。松原クロスラインで加速に移るとファーストアンダーブリッジでYOSHIDAの前に出てついに3位のポジションを奪い取る。しかしYOSHIDAも引き下がらずヘアピンでインから再逆転、松原の前に。

 両車ダウンヒルストレートでサイド・バイ・サイドになると、90度コーナーでのブレーキングでYOSHIDAが僅かに前。しかしビクトリーコーナーでは松原が再度仕掛けて並走。ここはYOSHIDAが前でメインストレートに戻ってくる。5位小林に続いて向畑が三ツ井を攻略、ついに入賞圏内の6位まで上がってくる。

 ファイナルラップ突入、トップ吉田と酒井の差は0.701秒。そして3位を争うYOSHIDAと松原は0.275秒差でコントロールラインを通過。松原は仕掛けるチャンスを狙うかのように第3~第4コーナーを小さく旋回するとYOSHIDAと再びサイド・バイ・サイドになって第5コーナーに向けて加速。9周目と同様にアウトからクロスラインで切れ込みファーストアンダーブリッジで前に出る。前の周にオーバーテイクを仕掛けられたヘアピンでもYOSHIDAのラインを封じて僅かにギャップを築いてダウンヒルストレートへ。そのまま再逆転のチャンスをYOSHIDAに与えずビクトリーコーナーを通過。

 トップ吉田は最後まで酒井にスキをみせず0.645秒の差で完勝。今季3勝目をポール・ツー・ウインで飾った。2位酒井に続いて3位はファイナルラップの攻防を制した松原が表彰台を獲得、以下4位YOSHIDA、5位小林に続いて向畑がデビューレースで6位フィニッシュ、非凡さを見せた。ジェントルマンクラスの優勝は総合9位の畠山、クラス2位は総合12位の野口という結果になった。

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第6戦は明日8月31日(日)午前11時開始予定。スターティンググリッドは第5戦の結果で上位6台はリバースグリッドとなり、向畑~小林~YOSHIDA~松原~酒井~吉田というトップ6となる。

決勝がスタートした

優勝は吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

決勝2位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

決勝3位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

決勝4位はKODAI YOSHIDA(T\'s TECHNO RF KKSII)

決勝5位は小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)

決勝6位は向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

ジェントルマンクラス優勝は畠山泰三(Hobbybase&zap-ED)

ジェントルマンクラス決勝2位は野口伸周(野口商會ZAP 10V ED)

表彰式

ジェントルマンクラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Atsushi BESSHO
Asako SHIMA

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ決勝結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2025/08/30) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 5 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
1020'58.171--
222酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
1020'58.816 0.645 0.645
314松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'06.279 8.108 7.463
42KODAI YOSHIDAT's TECHNO RF KKSII
MYST KK-S2
1021'07.176 9.005 0.897
533小林 留魁アルビ新潟第一ホテルED
TOKYO R&D RD10V
1021'08.103 9.932 0.927
659向畑 疾走ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
1021'16.77218.601 8.669
778小田部 憲幸(株)フォースリンクZAP ED
MYST KK-S2
1021'17.66919.498 0.897
882三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED
MYST KK-S2
1021'18.22320.052 0.554
938G1畠山 泰三Hobbybase&zap-ED
MYST KK-S2
1021'19.03620.865 0.813
1015松下 彰臣Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1021'23.27625.105 4.240
1157中村 ブンスームファーストガレージKKSII
MYST KK-S2
1021'23.62425.453 0.348
128G2野口 伸周野口商會ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1022'07.7271'09.55644.103
---- 以上規定周回数(90% - 9 Laps)完走 ----
-*81小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
0-10Laps10Laps
-*53石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
0-10Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 6 吉田馨(TAKE FIRST KKS-2) 2'04.753 (6/10) 138.543 km/h
  • CarNo. 81は、モビリティーリゾートもてぎ四輪一般競技規則書第30条4.1により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 53は、モビリティーリゾートもてぎ四輪一般競技規則書第30条4.1により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選ドライバーコメント 3位・酒井翔太「うまくかみ合わなかった」

ポールポジション 吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)2分5秒032

ポールポジションを獲得した吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 「路面温度がすごく高くて、思ったよりも滑るし、難しいコンディションだったので、最初の何周かがカギになるような予選でした。最初にアタックして、後はあわよくばタイム出ればと思っていたのが出なかったので不安はあったのですが、最初に出したタイムがポールポジションのタイムだったので、そこはよかったかなと思います」

2位 松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)2分5秒134(+0.102秒)

予選2位の松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

 「トップに近いタイムが出ていたのですが、昨日の練習に比べたら路面温度が高すぎてグリップしない感じでした。手応え的にはまったくよくない感じで。練習より1秒ぐらい落ちています。昨日の路面温度が低い時の車速でコーナーに入っていくと、どうしてもリヤが出てしまうので、全体的に突っ込み加減は変わらないですが、車速をちょっと落とし気味に入って走行していました」

3位 酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)2分5秒344(+0.312秒)

予選3位の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

 「昨日からマシンのセットを変更して、それが今日うまくかみ合わなかった感じでした。とりあえず昨日のセットに戻すのか、それとも変えていくのかはまだ決めていないですが、とのにかく合っていなかった感じですね。昨日と温度が全然違っていて、昨日曲がらない感じだったので、クルマの方で変えてみたのですが。今度は(温度が)高すぎて、逆にオーバーステア、みたいな感じになってしまったので、そこはレースに向けて何を変えたらいいのかをデータ見ながら改善できればなと思います。レースが4時からなので逆に微妙な感じで、その中間を狙っていければなと思っています」

4位 YOSHIDA KODAI(T’s TECHNO RF KKSⅡ)2分5秒641(+0.609秒)

予選4位のKODAI YOSHIDA(T\'s TECHNO RF KKSII)

 「昨日とまったく路面が違っていて、走りにくいなと思っていました。メーター見た時にはあまりよくないなと思っていました。タイヤを前よりしっかり使えるようになったので、タイムは伸びてきているので、この調子で決勝も頑張れたらと思います。決勝に向けては後ろがちょっとヘバっちゃったかなというのがあるので、そこも考えながら挑みます」

5位 小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)2分5秒687(+0.655秒)

予選5位の小田部憲幸((株)フォースリンクZAP ED)

 「久しぶりの予選はとても楽しかったです。よい緊張感で他の何事にも代えがたい感触で、限られた時間できちんとタイムを出さなければならないのが楽しいなと改めて思いました。結果は悔しいですが今の実力はこんなものかな、という感じです。私前にクルマいるのが得意じゃないので位置取りがちょっと悪かったかもしれないです。それでもまわりとそれほど変わっていないので。あとは決勝が大事なので、うまくまとめたいと思います」

6位 小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ed)2分6秒015(+0.983秒)

予選6位の小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

 「もうちょっと行けたかな、という感じですね。序盤のペースがちょっとなくて、後ろのクルマにやられちゃったのが伸びなかった原因かなと思います。後半も最後の2周はあまりよくなくて、タイヤもタレちゃって。最初の方にもっと勝負かけられていたらな、と思います。クルマは仕上がっているので、後は自分次第です」

Text & Photp: Junichi SEKINE

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選 吉田馨がポールポジションを獲得

ポールポジションは吉田馨(TAKE FIRST KKS-2)

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦公式予選が8月30日(土)にモビリティリゾートもてぎで開催され、シリーズランキング2位の吉田馨(TAKE FIRIST KKS-2)が2分5秒032のトップタイムで2番手松原将也(ZAP MARUTOKU 10VED)に0.102秒の差をつけてポールポジションを獲得した。

 8月も終わりというのに猛暑が続く北関東のモビリティリゾートもてぎ。12時25分と暑さもピークとなりつつある時間帯の予選は気温34.7度、路面温度にいたっては61度と焼けつくような高さだ。YOSHIDA KODAI(T's TECHNO RF KKSⅡ)を先頭に14台がコースイン。15分間の予選が開始された。ここまで4戦を終えて第1戦、第2戦優勝の酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)が71ポイントでシリーズをリード。対して第1戦をスキップして第3戦、第4戦と連勝で来ている吉田が56ポイントでシリーズ2位さらにここ3戦連続で表彰台に上がっている石井大雅(ファーストガレージ制動屋SⅡ)が46ポイントのシリーズ3位につけている。

 まずは計測1周目、吉田が2分5秒988でトップ、2番手YOSHIDA 6秒344、3番手石井6秒445、4番手三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED)6秒587、5番手小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ed)6秒587、6番手中村ブンスーム(ファーストガレージKKSⅡ)6秒994と続く。さらに残り時間10分を切って松原が5秒666のトップタイムをマーク。

 残り時間8分30秒。吉田がセクター2、3、4とベストタイムを刻んで2分5秒032のトップタイム。YOSHIDAも5秒641で2番手。5番手にこのところ好調な小林留魁(アルビ新潟第一ホテルED)が6秒124で上がってくる。上位の中でやや遅れてコースインした松原はセクター1ベストタイムを出すと残り7分30秒に5秒323を出して再び2番手。吉田~松原~YOSHIDA~石井~小林の順で6番手に三ツ井光輝(群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED)が6秒418で上がってくる。

 予選も後半戦で残り時間7分。ここまでタイムが伸びていなかった酒井が2分5秒347で3番手へ。2台が出場のジェントルマンクラスは畠山退三(Hobbybase&zap-E)が7秒177で全体11番手のクラストップ。今回が初のS-FJ参戦の野口伸周(野口商會 ZAP10VED)が9秒401で14番手クラス2位。

 残り5分。今回久々にS-FJ参戦の小田部憲幸((株)フォースリンク ZAP ED)が2分5秒741をマークして5番手。さらに残り4分で小野が6秒015で6番手。里見代表率いるTeam ReNoAは今回コーチとして、チームの卒業生で現在FIA-F4のポイントリーダーの佐藤樹が帯同している。2021年のシリーズを圧勝した選手のアドバイスの効果が出てきたようだ。

 路面温度がかなり高いためタイヤのピークが早く来ると各陣営話していたが、予想通りこの頃からタイムが伸び悩みになってくる。そんな中で自己ベストを更新してきたのが中村の6秒160と今回レースデビューの向畑疾走(ファーストガレージKKS2)の6秒518。それぞれ9番手、11番手だ。

 残り3分、松原が第4セクターでベストタイムを出すと2分5秒205をマーク。トップ吉田とは0.173秒の差だ。酒井も5秒344で3番手をキープ。

 15分の予選が終了しチェカードフラッグが振られる中、最後のアタックでタイムを縮めたのが松原で2分5秒134まで短縮、トップ吉田からは0.102秒の差でフロントロウを獲得した。3番手酒井、4番手YOSHIDA、5番手小田部、6番手小野というトップ6、ジェントルマンクラスは畠山が総合12番手でクラストップ、クラス2位の野口は総合14番手となった。

 2025年もてぎ・菅生士スーパーFJ選手権シリーズ第5戦決勝は本日午後4時20分スタート予定。ポールポジションの吉田にポイントリーダー酒井がどう挑むかが注目だが、このところ速さを増している松原がそこにどう割り込むかも目が離せない。

予選2位は松原将也(ZAP MARUTOKU 10V ED)

予選3位は酒井翔太(ファーストガレージKK-S2)

予選4位はKODAI YOSHIDA(T\'s TECHNO RF KKSII)

予選5位は小田部憲幸((株)フォースリンクZAP ED)

予選6位は小野大地(群馬トヨペットTeam RiNoA ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Atsushi BESSHO

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦もてぎ公式予選結果

もてぎチャンピオンカップレース第4戦 -RIJ- (2025/08/30) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 スーパーFJもてぎ・菅生シリーズ Round 5 モビリティリゾートもてぎ 4.801km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16吉田 馨TAKE FIRST KKS-2
MYST KK-S2
2'05.032--138.233
214松原 将也ZAP MARUTOKU 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'05.134 0.102 0.102138.121
322酒井 翔太ファーストガレージKK-S2
MYST KK-S2
2'05.344 0.312 0.210137.889
42KODAI YOSHIDAT's TECHNO RF KKSII
MYST KK-S2
2'05.641 0.609 0.297137.563
578小田部 憲幸(株)フォースリンクZAP ED
MYST KK-S2
2'05.687 0.655 0.046137.513
681小野 大地群馬トヨペットTeam RiNoA ED
MYST KK-S2
2'06.015 0.983 0.328137.155
753石井 大雅ファーストガレージ制動屋SII
MYST KK-S2
2'06.124 1.092 0.109137.037
882三ツ井 光輝群馬トヨペットTeam RiNoA KYB ED
MYST KK-S2
2'06.132 1.100 0.008137.028
933小林 留魁アルビ新潟第一ホテルED
TOKYO R&D RD10V
2'06.143 1.111 0.011137.016
1057中村 ブンスームファーストガレージKKSII
MYST KK-S2
2'06.160 1.128 0.017136.997
1159向畑 疾走ファーストガレージ制動屋S2
MYST KK-S2
2'06.187 1.155 0.027136.968
1238G1畠山 泰三Hobbybase&zap-ED
MYST KK-S2
2'06.788 1.756 0.601136.319
1315松下 彰臣Abel HOSHO&PARM ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'07.219 2.187 0.431135.857
148G2野口 伸周野口商會ZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
2'09.111 4.079 1.892133.867
---- 以上基準タイム(130% - 2'24.721)予選通過 ----

もてぎ・菅生S-FJ選手権

第5戦、第6戦もてぎ注目選手インタビュー 向畑疾走「目標は優勝」

 2025年JAF地方選手権、スーパーFJもてぎSUGOシリーズ第5戦/第6戦は8月30-31日にかけて開催された。14台のエントリーの中には今回初のS-FJレースを迎えた選手が2名いた。予選を控えた両名にショートインタビューを行った。

野口伸周

ルーキーの野口伸周(野口商會ZAP 10V ED)

 8号車「野口商會 ZAP10VED」をドライブする野口伸周(しんしゅう)はジェントルマンクラスの43歳。

 ――今までのモータースポーツ歴は?  「ほとんどなくて、二十歳の時にフォーミュラBMWを1年だけやった程度です」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「ZAPさんで2年ほどやってきました。おもに筑波ともてぎです。(では満を持してのレース?)いや、そんなことは全然なくて、まだまだです(苦笑)」

 ――レースウィークの調子は?

 「まぁまぁですね。4か月ほど前に帯状疱疹やったので、そこからリカバリしている状態です」

 ――今回のレースの目標は?

 「まずは問題なく完走することです」

 ――今後の参戦については?

 「今のところ予定はしていないですが、これから考えます。今日明日のレースの感触次第ですね。ほかのサーキットも走ってみたいと思っているので」

ルーキーの野口伸周(野口商會ZAP 10V ED)


向畑疾走

ルーキーの向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

 59号車「ファーストガレージKKS2」の向畑疾走(ハヤテ)はレーシングカート出身の20歳、大学生だ。

 ――今までのモータースポーツ歴は?

 「レーシングカートをやっていました。全日本の西地区のFS125クラスとか出ていました」

 ――練習はどのくらい積んだ?

 「いえ、木曜日に初めて乗って、フォーミュラで走るのが2回目です。木曜日にもてぎで初めて走って金曜も合わせて6セッション走りました」

 ――カートからの乗り換えは苦労しなかった?

 「まったく別物ですけれど、そこは6セッションの間にだんだん慣れてきました」

 ――今回のレースの目標は?

 「目標はもちろん優勝なのですが、昨日の最後のセッションではけっこうタイムが詰められて、表彰台は狙える位置なのかなと思うので。タイムはまだトップと差がありますが、レース展開でうまいこと前に出られたら、と思っています」

 チームによると向畑はレースウィークに初めてもてぎを走行。最初は2分8秒台と上位と大差があったが、走りこむにつれてタイムも向上、最後の練習では2分5秒台に入れてトップグループとそん色ないところまでタイムを詰めたとのことで、走りをまとめる能力は酒井翔太より上かもしれないと高く評価されている。

 遅咲きのジェントルマンとカート出身の20歳、対照的な二人だがレースでどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。

ルーキーの向畑疾走(ファーストガレージ制動屋S2)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

SUPER GT

第5戦鈴鹿GTA定例会見 猛暑対策で8月の開催見直しやナイトレースの実施について坂東代表が言及

GTA定例記者会見: 坂東正明GTA代表取締役

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は8月24日、シリーズ第5戦「鈴鹿GT300kmレース」が開催された三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにて定例会見を開催した。

 今回も会見には坂東正明GTA代表取締役が出席。最初の代表質問で8月5日付のJAF公示で明らかになった2026年のカレンダーについてのコメントと、レースフォーマットがどうなるかについて聞かれた坂東代表は

 「この8月の暑さをどうするについてGTAの中で話し合っている。この暑さが継続すると想定するなら8月のレースそのものを見直し、F1並にチームのファクトリーや間にファクチャラー、タイヤメーカーのライン、パソコンも止めることも考えないといけない。オーガナイザーや自動車会議所のメンバー全員とも、8月の温暖化に対する体制見直しを真剣に課題としてやっていかなければならない」

 「ただ来年についてはJAFやFIAとの手続きが終わっている状態であるので、それを今から覆すのは難しいかもしれない。もし来年できなくても、その方向性はプロモーター、マニファクチャラー含めて認識をした上で、再来年度のカレンダーを決めていかないといけない」

 「我々もだがより多くのお客さんに集まっていただくにはこの炎天下での開催をどうするかを考えないといけない。夕方になれば気温が下がるわけでもないので、その辺も踏まえて、お客さんにとってどうするのが良いか考えないといけない」

 「これまではコストを考えて搬入を金曜日にし、日曜日にみんなが帰れるようにしてきたが、木曜に搬入し、金曜日に公式練習、土曜日に予選、日曜日に決勝とするなど、レースウィークの方法論についても真剣に議論していく」

 「レースフォーマットについては、開幕戦の岡山、コースの狭いSUGOそして最終戦のもてぎは300km。他のところは3時間、450kmか500kmというものをやる。あとは鈴鹿のレースはナイトレースも考える」

 と回答した。

 また先日の第4戦富士で実施されたスプリントレースについての見解を問われると、

 「現場は18時間稼働だったなどの声もあり、タイムスケジュールを見直す必要があることは認識している。金曜日に公式練習をして、土曜日一発の予選、レース1をやって、その結果がレース2のグリッドなど、いろんな組み方でお客さんに見せる時間帯を考えないといかんな、というふうに考えている」

 と、スプリントレースの実施は継続する方向性ではあるものの、今年のような公式練習、予選、決勝を二日繰り返す形は見直す可能性を示唆している。

 また質疑応答の中で来年の公式テスト、特に例年3月の最終週に予定されていた富士テストをどうするかについて質問があり、

 「来年も3月に2回実施することは変わらないが、月末にはF1日本グランプリが鈴鹿で開催されるので、そこは考慮する」

 とした上で

 「F1には26万人が来場すると聞く。その半分くらいは日本のファンなので、彼らにスーパーGTを知ってもらうにはどうするか、鈴鹿さんとも一緒に考えたい」

 との発言もでた。

 この鈴鹿大会は二日間で延べ48,000人が来場し、昨年の第3戦との対比でも動員増を達成している。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

第5戦鈴鹿優勝記者会見 千代勝正「これはチーム全員で勝ち取った優勝」

GT500クラス 23号車MOTUL AUTECH Z(NISMO)

高星明誠(NISMO)

決勝記者会見: GT500クラスで優勝した高星明誠(NISMO)

 「優勝できてすごく嬉しく思ってます。我々はシーズン序盤苦しんでいて、(サクセスウェイトが)軽い状況だっていうのはあるんですけど、その中でも優勝を励みに、今後はやっていきたいなというふうに思います」

 「僕のスティントは、今日のウォーマップからすごく速さがあるっていうのは、タイムから見て取れていました。その中でのスタートだったんですけど、ウォームアップはちょっときつかったのかなって印象あるんですけど、クルマはそこから追いつけていけるペースがあるっていうのは理解してて。どこかのタイミングで抜ける可能性はあったんですけど、ここで無理をしてもいいことがないなっていうふうに考えられていたんで、そこは抜けたら抜けたかったですけど、抜けなかったらピットだったり、後半スティントの千代さんに託していこうっていうふうに考えて走っていました」

 「我々今回勝ったのも、パフォーマンスが高かったというよりも、正直軽かったというのが大きい部分だと思っています。その中で次のSUGOも優勝、あるいは表彰台を取れるようになって、初めてパフォーマンスがあるというふうに思えると思うんで、次のSUGOは表彰台争いできる位置に実力でいけるように。今回の優勝に満足せずやっていけたらなと思っています」

千代勝正(NISMO)

決勝記者会見: GT500クラスで優勝した千代勝正(NISMO)

 「レースも長かったんですけど、23号車に乗ってから勝てるまで非常に長かったなと思います。やっぱりうまくいかない時もたくさんあったんですけど、諦めずにチームが頑張ってくれて本当に良かったなと思います」

 「今日のレースに関しては、決め手は予選でまずフロントローになれたというところで、いいポジションからレースができました。あと、前半の高星選手の走りが非常に良くて、16号車に対して、本当に僅差でピットに飛び込めました。セーフティーカーのおかげで、ちょっと300のトラフィックの来るタイミングが変わったので、そこを狙いました。16号車も同じタイミングでピットに入りましたが。メカニックが一人病欠で、大事な左側のタイヤマンがいなかったんですけど、それをベテランのチーフの出口(裕介)メカニックに,現場で変わって、正直大丈夫かなと思ったんですけど、そんなブランクを感じさせないNISMOのお家芸のピットワークで、14号車の場に出たというところが、NISMOらしいレースができたと思いますし、アウトラップも自分なりにすごく頑張って、その後ピットインしてくるであろう3号車、あと14号車が来たのはちょっと意外だったんですけど、その前にも出れました。後半スティントは結構長くなるんで、タイヤをいたわりながらですけど、14号車が想定外に速くて、ちょっと楽ではなかったんですね。大嶋選手すごいいいペースで来てて、こっちもヒヤヒヤする場面になったんですけど、なんとか乗り切りました。これは全員で勝ち取った優勝だと思います。」

 「鈴鹿で勝ててぼーっとしてる間も無く、またSUGO、オーポリと続きますし、あまり休む暇はないので、23号車は。おっしゃるとおり、常に主役の一人でいなきゃいけないと思うので、そこはしっかりいい仕事できるようにしたいですし、よく考えたら23号車で初優勝だと思ったんですけど、ブリヂストンさんとも僕自身初優勝なので、 タイヤメーカーさんとも一緒に仕事させていただきながら、より良いタイヤを自分もうまく乗れるように努力して、残りの3レース、ドライバーとしてできる限りのことをやっていきたいなと思っております」

GT300クラス 7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(CARGUY MKS RACING)

ザック・オサリバン(CARGUY MKS RACING)

決勝記者会見: GT300クラスで優勝したザック・オサリバン(CARGUY MKS RACING)

 「このリザルトを非常に嬉しく思っています。今シーズンを振り返っても、クルマは常に速かったんですが、レースになると何か問題発生したりして、自分たちの速さを結果につなげることはなかなかできませんでしたが、今日はやっと、こうやって勝つことができたことは本当に素晴らしい。大変嬉しく思っております。」

 「僕のスティントについては、61号車にプレッシャーをかけるということが一番重要な役目だったと思います。(61号車の履く)ダンロップタイヤは後半の方でデグラデーションも出てくるだろうと、もうそこにプレッシャーをかける。はっきり言ってもう毎ラップ、毎ラップ予選みたいにずっとプッシュプッシュしてプレッシャーをかけ続けました。その後アンダーカットを狙ってピットインし、それもうまくいきました」

 「後半の利徠斗選手は素晴らしいレースをしてくれたと思います。60号車を追い越すことはとても難しかったとは思いますが、見事に本当にそれをやってのけて、自分のペースを最後まで崩さずに走ってくれました。感謝しております」

 「もちろんチャンピオンシップを獲得する可能性はあると思いますが、今はまだわかりません。これまで僕らは常にコンペティテブで、常にトップ5にいました。それは重要なことです。SUGO、オートポリス、もてぎ、どれも特徴の違うトラックですが、僕らはきっとうまくやれると思います。そのために毎週ベストを尽くして、その成果を見届けたいと思います。全てのチームが勝ちたいと思っているし、僕らも勝ちたいと思っています。一番の目標は最高の週末を過ごすこと。自分達が持っているコンディションの中で最高の週末を過ごし、それから最終的にどうなっているかを見ていきます」

小林利徠斗(CARGUY MKS RACING)

決勝記者会見: GT300クラスで優勝した小林利徠斗(CARGUY MKS RACING)

 「まず優勝できたことは本当に貴重なことだと思います。ただ予選で速ければいいだけでもないですし、決勝はドライバー2人とも速くなければいけないですし、ピットワークも総合力の全てが良かった結果の優勝だと思いますので、本当に嬉しいですね。僕のスティントでは、まず無線が最後の最後まで聞こえなかったので、自分が今何番手を走っているかっていうところは正直把握しきれていなかったんですね。ただ、やるべきことは決まっていますし、まずなるべく安定して速く走ること、そしてもし前にクルマがいれば、一つでも前に出て帰ってくることだと思っていたので、そこに徹底して走り続けました。ペースは,後半までタイヤが減ったりしても、ある程度いいペースで走れていたんですけれども、まさか優勝もできているということは思ってもいなかったので、正直、帰ってきてからは驚きの方が大きかったですけど、本当にいいレースでした」

 「僕もザック選手と同じ部分もあるんですけど、今回勝てたということは非常に嬉しいとはいえ、クルマのトラブルも含めて、結果には響かなくても、いろいろまだ改善する点はあったり、ここからサクセスウェイトも増えたりとか、コースの状況も変われば、また課題も変わってくるでしょうから、その場面場面でしっかりベストを尽くしていきます」

決勝フォトセッション: 両クラスのウィナー

決勝フォトセッション: GT500クラスのウィナー

決勝フォトセッション: GT300クラスのウィナー

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

第5戦鈴鹿決勝GT300クラス 7号車CARGUY Ferrari 296 GT3がぶっちぎりの初勝利

GT300クラスで優勝したCARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)

 スーパーGT「鈴鹿GT300キロレース」は24日、三重県の鈴鹿サーキットで決勝を行い、GT300クラスは予選2位からスタートした7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)が優勝した。(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日19,000人/決勝日29,000人/大会総入場者数48,000人)

 決勝は午後3時30分に三重県警白バイ先導のパレードラップが始まった。GT300クラスの参加は28台だったが、20号車シェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)がウォームアップ中の火災により出走を取りやめたため、27台が決勝に臨んだ。

 スタートは、ポールポジション61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の井口がトップで1コーナーへ向かう。2位に7号車CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)のオサリバン、3位に5号車マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)の塩津、4位に60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)の河野、5位に777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)のファグ、6位に6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)の片山と上位陣は予選りの順位で始まった。

 61号車井口と7号車オサリバンは序盤から接近戦。4周目に500クラスのクラッシュでのセーフティーカーランを挟んで、18周目に7号車がピットインするまで0秒2~3差でのテールトゥノーズの争いを演じるが、井口も巧みに7号車を前に出さない。

 61号車井口が23周目にピットインし、山内に交代するもピット作業に時間を要し、先にピットインしドライバー交代していた60号車吉本、7号車小林、5号車木村、6号車メルヒにかわされ、実質5位まで後退してしまった。

 実質トップの60号車吉本と同2位の7号車小林は接近戦。少し離れて同3位には5号車木村が、同4位には6号車メルヒが、同5位には61号車山内がつける。

 26周目、61号車山内が6号車メルヒをかわして、実質4位に浮上。60号車吉本は7号車小林の攻勢に対して防戦一方だ。

 33周目にはデグナー立ち上がりでストップしたマシンがあり、フルコースイエロー(FCY)となる。FCYが解除されると、ついに35周目のスプーンで7号車小林が60号車吉本をパス。この時点ですべてのマシンがドライバー交代を行っていたため、名実ともにトップに立った。

 ここから7号車小林は2位以下より1秒前後速いラップタイムをたたき出し逃げる。2位に落ちた60号車吉本には5号車木村が接近してきた。4位には61号車山内が、5位には6号車メルヒが、6位には45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)のケイが上がってきた。

 44周目、5位を走っていた6号車メルヒのタイヤがバックストレートでバースト。コース上に破片が散乱したため2度目のFCYとなる。

 FCYが解除されると、リスタートでの加速が上回った4位の61号車山内が5号車木村をパス。山内は3位に浮上することに成功する。

 レースはこのまま49周を回って終了。7号車小林は2位以下を15秒以上離すぶっちぎりでの優勝を飾った。2位には60号車吉本が、3位には61号車山内が、4位には5号車木村が、5位には45号車ケイが入った。6位には他車との接触で5秒加算のペナルティーをかされたものの4号車グッドスマイル初音ミクAMG(谷口信輝/片岡龍也)の谷口が入った。

 レース後の車検では、2位に入った60号車に最低重量違反のペナルティーが科され、失格。2位以下が繰り上がり、2位が61号車、3位が5号車、4位が45号車、5位が4号車となり、6位にはGreen Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が入った。

 ドライバーラインキングでは、13位に入り3ポイントを加点した65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が64ポイントでトップのまま。2位につけていた777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)が無得点で56.5ポイントにとどまったため得点差を広げた。3位には12位に入った2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)が52.5ポイントで、4位には4号車(谷口/片岡)が47.5ポイントでつけている。優勝した7号車(オサリバン/小林)が44.5ポイントで5位に浮上した。

 第6戦は、スポーツランドSUGOに舞台を移し、9月21日に決勝が行われる。

GT300クラスのスタートシーン

GT300クラス優勝はCARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)

GT300クラス決勝2位はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

GT300クラス決勝3位はマッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)

GT300クラス決勝4位はPONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)

GT300クラス決勝5位はGOODSMILE RACING & TeamUKYO(谷口信輝/片岡龍也)

GT300クラス決勝6位はGreen Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)

GT300クラスの表彰式

Text: Yoshinori OHNISHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER GT

第5戦鈴鹿決勝GT500クラス GRスープラ勢の連勝に待ったをかけたのは23号車MOTUL AUTECH Z!!

GT500クラスで優勝したMOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)

 オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の決勝が8月24日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、予選2位からスタートした23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が今季初優勝をものにした。

(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:予選日19,000人/決勝日29,000人/大会総入場者数48,000人)

 第5戦決勝は午後3時30分、三重県警の白バイ6台、パトカー3台の先導でパレードランを開始、1周のフォーメーションラップを経て、52周の熱い戦いが始まった。スタート前の気温は35℃、路面温度は52℃という厳しいコンディションだ。

 スタートでトップに立ったのはポールの大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)。2番手に高星明誠(MOTUL AUTECH Z)、3番手に佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)、松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)が4番手とここまでは予選順位どおり。

 しかし松田は2周目の130Rでコントロールを乱してオーバーラン、これで一気に14番手まで後退してしまった。

 4周目の1コーナーで小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)をアウトから抜き去り、13番手に上がった松田だったが、その周のシケインでアウトから並んできた17号車と接触してしまい、17号車はコースを飛び出し、そのままバリアに突っ込んでしまった。

 幸い乗っていた小出はすぐにクルマを降りてきたものの、この車両回収のために早くもセーフティーカーが導入され、24号車にはドライビングスルーペナルティが課せられ、勝負権を失うこととなった。

 セーフティーカーは9周終わりでピットイン、レースは10周目からリスタートとなる。するとすかさずこの周の逆バンクで伊沢拓也(Modulo CIVIC TYPE R-GT)のインをついて5番手に浮上したのが予選7位スタートの福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)だ。

 11周目時点で路面温度は49℃に。トップの16号車は2位に1秒670差をつけていたが、13周目には23号車が0秒217差にまで迫り、14周目の1コーナーで早くも高星がアウトから並びかけてきた。しかし大津は一歩も引かずにトップを死守。

 その後も2台は僅差のままで周回を重ね、18周目に2台同時でピット作業を行うが、ここでNISMOのピットクルーは迅速な作業で23号車をコースに送り出し、見事16号車の前に出ることに成功した。

 一方の3号車はこの周でのピットインを見送り、前の開けたコースを佐々木が全力で飛ばして19周目にピットイン、トップ浮上を目論んだが、23号車を捉えるには至らず。後半を担当した三宅淳詞はなんとか16号車の前でコースに戻り、タイヤが温まるまで落ち着いて16号車の佐藤蓮を押さえ込んでコントロールラインに戻ってきた。

 そしてこの時点でピット作業を終えていなかった14号車が暫定トップに。福住はここから全力で飛ばして20周目にピットイン、なんと3号車に先行してコースに戻ってきた。

 そして最後までコースに留まっていた関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が32周目にようやくピットインしたことで23号車がトップに浮上。2番手に14号車、3番手には3号車が続いて16号車はこの時点で4番手に後退してしまった。

 トップを走る23号車の千代は38周目までに1秒886のリードを築くが、40周を過ぎたあたりから14号車が追い上げに転じ、41周目に1秒207、43周目には1秒025差にまで迫ってきた。

 しかしここから千代もペースを上げ、47周目までに2秒413まで突き放す。

 さらに48周目に入ったところで、GT300クラスのロベルト・メルヒ・ムンタン(UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI)がタイヤバースト に見舞われ、コース上にタイヤの破片が飛散したため、ここでフルコースイエローが宣言される。

 この影響で14号車は周回遅れに詰まってしまい、23号車との間に大きなギャップができてしまう。これで万事休す。

 23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)は最終的に5秒768の大差をつけて52周を走り切り、今季初優勝。NISMOにとっては2023年の第1戦岡山以来、実に2年4ヶ月ぶりの勝利を挙げるとともに、今シーズンの開幕戦から続いていたスープラ勢の連勝に待ったをかけた。

 2位は14号車ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)、3位には3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が入り、ポールシッターの16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)は4位でレースを終えている。

 次戦の舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。9月21日決勝だ。

GT500クラスのスタートシーン

GT500クラス優勝はMOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)

GT500クラス決勝2位はENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)

GT500クラス決勝3位はNiterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)

GT500クラス決勝4位はARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

GT500クラス決勝5位はKeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)

GT500クラス決勝6位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)

GT500クラスの表彰式

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER GT

第5戦鈴鹿決勝結果

GT500クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/24) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
123千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS18521:47'10.646--
214大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS67521:47'16.414 5.768 5.768
33佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS12521:47'27.21516.56910.801
416大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS521:47'28.49017.844 1.275
538石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS48521:47'32.10021.454 3.610
639関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS48521:47'33.18622.540 1.086
764伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL9521:47'34.21123.565 1.025
812平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS49521:47'35.84325.197 1.632
91坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS100521:47'36.27125.625 0.428
10100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS52521:47'44.37533.729 8.104
118野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS43521:48'11.9701'01.32427.595
1237笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS75521:48'16.8741'06.228 4.904
13*24松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH1521:48'26.9691'16.32310.095
1419国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH23511:47'48.8071Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 36 Laps)完走 ----
-17塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS2435'42.41249Laps48Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 23 高星明誠(MOTUL AUTECH Z) 1'48.463 (4/52) 192.740 km/h
  • CarNo. 24(松田次生)は、SpR.13-1.a(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

GT300クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/24) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWLapTimeBehindGap
17ザック・オサリバン
小林 利徠斗
CARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH39491:48'25.177--
261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL46491:48'42.62917.45217.452
35塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH34491:48'48.43123.254 5.802
445ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL42491:48'51.80026.623 3.369
5*4谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH100491:48'57.09331.916 5.293
652吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS61491:49'04.28939.112 7.196
70小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH45491:49'06.44541.268 2.156
856ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH73491:49'06.55241.375 0.107
9*666近藤 翼
ハリー・キング
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH31491:49'41.2861'16.10934.734
1011富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL18481:47'16.6521Lap 1Lap
1118小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH67481:47'18.3121Lap 1.660
122堤 優威
平良 響
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS97481:47'21.5171Lap 3.205
1365蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS100481:47'21.9301Lap 0.413
1496新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL27481:47'24.5981Lap 2.668
1562平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH14481:47'33.3711Lap 8.773
1687松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH34481:47'34.3041Lap 0.933
1731オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS8481:47'35.5031Lap 1.199
186片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH57481:47'37.5011Lap 1.998
19360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH8481:47'48.1711Lap 10.670
2025松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH2481:47'48.7381Lap 0.567
21*9阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH25481:47'57.2711Lap 8.533
2248井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH471:47'42.0432Laps1Lap
23*22和田 久
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH471:48'21.6732Laps39.630
24777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL100461:48'58.3103Laps1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 34 Laps)完走 ----
-26イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH52311:09'28.04518Laps15Laps
-30永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI12'54.54348Laps30Laps
-20平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI-d.n.s--
-*60吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL8-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 7 小林利徠斗(CARGUY Ferrari 296 GT3) 1'59.717 (38/49) 174.622 km/h
  • CarNo. 22(和田久)は、SpR.26-11(ウオームアップ中のピットレーン速度違反)により、罰金50,000円を科す。
  • CarNo. 666(ハリー・キング)は、SpR.32-16(スタート違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 9は、SpR.27-1.3(給油中の作業違反)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 4は、SpR.13-1.a(危険なドライブ行為)により、タイムペナルティー5秒を科した。
  • CarNo. 22(和田久)は、SpR付則4.2.2(FCY中の減速違反)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 666(近藤翼)は、SpR付則4.2.2(FCY中の減速違反)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 666は、SpR.28-13(燃料規定違反)により、罰金100,000円を科す。
  • CarNo. 60は、2025 GTAブルテンNo. 52-T、No. 53-S(最低重量)違反により、失格とした。

SUPER GT

第5戦鈴鹿 参戦200戦達成の松田次生に日本自動車会議所が記念品を贈呈

 スーパーGTをプロモートするGTアソシエイション(GTA)は8月24日、シリーズ第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の開催されている三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットにおいて、今大会で参戦200戦目を迎えた松田次生(KONDO RACING)の功績を讃え、記念品贈呈式を行った。

 松田は2000年の全日本GT選手権第5戦TIサーキット英田(元岡山国際サーキット)大会に30号車綜警McLaren GTRでデビュー。以来GT500クラスにおいて通算24勝を挙げ、2014年、2015年と2回のシリーズチャンピオンを獲得している。

 今回の贈呈式には松田本人のほか、一般社団法人日本自動車会議所モータースポーツ委員会の委員長加地雅哉氏、そしてGTA代表取締役の坂東正明氏が出席。

 冒頭で加地委員長より、日本自動車会議所の紹介とモータースポーツ委員会の活動内容とその目標についての説明があり、それに続いて鈴鹿地域の伝統工芸品である伊勢型紙をモチーフとした記念の盾が松田選手に贈呈された。

 日本自動車会議所は自動車メーカーや部品メーカー、部品メーカー、販売整備、トラック、バス、タクシーなどの運輸関係、また石油連盟や損保などに加えて、ユーザー団体であるJAFやMFJも加入する、まさに自動車産業550万人に関わる団体企業を会員とする相互団体。そこにはGTAやJRP、STOなども加入している。

 今年6月にはトヨタ自動車会長の豊田章男氏が会長に就任。モータースポーツの発展と産業化を目標にモータースポーツ委員会を発足している。

 加地氏は「モータースポーツ委員会はモータースポーツの発展のため、モータースポーツをインダストリーにしていくために議論、課題解決をしていく場であり、豊田会長のもと『車を日本の文化に』というスローガンを実践していきたい。今回はモータースポーツを通じて、クルマの素晴らしさを長く表現してきた方々に、感謝の気持ちをお伝えしようということで、200戦目を達成された松田次生選手に盾を用意した。自動車会議所会長の豊田の代理でお渡ししたい」と挨拶。

 これに対し松田は「ここまでやってこれたのは、いろいろ携わっていただいた皆さんのおかげ。今は24勝だが、25勝という大きな記録を達成したいと思っている。今後もスーパーGTを盛り上げていけるように、もっともっといい走りをしていきたいと思います」と応えた。

 また坂東代表は「会長の豊田章男さんから自動車会議所の中でもモータースポーツっていうものを会員にして、日本のモータースポーツ文化を作る。モータースポーツというものをきちっとした日本の中の文化とし、歴史ができるように、自動車会議所の皆さんにに支えていただきたい。そして支えられるようなプロモーター、モータースポーツに我々はなって続けていかなければいけないと思っている」と述べ、この式を締め括った。

Text: Kazuhisa SUEHIRO

SUPER GT

第5戦鈴鹿ポールポジション記者会見 佐藤蓮「ホンダの強さを鈴鹿で見せたい」

GT500クラス 16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(ARTA)

大津弘樹(ARTA)

予選記者会見: GT500クラスでポールポジションを獲得した大津弘樹(ARTA)

 「開幕戦から速さはあるけど、結果が残らないというレースが続いてて。それが今回ノーウェイトという形でレースを迎えることになったんですけど、まあチャンスであるし、得意な鈴鹿でということでプレッシャーみたいなところは多くあって、チームとしても今回絶対取らなきゃいけないっていう思いがあったので、この数戦終わって振り返りを良くして、今回持ち込んだセッティングがかなり決まってて、走り出しから調子よく走ってたし、Q1も2番手でできたっていうのもありました。優勝が一番大事なんですけど、鈴鹿でポールからスタートできるっていうのはかなりのアドバンテージだと思います。蓮のアタックも素晴らしかったです。なので本当に良かったなと思います」

 「ちゃんとしたレースというか、ロングランのペースに苦戦をしている回数が多くて。今年入ってから,それを感じています。明日はトップからなので、前のクルマが誰もいないし、ペースはいいはずなんですけど、余裕で勝てる感じではないというのは、ヒシヒシと感じていて、ノーウェイトだからといって楽ではないと思うので、しっかりとこれからチームと入念に打ち合わせをして、明日に向けてしっかりと準備をしていきたいと思います」

佐藤蓮(ARTA)

予選記者会見: GT500クラスでポールポジションを獲得した佐藤蓮(ARTA)

 「朝からやっぱり調子良かったですし、Q1から少し足りないなっていう部分を大津選手のフィードバックから少し変えたところ、あとドライビングのことだったりとか、そういったところのアドバイスがあったので、もう気負わずに行ききりました。最終シケインで少しミスもありましたけど、やっぱりそこまで攻め切った結果でのミスだったので、後悔はないです。そこをまとめる力もやっぱり必要だと思うので、そこに対しては悔しい部分があるんですけど、やっぱりキャリア初ポールということで、今日は喜びます」

 「今日のロングランに関しては、いつもよりはかなり調子いいペースでは走れてはいたので、先頭からスタートして、逃げ切りのレースを見せたいなと。ホンダの強さを鈴鹿で見せたいなっていう思いはすごくあるので、明日はチームとも大津選手とも協力して、最初から最後までトップにいられるようにしたいと思います」

GT300クラス 61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(R&D SPORT)

井口卓人(R&D SPORT)

予選記者会見: GT300クラスでポールポジションを獲得した井口卓人(R&D SPORT)

 「約2年ぶりぐらいにこの場所に戻ってこれて、まずは嬉しく思ってます。去年も含めて苦戦が続いていく中で、チームといろんなトライをしながらこのレースを迎えました。練習走行でも正直、あんなポール取れるような状態じゃなかったというのが正直なところで、思いっきりやってみたことがバチンと本当にはまって、チーム力も感じましたし、最後の山内選手のアタックも素晴らしかったので、本当に嬉しいです。その一言に尽きます。ようやく戻ってこれたなという安堵感がすごくある1日になりました」

 「第2戦の富士で残り半周でトラブって、海外のマレーシアに行ったときは、山村選手と日本人のたくさんのファンの方の前で勝ちたいねって言って、結局勝てなかったんですけど。で、富士で1レースずつ走った時にやっぱ2人乗って協力して勝ちたいねってやっぱ勝てなかったんですけど。鈴鹿はその2人で乗れるねと言いながらやってきて。今回このポールポジションは大きいですし、本当に僕たちが望んでるスバルファンの前で優勝したいです。今回は830席というファンシートを販売しているそうなので、応援していただければと,思います」

山内英輝(R&D SPORT)

予選記者会見: GT300クラスでポールポジションを獲得した山内英輝(R&D SPORT)

 「井口選手が言われた通り、朝イチの状態だったらQ1も通らない状態だったんですけど、チームのみんながやってくれたトライのおかげで、急に最後にボンってタイムが出て、それがなかったらここにはいないだろうなと思います。Q2にかけても井口選手はQ1ですごくいいアタックをしてくれて、そこに対してのアドバイスが本当に素晴らしかったというところです。2か所だけ気をつけて、あとは自分らしくいけば大丈夫って言われたその言葉を信じ切って行き切った。で、あとその2か所だけ抑えていったらドンピシャだったので、あの言葉がなかったら、ここに来れてないのかなと思います。なので、本当にダンロップさんはじめ、チームはじめ、井口選手、このメンバーで取れたポールだと思います。本当に感謝しています。はい、以上です。」

 「今日の予選のこの走りを明日の決勝、全周、この集中力で走りきったら必ず勝てると思って頑張りたいなと思います。本当に戻ってきてからスバルファンのみんなからの声がすごく大きく届いて、あの雰囲気、時間っていうのを決勝の後もみんなと共有できるようつかみたいと心の底から思います。なので、そのために井口選手とチームと、全員一丸となって、全周集中して頑張りたいなと思います」

予選フォトセッション: 両クラスのポールシッター

予選フォトセッション: GT500クラスでポールポジションを獲得した大津弘樹/佐藤蓮組(ARTA)

予選フォトセッション: GT300クラスでポールポジションを獲得した井口卓人/山内英輝組(R&D SPORT)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI

SUPER GT

第5戦鈴鹿公式予選GT500クラス 16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が今季初のPP獲得

GT500クラスポールポジションはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

 2025オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の公式予選が8月23日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が今季スープラ勢以外では初のポールポジションを獲得した。

(天候:晴れ 路面:ドライ)

予選Q1 平峰一貴が久々のトップタイム!!

 GT500クラスの予選Q1は午後3時48分にコースオープン。走行は10分間で上位10台がQ2に進出する。開始時点の気温34℃ 路面温度は43℃だ。

 各車次々に走行を開始するなか、今シーズンでGT500での活動を終えることを明らかにした伊沢拓也の64号車Modulo CIVIC TYPE R-GTは残り7分を切ったあたりでコースイン。

 続いて残り時間5分30秒を切ったところで牧野任祐(STANLEY CIVIC TYPE R-GT)がコースインし、これで全車がコース上に出揃い、さまざまなアプローチでタイムアタックに取り掛かる。

 まずは高星明誠(MOTUL AUTECH Z)がアタックを開始。セクター1、2と全体ベストを記録していたが、西ストレートでまだウォームアップ中の福住仁嶺(ENEOS X PRIME GR Supra)に引っかかったためアタックを中断、1週のクールダウンを挟んで1分45秒993を記録した。

 続いて公式練習トップの16号車、大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)がセクター1、2、3の区間ベストを全て更新して1分45秒798でトップに浮上する。

 100号車の牧野は1分46秒413。

 そして間も無くチェッカーフラッグが提示されようかというタイミングで平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)が1分45秒738を叩き出し、これがQ1でのトップタイムとなった。

2番手は0秒06差で16号車、最後の最後に1分45秒867を記録した阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が3番手で続いた。

予選Q2 佐藤蓮がスーパーGT初ポールを達成

 GT500クラスの予選Q2は午後4時26分にコースオープン

 まずは12号車、23号車、24号車の日産勢がコースイン。続いて16号車、14号車、19号車そして64号車と各車次々に走行を開始したものの、100号車は残り時間が5分を切ってもまだガレージに留り、残り4分を切ってようやくピットアウト。ここから漸くタイムアタック合戦が始まった。

 するといきなり16号車の佐藤蓮が自身の3周目に1分45秒377とこの日の最速タイムを叩き出してみせると、そのままピットへ。この時点で残り時間は1分30秒あまり。コース上では他の9台がまだウォームアップ走行を行っている最中。ここからチェッカー提示まで各ドライバーが渾身の走りを見せる。

 23号車の千代勝正は1分45秒564。佐々木大樹(Niterra MOTUL Z)は1分45秒681、名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)は1分45秒740といずれも1分45秒台を記録。Q1トップの12号車もベルトラン・バゲットが1分45秒762とQ1に迫るタイムを記録するが、佐藤の出したタイムには今一歩及ばなかった。

 この結果、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が今季初のポールポジションを獲得。これはチームにとっての今季初であるだけでなく、スープラ勢以外のチームが獲得した初のポールでもあった。さらに2023年にGT300クラスに参戦を開始、昨年からGT500クラスにステップアップした佐藤にとってはスーパーGTにおける初のポールポジションでもあった。

 2位は23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)、3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が3位、24号車リアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)が4位、12号車TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が5位といずれも日産勢が続き、ホンダ勢最上位は64号車Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)の7位という結果に。

 19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)はQ2で国本が1分46秒620、100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)は山本が1分45秒987を記録したが、これらはいずれも走路外走行と判定されてタイム無効とされ、19号車が9位、100号車は10位に終わっている。

 スーパーGT第5戦決勝は24日の午後3時30分より52周(300km)で行われる。

GT500クラス予選2位はMOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)

GT500クラス予選3位はNiterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)

GT500クラス予選4位はリアライズコーポレーションADVAN Z(松田次生/名取鉄平)

GT500クラス予選5位はTRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

GT500クラス予選6位はModulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER GT

第5戦鈴鹿予選 GT300はSUBARU BRZ R&D SPORTがポール奪取!

GT300クラスポールポジションはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2025オートバックスSUPER GT第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」の予選が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは、今季トラブルに泣いているSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が、ポールポジションを獲得した。

 61号車SUBARU BRZ R&D SPORTは、今シーズン開幕戦からここまで、予選では常に上位グリッドを得ながらも、レースでは優勝目前でエンジントラブルが発生するなど、速さが結果に結びつかないレースが続いている。その悔しさを晴らすポール獲得。あとは決勝で結果を残すのみだ。

 午後3時15分から始まったGT300クラスの予選は、A、Bの2グループに分けて行われた。各グループ上位9台までがQ2に進出できる。

Q1

 Aグループでトップタイムをマークしたのは、7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン)。他車に先んじて1分58秒台に入れると、1分58秒413までタイムを詰め、Q2の小林利徠斗に引き継いだ。

 7号車に迫ったのが、5号車マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介)。1分58秒551と僅差の2位。こちらもQ2担当の木村偉織に託すことになった。

 Bグループは、61号車SUBARU BRZ(井口卓人)が最初のアタックで、Aグループのトップよりも速い1分57秒787をマーク。これであっさりとトップを決めてしまった。富士スプリントで圧倒的な速さを示した777号車D'station Vantage GT3(チャーリー・ファグ)が2位につけるが、タイムは1分58秒151とSUBARUを脅かすまでには至らなかった。

 なお、両グループともに、Q2進出の9位と敗退の10位のタイム差は、1000分の数秒という超僅差だった。

Q2

 ポールポジション争いで魅せてくれたのは、7号車CARGUY(小林利徠斗)と61号車SUBARU(山内英輝)、そして、5号車マッハ車検 (木村偉織)の3台。

 まず、7号車の小林が1分57秒179と、Q1を大きく上回るタイムをマーク。これを61号車山内が1分56秒869と逆転。すると、小林は1周クールダウンした後に再アタック。結局、ポールを獲得することはできなかったが、予選の速さに対するこだわりを感じたアタックだった。

 また、今や旧車ともいえるマザーシャーシの86で奮闘する5号車は、木村の渾身のアタックで3位に食い込んだ。Q1を担当した塩津とともに大健闘だ。

 決勝は、明日、24日(日)の午後3時30分から52周(300km)で行われる。

GT300クラス予選2位はCARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)

GT300クラス予選3位はマッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)

GT300クラス予選4位はSyntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)

GT300クラス予選5位はD\'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)

GT300クラス予選6位はUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER GT

第5戦鈴鹿ノックアウトQ2結果

GT500クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
116佐藤 蓮ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'45.377--198.385
223千代 勝正MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS181'45.564 0.187 0.187198.033
33佐々木 大樹Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS121'45.681 0.304 0.117197.814
424名取 鉄平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH11'45.740 0.363 0.059197.704
512ベルトラン・バゲットTRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS491'45.762 0.385 0.022197.663
664大草 りきModulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL91'45.985 0.608 0.223197.247
714大嶋 和也ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS671'46.355 0.978 0.370196.561
838石浦 宏明KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS481'47.196 1.819 0.841195.018
919国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH231'54.049 8.672 6.853183.300
10100山本 尚貴STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS521'54.749 9.372 0.700182.182

GT300クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Knock Out Q2 Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
161山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL461'56.869--178.877
27小林 利徠斗CARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH391'57.179 0.310 0.310178.404
35木村 偉織マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH341'57.328 0.459 0.149178.177
460吉本 大樹Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL81'57.444 0.575 0.116178.001
5777藤井 誠暢D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1001'57.668 0.799 0.224177.663
66ロベルト・メルヒ・ムンタンUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH571'57.708 0.839 0.040177.602
72堤 優威HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS971'57.803 0.934 0.095177.459
852野中 誠太Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS611'57.826 0.957 0.023177.424
945ケイ・コッツォリーノPONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL421'58.084 1.215 0.258177.037
104片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1001'58.281 1.412 0.197176.742
110元嶋 佑弥VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH451'58.291 1.422 0.010176.727
1218野村 勇斗UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH671'58.373 1.504 0.082176.604
1365菅波 冬悟LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'58.418 1.549 0.045176.537
1411大木 一輝GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL181'58.808 1.939 0.390175.958
1526安田 裕信ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH521'58.820 1.951 0.012175.940
1696新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL271'58.881 2.012 0.061175.850
179阪口 良平PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH251'59.046 2.177 0.165175.606
1825佐藤 公哉HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'59.685 2.816 0.639174.669

SUPER GT

第5戦鈴鹿ノックアウトQ1結果

GT500クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Knock Out Q1 Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
112平峰 一貴TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS491'45.738--197.708
216大津 弘樹ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'45.798 0.060 0.060197.595
319阪口 晴南WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH231'45.867 0.129 0.069197.467
423高星 明誠MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS181'45.993 0.255 0.126197.232
53三宅 淳詞Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS121'46.083 0.345 0.090197.065
614福住 仁嶺ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS671'46.238 0.500 0.155196.777
764伊沢 拓也Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL91'46.345 0.607 0.107196.579
838大湯 都史樹KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS481'46.385 0.647 0.040196.505
9100牧野 任祐STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS521'46.413 0.675 0.028196.453
1024松田 次生リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH11'46.493 0.755 0.080196.306
---- 以上Q2進出 ----
1137笹原 右京Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS751'46.801 1.063 0.308195.740
128野尻 智紀ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS431'46.808 1.070 0.007195.727
131山下 健太au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1001'46.867 1.129 0.059195.619
1417小出 峻Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS241'47.099 1.361 0.232195.195
1539関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS481'47.125 1.387 0.026195.148

GT300クラス(Aグループ)

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
17ザック・オサリバンCARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH391'58.413--176.545
25塩津 佑介マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH341'58.551 0.138 0.138176.339
360河野 駿佑Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL81'58.706 0.293 0.155176.109
44谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1001'58.789 0.376 0.083175.986
526イゴール・オオムラ・フラガANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH521'59.135 0.722 0.346175.475
645篠原 拓朗PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL421'59.140 0.727 0.005175.468
752吉田 広樹Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS611'59.141 0.728 0.001175.466
865蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1001'59.178 0.765 0.037175.412
911富田 竜一郎GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL181'59.387 0.974 0.209175.104
---- 以上Q2進出 ----
1056平手 晃平リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH731'59.390 0.977 0.003175.100
1131小山 美姫apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS81'59.406 0.993 0.016175.077
1230織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI1'59.623 1.210 0.217174.759
1348柴田 優作脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH1'59.716 1.303 0.093174.623
14666近藤 翼seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH312'06.593 8.180 6.877165.137

GT300クラス(Bグループ)

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Sunny Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
161井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL461'57.787--177.483
2777チャーリー・ファグD'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1001'58.151 0.364 0.364176.936
39冨林 勇佑PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH251'58.399 0.612 0.248176.566
40小暮 卓史VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH451'58.617 0.830 0.218176.241
52平良 響HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS971'58.705 0.918 0.088176.111
618小林 崇志UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH671'58.783 0.996 0.078175.995
725松井 孝允HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'58.996 1.209 0.213175.680
86片山 義章UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH571'59.013 1.226 0.017175.655
996高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL271'59.051 1.264 0.038175.599
---- 以上Q2進出 ----
1087松浦 孝亮METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH341'59.053 1.266 0.002175.596
1162平木 湧也HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH141'59.086 1.299 0.033175.547
1220平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI1'59.204 1.417 0.118175.373
1322加納 政樹アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'59.923 2.136 0.719174.322
14360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH82'00.384 2.597 0.461173.654

SUPER GT

第5戦鈴鹿公式練習GT500クラス トップタイムは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16

公式練習: GT500クラストップタイムはARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)

 2025オートバックス スーパーGT第5戦「鈴鹿GT300kmレース」の公式練習が8月23日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)がトップタイムを記録した。

 朝一番に行われたFIA-F4選手権の公式予選で相次いで赤旗が出た影響から、公式練習は当初の予定より10分遅れの午前10時20分にコースオープン。混走100分、専有走行各クラス10分で行われた。開始時点の気温は32℃。路面温度は40℃だ。

 開始から間も無く10分が経過しようというところで山本尚貴のドライブする100号車STANLEY CIVIC TYPE R-GTがスプーン手前で白煙を噴き上げてスローダウン。そのままガレージに戻って修復作業に取り掛かるが、100号車はすぐにコースに復帰、それ以降は順調に周回を重ねていった。

 この時点でのトップは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)で1分47秒350を5周目に記録している。2番手は38号車KeePer CERUMO GR Supra、3番手には8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8がつける。

 16分が経過したところでベルトラン・バゲット(TRS IMPUL with SDG Z)が1分48秒405で2番手に。笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)が1分48秒772で3番手につける。

 開始から19分が経過したところで阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が1分47秒622で2番手に。名取鉄平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分48秒207で3番手に浮上してきた。

 更に22分が経過したところで100号車の山本が1分47秒920で3番手に、そして25分が経過したところで千代勝正(MOTUL AUTECH Z)が1分47秒187を7周目に記録してトップに躍り出た。

 その後、37号車のジュリアーノ・アレジが逆バンクでアウト側のバリアに突っ込んでストップしたため、す開始から30分が経過したところで赤旗中断となる。

 37号車はマーシャルカーに載せられてピットに戻り、走行は午前10時59分に走行再開。

 その後も16号車の佐藤がS字で飛び出したが、こちらはそのまま立て直してコース復帰している。

 混走終盤に入ると気温は34℃、路面温度は45℃まで上昇。こうした影響もあってか上位陣に大きな順位変動はなく、GT500クラスは23号車トップのまま午後0時10分からの専有走行に移行する。

 専有走行では16号車の佐藤がウォームアップ1周からいきなり1分47秒081を叩き出してトップに浮上すると、次の周では1分46秒757まで縮めてみせる。

 平峰一貴(TRS IMPUL with SDG Z)も終了間際に1分47秒361を記録、混走トップの23号車に次ぐ3番手に上がってきた。

 一方、23号車、19号車は専有を担当した高星明誠と国本雄資がタイムを上げることができず、それぞれ2番手、4番手に終わっている。

 スーパーGT第5戦はこのあと午後3時15分より公式予選をノックアウト方式で行う。GT500クラスのQ1は午後3時48分コースオープンだ。

公式練習: GT500クラス2位はMOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)

公式練習: GT500クラス3位はTRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

公式練習: GT500クラス4位はWedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)

公式練習: GT500クラス5位はENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)

公式練習: GT500クラス6位はNiterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER GT

第5戦鈴鹿公式練習 GT300はVENTENY Lamborghini GT3がトップタイム

公式練習: GT300クラストップタイムはVENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)

 2025オートバックスSUPER GT第5戦「SUZUKA GT 300km RACE」の公式練習が、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、GT300クラスは、0号車VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)がトップタイムをマークした。

 8月も終盤に入ったが、暑さは衰える気配を見せず、予選日の午前10時20分から行われた公式練習も気温34度の暑さのなかでのセッションとなった。

 30分が経過した時点でのトップ6は、56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(J.Pオリベイラ/平手晃平)1分59秒167、45号車PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)1分59秒179、52号車Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)1分59秒252、7号車CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)1分59秒273、60号車Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)1分59秒422、そして、ランキング2位の777号車D'station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)1分59秒618と続いている。

 ランキングトップの65号車LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)は10番手、同3位の2号車HYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)も11番手と、仕上がりは順調そうだ。

 セッション中盤は、各車ロングランを想定した走行となり、ほとんどタイム更新はなかったが、 60分が経過時点では、富士のスプリントで良い走りをした5号車マッハ車検エアバスターMC86マッハ号(塩津佑介/木村偉織)が、6番手となる1分59秒617をマークして順位を上げてきた。

 激しさを増したのは最後の10分間。GT300クラスの専有走行となったところで、そこまで下位だった61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が1分58秒980でトップに出るが、それを0号車VENTENY Lamborghini GT3が1分58秒920で逆転。トップタイムで締めくくった。

 0号車VENTENY Lamborghini GT3は、現状でランキングは11位と、かなり苦しい位置にいるが、シリーズ終盤に向けて逆襲のきっかけをここ鈴鹿で掴めるか、また、不運続きの61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが運を引き寄せることができるのか、注目される。

 予選は、本日午後3時15分から行われる。

公式練習: GT300クラス2位はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

公式練習: GT300クラス3位はSyntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)

公式練習: GT300クラス4位はリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/平手晃平)

公式練習: GT300クラス5位はPONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)

公式練習: GT300クラス6位はHYPER WATER INGING GR86 GT(堤優威/平良響)

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

SUPER GT

第5戦鈴鹿公式練習結果

GT500クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT500 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
116大津 弘樹
佐藤 蓮
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS1'46.757--195.820
223千代 勝正
高星 明誠
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO
BS181'47.187 0.430 0.430195.035
312平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
TRS IMPUL with SDG Z
NISSAN Z NISMO GT500
TEAM IMPUL
BS491'47.361 0.604 0.174194.719
419国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH231'47.622 0.865 0.261194.247
514大嶋 和也
福住 仁嶺
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS671'47.627 0.870 0.005194.238
63佐々木 大樹
三宅 淳詞
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z NISMO GT500
NISMO NDDP
BS121'47.910 1.153 0.283193.728
7100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
STANLEY TEAM KUNIMITSU
BS521'47.920 1.163 0.010193.710
864伊沢 拓也
大草 りき
Modulo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Modulo Nakajima Racing
DL91'47.973 1.216 0.053193.615
924松田 次生
名取 鉄平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z NISMO GT500
KONDO RACING
YH11'48.034 1.277 0.061193.506
1039関口 雄飛
サッシャ・フェネストラズ
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS481'48.140 1.383 0.106193.316
118野尻 智紀
松下 信治
ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8
Honda CIVIC TYPE R-GT
ARTA
BS431'48.237 1.480 0.097193.143
1238石浦 宏明
大湯 都史樹
KeePer CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM KeePer CERUMO
BS481'48.606 1.849 0.369192.487
1337笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS751'48.617 1.860 0.011192.467
141坪井 翔
山下 健太
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS1001'48.687 1.930 0.070192.343
1517塚越 広大
小出 峻
Astemo CIVIC TYPE R-GT
Honda CIVIC TYPE R-GT
Astemo REAL RACING
BS241'48.802 2.045 0.115192.140

GT300クラス

SUZUKA GT 300km RACE -RIJ- (2025/08/23) Official Practice Weather:Cloudy Course:Dry
2025 AUTOBACS SUPER GT Round 5 GT300 class 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
10小暮 卓史
元嶋 佑弥
VENTENY Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH451'58.920--175.792
261井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL461'58.980 0.060 0.060175.703
360吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa LC500 GT
TOYOTA LEXUS LC500
LM corsa
DL81'59.067 0.147 0.087175.575
456ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
平手 晃平
リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH731'59.167 0.247 0.100175.428
545ケイ・コッツォリーノ
篠原 拓朗
PONOS FERRARI 296
Ferrari 296 GT3
PONOS RACING
DL421'59.179 0.259 0.012175.410
62堤 優威
平良 響
HYPER WATER INGING GR86 GT
TOYOTA GR86
HYPER WATER Racing INGING
BS971'59.229 0.309 0.050175.337
752吉田 広樹
野中 誠太
Green Brave GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉Green Brave
BS611'59.252 0.332 0.023175.303
87ザック・オサリバン
小林 利徠斗
CARGUY Ferrari 296 GT3
Ferrari 296 GT3
CARGUY MKS RACING
YH391'59.273 0.353 0.021175.272
987松浦 孝亮
坂口 夏月
METALIVE S Lamborghini GT3
Lamborghini HURACAN GT3 EVO2
JLOC
YH341'59.419 0.499 0.146175.058
109阪口 良平
冨林 勇佑
PACIFICアイドルマスターNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH251'59.597 0.677 0.178174.797
1131オリバー・ラスムッセン
小山 美姫
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS81'59.598 0.678 0.001174.796
125塩津 佑介
木村 偉織
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH341'59.617 0.697 0.019174.768
13777藤井 誠暢
チャーリー・ファグ
D'station Vantage GT3
Aston Martin Vantage GT3 EVO
D'station Racing
DL1001'59.618 0.698 0.001174.766
146片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI
Ferrari 296 GT3
VELOREX
YH571'59.787 0.867 0.169174.520
1596新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL271'59.898 0.978 0.111174.358
1625松井 孝允
佐藤 公哉
HOPPY Schatz GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
HOPPY team TSUCHIYA
YH21'59.986 1.066 0.088174.230
1718小林 崇志
野村 勇斗
UPGARAGE AMG GT3
Mercedes AMG GT3
TEAM UPGARAGE
YH672'00.063 1.143 0.077174.119
1865蒲生 尚弥
菅波 冬悟
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS1002'00.160 1.240 0.097173.978
194谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH1002'00.341 1.421 0.181173.716
2020平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
MI2'00.616 1.696 0.275173.320
21666近藤 翼
ハリー・キング
seven × seven PORSCHE GT3R
PORSCHE 911 GT3R
seven × seven Racing
YH312'00.729 1.809 0.113173.158
2211富田 竜一郎
大木 一輝
GAINER TANAX Z
NISSAN FAIRLADY Z
GAINER
DL182'00.824 1.904 0.095173.022
2326イゴール・オオムラ・フラガ
安田 裕信
ANEST IWATA RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing
YH522'00.840 1.920 0.016172.999
2462平木 湧也
平木 玲次
HELM MOTORSPORTS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
HELM MOTORSPORTS
YH142'00.884 1.964 0.044172.936
2530永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
MI2'01.157 2.237 0.273172.546
26360青木 孝行
荒川 麟
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH82'01.554 2.634 0.397171.983
2748井田 太陽
柴田 優作
脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH2'01.612 2.692 0.058171.901
2822和田 久
加納 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH2'01.733 2.813 0.121171.730

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士決勝上位3人のコメント 佐藤樹「今やっと勝てたみたいな感覚」

第5戦優勝 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「スタートは僕の一番の今の課題だなと思います。自分的には昨日よりもいいスタートが出来たんですけど、それよりも周りがかなりいいスタートを決めてきて、前に出られちゃったんです。でもペースには自信があったので、落ち着いて抜き返せたので、よかったです。」

 「開幕の3戦目からSC2連勝で、僕的には結構モヤモヤしてたんですけど、今回はちゃんとしっかりレースやりきって優勝できたので、一番良かったです。自分の走りを見せて勝てたのは本当に良かったです感覚的には今やっと勝てたみたいな感覚でした」

 「次はまた別のサーキットになるんで、そこに向けてしっかり準備して、この流れを切らさないように頑張りたいと思います。鈴鹿はスクールも卒業してるし、走行経験で言えば多い方なので、自信持っていきたいと思います。このまま5連勝を2レースとも勝ってできるように頑張りたいと思います」

第5戦決勝2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

 「あまりストレートスピードが強いクルマじゃないこと、向こうが強いクルマっていうのはわかってたんで、スタートのチャンスをものにできたのは、最初から狙ってたのがうまくいったなっていうぐらいです。相手もそんなにスタートがうまい印象もなかったんで。スタートは昨日よりはうまく決めれたかなとは思います。昨日同じのが決めれたら勝ったかもしれないんですけど。それは同じのをずっと決めれるように頑張ります」

 「ストレート部分の差はバトルしててもすごく感じました。スリップ入られたら抜かれちゃうしで、1コーナー出た後もサイドバイサイドで並んで、コーナーで外側からかぶせられるかなと思ったんですけど、そこからの伸びが向こうの方が良くて前に出られてしまったかなっていう感じもあるんで、そこは今後の課題だなと思いますが、鈴鹿サーキット、SUGOと富士よりストレートスピードの弱さはあんまり影響しなさそうなコースが多いんで、いい方向には向かうんじゃないかなと思います」

 「(鈴鹿大会の目標は)ライバルがどこの順位であろうと、僕が勝てるように運べるように持ってきます。今回は両方とも2位で終わってしまったんで。次は両方勝てるように頑張ります」

第5戦決勝3位 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「14周フルでレースができて、もう悔いの残らないレースでやろうと思ったんですが、やっぱり悔しいレースになりましたね。だからこそ2位も負けたくないですし、チームメイトの佐藤選手が優勝したので、そこは嬉しいですけどね、チームとして」

 「(新原選手とのバトルについて)前に佐藤選手もいたんで、ブレーキングでインに詰めても低速で接触する可能性も全然あるんで。ああ、そうか、それ考えると,あのラインじゃちょっといけないなと思いました。その後は僕がこの熱い路面と気温に合わせられた結果がなので、僕の全力があれだったっていう感じですね」

 「(鈴鹿大会について)去年はあんまり振るわない結果だったんですけどね。まあでも、そもそもスーパーFJではチャンピオンを取っているので、苦手意識はないです。なので挽回して、次はてっぺん目指して頑張ります。二連勝を取りに行きます」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士決勝 佐藤樹が盤石の走りで3連勝を達成

チャンピオンクラス優勝は佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)

インディペンデントクラス優勝はDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

 2025FIA-F4選手権シリーズ第5戦の決勝が8月3日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、ポールポジションからスタートした佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が今季3勝目を挙げた。

 第5戦決勝は午前9時55分より14周で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 スタートでトップに立ったのは予選2位の新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)。佐藤が2番手で続き、予選3位の白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)がそのまま3番手、予選4位の百瀬翔(HFDP with B-Max Racing)がが4番手でコントロールラインに戻ってきた。

 1周を終えて新原のリードは0秒310。すかさず2周目の1コーナーで佐藤がアウトから並びかけるが新原はこれを押さえこむ。

 しかし続くコカコーラコーナー入口で佐藤が新原のインをつき、ここでトップを奪い返した。

 3番手の白崎もこれに乗じてヘアピンまでに新原の攻略を図るも、これは実を結ばず。

 トップの佐藤は0秒518のリードを築いて2周目を終了した

 白崎は4周目の1コーナーでも新原にアウトから並びかけるが、ここでも新原はこれを退ける。

 こうした後続のバトルを尻目にラップタイムを更新しながら周回を重ねるトップの佐藤は8周目に1秒274もの差を新原につけて戻ってきた。しかし新原も白崎に1.444秒差をこの時点でつけており、ポジションを脅かされる恐れはなさそうだ。
4番手には予選7位スタートから順位を上げてきた洞地遼⼤(PONOS RACING MCS-24)が百瀬を攻略して浮上してきている。

 10周終わって佐藤と新原の差は1秒169秒に。9周目から徐々に新原が差を詰めてきた。互いにペースは落ちているが、その中で新原がややペースに勝っているよう

 しかし11周目に佐藤は1分46秒732までペースを上げてその差を1秒553まで広げて見せる。その後も12周目に2秒080までその差を広げ、13周目に2秒128とリードを広げた佐藤樹は最終的に新原を2秒281突き放して14周を走り切り、第3戦富士以来負けなしの3連勝を飾った。

 2位は新原光太郎、白崎稜が3位に入った。

 またインディペンデントクラスは第4戦に続いてDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が連勝を飾っている。

 FIA-F4選手権シリーズ、次戦の舞台は三重県の鈴鹿サーキットで8月23-24日に第6戦、第7戦が行われる。佐藤樹の連勝を止めるのは果たして誰なのだろうか。

チャンピオンクラス2位は新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

チャンピオンクラス3位は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

インディペンデントクラス2位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

インディペンデントクラス3位は植田正幸(Rn-sports MCS4)

チャンピオンクラスの表彰式

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOIME

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士決勝結果

Championクラス

FUJI GT SPRINT RACE -RIJ- (2025/08/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
117佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1424'59.454--
250新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1425'01.735 2.281 2.281
316白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1425'04.356 4.902 2.621
445洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
1425'07.146 7.692 2.790
551百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1425'08.358 8.904 1.212
643森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1425'10.45611.002 2.098
729鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'14.15214.698 3.696
854迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
1425'17.25517.801 3.103
928梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'17.79218.338 0.537
1052岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1425'18.55619.102 0.764
118落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1425'21.34921.895 2.793
1234田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
1425'23.45123.997 2.102
1360熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1425'23.57424.120 0.123
1433鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
1425'24.49525.041 0.921
1538三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'24.79925.345 0.304
163山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1425'27.30127.847 2.502
1797三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1425'28.08328.629 0.782
1836菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'28.95029.496 0.867
1937武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'31.04431.590 2.094
2080翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1425'33.05333.599 2.009
2135鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1425'34.66735.213 1.614
2219松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1425'35.56336.109 0.896
2353酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1425'35.89036.436 0.327
2487下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
1425'37.03537.581 1.145
2515中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1425'42.91143.457 5.876
2663岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1425'51.78152.327 8.870
27*62中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1425'57.44257.988 5.661
28*14村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1426'14.2291'14.77516.787
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----

Independentクラス

FUJI GT SPRINT RACE -RIJ- (2025/08/03) Final Race Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamLapTimeBehindGap
130DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1425'35.925--
244今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1425'36.460 0.535 0.535
311植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1425'42.581 6.656 6.121
496齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1425'45.97410.049 3.393
56ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1425'46.01910.094 0.045
621小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
1425'46.54210.617 0.523
740⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1425'48.36012.435 1.818
810中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1425'50.19414.269 1.834
988三浦 和貴B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1425'56.79820.873 6.604
104佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
1425'59.26923.344 2.471
1174小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1426'01.09225.167 1.823
12*5小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1426'02.18426.259 1.092
1386大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
1426'12.95037.02510.766
14*64清水 剛HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1426'46.9351'11.01033.985
1598IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1325'04.1491Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 12 Laps)完走 ----
-55KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
917'15.2785Laps4Laps
-61坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
59'58.4989Laps4Laps

  • Fastest Lap(Champion): CarNo. 17 佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4) 1'46.514 (6/14) 154.222 km/h
  • Fastest Lap(Independent): CarNo. 30 DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON) 1'47.840 (5/14) 152.326 km/h
  • CarNo. 62は、シリーズ規則第15条1.1(衝突行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 5は、L項第4章第2条c)d)(走路外走行複数回)により、競技結果に対して5秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 14は、シリーズ規則第19条5(他車への幅寄せ行為)、19条2(総合外走行復帰の仕方)、富士スピードウェイ一般競技規則第5章第17条1(ストレート2脱)により、競技結果に対して40秒加算のペナルティーを科した。
  • CarNo. 64は、シリーズ規則第16条1.1)2)(衝突行為+コースアウトを強いるもの)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦、第5戦富士公式予選上位3人のコメント 佐藤樹「すごくいい感触、納得できる走りだった」

第4戦、第5戦ポールポジション 佐藤樹(HYDRANGEA Kageyama Racing)

 「アベレージでずっとタイム良くて、徐々にタイムを上げられて、最後までそのペースでいけてました。すごいいい感覚で、自分でも納得できるような走りができてました。」

 「今週の走り始めから自分だけ連続でベストなペースで走れるっていうのがありました。予選もそれを再現できて、っといいペースで走れたんです。最後の2周くらいからさすがに垂れ始めたんですけど、ずっといい走りができて良かったです」

 「開幕の時はここまでベストタイムを連続で走れるっていうのはなかったんで、新ロットになってからこういう感覚にはなってるんで、現在のタイヤが自分の走りに合っているかもしれないなというふうに思いました。もうずっと。決勝のペースも悪くないはずなんで。まずは普通にスタートして、前で出れれば逃げられると思うんで、自信持って走りたいと思います」

第4戦、第5戦予選2位 新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)

 「場所取りがあんまりうまくいかなくて後ろからのスタートになったので、あんまり僕たちに選択肢がないというか,前が下がってきたら僕らは詰まるしかないっていう。それが結構難しかったんです。そこでもう一気に全部下がってしまって、集団の一番後ろで走ってたのが、それが良かったのかなと思います」

 「(昨年所属したKageyama Racingとのポール争いになったことについて)チームが速いんじゃなくて、僕が速いということを見せれるように頑張ります。ただやっぱりちょっとバトルする時には若干気を使う のかなと思います。」

 「決勝はスタートで落ちないように頑張って、バトルで勝てるように頑張ります。まずは当たらないのを第一に頑張ります」

第4戦、第5戦予選3位 白崎稜(HYDRANGEA kageyama Racing)

 「正直このレースウィーク結構悪い位置からスタートしてたんで、そう考えると全然いい巻き返しになったかなと。やっと開幕戦の感じに戻ってきました」

 「タイヤがニューロットになったんですが、僕は今週から初めて履いているので、ちょっと感触が分からず、合わせ込むのにちょっと時間かかっちゃった感じです」

 「(決勝は)レースペースは多分大丈夫だと思います。予選のペースも安定してタイム出てたので、あとは自分の課題ももうチームから情報が届いてるんで、そこを直してスタートでまた抜いていきたいと思います」

Text: Kazuhisa SUEHIRO

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第4戦、第5戦富士公式予選 佐藤樹が連続ポールを獲得

チャンピオンクラス: 第4戦、第5戦ともポールポジションは佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)

 2025FIA-F4選手権シリーズ第4戦、第5戦の公式予選が8月2日、静岡県小山町の富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは佐藤樹(KageyamaチームスタイルMCS4)が第4戦、第5戦いずれもポールポジションを獲得した。

 開幕戦から3ヶ月のインターバルを経て再び富士で行われるFIA-F4選手権。今回は全く異なる気温、路面温度での戦いとなり、さらにタイヤのロットも今大会より新しくなったとのこと。それへの対応も今回は求められている中、公式予選は午前10時より20分間で行われた。天候は晴れ。路面はドライだ。

 この予選で走り出しから好調だったのが佐藤樹、白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)のHYDRANGEA kageyama Racingの二人。佐藤は走り出しから3周目、4周目と順調にタイムを上げていき、常にタイミングモニターの最上段をキープ、8周目に1分46秒341を記録して第4戦のポールポジションを獲得すると、9周目に1分46秒375のセカンドベストタイムを記録して第5戦のポールポジションをものにした。

 これに対し、序盤はトラフィックに阻まれて満足にアタックできなかったという新原光太郎(HFDP with B-Max Racing)が6周目に1分46秒599で2番手に上がってくると、8周目には1分46秒499までタイムを縮め、第4戦、第5戦共に予選2位でフロントローを獲得してみせた。

 予選3位は白崎。第2戦で優勝するなど今季は出だしから好調だが、今週末は新ロットのタイヤへの対応に苦労したという。それでも尻上がりに調子を上げて第4戦、第5戦共に優勝の狙えるセカンドロウから決勝に臨むこととなった。

チャンピオンクラス: 第4戦、第5戦とも予選2位は新原光太郎(HFDP with B-max Racing Team)

チャンピオンクラス: 第4戦、第5戦とも予選3位は白崎稜(Kageyama YBS Verve MCS4)

 なお、インディペンデントクラスは午前10時05分より20分間で行われ、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が第4戦、第5戦共にトップだった。

インデペンデントクラス: 第4戦、第5戦ともポールポジションはDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)

インデペンデントクラス: 第4戦予選2位、第5戦予選7位は小嶋禎一(Classic Car.jp Eagle)

インデペンデントクラス: 第4戦、第5戦とも予選3位は今田信宏(JMS RACING with B-MAX)

インデペンデントクラス: 第4戦予選5位、第5戦予選2位はKENTARO(Baum Beauty Clinic)

 第4戦決勝はこのあと午後5時15分より14周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Kazuhiro NOINE

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第5戦富士公式予選結果

■Championクラス

FUJI GT SPRINT RACE -RIJ- (2025/08/02) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Champion class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
117佐藤 樹KageyamaチームスタイルMCS4
HYDRANGEA Kageyama Racing
1'46.375--154.424
250新原 光太郎HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1'46.599 0.224 0.224154.099
316白崎 稜Kageyama YBS Verve MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1'46.748 0.373 0.149153.884
451百瀬 翔HFDP with B-Max Racing
HFDP with B-max Racing Team
1'46.924 0.549 0.176153.631
543森山 冬星JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'46.961 0.586 0.037153.577
652岩崎 有矢斗B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1'47.009 0.634 0.048153.509
745洞地 遼⼤PONOS RACING MCS-24
PONOS RACING
1'47.121 0.746 0.112153.348
854迫 隆眞PONOS RACING MCS4-24
PONOS RACING
1'47.121 0.746 0.000153.348
963岸 風児HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'47.170 0.795 0.049153.278
1062中井 陽斗HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'47.290 0.915 0.120153.107
1128梅垣 清TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.344 0.969 0.054153.030
1229鈴木 斗輝哉TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.348 0.973 0.004153.024
13*34田中 風輝Drago CORSE
Drago CORSE
1'47.359 0.984 0.011153.008
1460熊谷 憲太OTG DL F4 CHALLENGE
OTG MOTORSPORTS
1'47.382 1.007 0.023152.975
158落合 蓮音TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1'47.409 1.034 0.027152.937
1637武藤 雅奈TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.450 1.075 0.041152.879
17*38三浦 柚貴TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.475 1.100 0.025152.843
1833鈴木 悠太Drago CORSE
Drago CORSE
1'47.517 1.142 0.042152.783
1980翁長 実希OTG Motor Sports MCS4
OTG MOTOR SPORTS
1'47.519 1.144 0.002152.780
2036菊池 貴博TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.525 1.150 0.006152.772
2115中里 龍昇Kageyama AMEROID MCS4
HYDRANGEA kageyama Racing
1'47.624 1.249 0.099152.631
2297三浦 愛Bionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'47.671 1.296 0.047152.565
233山本 聖渚TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1'47.671 1.296 0.000152.565
2435鈴木 恵武TGR-DC RS F4
TGR-DC Racing School
1'47.682 1.307 0.011152.549
2514村田 将輝湘⼯冷熱ZAP SPEED MCS4-24
ZAP SPEED
1'47.710 1.335 0.028152.510
2653酒井 翔太TGM Grand Prix F4
TGM Grand Prix
1'47.861 1.486 0.151152.296
2719松井 啓人ATEAM Buzz Racing
AKILAND RACING
1'47.918 1.543 0.057152.216
2887下野 璃央Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
1'48.088 1.713 0.170151.976
---- 以上基準タイム(105% - 1'51.902)予選通過 ----
-46有村 将真アポロ電⼯フジタ薬局Bellona
フジタ薬局レーシング
1'48.507 2.132 0.419151.389
-48林 城華BALR. RAGNO MOTOR SPORT F4
RAGNO MOTOR SPORT
1'49.177 2.802 0.670150.460

■Independentクラス

FUJI GT SPRINT RACE -RIJ- (2025/08/02) Qualifying Weather:Sunny Course:Dry
2025 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 5 Independent class 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCarTeamTimeBehindGapkm/h
130DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1'48.362--151.592
255KENTAROBaum Beauty Clinic
FIELD MOTORSPORTS
1'48.603 0.241 0.241151.255
344今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'48.693 0.331 0.090151.130
46ケン・アレックスBUZZ RACING
Buzz Racing
1'48.998 0.636 0.305150.707
511植田 正幸Rn-sports MCS4
Rn-sports
1'49.072 0.710 0.074150.605
610中島 功Rn.SHINSEI.MCS4
Rn-sports
1'49.138 0.776 0.066150.514
721小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
1'49.203 0.841 0.065150.424
896齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND
AKILAND RACING
1'49.339 0.977 0.136150.237
986大阪 八郎Dr.Dry Racing Team
Dr. Dry Racing Team
1'49.433 1.071 0.094150.108
1040⾚松 昌⼀朗SHOEI-GIGS Ride with ES
イーグルスポーツ
1'49.457 1.095 0.024150.075
1188三浦 和貴B-MAX RACING F4
B-MAX RACING TEAM
1'49.480 1.118 0.023150.044
1264清水 剛HELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'49.806 1.444 0.326149.598
1398IKARIBionic Jack Racing
Bionic Jack Racing
1'49.874 1.512 0.068149.506
145小谷 素弘TEAM 5ZIGEN F4
Team 5ZIGEN
1'49.914 1.552 0.040149.451
154佐々木 祐一仙台DayDream & Dr Dry
DAYDREAM RACING
1'50.003 1.641 0.089149.330
1674小嶋 健太郎Rn-sports ELPA朝日電器
Rn-sports
1'50.102 1.740 0.099149.196
1761坂井 ウィリアムHELM MOTORSPORTS F4
HELM MOTORSPORTS
1'50.683 2.321 0.581148.413
---- 以上基準タイム(105% - 1'53.980)予選通過 ----
-23YUGOS2R Racing
N-SPEED
1'53.092 4.730 2.409145.252
-71大山 正芳ダイワN通商AKILAND
AKILAND RACING
d.n.s---

VITA筑波

第3戦筑波公式予選ドライバーコメント ポールポジション・兒島弘訓「僕としては不完全燃焼」

ポールポジション 兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)1分3秒561

 「明らかに路面が熱いので、タイヤも序盤しかタイム出ないだろうなと思っていて、最初の5ラップでタイム出すことを目標に頑張りました。今回ZENKAIチームとしてダンパーを開発するようになりまして、それで新しいダンパーを入れたのですが、十分テストできていなくて。試作品ですが、まだ調整シロもうまくいっていなくて、クルマのバランスがかなりアンダーステアでまったく曲がらない状態になっていたので、僕としては不完全燃焼でしたね。それでもポールポジションを取れてよかったです」

2位 西濱康行(ETA白波ワークスVITA)1分3秒921(+0.360秒)

 「皆が整列する前にピットレーンがグリーンになって、バラバラにコースに出たので、その後ピットアウトするクルマと位置が被ってしまったりして、なかなかポジション取りが難しかったです。そこからはいいポジションを取れたので、自分のアタックに集中できました。決勝は前回よりも前のポジションからスタートできるので、できるだけ前について行こうと思っています」

3位 山本龍(お先にどうぞ☆VITA)1分4秒124(+0.563秒)

 「ちょっとエンジンが吹けないな、という感じで走っています。コンディションは普通に路面温度が高いなという感じです。エンジンの方はどうしようもないので、これで行くしかないかな(苦笑)、という事で」

4位 大沢良明(ビーンズスポーツVITA)1分4秒359(+0.798秒)

 「自分がちょっと乗り切れていなかったですね。それでもいっぱいいっぱいだったかなと思います。やっぱり後半はタイヤがもたない感じでした。そのあたりを調整するといっても無理だから、行けるところまで行って、最後タレてきたらだましだましいくしかない、という感じでした」

5位 佐藤考洋(TIPO ETA VITA01)1分4秒555(+0.994秒)

 「とにかく暑いので序盤しかタイム出ませんでした。トップからはやや離されていますが、前とは僅差なので、表彰台を目指したいです」

6位 中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)1分4秒716(+1.155秒)

 「前のクルマについて行く感じで。前に合わせて走って同じくらいで走れて、うまく引っ張ってもらっていいタイムが出たのかな、というところです。この前練習来たときは1分5秒2とかだったので、タイヤが新品ということもありますが、夏場で1分4秒台に入れられたのはよかったです。初めて6位以内で、最初の年とかビリ争いしかしていなかったのが、やっと中段を走れるようになってきたというところです」

Text: Junichi SEKINE

VITA筑波

第3戦筑波公式予選 兒島弘訓が大差でポールポジション獲得で3連勝に近づく。

ポールポジションは兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)

 VITA筑波シリーズ第3戦予選は7月27日(日)に開催され、開幕2連勝の兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)が2番手に0.360秒の差でポールポジションを獲得した。

 15分間の予選は午前9時25分コースオープン。この時間ですでに気温32.2度、路面温度45.3度という厳しいコンディションだけにタイヤの内圧調整に各車余念がなかった。前戦優勝の兒島を先頭に12台がコースインして予選開始。ウオームアップ後の計測1周目から兒島が1分4秒404のタイムでトップに立つ。2番手山本龍(お先にどうぞ☆VITA)の5秒542、3番手西濱康行(ETA白波ワークスVITA)5秒942と続く。

 残り時間12分、兒島が1分3秒617と1分3秒台に入れる。2番手山本は4秒238、3番手には5秒214で並木海和(ViVa ETA VITA)が上がってくる。4番手中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)5秒312、5番手には今回がVITAレースデビューのWATANABE HARUYA(ELEVレーシングVITA01)の5秒321、6番手山口真(ユニバーサルツインVita)の5秒353。トップ兒島が抜きんでているが、2番手から6番手までは1.115秒の差と接戦だ。

 残り時間10分、西濱が1分3秒921と1分3秒台に入れて2番手へ。山本も4秒124まで自己ベストを短縮するが3番手にドロップ。佐藤考洋(TIPO ETA VITA01)が4秒907、おぎねぇ(ORCワコーズVITA)が5秒250でそれぞれ5番手と6番手へとポジションアップ。佐藤はさらに4秒793までタイムを詰めて4番手へ。

 残り9分、それまで1分22秒台とマイペースだった大沢良明(ビーンズスポーツVITA)がいきなり4秒669をマークして4番手へ上がる。この間にトップ兒島はベストタイムを3秒561まで短縮。2番手西濱とは0.360秒の差だ。

 残り時間5分を切って中島が1分4秒716で8番手から6番手に浮上。トップ兒島はこれで限界と見たかピットイン。気温が高いため各車タイヤのピークが終わったか、ここからタイムを更新する車両は少ない。そんな中でタイムを上げてきたのが山口で4秒731、7番手にアップ。さらに残り時間3分、10番手土屋伊津季(ディープレーシングVITA)、11番手WATANABE、12番手内田美保乃(miiirukeVITA)がそれぞれ自己ベストを更新して15分間の予選は終了。

 ポールポジションは1分3秒361の兒島、0.360秒差の2番手に西濱、以下3番手山本、4番手大沢、5番手佐藤、6番手中島というトップ6となった。

 筑波VITAシリース第3戦決勝は12時20分スタート予定だ。

予選2位は西濱康行(ETA白波ワークスVITA)

予選3位は山本龍(お先にどうぞ☆VITA)

予選4位は大沢良明(ビーンズスポーツVITA)

予選5位は佐藤考洋(TIPO ETA VITA01)

予選6位は中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA

筑波・富士S-FJ選手権

第5戦筑波決勝ドライバーコメント 2位・津田充輝「走っている間にコツを掴んだ感じ」

優勝 酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)

優勝した酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)

 「スタートは文句なしで、そのあと最初から飛ばすつもりだったのですが、路面温度が高くなってしまって。タイヤが後半きつくなるだろうなと思って、あまり飛ばさないでもいい具合で走れていたので、そこは良かったっです」

2位 津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝2位の津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

 「出だしがあまりよくなかったのが、自分としては反省だと思っています。でもこういう季節で去年だったらそのままペースが下がりまくりだったと思うのですが、走っている間にコツを掴んだ感じです。次も暑いレースになると思うので、その時に今日の修正点を活かして、もう一度チャレンジしたら行けるかな、って気がします」

3位 切替悠喜(ファーストガレージRSDS2)

決勝3位の切替悠喜(ファーストガレージRSDS2)

 「レースだけに限らず、練習の段階からロガーとか見ている気になっていただけでした。もっと突き詰めるところがあったので、そこが甘かったと思います。今回も週末通じてずっとシフトに悩んでいたのですが、それも解決しないままレースになってしまいました。そこは次までに直したいと思います」

4位 相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)

決勝4位の相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

 「絶対前の内藤さんは抜くぞ、という気持ちで、スタートからサイド・バイ・サイドでしたが気合でぶち抜きました(笑)。そこは自分の思っていた通りにレースが決められたので、よかったです」

5位 畠山退三選手(Hobby base&zap)マスターズクラス優勝

 「運がよかったです。でもぜんぜん駄目ですね。ベストは出せていないので、次がんばります。セッティングがぜんぜん合わなくて、残念です」

7位→6位 池田悠亮(TOPRANKスーパーウィンズ)

決勝6位の池田悠亮(TOP RANKスーパーウィンズ)

 「予選をもっと上の順位からスタートしたかったのですが失敗してしまって。そこをもっと改善すれば決勝で上に行ける手ごたえはあったのですが。スタートしてみると全然いけなくて(苦笑)ちょっと耐えるレースになりました。それでも展開にも助けられての6位です。秋山選手をどうにかして抑えたかったのですが抑えきれなくて、そこが悔しいですね」

6位→10位 秋山健也(スーパーウィンズKKS2)※決勝終了直後のコメント

決勝10位の秋山健也(スーパーウインズKKS2)

 「(内藤との接触は?)完全に並びきれていなかったのですが、立ち上がりで急にインに入ってこられたので当たってしまいました。(終盤の池田とのバトルは?)ペースはこっちの方が速かったので、普通に抜ける状態でしたが、ブロックが厳しくて、なかなか前に出られなかったです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

筑波・富士S-FJ選手権

第5戦筑波決勝 酒井翔太がチームメイトとのバトルを制してポール・ツー・ウイン ファーストガレージ勢がまたも表彰台独占

優勝した酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)

 2025年JAF筑波・富士スーパーFJ選手権シリーズ地方権第5戦公式予選が7月27日(日)に筑波サーキットで行われ、酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)がポールポジションからホールショットを奪うと、チームメイトの津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)を終始寄せ付けず優勝を飾った。

 午前8時40分に終わった予選から短いインターバルで迎えた決勝は午前11時3分にフォーメーションラップ開始。18周もしくは30分間で行われる。気温はさらに上昇して33.9度、路面温度51.7度という熱さで、パドックに並べられたマシンはコックピットを陽にあてないよう、傘を置いたりカバーをかけたり、中にはムシロで覆っているチームもいた。全車グリッドに並んでレーススタート。

決勝がスタートした

 ポールポジションの酒井の蹴り出しがよく先頭を奪うと、2番手スタートの津田がそれに続く。3番グリッドの切替悠喜(ファーストガレージRSDS2)に対して4番グリッドの内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が迫り、第1コーナーでアウトから狙う素振りを見せるが切替が守る。3列目の相田有羽音(ZAP SPEED 10VED)、畠山退三(Hobby base&zap)とグリッド順に続き、後方では9番グリッドからスタートの池田悠亮(TOPRANKスーパーウィンズ)の加速がよく、8番手スタートのMAKOTO MIZUTANI(HC桶川MRPYTTZAPED)にアウトから並びかけて第1コーナーへ。サイド・バイ・サイドで抜けるとがこちらもMIZUTANIが8位を守る。さらにバックストレートでは4位内藤と5位相田がテール・ツー・ノーズとなるが、ここも内藤が順位を守る。

 各所でバトルが展開したオープニングラップを終えてトップ酒井と2位津田は0秒859の差。3位切替は津田と0秒573の差でコントロールラインを通過。0秒120差とテール・ツー・ノーズ状態で2周目に入った内藤対相田のバトルは相田がダンロップコーナー出口でオーバーテイクに成功、4位に浮上する。さらに畠山も3周目に内藤を仕留めて5位へ上がりマスターズクラスのトップをキープ、クラス2位の秋山は7位だ。

 3周目を終えて酒井は津田に1秒287差と僅かずつギャップ拡げていく。3位切替はそこから1秒488差と2台のペースについて行けない。この周8位を走行のMIZUTANIがダンロップコーナー出口でコースオフ、池田と小笠原優人(ELEVレーシングS2制動屋)がそれそれ8位、9位へ順位を上げる。MIZUTANIはコースに戻るものの最下位にドロップ。

 酒井は6周目に59秒204、8周目に59秒169とファステストラップを更新し続け津田との差を1秒739まで拡げる。3位切替、4位相田と3~4秒のギャップでトップ4台は膠着状態。その中で5位畠山と6位内藤が接近、一度は前に出た畠山だが内藤も逆転のチャンスを狙っており、6周目は0秒190の差まで接近。その後も0.3~0.4秒程度の差で内藤がプレッシャーをかけ続けている。

 レースは10周目に入り後半戦へ。順位の変動はないものの、畠山を先頭にした5位争いには内藤に続いて秋山も接近。内藤をマスターズクラスの2台が挟んだ格好で、0秒456の差のワンパックで走行。この中でペースがいいのが秋山で、13周目の第1コーナーで内藤のインから仕掛けに行くが、コーナーのエイペックスで秋山のノーズと内藤の右リヤダイヤが接触、内藤が姿勢を乱してスピン。再スタートを切ったものの最下位まで順位を落としてしまう。秋山もポジションを落とし、池田が6位に順位を上げる。

 12周目、13周目とトップ酒井と2位津田は1.7秒前後の間合いを保ったまま走行。津田は59秒2~3のラップタイムで追走を続けているが、酒井も同様のペースでギャップを守り続けている。3位以下は切替、相田、畠山と続き、13周目の接触で池田の先行を許した秋山が再びペースを上げて14周目に0.170秒差まで接近、16周目のコントロールラインではサイド・バイ・サイドとなり同タイムで通過すると第1コーナーまでにオーバーテイクを完了。6位に順位を戻す。

 16周目、酒井はややペースを緩めたか、津田が1秒494と僅かにギャップを削り取る。17周目も1秒463の差としてファイナルラップへ。ここで津田は59秒164と酒井のタイムを上回る本日のファステストラップを出すが、時すでに遅く酒井が1秒412の差でチェカードフラッグを受けて優勝を決めた。2位津田に続いて3位切替は7秒以上の差、以下4位相田で5位畠山はマスターズクラスのトップとなった。6位フィニッシュの秋山だったが、13周目の内藤との接触でフィニッシュタイムに40秒加算というペナルティが課されて降着、10位というリザルトとなりマスタークラス2位は変わらず、これで7位フィニッシュの池田が6位に繰り上がった。

 暫定表彰式はメインストレート上、グランドスタンド前で行われ、酒井、津田、切替とファーストガレージ勢の3名が表彰台に登壇。トロフィーと賞金ボードが贈られたのちにノンアルコールのスパークリングファイトが行われた。

 今回の大会はJAF筑波・富士スーパーFJ選手権と共に、全国各地のサーキットで行われるスーパーFJジャパンリーグの第4戦にも位置付けられており、同シリーズ第1戦岡山、第2戦SUGO、第3戦オートポリスと酒井が3連勝しており今回の筑波で4連勝となった。今後もてぎ(2戦)」鈴鹿、富士と4レースが予定されているが、2位グループに19点の大差をつけており、次戦もてぎでの結果次第ではチャンピオン確定の目がある。

 一方筑波・富士シリーズの方はポイントリーダー津田85点に対して酒井が優勝で62点と接近、残りは3戦で予断を許さない状況。次戦は約2カ月のインターバルを置いて9月14日に筑波で開催される。

バトル

優勝は酒井翔太(ファーストガレージ制動屋)

決勝2位は津田充輝(ファーストガレージ制動屋S2)

決勝3位は切替悠喜(ファーストガレージRSDS2)

決勝4位は相田有羽音(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は畠山泰三(Hobby Base & ZAP)

決勝6位は池田悠亮(TOP RANKスーパーウィンズ)

表彰式

ファーストガレージ勢が表彰台を独占

マスタークラスの表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA

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