もてぎ・菅生S-FJ選手権

SFJ:第4戦もてぎ 岩澤が2位表彰台獲得! 伊東は惜しくも4位、岸本は無念のリタイア (Le Beausset)

 ル・ボーセモータースポーツが参戦するカテゴリーのうちのひとつ、スーパーFJもてぎシリーズの第4戦が10月6日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催された。

 前回の第3戦では、予選1-2-3を独占し速さをアピール。決勝でも開幕以来ル・ボーセが連勝を飾っているが、今回は鈴鹿シリーズに参戦している遠征組もエントリーがあり、いつもとは違うライバルたちとも戦う。その中で、これまで3戦戦ってきた3人がどのように対峙するかが注された。

予選 10月6日(日)天候/雨 コース状況/ウエット

 前回から3ヶ月のインターバルを経て開催された今大会。金曜日からのトレーニングではドライ・ウエット両方のコンディションで走行を重ねていき、走り方の確認を行っていった。予選が行われる日曜日は予選前に雨が止んだものの、路面は濡れていたことからウエットタイヤで臨んだ。

 岸本は路面が良くなっていくと予想し、後半に狙いを定め周回を重ねていく。そして、7周目にセクター2~4まで自己ベストで繋げて2分17秒397を記録。さらにアタックを仕掛けていくが、8周目は前車がオーバーランし詰まっていまい、9周目には雨が強く降ってきたことでこれ以上の更新は叶わなかった。

 伊東は、様々な走行ラインを試しながら4周目には16秒台に入れて、毎周タイムアップを狙いながら周回していく。すると6周目に16秒413を記録し、更に8周目に上手く周りと間隔を作ってアタックをしていくが、若干のミスがあり先のタイムには及ばない。それを踏まえて9周目にラストアタックをかけたが雨が降り出したことにより幕切れとなった。

 岩澤は、序盤はブレーキングポイントを探りながら周回したものの、路面がどんどん乾いていきコンディションが毎周変わることから絶えずアタックし続ける方向でトライ。6周目に16秒389を記録、その後も攻めていくがタイムアップには至らず予選終了となった。

決勝 10月6日(土)天候/雨 コース状況/ウエット

 午後に行われた決勝も小雨が降る中で迎えた。スタートでは岩澤が上手く2番手に上がり、伊東はスタート後の位置取りに苦戦し3コーナーまでで6番手となる。岸本は3コーナー手前で1台を攻略し、更に続いて行こうとしたところで前車が失速。

 アウトからかわそうとした際に、縁石に足を取られてしまいスピン状態になったところで後続が接触しリタイアを喫してしまう。2周目には3コーナー手前で前車がスピンしたことで伊東が5番手に浮上し、3番手争いの集団についていく。岩澤はコンスタントに15秒台を刻んでいき3番手以降とも差を築き始めるが、トップはその上をいくハイペースで、単独で周回を重ねる展開となっていく。

 伊東は、前車と2秒あった差を徐々に詰め8周目には追いつき、相手のミラーに自分を写しアピールしていく。すると9周目の最終コーナーで前車がミス。そのままストレートでスリップに入り4番手に浮上すると、1.4秒先に3番手を捉えファイナルラップを迎える。岩澤は最後までミスなく3番手以降には6.5秒差をつけてチェッカー。伊東は最後までフルプッシュしていくが、差を1秒に縮めたところで10周のレースはタイムアップとなった。

 その結果、岩澤が2位、伊東が4位、岸本はリタイアで第4戦を終えた。今回の「負けた」という経験が彼らを強くし、1ヶ月後の最終戦で集大成となるレースを見られることが期待される。

チーム監督 坪松唯夫(Tadao Tsubomatsu)COMMENT
 今回は鈴鹿からの遠征組もあり、いつもと違った空気感があった。予選から雨となり何時もと違うコンディションの下でのレースになったが、ドライバー各々の気持ちが弱くタイムと結果に出たように思う。今回の結果を踏まえ、まだ足りない部分を見つめなおして次戦に臨んで欲しい。
Driver 岸本尚将(Naomasa Kishimoto)COMMENT
 予選では後半にタイムを出すつもりで臨みましたが、タイミングなど上手くかみ合わず、もう少し出せたなという印象です。 決勝も走り方のイメージはできていて、スタートも悪くなく序盤でポジションを上げていくつもりでいたのですが、自分の判断ミスでリタイアとなってしまいました。もう次は最終戦となってしまいますが、改善できるところは研究して自分の力を100パーセント出して走れるようにしたいと思います。
Driver 伊東黎明(Reimei Ito)COMMENT
 予選では、トップに大きく差をつけられてしまい驚いたというのが正直な気持ちです。色々とラインを試しながらいきましたが、良いところが見つけられず満足のいくアタックはできませんでした。決勝は、スタート後の位置取りの悪さと自分のメンタルの弱さが一番の反省点です。前に近づいてもミスが出てしまい、それがなければ最低限の表彰台はいけたと思います。最終戦は今足りないところを補って、予選・決勝ともに1位を取れるように頑張りたいと思います。
Driver 岩澤優吾(Yugo Iwasawa)COMMENT
 今回3ヶ月インターバルが空いて臨みましたが、トレーニングからいまいち乗り切れず予選・決勝ともに苦戦しました。ですが、インターバルのせいにもしたくないですし、その間にもっとできることがあったのではと反省しています。また、今回鈴鹿から来た相手に差をつけられて負けてしまい現実を見せつけられました。この差を改善して、最終戦ではポールトゥウィンでチャンピオンを獲り、12月の日本一決定戦で返したいと思います。
Le Beausset Motorsports


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