SUPER GT

SGT:第9戦富士公式予選1回目 ダンロップ勢が1-2

2006AUTOBACSスーパーGT第9戦の公式予選1回目が11月4日、富士スピードウェイで行われ、GT500は#32EPSON NSX(ロイック・デュバル/武藤英紀組)が1分33秒108で暫定ポールを獲得した。
GT300トップは#777梁山泊 apr MR-S(田中実/大嶋和也組)で、1分42秒312だった。

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スーパーGTの2006シーズンもいよいよ最終戦。
GT500は8台、GT300は3台がチャンピオンの権利を残して最後の戦いに臨む。
公式予選日を迎えた富士スピードウェイは朝方分厚い雲が上空にかかっていたが、予報では雨の心配はなさそうだ。
スーパーラップ進出をかけた公式予選1回目は、午前10時10分から、GT300の専有走行で始まった。

開始早々から速さを見せたのは#9レイジュンのモスラーMT900。OSAMUのドライブでいち早く1分42秒台のタイムを叩き出してトップに立ち、その後も順調にタイムを上げていく。

しかし開始から14分経過したところで、2番手につけていた#777梁山泊MR-Sの大嶋和也が1分42秒312を出してトップに躍り出た。
更に、それまで後方に沈んでいた#19ウェッズスポーツセリカの脇阪薫一も1分42秒647でいきなり2番手に上がってくる。

更にその1分後、#96EBBROのヴィーマック350Rを駆る黒澤琢弥が1分42秒489で脇阪を上回り、#47の安田裕信、#46の佐々木孝太らの吉兆宝山Z勢も専有終盤に上位に食い込んできた。
専有終了間際には、#62ウィルコムヴィーマックの柴原真介が6番手に上がってきた。

一方、タイトルを争う3台は、ポイントリーダーの#2紫電が加藤寛規のドライブで9番手タイムを出した一方で、#7雨宮RX-7は14番手、#61アネブル320Rは20番手と苦しい滑り出しだ。

20分間をフルに使った熾烈なタイムアタック合戦となったGT300の専有に続いて、GT500の専有走行が10時30分より開始された。

しかしこちらはGT300とは対照的に、殆どのクルマが開始10分を過ぎてもコースに出てこない。
この時点でタイムを記録しているのは、1分35秒803を出した#23ザナヴィZの本山のみだ。

GT500クラスの本格的なアタック合戦は残り時間8分を切ったところで漸く始まった。
各車1周をウォームアップに充て、2周目からアタックに掛かる。この辺りは午後のスーパーラップと全く同じ手順だ。
最初にアタックに入ったのは#25エクリプススープラの土屋武士、#1ZENTSCの立川祐路が続く。ここで立川が1分34秒372で本山を上回った。
しかしその直後、前回の富士500kmを制した#35バンダイSCを駆る服部尚貴が1分33秒923と、いきなり33秒台を叩き出してトップに。

本山も再びアタックに入り、タイムアップを図るが1分35秒136にとどまり、逆に今回からNAエンジンを投入した#22モチュールZを駆るミハエル・クルムの先行を許して6番手に後退してしまう。

更に専有終了間際になって、#8ARTA NSXの伊藤大輔、#24ウッドワンZの柳田真孝、#6モービル1SCの片岡龍也らがタイムを上げ、上位に食い込んできた。

そして専有走行が終わり、2クラス混走の20分間が始まろうかというところで、#32EPSON NSXがいきなり1分33秒108という圧倒的なタイムを叩き出し、一気にトップに躍り出た。
これで2番手の#35バンダイSCとともに、ダンロップタイヤが1-2を形成した。

最後の20分間は、GT500がドライバー交代を行って基準タイムクリアに専念する一方で、GT300クラスではスーパーラップ進出を掛けた熾烈な戦いが再び行われた。

ここでタイムを上げて上位進出を果たしたのが#110ボクスター、#13エンドレスZ、#26タイサンGT3、#7雨宮RX-7、#101トイストーリーMR-Sの5台。

これにより、SL圏内の9番手にいた#2紫電は一気に13番手まで後退することとなった。
ここで再び加藤が乗り込んで順位挽回を図ったが、既に残り時間は僅かとなっており、加藤は1分43秒009までタイムを縮めたが、順位は13番手のままに終わった。

しかし#7雨宮RX-7は11番手、#61エナブル320Rは21番手に留まっており、タイトルの行方は未だ混沌としている。

公式予選2回目は午後2時10分から、スーパーラップは午後2時45分頃から行われる予定だ。


Text:Kazuhisa SUEHIRO  Photo:Keiichiro TAKESHITA



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