9月21日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第9戦が、宮城県・スポーツランドSUGOで行われ、雨のなか、チャンピオンクラスは、佐野雄城(TGR-DC RS F4)がポールポジションから逃げ切って、開幕戦以来の今季2勝目を飾った。
インディペンデントクラスは、今⽥信宏(JMS RACING with B-MAX)が、ポール・トゥ・ウィンで、こちらも今季2勝目となった。
■チャンピオンクラス
朝から降り続く雨は時折弱くはなるものの、一向に止む気配はなく、レースは安全確保のためセーフティカー(SC)先導でのスタートとなった。
4周のSCランを終えて、ポールポジションの佐野がコントロールしてスタート。佐野の背後には⼤宮賢⼈(PONOS RACING MCS4)がつけ、トップ2台がやや3位以下を引き離す形で実質のオープニングラップを終える。
チャンスをものにしたい大宮だったが、次の周の最終コーナー立ち上がりで片輪を落としてしまい、やや失速。この間に、3位佐藤凛太郎(PONOS RACING MCS4)が前に出る。
トップの佐野もS字でコースからはみ出し、佐藤に差し込まれるシーンもあったが、なんとか抑えきって、難しいコンディションのなかトップをキープ。
7周目にインディペンデントクラスのポイントリーダー、KENTARO(Baum Field F4)がSPコーナーでスピンからコースサイドにストップ。これでSCランになると、この頃から最大30分間と定められたレースの残り時間が気になってくる。
結局、SCランが解除された11周終了時には残り時間が僅かとなり、残り1周、トータル12周を持ってレースは終了。最後のリスタートをしっかりと決めた佐野が優勝を飾った。
ホンダ育成の二人、ランキングトップの洞地遼⼤(HFDP with B-Max Racing)と同2位の野村勇⽃(HFDP with B-Max Racing)は、グリップ不足に悩み8位と7位だったが、他のランキング上位者が上位フィニッシュできなかったため、まだその座を守っている。
■インディペンデントクラス
クラスポールの今田が好スタートから逃げ、KEN ALEX(BUZZ RACING)、DRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)とグリッド順で続いた。
コースに留まるのが難しいコンディションのなか、各選手とも無理はせず、DRAGONも「ランキングトップのKENTARO選手がリタイアしたのを見て、3位キープに徹した」と言うように、最後のSC明けも縦に長い展開となってチェッカーを受けた。
ポイントリーダーのKENTAROがノーポイントで終わったため、着実に加点した今田とDRAGONが急接近。明日の結果次第では今大会での逆転もありそうだ。
第10戦の決勝は明日9月22日、インディペンデントクラスは午前8時15分から、チャンピオンクラスは午前9時15分から、独立したレースとしてそれぞれ17周で行われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Kazuhiro NOINE









