Formula Nippon

FN:第2戦鈴鹿決勝 ロニー6位、ナオキ9位と健闘 (INGING)

 鈴鹿は前日に引き続いて曇り空。気温も昨日より低い15度前後の中、午前8時40分からウォームアップ走行が始まった。33号車ロニー・クインタレリはクルマが仕上がっているのか、ほとんどピットに戻ることなく満タンの感触を確認しているが、34号車横溝直輝はベストのセッティングを探すため、頻繁にピットに戻って来ている。また、昨日の夕方にも行ったピット前のタイヤ交換練習を再度行うなど、決勝に向けての準備に余念がない。このセッションは、ロニーが1分46秒533で7番手、ナオキは1分46秒892で10番手として終了した。

 ピットウォークや応援席への訪問など、昼休みのイベントをこなした後は、いよいよ決勝の時間だ。午後2時前から、決勝直前のウォームアップを数周こなして、INGINGの2台はグリッドに停車した。華やかなスタートセレモニーが30分にわたって行われた後、フォーメーションラップが始まった。

 午後2時35分、第2戦のスタートが切られた。スタート直後、ロニーは4位までポジションを上げるが、すぐに抜き返され、1周目を戻った時には7番手となっている。一方で、スタートの混乱から、ナオキは18番手までポジションを落としてしまう。2周目にはロニーが8番手と、さらに順位を落とすが、ここからINGINGの巻き返しが始まる。4周目、ポジションをロニーがひとつ、ナオキはふたつ上げて、7位、16位に、その次のラップでは、ナオキが15位になった。両者共に1分49秒台で走っているが、ロニーが多少速い。

 11周目、ナオキは14位に上がり、12周目にはロニーが1コーナーのオーバーテイクで6位になった。13周目にはナオキが13位となり、更に16周目に12位に。19周目に今度はシケインで1台抜いたロニーが5位になった。22周目には1コーナーで1台抜いたナオキが11位になった。オーバーテイクシーンが多いせいか、今日はINGINGの2台がTVモニターに映される機会が多い。

 25周目、ナオキがストレートで1台抜いて10位となる。ここからレースは膠着状態となり、INGINGの2台は最終ラップまで同じポジションを走ることとなる。ロニーが49秒台で、ナオキは50秒台で走行する間にトップ差は大きく開き、レース終盤にはロニーが20秒以上、ナオキは1分以上の差をつけられてしまうことになった。

 ファイナルラップに入る直前、ナオキの前走車がコースアウトをしたため、彼のポジションは9位となったが、ロニーは最終ラップの1コーナーでひとつ順位を落としてしまった。結果的に、ロニーは6位トップ差21.124で、ナオキは9位トップ差1分8秒435で、レースを終えることとなった。

 ロニー、ナオキ両者共に、完全燃焼のいいレースを見せてくれた。その上で、レースに勝つには一体何が足りないのか、何がトップ差をこれほど開かせてしまうのか、少し見えてきた気がする収穫の多い週末だった。

 多くの皆様のご協力で、INGINGはこれから益々強くなっていきます。皆様に、レースをより一層楽しんでいただけるよう努力をしてまいりますので、応援をよろしくお願いいたします。

Text: INGING MOTORSPORTS



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