全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦は29日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がポールポジションを獲得した。
鈴鹿は早朝より快晴。秋晴れの下、公式予選が午前9時15分より行われた。ノックアウトQ1はA、Bグループに分けられそれぞれ上位6台がQ2に進出。Q2のタイムアタックで上位12台のグリッドが決定する。
■ノックアウトQ1(Aグループ)
各車ピットアウト後2周のウォームアップを行い、3周目からタイムアタックを開始。
最初にアタックを行ったのは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1分37秒050でまずはトップに立つ。しかし直後にアタックを行った牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)が36秒659でトップに浮上。
さらに佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)が1分37秒139で3位に浮上。笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)は37秒302で4位に付ける。
ここで、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)は1分37秒276で佐藤と笹原の間に割り込み4位に入った。Q2に進める最後の枠には国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が滑り込み6位に入った。
ここでは、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、チャンピオンの可能性を残しているサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)、 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ1(Bグループ)
ここでも3周目に各車アタックを開始。まずは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)が1分37秒289でトップに立つ。
これを上回ってきたのがポイントリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)で1分36秒931でトップに。直後、平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が36秒866で、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が36秒842と次々とトップが入れ替わる。
最後に決めたのは1分36秒692をたたき出した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)で、このセッションをトップで締めくくった。2位には坪井が、3位には平川が、4位には野尻が、5位には福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)が入り、山本は最後の一枠6位に踏みとどまった。
ここでは三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)、大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ2
Q2はA、Bグループ上位6台の合計12台で争われた。各車5分を切ったあたりでコースインし3周目からアタックを開始。
まずは牧野が1分36秒490でトップに立つ。野尻は36秒すれすれの36秒020でトップに浮上。大湯も36秒336で2位に付ける。
宮田は3セクターまで野尻を上回るタイムをたたき出し、ポールを取るかと思われたが、セクター4で失速。ポールには届かなかったものの、野尻と大湯の間に割って入り2位に入った。
ポールポジションは野尻で今季5度目。チャンピオンに向け3ポイントを加算し、第9戦でのチャンピオン獲得が濃厚となった。2位には宮田が、3位には大湯が入った。
4位には坪井が、5位には笹原が、牧野は6位まで落ちた。
決勝レースは本日29日午後2時30分より31周で行われる。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI