スーパー耐久

S耐:第5戦もてぎ決勝レース2 #9Faust Racingをはじめ全クラス初優勝の珍事。#1PETRONAS Z4Mがタイトルを獲得!

ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイを使って開催された、スーパー耐久シリーズ2011第5戦「もてぎスーパー耐久オーバルバトル」の決勝レース2は、#9Faust Racing BMW Z4M COUPE(佐藤茂/山野直也/堀主知ロバート組)が今季初勝利。2位には#1PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/ドミニク・アン/柳田真孝)組がつけ、最終戦を待たずしてST1クラスのシリーズチャンピオンを獲得した。

決勝レース2は午後2時10分、定刻にローリングを開始した。
このレースのスターティンググリッドは公式予選の2番手タイムで決定されたが、ここでも#28ペトロナスZ4Mがポールポジションを獲得、ホールショットを決めてチームメイトの1号車を従えながら序盤トップを快走する。

ところがトップが16周を終えたところで、ST2クラスの#6新菱オート☆DIXCEL☆EVO IXがトラブルのためバックストレートイン側にストップしたことにより、セーフティーカーが導入されることになった。
ここですかさず動いたのが、1号車と9号車、11号車の3台だ。
彼らは全周回の3分の1を消化した17周終わりでドライバーチェンジを済ませてピットアウト。これに対してトップの28号車はスタートドライバーの片岡龍也が29周終わりまで引っ張る作戦を採った。

この結果、ドライバーチェンジを済ませた時点では1号車に5秒のリードをつけることに成功した28号車だったが、その後徐々に1号車、9号車に差を詰められ、34周目にターン3手前のシケインで2台に一気に抜かれてしまった。この結果、2位#9山野、3位#1アン、4位#28ハイルマンという状況に。
この時点でトップに立っていたのはST2クラスの#505KYOSHOアリスモータース ランサーX。絶妙のタイミングでピット作業を済ませた格好だったが、2秒以上ものラップタイム差は如何ともしがたく、38周目のターン4であっさり#9山野にかわされてしまった。

#9山野はその後もペースを緩めず、2位以下を突き放しにかかり、最後は#1アンに12.822秒差をつけて今季初の表彰台を勝利で飾った。
2位は1号車のペトロナスZ4M。これによりシリーズポイントを111とし、3位に終わった28号車に29.5ポイントの差をつけたため、最終戦を待たずしてST1クラスのシリーズタイトルをものにした。
これで谷口はスーパーGTのGT300クラス、シビックインターと合わせて今季3冠。 柳田もGT500クラスと共に2冠を達成することになった。

ST2クラスはランキング3位の#6新菱オートが先述のトラブルでリタイヤに終わり、このときのSCランでトップに立った#505KYOSHOアリスモータースがそのまま逃げ切ってこちらも今季初優勝。シリーズランキングを5位に浮上した。
2位は#3エンドレスアドバンコルトスピードX、3位には20RSオガワADVANランサーがつけ、シリーズポイント差は5.5と依然として接戦のままだ。

ST3クラスはランキングトップの#15岡部自動車Zが7周目にトラブルでピットイン、そのままレースを終える一方で、クラストップのグリッドからスタートした#339GPO+KOTA NSXを39周目に#14岡部自動車RX-7が抜き去って今季初優勝。
ST4クラスも#12無限CIVIC D-Lab SSR TEIN ATS EDが今季初優勝、ST5クラスも#230WAKO'S アクレ オクヤマ Vitzが初優勝と全クラスが初優勝で埋め尽くされた。

またST4は#62ホンダカーズ東京が2位に入ったため、ここも最終戦を前にタイトルを確定している。

第6戦決勝は明日午後1時よりロードコースで300km(63周)の通常フォーマットで行われる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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