SUPER GT

SGT:第1戦岡山 GTA定例会見 FIA-GT3に溝付きタイヤを導入か?!

GTアソシエイション(GTA)は4月5日、スーパーGT第1戦が行われている岡山国際サーキットで定例会見を行い、今後のGT300クラスについての運用方針、GT500クラスとDTMの規則統一の進捗状況と交流戦の可能性について言及した。

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GT300クラスについては、まずFIA-GT3に対してはブランパン耐久シリーズを主催するSROとの合意に基づく性能調整(BOP)を導入することになった。その中で今回はBMWの給油ホースの流量をリストリクターで32πに制限、逆にポルシェについては緩和した。
ストレートスピードに勝るFIA-GT3と高いコーナリングスピードを誇るJAF-GTでは、ラップタイムが同等であっても、混走になるとストレートで前に出て抑え込むことのできるGT3が決勝では優位に立つケースがある。こういう場合に給油リストリクターで給油時間を調整することにより、JAF-GTにも勝機が出てくるとの狙いがあるようだ。

マザーシャーシについては開発途上にあるとの認識で当面は現行の調整値で固定するとのこと。
その中で各チームの「ものづくり」を尊重していきたいとの意向であり、具体例としてつちやエンジニアリングの25号車の取り組みを紹介した。

また先日ニュルブルクリンクで観客を巻き込んだ痛ましい事故が発生し、一人の方が亡くなったことを受け、詳細な対策は原因究明を待ってから、としながらも、GT3に関しては溝付きタイヤの導入を提案しているとのこと。
これは量産タイヤをそのまま使用するということではなく、市販タイヤと同様のフットプリントを採用した競技用タイヤを使用するとのこと。これによりスピードを抑制しつつタイヤメーカーのプロモーションに活用してもらおうという目論見だ。
これはGTAだけでなくSROやACOなども含めて、世界全体で取り組んでいくことを目指している。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Yoshinori OHNISHI


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