F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

FIA-F4:第6戦富士決勝 接戦を制した#36坪井が今季2勝目を獲得!!

FIA-F4選手権シリーズ第6戦の決勝レースが8月9日、静岡県の富士スピードウェイで行われた。
コースのいたるところでサイド・バイ・サイド、あるいは3ワイド、4ワイドの激しいバトルが繰り広げられる中、予選4番手からスタートした#36坪井翔(トムス)が今季2勝目を挙げた。

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決勝レースは午前10時35分より15周で行われた。
ポールポジションの#10金石勝英(SRS-F/コチラレーシング)が出遅れるのを尻目に予選2番手の#7大津弘樹(SRS-F/コチラレーシング)がホールショットを奪う。
金石はコカコーラで坪井の先行をも許し、3位に後退してしまった。4番手には#5平木湧也(RSファイン)、5番手には#14根本悠生が続く。

2位に浮上した坪井は2周目の最終コーナーで大津をパスするが、大津もスリップストリームを使って坪井に並びかける。さらにその後方から金石も迫ってきて、3台が併走状態で3周目の1コーナーへ。
ここではトップを奪い返した大津だったが、坪井は次のホームストレートで大津のスリップを使って再び仕掛けてきた。1コーナーで抜き返す大津、ヘアピンでインを伺う坪井。抑え込む大津。
しかし続くダンロップコーナーへの侵入で坪井はアウトから並びかけ、トップに躍り出た。

抜かれた大津は金石の猛攻にあい、防戦一方の展開に。
この隙に坪井は徐々にリードを広げ、8周終了時点では2秒差をつけることに成功した。

大津、金石の後方からは、#50山田真之亮、根本、#9石坂瑞基らとの4台併走の接戦を制した平木が迫ってきた。
平木は6周目のプリウスコーナーで金石を抜き去ると、10周終わりのストレートでは大津をも捉えて2位に浮上する。
この時点での坪井との差は2.3秒。

終盤タイヤの厳しくなってきた坪井との差を平木は徐々に削り取り、13周終了時点では1.3秒、14周終了時点では1秒差に迫るが、わずか0.79秒差で坪井が逃げ切り、第3戦富士に続いて今季2勝目を挙げた。
2位は平木。3位にはチームメイトとのバトルを制した金石が入った。

一方、ポイントリーダーで昨日の第5戦を制した#11牧野任祐(Rnスポーツ)はスタート直後の1コーナーで前車と接触してフロントウィングを傷めてしまい、そのままズルズルと順位を落として26位でフィニッシュ、ノーポイントに終わった。
これによりシリーズポイントは牧野95pt、坪井が87ptとその差が縮まってきた。

次戦の舞台は鈴鹿サーキット。
8月29-30日に第7戦、第8戦を行う。

優勝 #36坪井翔のコメント
昨日不甲斐なかったんで、今日は絶対勝つつもりでいました。今までスタートが良くなかったンですけど今回はうまくいって1コーナーで2番手になれました。あそこで前を何台か抜けたことが今日の勝因かなと。その後は待たずにどんどんプッシュして、大津君を抜き切れたところで「これはいけるな」と思いました。ちょっと後半リヤタイヤがきつくなってきて平木君に追いつかれたんですが、抜かれずに終われました。
(昨日ダンロップコーナーで大津選手に抜かれたが)あのままいったらぶつかると思って冷静に対処したつもりですが、それだけに今日は絶対抜いてやろうと思いました。
(タイトルについて)昨日離されてしまったので、今日は絶対追いついてやろうと思っていました。それが達成できて、優勝もできたので、次の鈴鹿に向けてはいい流れができたと思います。

2位 #5平木湧也のコメント
序盤ちょっとペースが悪かったんですが、後半はよくなったりました。集団を抜け出してからは風も当たるようになってペースも上がったんですが、課題は前にクルマが入るときにいかにパスしていくかですね。このコースの形状からするとそれは難しいのかなって。
クルマはまだもうちょっと上げれると思うんですけど、コンディションの変化に対応できるよう、レース中に試行錯誤していたらだいぶ良くなりました。
あと1周2周早く前に出ていたら展開は変わったんじゃないですかね。
鈴鹿はまだ1回しかテストしていないんですけど、悪くないようなのでレースウィークで詰めていきたいと思います。
3位 #10金石勝英のコメント
レースに取り組む考え方などをずっと父(金石勝智氏)と話し合ってきたり、いいアドバイスをしていただける周りの人々のおかげで知識はあったんですが、実際の感覚的なところが経験が少なくてわからなかったので、第4戦までは苦戦した感じですね。そこからスーパFJへの参戦や公開テストを通じて経験を積み重ねたことで自信がつきました。今まではレースに対する不安があって、ネガティブな気持ちでレースウィークを迎えていたんですが、次の鈴鹿からはいい感じで入れるかなと思います。
この前の富士、第4戦は17番スタートだったんですけど、その時のイメージで速いクルマの中でもバトルしようとしていて、焦っちゃって、今までは一発で決められたところが立ち上がりでがっつり幅寄せされたり、ブリーフィングで聞いてたことよりもっとガツガツ行くとこは来られる、みたいな印象を受けました。
(昨日のスタートについて)スタートを失敗して、後方を気にして壁側を走っていき、タイヤが汚れて冷えた状態でいつも通りのブレーキングをしてしまって、ロックしかけて前を避けたら、そこでもぶつかっていたのでびっくりしてしまい、そこでホイールをロックさせてぶつかってしまいました。
結構大きな失態を演じて学べたと思うので、次は冷静にレースできると思います。
Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Motorsports Forum
Yoshinori OHNISHI


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