全日本F3選手権第18戦は18日、ツインリンクもてぎで決勝を行い、サッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)がポールトゥウィンで優勝。今シーズンのシリーズチャンピオンも獲得した。
ツインリンクもてぎの上空には雲も広がり、日中より涼しくなった午後4時45分、定刻より10分遅れでフォーメーションラップが始まった。
好スタートを切ったかに見えたのは予選3位の大湯都史樹(TODA FIGHTEX)でトップに立ったポールポジションのサッシャ・フェネストラズ(B-Max Racing with motopark F3)と2位グリッドの宮田莉朋(カローラ中京Kuo TOM'S F317)の間に割って入る。3位に落ちた宮田は3コーナーで大湯をとらえ2位まで順位を戻すが、オープニングラップでフェネストラズとのバトルに持ち込むことができなくなってしまった。
大湯は、ジャンプスタートと判定されドライビングスルーペナルティーを科され3周目にピットインして後退。
トップに立ったフェネストラズは、優勝すればチャンピオンを決めるが、これを許さじと2位の宮田は0秒6前後の差でフェネストラズに食い下がる。終盤の17周目には0秒4の僅差まで追い詰めるが、決め手も無く20周を走ってフェネストラズが今季8勝目。最終大会の岡山を待たずに今季のシリーズチャンピオンを決めることとなった。
4位でレースを始めた大津弘樹(ThreeBond F318)は大湯のペナルティーで3位に繰り上がりこの順位でゴールを迎えた。
第16戦のリタイアで12番グリッドからのスタートとなった小高一斗(カローラ中京Kuo TOM'S F317)は、オープニングラップで7位に上がると、14周目に片山義章(YTB by Carlin)をとらえ6位。河野駿佑(RS FINE K&N F318)とエナム・アーメド(B-Max Racing with motopark F3)の接触に乗じて4位に上がりそのままゴールした。
5位にはシャルル・ミレッシ(YTB by Carlin)が、6位には笹原右京(B-Max Racing with motopark F3)が入った。
マスタークラスはDRAGON(TEAM DRAGON F3)が優勝。今季9勝目を飾った。
最終大会の第19,20戦は9月28日、29日に岡山国際サーキットに舞台を移し開催される。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Motorsports Forum