もてぎVITAシリーズ最終第6戦予選が11月23日(祝)にモビリティリゾートもてぎで行われ、シリーズランキング3位につけてチャンピオンの目を残すイノウエケイイチ(ワコーズEDニルズVITA)が早々にトップに立つとポジションを守ってポールポジションを獲得した。
2週間のインターバルで迎えた最終戦。予選は午前8時30分コースオープン。初冬のもてぎは気温9度とまだかなり寒いが30分前のスーパーFJ予選に比べて4度近く上昇。日差しは暖かくここからさらに気温が上昇しそうだ。ベテラン相馬充寿(ブライルマーズアイテック01)を先頭に13台がコースイン、15分間の予選が開始。
路面温度を考慮してか各車慎重にタイヤの熱入れを行い、残り10分を切ってから本格的なタイムアタックが開始。まずは辻かずんど(MARS RACING VITA)が2分16秒325のトップタイム。続いて2番手に相馬充寿(ブライルマーズアイテック01)の16秒656、3番手小松寛子(XCEL-LITEマーズ01)が17秒019、4番手に今回が初のVITAレースという香港から参戦のLam Geoffrey(カーファクトリー亜衣★Geoffrey)が17秒564と続く。
残り8分、相馬が2分15秒603でトップ。相馬劇場の幕開けかと思われたが直後に小松が15秒を切る14秒993でトップ、さらに辻が15秒168、Lam Geoffreyが15秒588と相馬を上回り2番手、3番手。相馬は4番手にダウン。5番手にはカワモトミツル(シンエイジャパン&オートルックVITA)、6番手佐藤純一(ELEVレーシングVITA)と続くがこの2台は2分19秒台とまだ本格的にタイムアタックを始めていないような状況で予選は後半戦へ。
残り7分20秒、イノウエが2分14秒148でトップに立つ。2番手に14秒148でカワモトが上がる。さらにイシカワヨシオ(東京IRCニルズvivoVITA)が14秒530を出して3番手へ。残り6分55秒には窪田俊浩(A-PEX☆TOKAIDENSO☆VITA)が14秒634で4番手、これで小松、辻は5番手、6番手。
残り5分40秒、8番手までドロップしていた相馬が2分14秒959で5番手まで盛り返す。そしてトップのイノウエは残り5分で13秒211と大きくタイムを短縮し、2番手カワモトも13秒493。西濱康行(ETA白浜ワークスVITA)が14秒400をマークして3番手に進出するも、立て続けにイシカワ14秒301、窪田14秒047と3番手タイムを塗り替え、窪田~イシカワ~西濱~相馬という順に。
残り3分20秒、相馬が2分14秒286で4番手へ上がるも残り2分50秒に西濱が14秒153で上回り、イシカワが13秒941を出して3番手、さらに窪田が13秒345を出して2番手へ。窪田は残り40秒で13秒345、イシカワが13秒445とそれぞれ自己ベストを短縮するが2番手、3番手で変わらず。カワモト4番手、西濱5番手にドロップ。
15分が経過しチェッカードフラッグが振られる中で各車最後のタイムアタック。まずは辻が2分14秒207で6番手へ浮上。これで相馬は7番手。カワモトが13秒445とイシカワと同タイムを出すがここは先にタイムを出したイシカワが3番手を守りカワモト4番手で変わらず。西濱も13秒617と自己ベストを短縮するが5番手変わらず。そしてその直後にコントロールラインを通過したイノウエは12秒926と駄目押しの2分13秒切りでポールポジションを確定させた。2番手窪田とは0.419秒の大差だ。3番手イシカワ、4番手カワモトは同タイムでセカンドロウに並び5番手西濱、6番手辻というトップ6となった。
もてぎVITAシリーズ最終第6戦決勝は本日午後1時25分開始予定。シリーズチャンピオンを争うイシカワ、窪田、イノウエがトップ3、しかも逆のグリッドからスタートするレースは熱戦が予想される。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE