■SCRシリーズ2015年第2戦レースリポート
難しいコンディションの中AGE-AGEフェラーリのNAORYUが快走!台湾AAI吉本大樹組を抜いてカテゴリーⅠ初優勝!カテゴリーⅡも勝ってチームWウィン!!
前日の第1戦で大逆転勝利を演じた台湾AAIチームの吉本大樹(BMW Z4 GT3)がポール・ポジションからスタート。予選3位から好スタートで2位に浮上したAGE-AGEレーシングの佐々木孝太(フェラーリ458Itaria GT3)が序盤吉本の直後に迫ったものの、雨がぱらつきだし次第に差を広げられる展開に。佐々木同様好スタートで予選4位から3位に浮上したTetsuo Ogino(アウディR8LMS uitla) だったが、トップ2台を追うことができず単独走行。上位陣はこのままの順位でピットインしてドライバー交替。佐々木がピットインした時トップとは12秒以上の差があり、このまま吉本組が逃げるかと思われたがバトンを受けたNAORYUの猛追が始まった。この頃から雨が強くなり始めたこともあって、吉本から替わったM・チェンとの差を見る見る詰めて、ついに25周目、交替してからわずか6周目の最終コーナーでトップ浮上。NAORYUは残り周回を危なげなく走り切って、カテゴリーⅠにステップアップしてからわずか2戦目でうれしい初優勝を飾った。中盤まで3位を走行していたアウディR8の飯田太陽組はマシントラブルから後退。代わって予選8位から追い上げてきたAAIのJ・チェン/Y・ラム組(BMW Z4 GT3) が3位に入った。
カテゴリーⅡはクラスPPスタートの任頼速人/竹内浩典組(フェラーリ458チャレンジEVO)がスタート直後にトラブル。AGE-AGEの東徹次郎(フェラーリ458チャレンジ)が序盤でスピンを喫しながらも猛烈な追い上げを見せてトップ浮上。バトンを受けた船井俊仁も好走してそのままゴール。これでAGE-AGEレーシングはⅠ、ⅡクラスWウィン達成となった。
■ドライバーコメント
- 優勝:NAORYU
- 「バトンを受けた時は路面が乾き始めていたのでここでトップに出ようとプッシュしました。雨が強くなってもテストでウェットはたくさん練習したので大丈夫でした。カテゴリーⅡと2台揃って優勝できて最高です」
- 優勝:佐々木孝太
- 「僕たちのクルマは旧モデルなので離されるのは分かっていた。なんとかついて行って想定内のギャップでバトンを渡せてよかった」
- 2位:吉本大樹
- 「もう少しペースを上げたかったが、雨が降ってきて厳しかった。それよりも後半を走ったモーリス(チェン)が雨の中をあれだけ速く走ったのは予想外でした。雨はほとんど経験ないと言っていたのに。いいレースができました」
- 3位:Jun San Chen
- 「前半カテゴリーⅠの集団に追いついて抜くのに苦労した。前がクリアになってプッシュしようと思ったら雨が降ってきてしまった。でもクルマは悪くなかったし楽しいレースができたよ」
- カテゴリーⅡ優勝 東徹次郎
- 「序盤でスピンしてしまったが、それを取り戻してトップに立てて良かった。テストができなかったので予選が良くなかった。でも決勝はマシンバランスも良くなっていい感じで走れました」
- カテゴリーⅡ優勝 船井俊仁
- 「東君がトップで戻ってきてくれて、それを守ることができて良かった。雨が強くなってきたけど、僕はけっこう雨が好きなので大丈夫でした」
レースクィーンリーダー夏野愛子が先導車をドライブ、人気ロックバンドT-BOLANの森本嵐士氏がSCRドライバーを激励。
グランドスタンド裏の特設ブースでは、前日に引き続き「Kids Traffic Safety School Projects」が行われ、多くの家族連れが楽むとともに、SCRレースクィーンたちも会場に登場し、ファンと触れ合った。そのレースクィーンリーダーでモデル謙レーシングドライバーの夏野愛子は、SCR決勝レーススタート前にコースを1周する先導車のドライバーも務めた。レースクィーンスタイルからレーシングスーツ姿に変身。夏野愛子は現在SCR参戦を目指して特訓中。早速その成果を現し颯爽とスーパーカーをドライブした。
また先日の第1戦には人気ロックバンドT-BOLANのヴォーカルで、今年はソロアルバムを制作中の森友嵐士氏が来場。森友氏はSCRの主宰者でプラチナドライバーとして自らも参戦する竹内浩典の友人であり、SCR & Kids Traffic Safety School Projectsの賛同者。表彰式に参加して入賞者にトロフィーを手渡すとともにミニライブを開催。弾き語りでヒット曲などを披露してくれた。スーパーカー世代でクルマ好きと言う森友氏は「小さい頃はスーパーカーが大好きでよくスーパーカー消しゴムを集めていました。スーパーカーレースはすごい迫力ですね。やっぱりサーキットでエンジン音を聞きながら観るのが一番。多くの方にサーキットに足を運んでもらいたいですね」と、スーパーカーレースに魅了された様子だった。
Text: Hideyasu USUIPhoto: Eiji TAKEUCHI
Hiroshi ICHIMURA