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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第12戦オートポリスA組公式予選結果

AUTOPOLIS GT 450km RACE -RIJ- (2023/10/14) Group A Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 12 オートポリス 4.674km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
138奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'54.556--146.884
237佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'54.909 0.353 0.353146.432
37森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'55.091 0.535 0.182146.201
488荒川 麟Dr. Dry F110
Dr. Dry
1'55.539 0.983 0.448145.634
577小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
1'55.910 1.354 0.371145.168
628中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
1'55.948 1.392 0.038145.120
781卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'56.326 1.770 0.378144.649
897奥住 慈英BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'56.959 2.403 0.633143.866
945大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
1'57.803 3.247 0.844142.835
1078小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
1'57.893 3.337 0.090142.726
1113IC1藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
1'58.427 3.871 0.534142.082
1244IC2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'59.661 5.105 1.234140.617
1363IC3鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'59.773 5.217 0.112140.486
1471IC4大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
2'01.487 6.931 1.714138.504
1549IC5⾚松 昌⼀朗SHOEI EAGLE F4
イーグルスポーツ
2'03.050 8.494 1.563136.744
1611IC6中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
2'04.144 9.588 1.094135.539
1710IC7植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
2'04.91410.358 0.770134.704
---- 以上基準タイム(110% - 2'06.337)予選通過 ----
-86IC-大阪 八郎Dr. Dry F110
Dr. Dry
2'07.77913.223 2.865131.684
-23IC-YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'22.66628.11014.887117.943
-34清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
no time---
-18永原 蒼翔AKILAND F110
AKILAND RACING
no time---
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第11戦オートポリスB組公式予選結果

AUTOPOLIS GT 450km RACE -RIJ- (2023/10/14) Group B Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 オートポリス 4.674km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
1*36小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'53.178--148.672
2*35中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1'53.266 0.088 0.088148.556
3*5三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'53.293 0.115 0.027148.521
4*6野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'53.390 0.212 0.097148.394
5*12洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
1'53.654 0.476 0.264148.049
6*62佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'53.727 0.549 0.073147.954
7*31平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1'53.936 0.758 0.209147.683
8*22藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
1'53.941 0.763 0.005147.676
9*80野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
1'54.419 1.241 0.478147.059
1087下野 璃央Dr. Dry F110
Dr. Dry
1'54.433 1.255 0.014147.042
11*98三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'55.162 1.984 0.729146.111
128半田 昌宗SD-STYLE F110
Spread
1'55.613 2.435 0.451145.541
1330IC1DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1'55.704 2.526 0.091145.426
142IC2仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
1'56.156 2.978 0.452144.860
1596IC3齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
1'56.411 3.233 0.255144.543
1626IC4山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
1'57.007 3.829 0.596143.807
1755IC5KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1'57.458 4.280 0.451143.255
1821IC6小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
1'57.702 4.524 0.244142.958
1924IC7碓井 ツヨシC.O.B-KART
TSUYOSHI USUI
1'58.330 5.152 0.628142.199
204IC8佐々木 祐一仙台DayDream with Rikou
DAYDREAM RACING
1'59.136 5.958 0.806141.237
---- 以上基準タイム(110% - 2'04.570)予選通過 ----
-27IC-SYUJIB-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
2'07.57314.395 8.437131.896
  • CarNo. 5, 6, 12, 22, 31, 35, 36, 62, 80, 98は、FIA-F4 SpR 27.8(黄旗提示区間通過)により当該ラップタイムを不採用とした。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第11戦オートポリスA組公式予選結果

AUTOPOLIS GT 450km RACE -RIJ- (2023/10/14) Group A Qualifying Weather:Cloudy Course:Wet
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 11 オートポリス 4.674km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Team
TimeBehindGapkm/h
181卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'54.402--147.081
238奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'54.464 0.062 0.062147.002
337佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1'54.533 0.131 0.069146.913
47森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1'55.079 0.677 0.546146.216
545大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
1'55.092 0.690 0.013146.200
697奥住 慈英BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1'55.100 0.698 0.008146.189
788荒川 麟Dr. Dry F110
Dr. Dry
1'55.342 0.940 0.242145.883
877小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
1'55.832 1.430 0.490145.266
928中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
1'55.867 1.465 0.035145.222
1013IC1藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
1'56.942 2.540 1.075143.887
1163IC2鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1'57.080 2.678 0.138143.717
1278小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
1'57.401 2.999 0.321143.324
1344IC3今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1'57.785 3.383 0.384142.857
1471IC4大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
2'00.475 6.073 2.690139.667
15*49IC5⾚松 昌⼀朗SHOEI EAGLE F4
イーグルスポーツ
2'01.910 7.508 1.435138.023
1610IC6植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
2'03.236 8.834 1.326136.538
17*11IC7中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
2'03.720 9.318 0.484136.004
---- 以上基準タイム(110% - 2'05.912)予選通過 ----
-86IC-大阪 八郎Dr. Dry F110
Dr. Dry
2'07.68413.282 3.964131.782
-23IC-YUGOS2R Racing
N-SPEED
2'21.61127.20913.927118.821
-34清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
8'46.1206'51.7186'24.50931.982
-18永原 蒼翔AKILAND F110
AKILAND RACING
no time---
  • CarNo. 11は、H項2.5.5.b(黄旗区間での追い越し)により、予選結果より4グリッド降格とする。
  • CarNo. 49は。FIA-F4 SpR 26.9(ピットレーン速度)違反により、予選結果より2グリッド降格とする。
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TCR JAPAN SUNDAY

第4戦富士決勝ドライバーコメント 3位・チェ・ジョンウォン「チームも自分もゼロのデータで始めたので、この結果は大成功」

優勝 19号車・TAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

優勝したTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

「ドライタイヤで、序盤はちょっとしんどかったです。あとペースよくなったところでセーフティカーが入って、タイヤが冷えちゃって、そこもいろいろ考えながら、うまく逃げ切れたので、よかったです」

2位 98号車・猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

決勝2位の猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 「スタート直後はちょっと(ブレーキ)ロックしちゃって、真っすぐ行っちゃいました。(スタート間際にレインタイヤを選択?)チームのエンジニアさんに判断任せて。最初に生き残れたことが、結果につながったと思うので。自分のミスでやってしまったことは自分のせいなので、そこは今後いろんなレースで、こういう経験できるのって、シミュレータとかじゃなくて、やっぱり実際のコースでしか経験できないですし、雨とか、こういうちょっと濡れてるコンディションは、もっと引き出しを増やしたいな、と思いました。(これでサンデーシリーズもチャンピオン確定だが?)昨日は勝ってチャンピオンだったので、(今日は)嬉しいですけれど、チームの人にはちょっと後味悪くてごめんなさい、と思うのですけれど。生き残っての結果だったので、あそこで脱落していたら無かったと思うので、そこはチームの皆さんがいいクルマを作って、1年間通して、もてぎでリタイヤした事でシリーズを戦う厳しさというのを皆で味わって、それでこの富士に挑んで、しっかり完走してポイントも取るっていうのを前回みんなで誓ったので、それが有言実行できて、すごく嬉しいです。チームの皆さんのおかげです」

3位 3号車・CHOI JEONGWEON(KMSA MOTORSPORT N)

決勝3位のチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

 「(レインタイヤの選択は正解だった?)正解ではないと思いますけれど、今回の結果を見て、結果が全てではないかと思っております。(終盤のバトルは?)タイヤのコンディションの事を気にしていて、ペースはちょっと落としていたので、バトルは結構自信を持っていたので、それに対してはけっこうよかった。(スタートはうまくいった?)ウエット路面でしたので、それに対してゆっくり様子を見ながら、観察しながら、という感じでしたので、スタートがよかったか悪かったか分からないのですけれど、その計画で走りました。(レース全体を通しての感想は?)富士スピードウェイでのレースが初めてで、雨の中での決勝も初めてですので、チームも自分もゼロのデータで始めた事として、この結果は大成功です。(富士スピードウェイの印象は?)絵画みたいな景色と、今まで走ってきたサーキットの中で一番路面がよかったサーキットだと思っています」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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TCR JAPAN SUNDAY

第4戦富士決勝 スタート直前の降雨にも関わらずスリックタイヤでスタートのTAKESHI SUEHIROがレインタイヤ勢を抑えて優勝を飾る

優勝はTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

 TCRJサンデーシリーズ第4戦は10月8日、富士スピードウェイで決勝を行い、予選3番手からスタートのTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が小雨が降る中をスリックタイヤで快走、ライバルを振り切って優勝した。

 朝の予選の段階ではまだドライコンディションだった富士スピードウェイだが、昼前あたりから僅かながら雨が落ちはじめ、午後1時10分の決勝コースイン時刻にはどんよりとした雲から小雨が降り出す。しかしながらストレートの路面は僅かに湿った程度の状態で、多くのチームはコースイン直前までマシンをジャッキアップして、空模様をにらんでいる。中でも動きが慌ただしかったのが韓国から遠征のチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)のチーム。選手もチームも雨の富士スピードウェイ未体験ということで、いち早くレインタイヤを装着していたが、いったんスリックタイヤに変更、さらにコースイン間際に再度レインタイヤへ戻すという大忙しであった。

各チームドライタイヤとウエットタイヤで戦略が分かれた

 コースインの時点では、このジョンウォンを始めとして、玉田誠二(TAMADA Racing)、加藤正将(Audi Team Mars)、MOTOTINO(55MOTO RACING)の4台がレインタイヤ装着が確認され、さらにポールシッターの猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)もダミーグリッド上で決断してレインタイヤを装着した。一方で2番グリッドの久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)、3番手のSUEHIRO、4番手の梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)、7番手の鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)はスリックタイヤを選択。この判断がどう別れるかが注目された。

決勝がスタートした

 午後1時25分フォーメーションラップ開始。各車は足元を確かめるようにマシンを振ってコースを1周するとグリッドに整列、レースがスタートした。

 蹴り出しがよかったのは2番グリッドから発進の久保田、前日の決勝ではローンチシステムの理解が不十分でエンジンストールさせてしまったが、今回はクリーンスタートを切ると一気に猪爪をかわしてホールショットを奪って先頭でTGRコーナーへとアプローチ。一方出遅れた猪爪はブレーキングで止まり切れずにTGRコーナーを直進、アウト側のエスケープゾーンからコースに戻るが大きく順位を落としてしまう。猪爪は玉田の前、8番手でコースに復帰。

 トップに立った久保田の後方はSUEHIRO、さらに加藤が6番グリッドから3番手にポジションアップしている。続くコカ・コーラコーナー出口で鈴木がスピン、アウト側に飛び出してしまう。鈴木は最後尾からレースに復帰。アドバンコーナーでは加藤がSUEHIROのアウトから並びかけてオーバーテイク、2位へ浮上する。さらに13コーナー手前でジョンウォンもSUEHIROを仕留めて3位に浮上、現時点ではレインタイヤがやや有利な状況か。そして13コーナーでは梅本がスピン、最下位まで順位を落とす。

 オープニングラップを終えてトップは久保田、0.262秒の差で加藤、0.976秒差でジョンウォンが続き、SUEHIROはジョンウォンから1.360秒とやや離される。SUEHIROの背後には0.624秒差でMOTOTINOでここまでトップから3秒以内でグループを形成。TGRコーナーでコースアウトした猪爪は6位まで順位を戻したがトップからは5秒以上遅れている。

 2周目、TGRコーナーでレインタイヤの加藤がスリックの久保田をオーバーテイクしてトップへ立つとこの周だけで1.277秒までギャップを拡げる。3位ジョンウォンは久保田に追いつけず1.274秒の差。4位SUEHIROはそこから1.290秒差と4台が等間隔。猪爪はMOTOTINOを仕留めて5位に浮上する。

 3周目のコカ・コーラコーナーで久保田がコースアウトしかけてジョンウォンが接近するが、第2、第3セクターと久保田が速くギャップを1.344秒に戻す。SUEHIROもジョンウォンより1秒速いタイムで0.247秒差と接近、レインタイヤのジョンウォンに対してスリックタイヤの久保田とSUEHIROが優位になってきたか?

 4周目のTGRコーナーでSUEHIROがジョンウォンのインを突くが、ここはジョンウォンが守り切る。しかしSUEHIROの攻勢は続きコカ・コーラコーナー立ち上がりでジョンウォンに並びかけると100Rでアウトから豪快にオーバーテイク、3位に浮上する。4位に落ちたジョンウォンに対して猪爪が0.655秒まで接近している。猪爪の勢いはとどまらず5周目のTGRコーナーでジョンウォンに対してテール・ツー・ノーズ状態に持ち込むと、コカ・コーラコーナーで一気に仕留めて4位へとポジションアップ。

1コーナーで接触する加藤正将と久保田英夫

 一方でトップを走る加藤はややペースダウン、2.4秒あったマージンを第2、第3セクターで一気に吐き出してしまうとパナソニックコーナーからの立ち上がり加速で久保田のノーズが僅かに前に出て、両車並んでコントロールラインを通過したところでは0.061秒差で久保田がトップ。2台はサイド・バイ・サイドで6周目のTGRコーナーへ進入。久保田がイン側右サイド、加藤がアウト側左サイドでターンインするが、久保田がアウト側にはらん第2コーナーで両車接触、加藤が姿勢を崩して久保田にもたれかかるように再度接触し今度は久保田がハーフスピン、立ち直った所で加藤と3回目の接触、両車そのままアウト側のグリーンにコースアウトしてしまう。久保田はその場でストップ。加藤はスロー走行で走り続けるが、結局ダンロップコーナー出口でエスケープゾーンにマシンを止めた。ただちにセーフティカー(SC)がコースイン。

 この2台の脇をすり抜けてSUEHIROがトップに立ち、2位には猪爪が浮上する。3位ジョンウォン、4位MOTOTINO、5位梅本、6位鈴木、7位玉田までがSC先導で走行。

 SCランは9周目まで続き10周目からレース再開、リセットされた各車のトップからのギャップは

  • トップ SUEHIRO
  • 2位 猪爪 +0.634秒
  • 3位 ジョンウォン +1.337秒(+0.703)
  • 4位 MOTONINO +1.846秒(+0.509)
  • 5位 梅本 +2.194秒(+0.348)
  • 6位 鈴木 +2.338秒(+0.144)
  • 7位 玉田 +4.224秒(+1.886)

 この時点で残り時間1分17秒、誰が勝ってもおかしくない超スプリントがあと2周だ。

 リスタートで、まずMOTONINOがTGRコーナーでジョンウォンのインを突いて3位にポジションアップ。続いて5位の梅本がコカ・コーラコーナーでコースアウト~スピン、すぐに走り出すが7位に落ちる。ジョンウォンは表彰台を取り戻すべく仕掛け、2台はテール・ツー・ノーズ状態で100R~ダンロップコーナーを抜けてつづら折りの登りセクションへ。ジョンウォンはGR SupraコーナーでMOTOTINOのインを差すと、最終パナソニックコーナーはアウト側からサイド・バイ・サイドでコーナリング。両車は並んでストレートを加速すると、コントロールライン上ではMOTONINOが0.011秒だけ前に出てファイナルラップに突入。トップはSUEHIRO、2位猪爪は2.168秒と差をつけられている。

 ファイナルラップ、表彰台を争うMOTOTINOとジョンウォンはサイド・バイ・サイドでTGRコーナーへのブレーキング勝負、インを取ったMOTONINOが3位のポジションを死守する。前を行く猪爪のペースが上がらずこの3台が微妙な位置関係になる。ジョンウォンはアドバンコーナー進入でインを窺うが、SUEHIROがここはブロック。第3セクターに入るとジョンウォンは右に左にとプレッシャーをかけるとGR SupraコーナーでMOTOTINOのインに切れ込み一気に前に出て3位の座を奪回して最終パナソニックコーナーへ。MOTOTINOはやや小回りにラインを取ってジョンウォンのスリップストリームを貰うと、フィニッシュライン間際で左サイドに出て加速競争を挑むが0.141秒及ばす、ジョンウォンが3位でチェッカードフラッグを受けた。

 2台の前でSUEHIROがトップチェッカー、スリックタイヤでレインタイヤ勢の攻勢をしのぎ切って優勝を飾った。オープニングラップで順位を落とした猪爪が2位まで這い上がり、3位ジョンウォン、4位MOTOTINOに続いて5位玉田、6位梅本、7位鈴木の順でゴールした。

 TCRJサンデーシリーズ第5戦は11月26日にスポーツランドSUGOで行われる。

決勝2位は猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

決勝3位はチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

決勝4位はMOTOTINO(55MOTO RACING )

決勝5位は玉田誠二(TAMADA Racing)

決勝6位は梅本淳一(J\'S RACING CIVIC TCR FK7)

3位に入ったチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
Asako SHIMA
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TCR JAPAN SUNDAY

第4戦富士決勝結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/10/12) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
119末廣 武士CUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1125'37.860--
298猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
羽衣6 DOME RACING
1125'41.060 3.200 3.200
33チェ・ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1125'42.275 4.415 1.215
455MOTOTINOHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1125'42.416 4.556 0.141
57玉田 誠二Audi RS 3 LMS
TAMADA Racing
1126'06.09628.23623.680
669梅本 淳一Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FK7
1126'19.51841.65813.422
717鈴木 建自Audi RS 3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1126'20.56142.701 1.043
---- 以上規定周回数(75% - 8 Laps)完走 ----
-65加藤 正将Audi RS 3 LMS
Audi Team Mars
510'09.1246Laps6Laps
-*690久保田 英夫Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FL5
510'39.0636Laps29.939
  • Fastest Lap: CarNo. 690 久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5) 1'57.658 (5/5) 139.615 km/h
  • CarNo. 690は、シリーズ規則第9条9-1.1/2(他車への衝突行為+コースアウト)により、競技結果に対して30秒加算のペナルティーを科した。
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TCR JAPAN SUNDAY

第4戦富士公式予選ドライバーコメント 2位・久保田英夫「23分まるまる走り切れれば、トップも見えるかな」

ポールポジション 98号車:猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)1分46秒466

ポールポジションを獲得した猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 「(昨日のタイムを上回ったが?)昨日よりは気温が低かったと思うので。それとまたチームに昨日の改善点を修正してもらって、話し合って決めたことが、いい方向にいきました。決勝にむけては、今日はさすがにみんなスタートはアジャストしてくると思うので、後ろの選手は必ずベテランで私よりも経験豊富な選手ですから、先行されたら学ばせてもらう気持ちで、いっしょにバトルを3台で、できたればしたいな、と思っています。(サンデーのチャンピオンも狙う?)日曜はポイント差が拮抗しているので、今日決まることはないだろうな、と思っているので、いまやるべきことに集中したいです」

2位 690号車:久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)1分46秒703(+0.247秒)

予選2位の久保田英夫(J\'S RACING CIVIC TCR FL5)

 「また2番手です(笑)。昨日より気温も路面温度も低いので、もうちょっと(タイム)上がるかな、と思ったのですけれど。スーパーカートの練習走行の後でオイル出てたりとか、昨日の雨が降ったりとかで路面のコンデション自体はそんなにいい訳ではなかったです。ただコンマ1秒更新できているので、(ポールポジション)行けるかなと思ったのですけれど、ちょっと猪爪選手速すぎますね(笑)。決勝はロングのタイムはこっちの方が安定していると思うので、昨日猪爪選手ともちょっと話したのですけれど、いいバトルできたらいいね、と。今日はスタートをミスらないように(笑)、それが最大の課題になると。スタートだけちゃんと決めて、後はレースがセーフティカーとかで短縮されなければどんどん有利になっていくので、23分まるまる走り切れれば、トップも見えるかなと思っています」

3位 19号車:TAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)1分47秒137(+0.681秒)

予選3位のTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

 「(調子は?)昨日よりだいぶ、キャンバーとかやり直したので、クルマの調子はよくなってきたかな、って。重たい割にはそれなりに走れるようになったので。ただ大幅にセット変更したので、もう2アタックめ行こうと思って、セクター1で全体ベスト出ていたのですけれど、セクター2でちょっと失敗しちゃったので、もういいかな、と、やめました(笑)。(ミスがなければもっとタイム短縮できていた?)そうですね、もうちょっとタイム出せていたと思うのですけれど、一か所失敗したので、無理して回ってもタイヤ痛めるだけなので、とりあえず終了、という感じでした。決勝は昨日と同じような展開になるかな、と。三つ巴でトップ3はたぶんくっついた状態のバトルになるかなと思うので、離されないように、序盤くっついて、昨日みたいに後半勝負だとは思いますね」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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TCR JAPAN SUNDAY

第4戦富士公式予選 猪爪杏奈が連続ポールポジション、2番手に久保田英夫、3番手にSUEHIRO

ポールポジションは猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 TCRJサンデーシリーズ第4戦は10月8日、富士スピードウェイで公式予選が行われ、猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)が土曜日に続いてポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前8時45分から15分間。気温は前日の予選時よりさらに下がって15度とやや肌寒い。TAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)を先頭に9台全車がコースイン、前日の決勝をエンジントラブルで不出走となった加藤正将(Audi Team Mars)も修復なっている。

 まずは前日と同じく全車が相ついでピットイン、前後タイヤの入れ替え作業を行うとコース復帰。路面温度も低いようで土曜日よりさらに慎重にウォームアップを行い、本格的なタイムアタックが始まったのは残り6分を切ったあたりから。

 まずは残り4分30秒、SUEHIROが1分47秒137でトップに立ち、2番手にMOTOTINO(55MOTO RACING)の47秒970、3番手鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)が48秒367と続く。

 残り3分40秒、土曜日のウィナーである猪爪が1分46秒607をマークしてトップへ。SEUHIRO、MOTOHIRO、鈴木がひとつずつポジションを落として、5番手は玉田誠二(TAMADA Racing)、6番手チェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)。

 残り3分を切って、ここまで慎重にウォームアップを行っていた梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)が1分48秒505で5番手へ浮上。一方SUEHIROはピットイン、早くも予選を終える。さらに残り2分20秒、鈴木が47秒787まで自己ベストを削り取り3番手へあがる。

 残り1分、こちらもウォームアップを続けていた新型シビックの久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)が1分46秒774を出して一気に2番手へポジションアップ。久保田はさらにポールポジション奪還を目指してチェッカードフラッグ後の周回でもタイムアタックを続けて0.096秒差の46秒703まで肉薄するが猪爪もさらにベストタイムを更新、46秒45を叩き出して、0.247秒差に突き放して土曜日に続いてのポールポジションを獲得した。久保田は2日連続の2番手でフロントロウに並び、セカンドロウには3番手SUEHIRO、4番手梅本とこちらも土曜日と同じ顔ぶれとなった。3列目はチェッカー後のアタックでタイムを更新した5位MOTOTINO、6位加藤のが並び、鈴木はぎりぎりで7番手へドロップした。以下8番手・ジョンウォン、9番手玉田の順でスタートする。

 決勝はこのあと午後1時20分より23分+1周で行われる。

予選2位は久保田英夫(J\'S RACING CIVIC TCR FL5)

予選3位はTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

予選4位は梅本淳一(J\'S RACING CIVIC TCR FK7)

予選5位はMOTOTINO(55MOTO RACING )

予選6位は加藤正将(Audi Team Mars)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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TCR JAPAN SUNDAY

第4戦富士公式予選結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/10/08) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 TCR JAPAN SUNDAY Series Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
198猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
羽衣6 DOME RACING
1'46.456--154.306
2690久保田 英夫Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FL5
1'46.703 0.247 0.247153.949
319末廣 武士CUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'47.137 0.681 0.434153.325
469梅本 淳一Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FK7
1'47.229 0.773 0.092153.194
555MOTOTINOHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1'47.799 1.343 0.570152.384
665加藤 正将Audi RS 3 LMS
Audi Team Mars
1'48.050 1.594 0.251152.030
717鈴木 建自Audi RS 3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'48.367 1.911 0.317151.585
83チェ・ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1'48.405 1.949 0.038151.532
97玉田 誠二Audi RS 3 LMS
TAMADA Racing
1'51.052 4.596 2.647147.920
---- 以上基準タイム(110% - 1'57.101)予選通過 ----
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TCR JAPAN SATURDAY

第4戦富士決勝 ドライバーコメント 優勝・猪爪杏奈「やっぱり後半はきつかった」

優勝 98号車・猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

優勝してチャンピオンを決めた猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 「(盤石のレースだった?)軽いので、最初タイヤがいい時に一生懸命逃げて、後半にマージン作ろうっていうレースだったのですけれど。やっぱり後半はきつかったので、ライバルの方が速かったのできつかったのですけれど、周回数が短かったので、なんとか逃げ切れてよかったです」

2位 19号車・TAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

決勝2位のTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

 「スタートは悪くないけど、やっぱり序盤ね、向うの軽さが効いてますよね。後半勝負かなと思っていたのですけれど。ノーウエイトのタイヤが活きているうちは(相手の)ペース速かったので、追いつききれなかたって感じです。ま、悪くはなかったので、明日もうちょい考えますね(笑)」

3位 690号車・久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)

決勝3位の久保田英夫(J\'S RACING CIVIC TCR FL5)

 「(スタートは何が?)スタート手順が旧型よりかなり難しくなっていて、それでストールしちゃいました。(69号車(オーナー)が前にいるので遠慮するのでは? と実況で言われていたが?)そこはもうチーム間で信頼しあっているので(笑)、お互いバトルでやりましょう、という事で。(マシンの)安定感はあるので明日はちょっと予選からまたリセットで、なんとか1番目指して頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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TCR JAPAN SATURDAY

第4戦富士決勝 ポールスタートの猪爪杏奈が優勝、シリーズチャンピオンを決める

チャンピオンを獲得した猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 TCRJサタデーシリーズ第4戦は10月7日、富士スピードウェイで決勝を行い、ポールポジションからスタートの猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)がTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)の追撃を振り切って優勝した。

 決勝は、午後0時25分コースイン、朝からすっきりと晴れた富士スピードウェイは気温22度、路面温度も低めで絶好のドライコンディションだ。各車ダミーグリッドに着くと前後タイヤの入れ替えを行う。少しでも前後のタイヤ温度を揃えようという作業だ。しかし予選7番手の加藤正将(Audi Team Mars)はコースインできずピットでボンネットを開けて作業を行っている。クルーの話ではエンジンが始動せず原因を調査中とのことで決勝をスタートできずに終わった。

決勝がスタートした

 午後0時40分定刻通りのフォーメーションラップ開始。加藤を除く8台がグリッドに着いてスタート、23分間+1周のレースが開始された。

 ポールポジションから発進の猪爪の加速がよくホールショットを奪ったのに対して、フロントロウに並んでいた久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)の新型シビックはエンジンストールか動き出しが遅れ、さらに8番手スタートのチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)も大きく出遅れ、2台は最後尾からスタートを切る。反対にスタートがよかったのはセカンドロウからスタートのSUEHIROと梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)でそれぞれ3位→2位、4位→3位とポジションを上げて猪爪を追う。

鈴木建自とMOTOTINOが接触してコースアウト

 そしてTGRコーナーへのターンインで5番手スタートの鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)と6番手スタートのMOTOTINO(55MOTO RACING)が接触。両車アウト側へコースアウトしてしまう。MOTOTINOはコースに復帰したが鈴木がコースサイドに止まったため、ただちにセーフティカー(SC)投入が宣言される。

 鈴木も再スタートを切り、SCを追い越して隊列の最後尾に戻り、3周目に態勢が整ったとしてSCイン、4周目からレースは再開される。SCランによって、久保田とジョンウォンのスタートミスはほぼ帳消しになり、それぞれ5位と6位、トップからの差も3秒程度のポジションに戻ることができた。

 4周目からレースはリスタート、再開時点での順位はトップ猪爪、2位SUEHIRO、3位梅本、4位玉田誠二(TAMADA Racing)と続く。玉田はトラブルを回避して好位置につけている。以下久保田~ジョンウォン、コース復帰したMOTOTINO、鈴木の順。

 猪爪はリスタートでSUEHIROにつけ入るスキを与えずにTGRコーナーへアプローチ、後方では久保田が玉田の右サイドからオーバーテイクにかかりTGRコーナー手前で4位に進出。さらにジョンウォンもTGRコーナーで玉田のインを差すとサイド・バイ・サイドで第2コーナーをクリア、コカ・コーラコーナーでアウト側から玉田を仕留めて5位にポジションを上げる。さらにMOTONINOもアドバンコーナーで玉田をオーバーテイクして6位へ。

 4周目を終えてトップ猪爪と2位SUEHIROのギャップは0.9秒。3位梅本はそこから1.5秒の差。猪爪はさらにプッシュして5周目に1分47秒098のファステストラップを叩き出してSUEHIROとの差を一気に1.8秒までひろげる。そこから2.5秒遅れた3位梅本に久保田が0.59秒まで接近。二人は同じJ'S RACINGの所属で梅本がチームオーナーという関係で、実況放送では久保田が梅本に忖度するか注目する。

 しかし久保田は新型マシンの性能を見せつけて次の6周目の第1セクターで梅本のテールにへばりつくと、GR Supraコーナーでインを差してオーバーテイク。3位にポジションを上げると前を行くSUEHIRO追撃にとりかかる。

 猪爪はSUEHIROとの差をじわじわと拡大、7周目2.227秒、8周目2.485秒までその差を拡げると安全圏とみたかややペースダウン。一方SUEHIROには久保田がじわじわと接近、3秒あった差は10周目に1.889秒まで接近する。

 猪爪が12周目に入ったところでスタートから23分が経過、次の13周目がファイナルラップであると宣言される。猪爪はややペースを落としながらファイナルラップを走り切りチェッカードフラッグの下を通過、SUEHIROに0.756秒の差で優勝を飾った。3位久保田は0.806秒差までSUEHIROを追い上げたが3位。新型シビックを初舞台で表彰台に導いた。以下4位梅本、5位フィニッシュはジョンウォンだったがジョンウォンはSC中の走路外走行でレースタイムに5秒加算のペナルティが課されて7位まで降着。MOTOTINOが5位、鈴木5位となった。玉田も無事完走、8位フィニシュとなった。

 ポディウムに戻って来た猪爪はマシンを降りるとヘルメットを脱ぐ前から涙が止まらず、クシャクシャの笑顔でぎこちなくガッツポーズをとってみせた。これで最終戦を待たずしてTCRジャパン、サタデーシリーズのチャンピオンを獲得となった。

 TCRJサタデーシリーズ第5戦は11月25日にスポーツランドSUGOで行われる。

優勝は猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

決勝2位は末廣武士(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

決勝3位は久保田英夫(J\'S RACING CIVIC TCR FL5)

決勝4位は梅本淳一(J\'S RACING CIVIC TCR FK7)

決勝5位はMOTOTINO(55MOTO RACING )

優勝した猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

優勝した猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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TCR JAPAN SATURDAY

第4戦富士決勝結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/10/07) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverMaker Model
Team
LapTimeBehindGap
198猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
羽衣6 DOME RACING
1325'49.065--
219末廣 武士CUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1325'49.821 0.756 0.756
3690久保田 英夫Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FL5
1325'50.627 1.562 0.806
469梅本 淳一Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FK7
1326'00.39911.334 9.772
555MOTOTINOHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1326'13.26324.19812.864
617鈴木 建自Audi RS 3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1326'14.48825.423 1.225
7*3チェ・ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1326'17.89828.833 3.410
87玉田 誠二Audi RS 3 LMS
TAMADA Racing
1326'37.96948.90420.071
---- 以上規定周回数(75% - 9 Laps)完走 ----
-65加藤 正将Audi RS 3 LMS
Audi Team Mars
d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 98 猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING) 1'47.098 (5/13) 153.381 km/h
  • CarNo. 3は、H項違反(SC中の走路外走行)により、タイムペナルティー5秒を科す。
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TCR JAPAN SATURDAY

第4戦富士公式予選ドライバーコメント PP・猪爪杏奈「最終戦でチャンピオン決められるように、しっかりポイントを取る」

ポールポジション 98号車・猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)1分46秒811

ポールポジションの猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 「3月の公式テストの時は45秒台に入っていたので、自分としてはちょっと納得いってないですけど、すこしずつコーナーに忘れ物しちゃった感じは(笑)あります。2位とは差が無いと思います。決勝に向けては久保田さんもSUEHIROさんもキャリア長いですし、私よりずっとレース数も多く戦ってきた先輩なので。ただこの二人はシリーズに入っていないので、私はシリーズを戦っているので、二人に抜かれてしまっても、先輩からレースのやり方とかバトルの仕方を学ばせてもらって、3台でよく絡んで走れたらいいな、って思っているのですけれど。一番自分がしちゃいけなのはリタイヤなので、1位でも3位でもいいですけど、とにかくラスト1戦、SUGOの最終戦でチャンピオン決められるように、しっかりポイントを取るというのが自分で課した今日のミッションです」

2位 690号車・久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)1分46秒888(+0.077秒)

予選2位の久保田英夫(J\'S RACING CIVIC TCR FL5)

 「(ニューマシンという事で注目されているが?)まだクルマの開発がし切れていないので、頑張って2番取れてよかったな、と、予想以上にいい出来ではありますね。(事前にテストは?)テスト自体1回しかできていないのですよ。日数でいうと2日間走っているのですけれど、時間でいうと2時間半走れているかな、というくらいですね。そういう意味では(クルマの性能をまだ)出し切れていないと思います。決勝はまずゴール、で、順位もできるだけ高い位置で(フィニッシュ)できればいいかな、と思って、全力では頑張るつもりでいます。(新型の感触は?)乗り味はぜんぜん違います。ただシビックという素性はあまり変わらないので、旧型の延長線上できているような感じです」

3位 19号車・TAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)1分47秒381(+0.493秒)

予選3位のTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

 「前回(の結果)がよかっただけに、今回はウエイトを50キロ積んでいるので、そこがどうかな、と思って現地入りしたのですけれど。思ったより、富士はハイスピードなコースなので、序盤のセクター1、セクター2あたりでウエイトが効いているな、という感じは予選でありました。(予選開始直後のタイヤ入れ替えの効果は?)FFのレーシングカーなので、この時期は特に前後入れ替えして、リヤタイヤが暖まりにくいのをカバーするっていうのをやっているのですけれど、それをアウト~インで(すぐに)やるのか、念入りに暖めて、ストレートを1本通過してからで、ローテーションするのか、という違いで、うちはできるだけ暖めてストレートを1本通過して、ローテーションするという、オーバーステア対策ですね。(狙い通りのタイヤ温度?)50キロ積んでいる分、ワンアタックだけしかいいところがなかったな、という感じで、他はたぶん2アタックしていると思うのですけど、僕はどうせタイムが出ないのなら、決勝用にタイヤをあまり傷めずにワンラップアタックでやめた、という感じです。決勝は序盤シビック勢がたぶん逃げていくのかなと思うのですけれど、比較的ロングはまだ何とか戦える余地はあるのかなと思うので、できるだけ序盤離されないように頑張って、後半できれば仕掛けて、っていう感じかなと思います」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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TCR JAPAN SATURDAY

第4戦富士公式予選 猪爪杏奈がポールポジション、2番手に新型シビック投入の久保田英夫、3番手にSUEHIRO

ポールポジションは猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)

 TCRJサタデーシリーズ第4戦は10月7日、富士スピードウェイで公式予選が行われ、を行い、猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)がポールポジションを獲得した。

 公式予選は午前9時ちょうどから15分間で行われた。残暑から一気に秋の気候に変わった富士スピードウェイは気温19度。路面温度も低そうで絶好のコンデション。鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)を先頭に9台のTCRマシンガコースイン。

 しかし、コースイン直後にチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)、玉田誠二(TAMADA Racing)、加藤正将(Audi Team Mars)、梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)、猪爪、久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)の6台がピットイン、続く周回には残るTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)、鈴木、MOTOTINO(55MOTO RACING)もピットイン。全車が前後のタイヤの入れ替えを始める。猪爪によると、FFのTCR車両は前後でタイヤの暖まりの差が大きいため、熱の入りが早いフロントタイヤをリヤに装着することで温度の差を少なくすることが目的だとのこと。

 残り8分あたりから各車コースに復帰、ここからが本格的なタイムアタックが始まる。

 まずは残り6分、猪爪が1分48秒806でトップに立ち、2番手にジョンウォンが49秒160で続く。3番手は49秒701の加藤。

 残り4分50秒、久保田が1分48秒356でトップ。久保田のシビックは今回初登場の新型FL5だ。続いてコントロールラインを通過したSUEHIROが47秒381と1秒近くタイムを削り取ってトップ。前回もてぎの第3戦で土日共に優勝したSUEHIROはそれによって50キロのハンデウエイトを搭載しているが、それを感じさせない走りだ。さらに猪爪が46秒906を出してトップへ、めまぐるしく首位の座が入れ替わる。SUEHIROは2番手へ後退、3番手には鈴木が48秒115で浮上、久保田を挟んで5番手に加藤、6番手ジョンウォンがつける。

 残り3分、久保田が1分46秒888で再びトップへ浮上、しかしその後方で走る猪爪が46秒811を叩き出してトップの座を奪い返すと、その後猪爪を上回る者は現れずポールポジションは確定、0.077秒及ばず久保田がフロントロウに並んだ。3番手はSUEHIRO、4番手梅本、3列目は5番手鈴木、6番手MOTOTINOが続いた。

 決勝はこのあと午後1時40分より23分+1周で行われる。

予選2位は久保田英夫(J\'S RACING CIVIC TCR FL5)

予選3位は末廣武士(バースレーシングプロジェクト【BRP】)

予選4位は梅本淳一(J\'S RACING CIVIC TCR FK7)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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TCR JAPAN SATURDAY

第4戦富士公式予選結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/10/07) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 TCR JAPAN SATURDAY Series Round 4 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverMaker Model
Team
TimeBehindGapkm/h
198猪爪 杏奈Honda CIVIC TCR
羽衣6 DOME RACING
1'46.811--153.793
2690久保田 英夫Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FL5
1'46.888 0.077 0.077153.682
319末廣 武士CUPRA TCR
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'47.381 0.570 0.493152.977
469梅本 淳一Honda CIVIC TCR
J'S RACING CIVIC TCR FK7
1'47.677 0.866 0.296152.556
517鈴木 建自Audi RS 3 LMS
バースレーシングプロジェクト【BRP】
1'48.115 1.304 0.438151.938
655MOTOTINOHonda CIVIC TCR
55MOTO RACING
1'48.443 1.632 0.328151.479
765加藤 正将Audi RS 3 LMS
Audi Team Mars
1'48.768 1.957 0.325151.026
83チェ・ジョンウォンHyundai Elantra N TCR
KMSA MOTORSPORT N
1'48.897 2.086 0.129150.847
97玉田 誠二Audi RS 3 LMS
TAMADA Racing
1'50.696 3.885 1.799148.396
---- 以上基準タイム(110% - 1'57.492)予選通過 ----
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦富士決勝ドライバーコメント 2位・白崎稜「鈴鹿岡山シリーズを決めてから、日本一決定戦です」

優勝 6号車・渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)

優勝した渡会太一(FTKレブレーシングガレージ)

 「ペースもよかったので、なるべく早めに前に出ようと思って。そこからは白崎選手と速い所、遅い所がけっこうはっきりわかっていたので、そこをうまく自分で見ながら調節して走れたなと思います。(注文通りのレース?)スタートはミスったですけれど(笑)、それもちゃんと取り返しができたので。よかったなと思います」

2位 91号車・白崎稜(TAKE FIRST スタッフリソース)

決勝2位の白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 「第1、第2セクターで(渡会選手と)トントンのタイム差で、第3セクターの登りでだいぶ離れているのが後ろについてわかって、適応できたのが結局最終ラップで。周回数が(もっと)あればってのは言い訳にしかならないですけれど、もうちょっとコースを研究するべきでしたね。今回はレースウィークだけ(の走行)だったので、言い訳はできないけれど、悔しいですね。(ジャパンリーグのタイトル決定)皆さんのサポートのおかげでチャンピオン取れました。(次の目標は日本一決定戦?)もちろんです、あとその前に鈴鹿岡山シリーズがあって、そこを(チャンピオンを)決めてから、日本一決定戦です」

3位 52号車・小村明生(Fガレージ with HC GALLERY)

決勝3位の小村明生(Fガレージwith HC GALLERY)

 「楽しかったですね(笑)。ただやっぱりトップ2が逃げちゃったので、そこは残念だったのですけれど、目標の表彰台というところは確保できたな、って感じです。(チャンピオンも決まったが?)タイトル獲得はひと安心ですけど、やっぱり(表彰台の)真ん中で決めたかったです。今回は戦闘力的にもじゅうぶん戦えるっていうのも証明できたと思えますし、不慣れなサーキットでここまでやれたのは収穫だったかと思います」

4位 1号車・元山泰成(Ecotech Works RacingF)

決勝4位の元山泰成(ZAP SPEED 10V ED)

 「7番手ぐらいの時から後ろで見ていたのですけれど、僕の方がペースはいいのがわかっていたので、いつ抜こうかな、と持っていたのですけれど。離したギャップがストレートで縮んで、富士は難しいな、っていう感じです。ただ単にレースせず、ちょっと頭つかってやらないと。富士は去年の日本一とその前哨戦とか4回めですかね。(混戦でスリップも効くから大変?)どこかで無理やりでも抜かないと、って後半のダンロップのところでちょっと抜いて、ここしかない、というふうに。ぼくがちょっと最終コーナーがまだ苦手なので、立ち上がりでうまくいかず、ストレートで・・っていうパターンでした。この後鈴鹿の最終戦と、もてぎの日本一決定戦です。もてぎは走ったことがないので、シミュレータでひたすら練習しないと」

5位 34号車・小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)

決勝5位の小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)

 「(バトルはどうだった?)負けてしまったので、悔しいですね。スタートが初めてだったというのもあって、ホイールスピンしてしまって、順位を落としちゃって。順位を上げたかったのですけれど、富士は思うように(順位が)上がらなくて、結果バトルという形になってしまったのですけれど、これもいい経験だったと思います。(スリップストリームとかカートとかなり違う?)なんて説明していいいかわからないですけれど、かなり違いますね」

6位 36号車・磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)

決勝6位の磐上隼斗(アルビ富士吟景GIA ED)

 「いやー凄まじいレースでした。場所はよかったのですけど小村さんと競っちゃって(後続に)追いつかれて、なすすべなく負けちゃったので、けっこう悔しいです。(バトルはどうだった?)イライラしてやっていました(笑)。踏み込んでもよかったけど、踏み込んでクラッシュしても元も子もないので、最大限に(バトルを)やっていたのですけれど、しょうがないです。次はまたもてぎです。結構クルマも出来上がってきているので、この気候に合って(タイヤが)中古でも新品でもタイム出るいいクルマが出来ているので、このまま次回リベンジで頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦富士決勝 渡会太一が白崎稜に競り勝ち優勝 激戦の表彰台争いは0.038秒差で小村明生の手に

優勝した渡会太一(FTKレブレーシングガレージ)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦決勝は10月7日(土)に富士スピードウェイ12周で開催され、今シーズンはSUGO、オートポリスとスポット参戦ながら連続でポール・ツー・ウインを飾っている渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が5周目に白崎稜(TAKE FIRST スタッフリソース)からトップを奪うと白崎の反撃をしのぎ切って優勝を遂げた。

 朝から好天に恵まれた秋の富士スピードウェイ。決勝が行われる午後2時には気温も21度まで上がり絶好のレース日和となった。予選開始早々ドライブシャフトが折れてタイムが出せなかった豊島里空斗(C.S.I RZAPacing ED)は最後尾から出走が認められ、また予選終了間際にミッショントラブルが出て止まった中澤凌(ZAP FOCS 10VED)もインターバルの間に修理を終えて11番グリッドに並び、エントリーした20台すべてがスタートすることとなった。

決勝のスタートシーン

 フォーメーションラップを終えたマシンがグリッドに着くとレッドライトが消えてレーススタート。ポールポジションから発進の渡会の出足が悪く、フロントロウから出た白崎が渡会の右サイドインから前に出るとTGRコーナーに飛び込みホールショットを奪う、さらに3番手スタートの小村明生(Fガレージ with HC GALLERY)もそれに続き渡会は3位にポジションを落とす。後方では4番グリッドからデビューレースをスタートした小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)がスタートに失敗、3列目スタートの磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)と板倉慎哉(Racing F)にかわされて6位にドロップ。磐上はさらにTGRコーナーアウト側から大外刈りで渡会に被せて3番手を奪う。さらに7番手スタートの武者利仁(ZAPSPEED RACorsa ED)が小田のインを狙って第2コーナーを並走するがコカ・コーラコーナー進入で小田が前に出て武者を抑える。武者はここで失速して逆に元山泰成(Ecotech Works RacingF)のオーバーテイクを許し8位にドロップ。

 コカ・コーラコーナー出口で磐上がアウト側にはらみ加速が鈍るとすかさず渡会が攻撃、100Rでアウト側から並びかけるとアドバンコーナーでインを奪って3位のポジションを奪い返す。オープニングラップを終えてトップ白崎、0.764秒の差で2位小村、そこから3位渡会~4位磐上~5位板倉~6位小田までが1秒以内のワンパックで通過。8位に落ちた武者にはチームメイトの中澤が襲い掛かり0.006秒と並走でコントロールラインを通過する。

 2周目に入り渡会は小村をロックオン、ストレートエンドで右に左にとプレッシャーをかけるとテール・ツー・ノーズ状態で第1、第2セクターを通過、ダンロップコーナー進入でサイド・バイ・サイドからオーバーテイクに成功、2位の座を奪い取る。このバトルの間に白崎はリードを拡げ1.155秒として2周目終了。渡会に続いて0.363秒で小村、0.111秒で磐上と2位グループを形成する。

 3周目、今度は磐上が小村に襲いかかり、TGRコーナーでインから差して3位に浮上。しかし小村も負けておらず、磐上に並んで第2コーナーを抜けるとインとアウトが入れ替わるコカ・コーラコーナーでポジションを奪い返す。この2台のバトルが渡会に利して、渡会は追い上げに集中。1分51秒476とトップ白崎よりも0.4秒以上速いタイムでその差を0.751秒まで削り取る。

 小村対磐上の3位争いは0.181秒差で4周目に入り、リプレイを見るようにTGRコーナーで磐上がインから前に出ると今度はコカ・コーラコーナーでうまく小村をブロックする。しかし小村は諦めることなくテール・ツー・ノーズ状態でチャンスを窺い、ダンロップコーナー立ち上がりで磐上を捕らえると13コーナーでオーバーテイク。再び3位の座を奪い返すが、最終コーナーを抜けてストレートの加速で磐上が前に出て0.016秒差で再度3位に浮上する。後方ではスタート失敗でポジションを落とした小田が最終パナソニックコーナーで板倉を仕留めて5位に浮上する。

 4周目を終えてトップ白崎に対して渡会は0.3秒間合いを詰めて0.454秒差。勢いは明らかに渡会の方が上でストレートスピードも206km/hの白崎に対して渡会は210km/h。この差を活かして5周目のストレートで白崎のテールにくらいつくと両者は連なって第2セクターを走り抜け、パナソニックコーナーで渡会が前に出る。しかしこの仕掛けは早すぎたようで、ストレートでの加速で白崎が再び前に出てトップでコントロールラインを通過、渡会は0.086秒の差で2位に戻るとスリップストリームを効かせて白崎に並びかけ、TGRコーナーにインから飛び込み今度こそしっかりとオーバーテイク、6周目にしてトップを奪回した。

 トップに出た渡会は白崎をじわじわ引き離し、6周目を終えて0.391秒の差。一方で磐上対小村の3位争いは6周目も続き第1セクターで小村が3位に上がるものの、磐上はスキを狙いづづけ、GR Supraコーナーで逆転する。しかしストレートで小村が前に出て0.050秒差の3位へ戻す。この2台が激しくやりあっている間に渡会と白崎のトップ2台は4秒以上のギャップを築き、一騎打ちの様相を呈してくる。

3位争いは4ワイド

 8周目、磐上はまたしてもTGRコーナーで小村をオーバーテイクするが第3セクターで小村がみたび3位を奪い返す。そしてこのバトルに5位の小田、6位の元山も参戦。4台が0.5秒の中に連なるトレイン状態で9周目に突入する。まずはストレートで磐上が小村の前に出るがTGRコーナーで小村がインから前に、さらに小田も小村に続いて磐上をオーバーテイク、5位に落ちた磐上に今度はアドバンコーナーで元山が襲いかかり、インからノーズをねじ込んで5位をもぎ取る。あっという間に6位に転落したが今日の磐上は諦めない。0.090秒の差で10周目に入るとストレートエンドで元山に並びかけて前に出る。しかしここは元山が譲らずTGRコーナーでポジションを守り切る。

 3位争いに注目が集まっている間に、2位白崎は反撃を開始。9周目に0.758秒まで開いたトップ渡会との差を削り取りにかかり、10周目には0.540秒差として残りは2周。3位グループはトップから9秒以上遅れて、3位小村、0.344秒差で4位小田、0.359秒差で5位元山、0.245秒差で6位磐上と依然として一触即発の状態だ。

 そして11周目に小田が小村を第1セクターでオーバーテイク。今回デビューレースの18歳がベテランを仕留めた。しかしそのまま引き下がる小村ではなく、小田のリヤに張り付いて0.019秒の差でファイナルラップに突入する。元山と磐上も遅れることなく2台を追い、4台がもつれ合うように第3セクターに突入。その間にまずトップ渡会がチェッカードフラッグの下を通過、白崎はファイナルラップに1分51秒109と予選を上回るファステストラップで追ったが0.420秒及ばずの2位に終わった。

 表彰台を争う3位グループのドッグファイトはチェッカードフラッグの前まで続き、最終コーナーからの立ち上がりで小村が小田に並びかける。さらに元山もスリップストリームを活かして加速、3台がなだれ込むようにフィニッシュラインを通過。3位は小村、0.038秒の差で4位元山、0.013秒差で小田という結果になった。

 優勝の渡会はこれでスポット参戦のSUGO、オートポリス、富士の3戦全てで優勝。昨年までは速さともろさが同居している印象があったが、今年は速さと強さを見せつけている。2位白崎は目標通りジャパンリーグのタイトルを獲得し、次なるターゲットは日本一決定戦だ。土壇場で表彰台を獲得した小村もこれで筑波/富士シリーズのチャンピオンが確定した。

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権最終第8戦は10月29日(日)に筑波サーキットで開催される。1戦を残してシリーズタイトルは決したが、このままでは終われない選手たちがシーズン最後の戦いに挑む。

優勝は渡会太一(FTKレブレーシングガレージ)

決勝2位は白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

決勝3位は小村明生(Fガレージwith HC GALLERY)

決勝4位は元山泰成(ZAP SPEED 10V ED)

決勝5位は小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)

決勝6位は磐上隼斗(アルビ富士吟景GIA ED)

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦富士決勝結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/10/07) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosNoDriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
16渡会 太一FTKレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
1222'22.567--
291白崎 稜TAKE FIRSTスタッフリソース
MYST KK-S2
1222'22.987 0.420 0.420
352小村 明生Fガレージwith HC GALLERY
MYST KK-S2
1222'38.04015.47315.053
41元山 泰成ZAP SPEED 10V ED
MYST KK-S2
1222'38.07815.511 0.038
534小田 優AUTOBACSドラゴコルセ
MYST KK-S2
1222'38.09115.524 0.013
636磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1222'38.91316.346 0.822
755板倉 慎哉Racing F
MYST KK-S2
1222'38.93816.371 0.025
815武者 利仁ZAP SPEED RACorsa ED
TOKYO R&D RD10V
1222'42.05519.488 3.117
979中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1222'46.13523.568 4.080
1086村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED ED
MYST KK-S2
1222'46.64524.078 0.510
1127豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
1222'46.80024.233 0.155
1278小田部 憲幸いえらいふZAP シタラED
TOKYO R&D RD10V
1222'49.89327.326 3.093
1383樺木 大河ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1222'55.71933.152 5.826
1421太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1222'56.89634.329 1.177
158野村 大樹WRS NOMURA KK-SII
MYST KK-S2
1222'58.94036.373 2.044
1647山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
1223'02.87440.307 3.934
173秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1223'05.85943.292 2.985
1839鈴木 夢叶新潟国際自動車ワコーズED RD
TOKYO R&D RD10V
1223'12.15749.590 6.298
195梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1223'12.95550.388 0.798
2038中島 哲也新潟国際自動車ワコーズED KKS
MYST KK-S2
1224'06.0461'43.47953.091
---- 以上規定周回数(90% - 10 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 91 白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース) 1'51.109 (12/12) 147.844 km/h
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦富士公式予選ドライバーコメント 2位・白崎稜「僕はずっと単独でこのタイムだったので、クルマにスピードはある」

ポールポジション:6号車:渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)1分51秒146

ポールポジションの渡会太一(FTKレブレーシングガレージ)

 「ポジション取りがずっと良かったので、赤旗の前もその後もいい感じでスリップ(ストリーム)つかえたので。ペースは単独でも悪くないので、決勝に対してどうかな? って感じです。後ろをコンマ2秒離したのはでかいですね。ただ富士なので、スリップは効いちゃうのでコンマ2なんてあっという間に詰められちゃうので、そこは様子見ながらうまくレースをしたいですね」

2位 91号車・白崎稜(TAKE FIRST スタッフリソース)1分51秒392(+0.246秒)

予選2位の白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

 「渡会選手はスリップ使いながらアタックしていたと思うので、僕はずっと単独でこのタイムだったので、クルマにスピードはあると思うので、このまま天気も変わらずいくのであれば、決勝はそのままアタックするだけですね」

3位 52号車・小村明生(Fガレージ with HC GALLERY)1分51秒826(+0.680秒)

予選3位の小村明生(Fガレージwith HC GALLERY)

 「51秒台には入れられていますし、ただ開きは大きいですけれど、予想通りの展開です。一昨日、昨日も渡会君と白崎君がちょっと頭ひとつ抜け出ているな、っていう順当な場所で、自分も練習から3番手に入れているな、っていうまんま(結果)が出たので、一安心です。(富士のレースは久しぶり?)2015年に1レースだけ来て、成績も話にならないくらいだったので、練習で走るまではネガティブな気持ちだったのですけれど、走り始めたらいい感じで、ちょっとしたトラブルで練習終わっちゃったのですけれど、今回完治していてレースペースは筑波同様にいいのかなと思います。(今回武者選手に3ポイント以上差をつければ筑波/富士シリーズチャンピオン決まるが?)JAF戦のタイトルも取れるので、願わくば予選通りの順位でゴールしてくれれば、展開的にはつまらなくなっちゃいますけれどチャンピオン決められますし、最低限表彰台、当然優勝を狙っていきますし(前の)2台のお尻を見つつ、しっかりゴールすれば、と楽しんでいきたいですね」

4位 34号車・小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)1分51秒866(+0.720秒)

予選4位の小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)

 「3番手を狙えるタイムではあったのですけど、4輪初レースっていうのもありまして、予選の位置取りとかカートとは違って、難しいところがあったので、そこで順位を落としてしまいましたね。4月から鈴鹿をメインに走っていたので、(量が)多いかはわからないけど練習はしてきました。今年、次のレースは明確には決まっていないのですけれど、日本一決定戦の優勝を目標にしているので、そこは出ます」

5位 36号車・磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)1分51秒888(+0.742秒)

予選5位の磐上隼斗(アルビ富士吟景GIA ED)

 「後ろにつかれてスリップ使われましたし、最後の方で黄旗が出ていたので、ちょっと遠慮しちゃったところがありました。調子はいいですね。昨日も古いタイヤでいい感じで、明るい希望はあったので、狙い通りだと思っています。決勝はスタート決めることですね、いい位置にいるので」

6位 55号車・板倉慎哉(Racing F)1分52秒120(+0.974秒)

予選6位の板倉慎哉(Racing F)

 「最後、途中までベスト(タイム)出ていたのですけど、目の前で5号車にスピンされて、その後も黄旗出ていたので(アタックを)やめて。なかなかクリア(ラップ)が取れなかったので、クリア取れていたらもうちょい行けたと思いますけど、トップにはぜんぜん追いつく感じがないので、行けても3番手かなという感じです。決勝は1位2位は無理ですけど3番手くらいはついて行けると思うので、後は流れでやろうかな、と。今回はスタート失敗しないように(笑)頑張ります」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦富士公式予選 渡会太一が2位に0.2秒以上の差をつけてポールポジション獲得

ポールポジションは渡会太一(FTKレブレーシングガレージ)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦公式予選が10月7日(土)に富士スピードウェイで開催され、20分間の予選の中盤にトップタイムをマークした渡会太一(FTKレヴレーシングガレージ)が2位以下を寄せ付けずポールポジションを獲得した。

 長かった残暑も終わりを告げて秋の気配が色濃くなった富士スピードウェイ。霊峰富士の山頂付近には僅かながら雪も見える。今回は筑波/富士シリーズ戦に加えて、全国各地の大会からピックアップされて行われる「スーパーFJジャパンリーグ」の最終戦にも位置付けられ、筑波/富士シリーズ戦を追う選手に加えてジャパンリーグを狙う選手、さらにはスポット参戦組もありエントリーは20台となった。

 午前9時半コースオープン。富士がホームと言える野村大樹(WRS NOMURA KK-SII)を先頭に20台がコースイン。天候晴れで路面もドライ、気温19度と絶好のコンデションだ。

 各車慎重にウオームアップを始めて2周目に入ったところで赤旗。ダンロップコーナー入口で豊島里空斗(C.S.I Racing ED)がストップしたためだ。豊島によるとドライブシャフトが折れたという事で、今年5月のSUGO大会に15歳で出場、連続ポール・ツー・ウインという鮮烈なデビューを飾った豊島にとっては厳しい予選となった。

 中断された予選は残り時間10分20秒から再開。各車は冷えてしまったタイヤに再び熱入れを行い、タイムアタックを開始。まずは白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)が1分51秒500でトップに立つ。白崎は現在ジャパンリーグのポイントリーダーで、チャンピオオンを狙っての参戦だ。2番手は52秒016で小村明生(Fガレージ with HC GALLERY)。小村は筑波/富士シリーズのポイントリーダー、その小村をランキング2位で追う武者利仁(ZAPSPEED RACorsa ED)が52秒234の3番手タイムを出す。

 残り時間6分30秒、白崎の直後にコントロールラインを通過した渡会が1分51秒449をマーク、トップに立ち白崎以下はひとつずつポジションダウン。5番手に52秒337で元山泰成(Ecotech Works RacingF)、6番手に52秒428で磐上隼人(アルビ富士吟景GIAED)と続く。元山はジャパンリーグのランキング4位、同じく5位タイの磐上と共にチャンピオンの目を残している。

 磐上は続く周回で1分51秒964、渡会に0.816秒差までタイムを詰めて3番手に浮上。今回は母校である「新潟国際自動車大学校」の現役学生チームが授業の一環として2台エントリーしており、OBとして手本を示さねばならない立場だ。さらに5番手にはイエローとピンクのカラーリングが目立つ板倉慎哉(Racing F)が52秒120で浮上。板倉は前回6月の富士での大会でフロントロウから発進も痛恨のエンジンストールで優勝を逸しただけに今回期するものがある。

 残り3分を切って白崎は1分51秒392、磐上も51秒888と自己ベストを更新するが2番手、3番手の順位は変わらず。小村、板倉、武者という序列も同じだ。やや膠着した予選の中でポジションを上げてきたのが小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)と村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)のZAP SPEED勢で、小田部は11番手から8番手へ、村田は13番手から12番手へと進出。だたし村田はピットレール速度違反の裁定が出ており降格の可能性がある。

 残り1分を切ってタイムを出してきたのが今回デビューレースの小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)。昨年の全日本カート王者で道上龍率いる名門チーム所属、さらに昨年の日本一決定戦の優勝マシン、と銀のスプーンを咥えて現れた18歳が1分51秒866とこの時点で3番手タイムをマークした。

 そしてチェッカードフラッグが振られ渡会のポールポジションが確定、0.246秒差で白崎がフロントロウに並ぶこととなった。セカンドロウ争いはチェッカー後の最後のタイムアタックで小村が51秒826を叩き出して小田を0.040秒逆転し3番手を獲得。小田4番手となり磐上は5番手にダウン、3列目で板倉と並んで決勝を迎える。小村と筑波/富士シリーズタイトルを争う武者は7番手。6月の富士大会ではキャリア初の優勝を飾った武者だが今回は苦戦しており、シリーズタイトル争いに黄色信号がともった。以下8番手小田部、9番手元山と続き、小田と同じく今回がレースデビューの樺木大河(ZAP SPEED 10VED)が10番手につけた。

 決勝は午後1時45分コースイン予定。渡会は今年スーパーFJはスポット参戦のみだが8月のSUGO、9月のオートポリスといずれもポール・ツー・ウインを飾っており盤石の速さがある。ここ富士でもスピードを見せつけるか注目だ。

予選4位は小田優(AUTOBACSドラゴコルセ)

予選5位は磐上隼斗(アルビ富士吟景GIA ED)

予選3位は小村明生(Fガレージwith HC GALLERY)

予選6位は板倉慎哉(Racing F)

予選2位は白崎稜(TAKE FIRSTスタッフリソース)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第7戦富士公式予選結果

富士チャンピオンレースシリーズ第5戦 -RIJ- (2023/10/07) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 7 富士スピードウェイ 4.563km

PosDriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
16渡会 太一FTKレブレーシングガレージ
MYST KK-S2
1'51.146--147.795
291白崎 稜TAKE FIRSTスタッフリソース
MYST KK-S2
1'51.392 0.246 0.246147.468
352小村 明生Fガレージwith HC GALLERY
MYST KK-S2
1'51.826 0.680 0.434146.896
434小田 優AUTOBACSドラゴコルセ
MYST KK-S2
1'51.866 0.720 0.040146.844
536磐上 隼斗アルビ富士吟景GIA ED
TOKYO R&D RD10V
1'51.888 0.742 0.022146.815
655板倉 慎哉Racing F
MYST KK-S2
1'52.120 0.974 0.232146.511
715武者 利仁ZAP SPEED RACorsa ED
TOKYO R&D RD10V
1'52.234 1.088 0.114146.362
878小田部 憲幸いえらいふZAP シタラED
TOKYO R&D RD10V
1'52.272 1.126 0.038146.313
91元山 泰成ZAP SPEED 10V ED
MYST KK-S2
1'52.291 1.145 0.019146.288
1083樺木 大河ZAP SPEED 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'52.301 1.155 0.010146.275
1179中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1'52.686 1.540 0.385145.775
125梅本 幸汰Rn-sports制動屋KK-S2
MYST KK-S2
1'53.028 1.882 0.342145.334
13*86村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED ED
MYST KK-S2
1'53.134 1.988 0.106145.198
148野村 大樹WRS NOMURA KK-SII
MYST KK-S2
1'53.494 2.348 0.360144.737
1521太田 浩ミスト・セキグチ・制動屋
MYST KK-S2
1'53.666 2.520 0.172144.518
163秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1'53.770 2.624 0.104144.386
1747山根 一人光精工TK-Sport MYST
MYST KK-S2
1'54.372 3.226 0.602143.626
18*39鈴木 夢叶新潟国際自動車ワコーズED RD
TOKYO R&D RD10V
1'55.553 4.407 1.181142.158
19*38中島 哲也新潟国際自動車ワコーズED KKS
MYST KK-S2
1'57.636 6.490 2.083139.641
---- 以上基準タイム(130% - 2'24.891)予選通過 ----
-*27豊島 里空斗C.S.I Racing ED
MYST KK-S2
no time---
  • CarNo. 47, 86, 39, 38は、一般競技規則第40条2(ランオフエリア走行)により、当該周回タイムは採択されない。
  • CarNo. 86は、一般競技規則第40条2(ピットレーンの速度規制)違反により、予選結果より1グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 86は、一般競技規則第17条3(走路外走行複数回)により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 39は、一般競技規則第40条2(ピットレーンの速度規制)違反により、予選結果より4グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 39は、一般競技規則第17条3(走路外走行複数回)により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 38は、一般競技規則第40条2(ピットレーンの速度規制)違反により、予選結果より6グリッド降格のペナルティーを科す。
  • CarNo. 38は、一般競技規則第17条3(走路外走行複数回)により、予選結果より3グリッド降格のペナルティーを科す。
  • 大会審査委員会は、CarNo. 72の決勝レース出場を、最後尾グリッドを条件に認める。
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VITA鈴鹿

第3戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/08) Final Race Weather:Rain Course:Wet
2023 VITA鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Team
LapTimeBehindGap
1133TOMISANAKILAND VITA
AKIRAND
828'00.321--
286山谷 直樹CF亜衣★NJK保険サービス★VITA
カーファクトリー亜衣
828'02.086 1.765 1.765
319小野 陽平ヒットマンルアーアンダーレVITA
i-TECH
828'03.038 2.717 0.952
43備後 博司ガレージB-SPORTS
A-ONE
828'04.733 4.412 1.695
587山本 龍おさきにどうぞ☆VITA
828'05.435 5.114 0.702
6999松本 匡史m•dent with 萬雲塾VITA
TMR
828'06.721 6.400 1.286
70GAMISANサンズクリエイト&HIROTEX
TMR
828'08.982 8.661 2.261
839武地 孝幸odula TONE TMR VITA
TMR
828'09.948 9.627 0.966
976上岡 広之ウイニングCB制動屋Trace☆NUTE
ウイニング
828'10.99910.678 1.051
1018巽 雅剛ClubD'zウエストポイント京都
West Racing Cars
828'11.87611.555 0.877
1183齋藤 隆スリーワイドレーシング・レプリスポーツ
レプリスポーツ
828'12.87412.553 0.998
128大野 宗Lively Group with AB
ABBEY RACING
828'14.97614.655 2.102
13*79米田 弘幸ABBEY RACING
ABBEY RACING
828'35.96235.64120.986
14*77中村 拓矢セナルト制動屋Vita
セナルト
828'38.19837.877 2.236
15*1大八木 龍一郎DAISHIN/Progrexx/萬雲塾
TMR
828'43.64843.327 5.450
16*10三宅 永泰TOY'S MOTOR SPORT VITA
トイズモータースポーツ
828'43.90343.582 0.255
17*25藤永 雅彦Chelsea RS VITA
F
828'45.45245.131 1.549
---- 以上規定周回数(70% - 5 Laps)完走 ----
-*93田幸 和純TMR萬雲塾VITA
TMR
413'51.8394Laps4Laps
-5中里 紀夫SHINSEI MiDLAND C72
自己メンテ
310'18.5535Laps1Lap
-6増本 千春SANNO MST SHIELD清水炉工業01
アングルオートモーティブ
0-8Laps3Laps
-24坂野 貴穀THE BRIDE Vita
minami R&D
0 -8Laps-
  • Fastest Lap: CarNo. 133 TOMISAN(AKILAND VITA) 2'51.554 (3/8) 121.858 km/h
  • CarNo. 79, 77は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中の追い越し)により、競技結果に対して30秒を加算した。
  • CarNo. 1は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のスピン)により、競技結果に対して40秒を加算した。
  • CarNo. 10は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第52条5(スタート手順)違反により、競技結果に対して30秒を加算した。
  • CarNo. 25は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第56条6(ドライバーの遵守事項)違反により、競技結果に対して30秒を加算した。
  • CarNo. 93は、鈴鹿クラブマンレースシリーズ規則第54条1(SC中のコースアウト)により、競技結果に対して30秒を加算した。
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CS2

第3戦鈴鹿決勝結果

鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/08) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 CS2 Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosNoDriverCar
Maker Model
Entrant
LapTimeBehindGap
17岸本 尚将nonno pizza with abb
WEST v.Granz
ABBEY RACING
817'49.706--
29関 正俊グラック&KTS
WEST v.Granz
グラック
818'01.62011.91411.914
325濱野 隆一リクエストワイズ with スキルスピード
WEST v.Granz
スキルスピード
818'04.71515.009 3.095
421いむら せいじオートルックV.GRANZ
WEST v.Granz
オートルックレーシングファクトリー
818'05.86416.158 1.149
598アンドリー・ハルタントPrima Racing
WEST v.Granz
West Racing Cars
818'13.30523.599 7.441
6124明田 篤ABBEY RACING
WEST v.Granz
ABBEY RACING
818'14.16124.455 0.856
731OOKAG-TECH
WEST v.Granz
West Racing Cars
818'14.56624.860 0.405
882寺島 大ABBEY RACING
WEST v.Granz
ABBEY RACING
818'15.27825.572 0.712
959成瀬 茂喜ABBEY RACING
WEST v.Granz
ABBEY RACING
818'25.19935.493 9.921
---- 以上規定周回数完走 ----
-81長谷川 陸CLEANLIFE ITAL ABBEY
WEST v.Granz
ABBEY RACING
d.n.s--
  • Fastest Lap: CarNo. 7 岸本尚将(nonno pizza with abb) 2'13.265 (5/8) 156.869 km/h
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VITA鈴鹿

第3戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/07) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 VITA鈴鹿シリーズ Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Entrant
TimeBehindGapkm/h
16増本 千春SANNO MST SHIELD清水炉工業01
アングルオートモーティブ
2'24.362--144.811
2133TOMISANAKILAND VITA
AKIRAND
2'24.737 0.375 0.375144.436
35中里 紀夫SHINSEI MiDLAND C72
自己メンテ
2'24.972 0.610 0.235144.202
41大八木 龍一郎DAISHIN/Progrexx/萬雲塾
TMR
2'24.981 0.619 0.009144.193
539武地 孝幸odula TONE TMR VITA
TMR
2'25.113 0.751 0.132144.062
676上岡 広之ウイニングCB制動屋Trace☆NUTE
ウイニング
2'25.271 0.909 0.158143.905
718巽 雅剛ClubD'zウエストポイント京都
West Racing Cars
2'25.483 1.121 0.212143.695
824坂野 貴穀THE BRIDE Vita
minami R&D
2'25.557 1.195 0.074143.622
986山谷 直樹CF亜衣★NJK保険サービス★VITA
カーファクトリー亜衣
2'25.579 1.217 0.022143.600
1019小野 陽平ヒットマンルアーアンダーレVITA
i-TECH
2'25.878 1.516 0.299143.306
11999松本 匡史m•dent with 萬雲塾VITA
TMR
2'26.539 2.177 0.661142.660
1287山本 龍おさきにどうぞ☆VITA
2'26.565 2.203 0.026142.634
133備後 博司ガレージB-SPORTS
A-ONE
2'26.844 2.482 0.279142.363
1410三宅 永泰TOY'S MOTOR SPORT VITA
トイズモータースポーツ
2'26.858 2.496 0.014142.350
1577中村 拓矢セナルト制動屋Vita
セナルト
2'26.902 2.540 0.044142.307
1679米田 弘幸ABBEY RACING
ABBEY RACING
2'26.950 2.588 0.048142.261
1793田幸 和純TMR萬雲塾VITA
TMR
2'27.060 2.698 0.110142.154
188大野 宗Lively Group with AB
ABBEY RACING
2'27.294 2.932 0.234141.928
190GAMISANサンズクリエイト&HIROTEX
TMR
2'27.392 3.030 0.098141.834
2025藤永 雅彦Chelsea RS VITA
F
2'31.090 6.728 3.698138.363
2183齋藤 隆スリーワイドレーシング・レプリスポーツ
レプリスポーツ
2'32.061 7.699 0.971137.479
---- 以上基準タイム(130% - 3'08.097)予選通過 ----
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CS2

第3戦鈴鹿公式予選結果

鈴鹿クラブマンレース第4戦 -RIJ- (2023/10/07) Qualifying Weather:Fine Course:Dry
2023 CS2 Round 3 鈴鹿サーキット 5.807km

PosDriverCar
Maker Model
Entrant
TimeBehindGapkm/h
17岸本 尚将nonno pizza with abb
WEST v.Granz
ABBEY RACING
2'13.365--156.752
221いむら せいじオートルックV.GRANZ
WEST v.Granz
オートルックレーシングファクトリー
2'14.563 1.198 1.198155.356
39関 正俊グラック&KTS
WEST v.Granz
グラック
2'14.789 1.424 0.226155.096
425濱野 隆一リクエストワイズ with スキルスピード
WEST v.Granz
スキルスピード
2'15.149 1.784 0.360154.683
559成瀬 茂喜ABBEY RACING
WEST v.Granz
ABBEY RACING
2'15.240 1.875 0.091154.579
658入谷 敦司カプカ16C
WEST 16C
エイペックス
2'15.701 2.336 0.461154.053
7124明田 篤ABBEY RACING
WEST v.Granz
ABBEY RACING
2'15.924 2.559 0.223153.801
898アンドリー・ハルタントPrima Racing
WEST v.Granz
West Racing Cars
2'16.036 2.671 0.112153.674
931OOKAG-TECH
WEST v.Granz
West Racing Cars
2'16.187 2.822 0.151153.504
1082寺島 大ABBEY RACING
WEST v.Granz
ABBEY RACING
2'17.085 3.720 0.898152.498
1181長谷川 陸CLEANLIFE ITAL ABBEY
WEST v.Granz
ABBEY RACING
2'18.510 5.145 1.425150.929
---- 以上基準タイム(130% - 2'54.510)予選通過 ----
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SUPER GT

第6戦SUGO ANEST IWATA Racing RC F GT3、怒濤の追い上げで今シーズン最高順位の7位(ANEST)

開幕以来の300kmレース期待高まるSUGO

 ANEST IWATA Racing with Arnageは、9月16日(土)~17日(日)、宮城県スポーツランドSUGOで開催された2023 SUPER GT第6戦GT300クラスにANEST IWATA Racing RC F GT3で参戦した。シリーズ第2戦~第5戦までは決勝レース走行距離が450kmだったが、今回は開幕戦以来、SUPER GTシリーズの決勝標準距離である300kmのレースとして開催された。

 これに伴い、今回はAドライバーのイゴール・フラガ、Bドライバーの古谷悠河と2人体制にて参戦した。450kmレースではCドライバーとして起用されていた小山美姫は、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に参戦して不在だったイゴールと古谷の代役として、9月6日(水)と7日(木)、シリーズ最終戦の舞台となるモビリティリゾートもてぎで開催された GT300クラスの専有テスト走行に参加、ANEST IWATA Racing RC F GT3で走り込んでセッティングの改善を担当した。

 第5戦で10位入賞を果たし選手権ポイントを1点獲得したため、今回はサクセスウェイトとして3kgの重量増が義務づけられたが、アップダウンが激しいスポーツランドSUGOではサクセスウェイトが重なっている強豪車両がより大きな影響を受けると予想されるうえ、ANEST IWATA Racing RC F GT3の車両特性はスポーツランドSUGOに適しているため、チームは期待を持ってレースウィークを迎えた。チームを応援するために、アネスト岩田秋田工場・福島工場からは約100名に及ぶ大応援団が現地にかけつけた。

不運にも曇天予選は厳しい展開に

 ところがレースウィークを迎えたスポーツランドSUGOは、いつ雨が降るかわからない不安定な天候となり、ウェットコンディションでのパフォーマンスに課題を持つチームにとっては悪い流れとなってしまう。

 16日(土)午後の公式予選Q1では13台が出走するQ1A組と12台が出走するQ1B組がそれぞれ10分間のタイムアタックを行い、上位8台ずつが公式予選Q2に進んでスターティンググリッド上位16枠を決める規則になっているが、古谷が出走するQ1A組のセッションが始まる直前に通り雨のためコースは一旦ウェットコンディションとなり、雨が止んだ後、路面が徐々に乾いていくという難しい状況となった。

 チームはレインタイヤを装着して古谷をコースに送り出し、古谷は早々にタイムアタックにかかったが、思うようにタイヤが発熱せずグリップが足りない状態での走行を強いられることになった。その結果タイムは10番手に終わり、Q2セッションに進出することができず、ANEST IWATA Racing RC F GT3のスターティンググリッドは期待外れの20番手となった。

追い上げる古谷、入賞への可能性を広げる

 翌17日(日)、いつ雨が降り出すかわからない曇り空の下、午後1時30分、ドライコンディションで決勝レースがスタートした。チームは、スタートを古谷に任せ、300kmレースの1/3をめどに早めのピットストップに踏み切ってドライバー交代とタイヤ交換及び給油を行う基本戦略を選択。ピットストップでのロスタイムを最小限に抑えるため、タイヤについては負荷のかかる左側前後2輪のみの交換を行う予定だった。

 20番手からレースを始めた古谷は、ポジションを守ってオープニングラップを終えた。ペースは上位陣に匹敵するほど良く、少しずつ順位を上がりはじめた。しかしスポーツランドSUGOではオーバーテイクのポイントが限られており、先行車両に詰まって古谷の速さを活かせないと判断したチームは、予定通り早めのドライバー交代を行い先行車両がいない状態でイゴールをロングランさせる戦略を進めることになった。

 古谷が見かけ上の順位を15番手まで上げた26周目、チームは古谷をピットに呼び寄せ、左側2輪のタイヤ交換と給油を行い、イゴールをコースへ送り返した。ところがその直後、コース上で大きなアクシデントが発生し、レースは赤旗で一旦中断され競技車両はホームストレート上に整列停止することになる。この段階でイゴールが乗るANEST IWATA Racing RC F GT3の実質上の順位は16番手だった。

作戦がハマった後半、イゴール怒涛のオーバーテイク

 アクシデントの処理が終わり、レースはセーフティーカー(SC)先導で再スタートすることになるが、冷えたタイヤや ブレーキをウォームアップするため、3周にわたってSC先導走行が行われた。この段階でのピット作業が許可されたため、チームはSC先導が行われている間にもう1回追加のピットインを行い、右側2輪のタイヤもフレッシュタイヤへ交換する決 断をした。タイヤ交換のため計算外のロスタイムが生じたが、この間SC先導で全車スロー走行をしていたため、イゴールはすぐに隊列へ追いつき、事実上の順位を落とすことなく再スタートすることとなった。レースは42周目から再開し、結果 的に4輪共フレッシュタイヤに交換したイゴールのペースは上がり、ここから怒涛の追い上げが始まった。

 前方集団にはまだピット作業を終えていなかった車両も含まれており、その車両がピット作業で後退する一方、イゴールはオーバーテイクを始め42周目には14番手、47周目には13番手、53周目には12番手、54周目には11番手と順位は急激に上げていった。

 イゴールの前方では5台の集団が6番手争いをしていたためペースが上がっていなかった。イゴールは見る見る追いつき、8番手へポジションを上げ、さらに順位を上げようと先行車に迫った。しかしイゴールのタイヤも消耗が進んでそれ以上のペースアップはできず、0秒723差の8番手のまま78周を走りきりチェッカーフラッグを受けた。

 その後、レース後の車検で上位車両の1台が失格となったため、ANEST IWATA Racing RC F GT3の正式順位は7位に繰り上がり、前戦第5戦に続きシリーズポイントを獲得することになった。イゴールと古谷はドライバー部門のシリーズポイントを4点加え通算ポイントを5点に伸ばした。またチーム部門では6戦連続の完走を果たし完走ポイントを2点加えることになった。次回第7戦は、10月14日(土)~15日(日)、大分県オートポリスで開催される。

■正式結果

  • 公式予選クラス20位(出走23台)
  • Q1:1分45秒868(古谷:A組10位)Q2:未出走
  • 決勝:クラス7位(出走25台)78周(1周おくれ)

コメント

武田克己総監督
 「土曜日の予選は、Q1のA組というどちらかと言えば不利な組で、しかも雨が降って、タイヤ選択が非常に難しい状況に追い込まれ、結果的に厳しい順位になってしまいました。予選結果から考えると、シリーズポイントが獲れる10位以内に入るだけでも大変だとは思っていたんですが、2戦連続でポイントを獲得し、しかも今回はチームとして最高位の7位入賞ですから大戦果だと思います。チームの実力が発揮できたと大満足ですし嬉しいです。もちろん冷静に振り返ると、右側タイヤの交換をもう1周早く決断していたらひょっとしたら表彰台も見えたのではないかと欲を言えばきりがなくなりますが、次のオートポリスもうちとしては可能性があるコース特性なので、楽しみは先にとっておくことにします」
イゴール・オオムラ・フラガ
 「土曜日の走り出しは、予選で10番手くらいにはいけるかなという感触でしたが、雨が降ってタイヤが発熱しなかったようで、20番手スタートになってしまいました。決勝レースで古谷選手が頑張ってくれて、クルマを引き継いで走り出したら、アンダーステアが強いなあと感じましたが、赤旗中断を挟んで右側タイヤもフレッシュにしたらフィーリングが少し良くなってタイムも上がり、どんどん前に追いついていきました。右側タイヤを変えるとき、チームみんながめちゃくちゃ悩んでいるのが無線でわかりましたが、何かやらないと前へはいけないのかなという感じでもあったので、じゃあ『思い切って入ろう!』ということになりました。右側にもフレッシュタイヤを入れて出て行ったら、どんどん前に追いついていきました。最後はもう1つポジションを上げたかったんですが、アンダーステアが強くなって勝負することはできませんでした。ミスなく、良い結果が得られたとは思いますが、もっと上位が欲しいという気持ちも残りました」
古谷悠河
 「公式予選では、グリップが上がってこないなあ、という感触でしたが、最初の1周2周が勝負だろうと思い、アタックしました。自分としてはベストを尽くせたと感じますが、タイムが上がって来ませんでした。ただ、決勝レースのようなロングランではそれなりのペースで走れる手応えもありました。決勝はとにかく生き残ることを考えていましたが、予選順位が順位だったのでガンガン追い上げていこうとも思っていました。決勝スタートに向けて予選と異なる方向のセッティングをしてみたところ、スタートからペース良く走れました。最初、集団から抜け出すのに手間取ってしまいましたが、その後はすぐ前に追いついて、自分としては納得いくスティントでした」

ANEST IWATA Racing with Arnage
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KYOJO CUP

第3戦富士 緊迫したトップ争いを三浦が制すもペナルティにより翁長が今シーズン初優勝(IPMS)

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 2023年KYOJOCUP第3戦が9月24日(日)に富士スピードウェイにて行われ、#17 三浦愛(Team M VITA)がトップでチェッカーを受けたが、レース後の審議でペナルティが下り、#114 翁長実希(RSS VITA)が優勝となった。

 今大会も参加台数が21台という盛況ぶりをみせるKYOJO CUP。今回初参戦となる、#35 後藤玲香(恒志堂レーシングCLASS VITA)がスポット参戦。三浦、翁長、#337 斎藤愛未(D.D.R VITA-01)などランキング上位勢もひしめく中、熾烈な争いになることが予想された。

 日曜日の午前8時25分からスタートした公式予選の序盤は、#87 山本龍(お先にどうぞ☆VITA)、#86 永井歩夢(Dr.DRY VITA)、#44 平川真子(RSS vita)らが上位に食い込んできたものの、開始から8分が経過したところで三浦がタイムを更新しトップに浮上。永井も自己ベストを更新し、三浦、永井、山本、という順に。残り4分を切ったところで永井が自己ベストを更新し、三浦に対して0.110秒差と肉薄したが、三浦は2周連続で自己ベストを更新し1分59秒254を記録。永井を突き放してポールポジションを獲得した。永井は、ポールポジションは逃したものの自己ベストグリッドを獲得。3位は山本となった。

 決勝は午後1時50分にフォーメーションラップがスタート。ポールポジションの三浦がトップを守ったまま1コーナーへ向かう。4位スタートの翁長と5位スタートの平川が抜群のスタートダッシュを決めて三浦に続き、永井は4位に後退した。

 オープニングラップで三浦と翁長が後方を2秒以上引き離し、トップ争いは2台に絞られ、ペースが上がらない平川を先頭に永井、山本、斎藤の3位争いが激化。3周目には永井が1コーナーで平川をオーバーテイクし3位に復帰すると、2台の順位が毎周入れ替わるという激しいバトルへと発展した。永井が5周目に平川の前に出ると、この争いにピリオドを打つように平川との差を広げていった。

 トップ争いの2台は1秒以内のギャップで周回を重ね、翁長は三浦にプレッシャーをかけ続ける。このままレース終盤までトップ争いに動きはないように見えたが、9周目の最終コーナーで周回遅れの車両が現れ、それをパスする際に三浦がやや失速。立ち上がりで速度を落とした三浦に対して翁長に絶好のチャンスが訪れた。翁長は続く1コーナーのブレーキングで並びかけたものの、ここは三浦がディフェンス。テールトゥノーズのままヘアピンコーナーにさしかかると、立ち上がりで翁長が三浦のアウトサイドへ並びかけた。ほぼ横並びの状態でダンロップコーナーに侵入し、ブレーキング勝負となる。2台は軽く接触しながらも、三浦はポジションを落とすことなくトップをキープ。レース終盤も1秒以内の攻防は続いたものの、三浦がそのまま逃げ切りトップでチェッカーを受けた。しかしレース後、三浦に対し翁長との接触に関する5秒加算のペナルティが下りる。その結果、優勝は翁長。2位に三浦、3位には永井が入った。

 シーズン最終戦となるKYOJO CUP第4戦は11月26日(日)に富士スピードウェイで行われる。

第3戦 優勝:#114 翁長実希(RSS VITA)
 「自分自身にできることをしっかりやりながら戦いましたが、コーナリングでは分があるもののストレートは三浦選手の方が速く、追いつくのが精いっぱいという状態でした。わずかにあったチャンスをしっかりつかむために並びかけたタイミングで接触があり、結果的に順位が入れ替わって優勝という形になりましたが、この1戦を幸運ととらえるのではなく、次戦に向けて自分もレベルアップしなければいけないと感じています。今回ポイント差が縮まったことはチャンピオンへのチャンスだと思うので、それをしっかりとものにするために、次戦はクルマも自分のドライビングももっとまとめて、戦えるようにしていきたいです」
株式会社インタープロトモータースポーツ
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Inter Proto Series

第5戦、第6戦富士 安定した走りの阪口と接戦を制した山下が優勝を分け合う(IPMS)

 2023インタープロトシリーズPOWERD BY KeePer第3大会が9月23日(土)・24日(日)に富士スピードウェイで開催され、1レース目はポールポジションからスタートした#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)が、2レース目は激戦を経て#44 山下健太(NAVUL)がそれぞれ優勝した。

 23日(土)に行われた公式予選では、阪口が1分46秒802を記録しポールポジションを獲得。2位につけた山下とは0.092秒差という接戦の公式予選となった。

 24日(日)の決勝レースは昼間でも25℃付近という初秋らしい天候のもとで行われた。1レース目となる第5戦の決勝はポールポジションスタートの阪口がスタートダッシュを決めたが、2位の山下も0.5秒圏内で阪口の背後を追いかける。更にスタートで若干出遅れてしまった3位の#37 福住仁嶺(キーパー号)のレースペースが速く、上位2人の背後にじわりじわりと追いついていくと、3台が0.5秒圏内で等間隔に並び、一瞬のミスも許されない緊迫した状態で周回を重ねていった。

 後方では、#55 宮田莉朋(人馬一体ドライビングアカデミー)、#7 野尻智紀(JPOINT)、#16 ロニー・クインタレッリ(ララパルーザ)の5位争いが激化。4周目の最終コーナーで野尻が宮田をかわすと、今度は立ち上がりで車速を乗せた宮田が野尻のスリップを使い並びかける。更にその背後で様子を見ていたクインタレッリも並びかけ、3ワイドのまま1コーナーへ侵入すると、野尻が抜け出し5位に浮上した。

 上位3台のギャップはレース終盤に入っても変わらず、トップの阪口は2人に仕掛ける隙を一切見せずにそのまま逃げ切り優勝を飾った。2位は山下、3位は福住となった。

 2レース目の第6戦は1レース目の結果をもとにスターティンググリッドが決定され、このレースでも、阪口、山下、福住のトップ争いが期待された。2レース目でもスタートダッシュを決めた阪口は、山下、福住を従えてレースをリードする。2周目にさしかかると、1レース目でも白熱していた野尻とクインタレッリの争いがヒートアップ。4位を走行していた#32 小高一斗(NETZ NOVEL MIE)に近づき3台の接近戦となる中、ダンロップコーナーのブレーキングでリアタイヤをロックアップしてしまった野尻がクインタレッリと接触。2台はコースサイドでストップしてしまった。

 これによりセーフティカー(SC)が導入され、各車のギャップは一旦リセットされることに。残り時間5分でレースが再開されるとすぐ、これまで緊迫状態だったトップ争いが動き出す。山下が最終コーナーでイン側から阪口の隙をついて逆転に成功。かわされた阪口は1コーナーで再逆転を試みたが、山下は阪口をしっかりとおさえてトップを死守し、ファイナルラップへと入っていった。最後まであきらめない阪口はこのファイナルラップでファステストラップを塗り替え追いかけるが、わずか0.5秒届かず、山下が今シーズン3勝目となるトップチェッカーを受けた。連勝を逃した阪口だったが、ポールポジションポイント、ファステストラップポイントを追加しこの週末で最多ポイントを獲得。山下を逆転しポイントリーダーに躍り出た。3位には2戦連続で福住が入った。

 今大会5台で争われたSUPRAクラスでは、#38 坪井翔(TR GR Supra GT4 EVO)が2レースを連勝。CCS-Rクラスは#46 山内英輝(NTP CCS-R)の1台のみのエントリーで、予選・決勝を戦った。

 シーズン最終戦となる第4大会は、11月25日(土)・26日(日)に、富士スピードウェイで開催される。

IPS第5戦 優勝:#3 阪口晴南(INGING MOTORSPORT)
 「山下選手と福住選手が迫ってきていたんですが、ペース的には山下選手と2台で争っているのかなという感じでした。1レース目は最終コーナーで抜かれることが多いので、そこだけ気をつけたら大丈夫かなと思っていてしっかりおさえきれましたが、2レース目はSC開けの山下選手のペースが良かったです。最終コーナーは結構タイトに走ったつもりですが、更に内側から山下選手がきて驚きました。ペースも競り合いも負けてしまって悔しいレースになりました。シリーズ的にはいい位置につけていると思うので最後は連勝で終えられるようにしたいです」
IPS第6 戦 優勝:#44 山下健太(NAVUL)
 「本当はレース1も勝ちたかったのですが、あまり余裕がなく、ついていくのに精いっぱいというところでした。レース2はSCが開けた時点で勝負をかけないといけないと思って最終コーナーで仕掛けたのですが、ギリギリの間隔で入ったので抜けるかどうかというところでしたが、なんとか前に出られて良かったです。今日はスリップが効きにくく、最終コーナーで入ってしまえば1コーナーも守れるかなと思って入りました。トップに立ってからは思った通りの展開にできました」
株式会社インタープロトモータースポーツ
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝ドライバーコメント 優勝・角間光起「こりゃ行くしかないと思って踏みちぎった」

優勝 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)

優勝した角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「(スタート直後のバトルは?)最初スタートダッシュでちょっと出遅れて、3番手の中澤さんに差されかけたのですけど、ブレーキングで(抑えた)。1コーナー立ち上がりの時にはもう小村さんと並んでいる状態になったので、そのまま第1ヘアピンではイン側につけるので、こりゃ行くしかないと思って、踏みちぎりました(笑)。(そこからプレッシャーあった?)小村さんもレースのベテランというのもあって、後半追い詰めて来るかな、と思って、タイヤを温存する意味でも最初は結構ペースをコントロールしていたのですけど、意外と差が周回重ねるごとにできていったので、それがちょっと自信にもつながって後半ペース上げながら、という感じでした。(ほぼ完勝?)そうですね(笑)」

優勝チーム監督 ELEV Racing Dream代表・前田大道

優勝チームELEV Racing Dream代表・前田大道氏(右)

 「チーム初の優勝です。2018年の2月からまるまる5年と半年かけて、ちょっと長い道のりでしたけど、なんとか、夢だったスーパーFJ筑波での優勝、達成できてほんとに、まだちょっと現実感がないというか、それぐらい嬉しいです。(今日の角間選手のレースぶりは?)スタート、一瞬失速があったのですけど、うまく小村君がイン側をブロックしてくれて、そのまま隙間をすっと行ってくれて、第1ヘアピン抜けた所を見ていたのですよ。これは行けたな、と。後はなんとか頑張れ、抑えこめ、と思っていたら、抑えこむどころかベストタイム連発でどんどん差をつけていたので、彼はほんとに凄いドライバーです。びっくりしました。レース前、グリッドで一言だけ「思い切りはしゃいで来い、イケイケで行け」とその言葉しか出てこなかったんです。彼はグランツーリスモから来ている人間なので、リアルをバーチャルな走りでどれくらい行けるか、という部分で見ていたのですけれど、彼のグランツーリスモでの走りが実車でレースできたら最強だと僕は思っていたので、その言葉を選びました」

2位 52号車・小村明生(Fガレージ Gyrotech TKR)

決勝2位の小村明生(FガレージGyrotech KTR)

 「状況が状況だったので、しっかり2位キープできたのは100点かな、と思うのですけど、追いつけなかったのは正直残念です。(中澤選手との順位の交代は?)イエローフラッグが出ていた中でパスしていったので、彼もしっかり見ていたので譲ってくれたので、ほんとにクリーンなバトルをしてくれたなと思います。昨日からちょっと水温が上昇傾向にあって、1秒以内で(前に)ついているときは水温が80何度とかバカーンと上がっちゃって、パワーが1馬力2馬力ぐらい落ちたイメージで、無理に追い続け水温上がってエンジン壊したり、他のトラブル出てもしょうがないと思って、2位キープで無理せずに、完走だけを考えて走った感じです。止まるよりはしっかりポイントを取った上で、全戦見た時にちゃんと結果がついてくるな、と。目標(筑波シリーズチャンピオン)は残念ながらここで終わってしまったのですけれど、すべて(のレース)が終わった訳じゃないので、しっかり前を向いて、次戦、富士に出られることになったので、全力でトラブルシューティングしてしっかり1位に戻りたいと思います」

3位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)

決勝3位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「(小村選手とのやりとり?)ペースがよくて、並んだでいたらイエローフラッグ見えたので引いたのですよ。そしたら小村さん外へ出て避けちゃったので、待っていたのですけど来ないので、いったん前に出るしか無くて。(順位戻そうと)バックストレートでもアクセル抜いたんですけど、抜きにきてくれなかったので、しょうがないから最終ラップで思い切りペース落として(順位戻した)。チームメイトのイエローフラッグ出て無ければ抜けていたのですけどね(笑)、タラレバで、しょうがないですけど。調子はよかったです、予選で出し切っていなかったのがそのまま後半まで続いて、小村さんよりペースよかったのですけど、まあしょうがないですね」

4位 78号車・小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)

決勝4位の小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

 「4位はタナボタですけれど(笑)、ペースが無かったので、正直前がバトルしていたのに全然追いつかなかったので、そこは反省かな、って。自分のラインもいろいろ試したとこもあったのですけど、それでなんかリズム変になっちゃって、前の走りの方がなんとなくよかったのかな、って今日に限っては。いろいろ試してみて(の結果)ですけれど。でもやっぱり悔しいですね。次の富士はジャパンリーグの最終戦でライバルもいっぱい出てきそうなので、今日のレース内容ももう1回反省して、見つめなおしたいと思います。今日はほんとにペースが無かったです」

5位 86号車・村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)

決勝5位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED ED)

 「苦しかったです、調子出なかったですね。うまく合わせ込められなくて、レースも自力でポジション上げたのは1つ2つくらいしかなくて、後は棚ぼたで上げたような感じなので。予選で(順位が)上がらなくて、決勝で頑張って上げて行くってレースが多いので、そろそろちゃんと予選から前の方で。後ろの方になると危ないこともあるので、そこらへんも前でクリーンにちゃんとレースできたらいいな、と。次の富士はいろんな選手来るでしょうから、また気合入れなおして、一目おかれるような活躍ができれば、と思います」

6位 3号車・秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

決勝6位の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

 「(苦しいレースだった?)うまく決まらなかったですね、スピードが足りなくて。順位も前がいなくなって上がった感じなので。クルマは問題なかったのですけれど、自分の勢いが足りなかったなって感じです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝 これぞリアル「グランツーリスモ」SIMレース出身の角間光起がラスボス小村明生に競り勝ちキャリア初優勝

優勝した角間光起(ELEVレーシング10V ED)と前田大道監督

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦決勝が9月17日(日)に筑波サーキット18周で開催され、今シーズン途中からスーパーFJへの参戦を開始した角間光起(ELEVレーシング10VED)がオープニングラップでポールシッターの小村明生(Fガレージ Gyrotech TKR)を仕留めると、小村のプレッシャーを跳ねのけて18周を走り切り、参戦初年度での初優勝を飾った。前田代表率いるELEVレーシングとしてもチーム結成以来初の優勝となる。

 筑波サーキットはたまに晴れ間が覗く曇りで、午前の予選の段階でも30度以上あった気温は午後2時のコースイン時点では34度、路面温度48度まで上昇し、湿度もやや高めの厳しいコンデション。予選トップタイムの武者利仁(ZAP RACorse ED)がピットレールでのスピンによりグリッド最後尾に降格となり、ポールポジションの座にはここまで筑波4戦4勝の小村が収まり、隣にはデビューイヤー3レース目でフロントロウ獲得の角間がマシンを並べた。

決勝がスタートした

 フォーメーションラップを終えた9台のマシンがグリッドに着くとレッドライトが消えてレーススタート。蹴り出しがよかったのが3番グリッドから発進の中澤凌(ZAP FOCS 10VED)で、やや出足の鈍かった角間の横をすり抜けて小村の背後へと迫り第1コーナーを目指す。しかしここから角間の加速の伸びがよく、中澤のアウト側から並んでターンイン、ここは中澤がいったん引いて3位に落ち着く。

 角間の勢いは止まらず第2コーナー出口でアウトから小村に並びかけるとS字の進入で前に出てトップを奪う。今シーズンここまで負け知らずの小村が初めてオーバーテイクを許す瞬間を観客は目撃した。その後方でも順位変動があり、5番手スタートの内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が第1コーナーで前を行く小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)のインを突いてポジションを上げる、小田部5位に後退。7番手スタートの村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)、最後尾スタートの武者もそれぞれ前からスタートの秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)と初レースの松原将也(ZAPアルミック10VED)を仕留めて順位を上げる。

 オープニングラップを終えてトップ角間と2位小村の差は0.565秒、3車身程度の差がついている、3位中澤は小村から0.396秒差と小村はむしろ中澤のプレッシャーにさらされている状況だ。2周目も角間の勢いは衰えず小村との間合いを保ち0.537秒差。武者はこの周も前を走る秋山を第1コーナーでインから差して7位に浮上する。

 3周目以降変化がなかった角間と小村のギャップだが6周目、7周目と角間がプッシュし小村を1.181秒後方へと追いやる。3位中澤は依然として小村の0.512秒後方に位置してチャンスをうかがっていて、いつもと違い小村のペースが上がらない。

 上位が膠着状態になる中で気を吐いているのが武者で、4周目に村田を仕留めて6位へ上がると8周目には小田部も攻略、5位までポジションを挽回する。9周目にはここまでのファステストラップを出して4位内藤まで0.644秒差まで迫る。

 11周目、角間は小村とのギャップを2.122秒まで拡大。対する小村は3位中澤に攻め立てられている状況で0.334秒差、中澤の方が僅かに速いラップタイムを刻んでおり、小村はディフェンシブにならざるを得ない。15周目に角間は59秒176のファステストラップを叩き出しリードは4秒まで拡がる。もはや独走と言ってよい状態だ。小村と中澤の間合いは僅か0.232秒、さらに4位内藤と5位武者も0.271秒差と一触即発の状況が随所で展開し、まず火花が散ったのは4位を争う内藤と武者。 迎えた16周目の第1ヘアピン、テール・ツー・ノーズ状態から車速を乗せた武者が内藤のインを突くが接触。武者が追突する形になり内藤のリヤに乗り上げてしまう。内藤はリヤウイングを失い一度は再スタートを切るがダンロップコーナーでコースサイドに出て停止。武者もダメージがあったかダンロップ手前で停止。両車リタイヤとなってしまった。これで4位小田部、5位村田、6位秋山、7位松原とそれぞれポジションを上げる。

 小村対中澤の2位争いは17周目の第1ヘアピンで中澤が小村をオーバーテイク、ついに決着がついたかに見えたが、これはイエローフラッグ下での追い越しということで、続く18周目に中澤がポジションを譲り、ファイナルラップの後半に再度勝負を挑んだがここは小村が守り切りってフィニッシュした。

 優勝の角間はトップに立って以来一度もミスする事なく最終的に2位に6.824秒という大差をつけてチェッカードフラッグの下をガッツポーズで通過。今年5月5日の第2戦にデビューして6位、続く5月28日の第3戦で5位、第4戦、第5戦は欠場して挑んだ3レース目で優勝を勝ち取った。ちょうど映画「グランツーリスモ」が公開中だが、実際にSIMレースの世界でe国体に出場した実力の持ち主が、リアルのレースでも通用する事を証明した1戦となった。

 2位は小村、終盤は防戦一方となる苦しい展開だったがポジションを守り切り、これで筑波S-FJシリーズについては1戦を残してチャンピオオンを確定させた。以下3位中澤、4位小田部、5位村田とZAP SPEED勢が続き、ただ1台マスターズクラスで出場の秋山が6位に入った。

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第7戦は10月7日(土)に富士スピードウェイで開催される。全国を転戦するスーパーFJジャパンリーグの最終戦でもある本大会はおそらく各地の有力選手も出場すると予想され注目だ。

優勝した角間光起(ELEVレーシング10V ED)

決勝2位の小村明生(FガレージGyrotech KTR)

決勝3位の中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

決勝4位の小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

決勝5位の村田将輝(湘工冷熱ZAP SPEED ED)

決勝6位でマスタークラス優勝の秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

優勝した角間光起(ELEVレーシング10V ED)と前田大道監督

表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波決勝結果

筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2023/09/17) Final Race Weather:Fine Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
LapTimeBehindGap
191角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
1817'55.798--
252小村 明生FガレージGyrotech KTR
MYST KK-S2
1818'02.622 6.824 6.824
379中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'02.961 7.163 0.339
478小田部 憲幸いえらいふZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
1818'04.150 8.352 1.189
586村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED ED
MYST KK-S2
1818'07.22611.428 3.076
63M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
1818'10.68614.888 3.460
714松原 将也ZAPアルミック10V ED
MYST RD10V
1818'11.99916.201 1.313
822内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
1515'02.8233Laps3Laps
9*15武者 利仁ZAP SPEED RACorsa ED
TOKYO R&D RD10V
1516'03.0943Laps1'00.271
---- 以上規定周回数(90% - 16 Laps)完走 ----
  • Fastest Lap: CarNo. 91 角間光起(ELEVレーシング10V ED) 59.176 (15/18) 124.409 km/h
  • CarNo. 15は、筑波サーキット一般競技規則第20条6.(危険なドライブ行為)により、競技結果に足して1分加算のペナルティーを科した。
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選ドライバーコメント 2位・角間光起「自己ベスト、このまま初の表彰台に」

■予選後のコメント(※予選終了直後のもの)

ポールポジション 52号車・小村明生(Fガレージ Gyrotech TKR)59秒016

ポールポジションは小村明生(FガレージGyrotech KTR)

 「(コース汚れてタイムアップできなかった?)それまでにタイムアップできなかったと言えばおしまいなんですけど、これからって時にコース汚れちゃったので。残念ではありますけれど、タイム的に58秒台を狙えた部分はありますし、結果的に(武者に対して)100分の1秒の差しかないので、全然問題ないかな、と思います」

2位 91号車・角間光起(ELEVレーシング10VED)59秒090 トップと0.087秒差

予選2位は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

 「中盤から最終コーナーで誰かがコースアウトしたか何かで芝が散っていたので、そこから路面がダスティでタイムが上がらなかったというのがあると思いますね。(早い段階でピットインしたのは?)いろいろセットアップを試していて、(タイヤの)内圧の調整もあったのですけど、ちょっとクルマをアンダー(ステア)気味にしてみて、そこからどういう変化があるか、みたいな事をやってみたのですが、セットアップの変化を試す前に最終コーナーがあんな感じになってしまったので、試す前に終わってしまったというところですね。(決勝に向けては?)予選3番手で自己ベストのポジションにいるので、このまま初の表彰台に向けて頑張っていきます」

3位 79号車・中澤凌(ZAP FOCS 10VED)59秒131 トップと0.115秒差

予選3位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

 「これからタイムが出そうな時に最終コーナーの路面が一気に汚れちゃって。清掃入るかなと思ったのですけどそのまま続行だったので、手も足も出なかったですね。(レコードラインなので)赤旗かなと思って翌周ピット入ったのですけど、出なかったので、もったいなかったけど、しょうがないですね。(決勝に向けては?)トップもそんなタイム差がある訳じゃないので、とはいえ、抜きずらいコースなので微妙ですけれど。できるだけやるしかないですね」

4位 78号車・小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)59秒242 トップと0.226秒差

予選4位は小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

 「(コースが汚れてたことについて)あれは赤旗出すべきだったと思いますよ。コントロールタワーでも話しましたけど、セクタータイムの下落幅が小さかったから、って、それはちょっとですね。あれから誰もタイム更新できていないですよね? たらればにはなりますけど、残り時間も10分以上あったので、一回赤旗で掃除してからもう一回アタックしたかったです。(前日苦労していたマシンの感触は?)バッチリです、最高です(笑)。なので結構(タイヤの)食いつきもよくて、もっとタイム伸ばせるかと思っていたのですけど。でも敗因はやっぱり最初からスパっとタイム出していれば、ですよね? そこは勉強になりました。最初に流し過ぎるのも考えものですね」

5位 22号車・内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)59秒297 トップと0.281秒差

予選5位は内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

 「タイム伸びそうなタイミングで武者選手が飛び出していて、そこでタイムが出なかった。そこがもう少しうまく抜けられていたら、もうちょっと順位は上がったかな、という感じなのですけど。決勝に向けて出来る事をやって、追い上げられるように頑張ろかなと思います。クルマの調子はセットアップもいじっていい方向には行っているので、そこが決勝でどう転ぶか、って感じですね」

9位 15号車・武者利仁(ZAP RACorse ED)59秒003

予選9位は武者利仁(ZAP SPEED RACorsa ED)

 「ピットレーンでスピンしちゃいました。(原因は?)シフトミスというか、自分のミスですね。ピットインしたのはタイヤのエアー(圧)が上がっていたので、それを下げる為にです。ピットレーンでのスピンでペナルティになるとは言われているので、どんな裁定になるかわかりませんけれど、気持を切り替えて。ミッションやって、レース出られるかまだわからないですけれど。(それまでのマシンの感触は)いい感じでした。前後バランスもよくてセットもよかったです」

Text: Junichi SEKINE
Photo: Mizue NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選 武者利仁がトップタイムもペナルティで降格、ランク首位の小村明生がポールポジション

ポールポジションは小村明生(FガレージGyrotech KTR)

 2023年JAF筑波/富士スーパーFJ選手権シリーズ地方選手権第6戦公式予選が9月17日(日)に筑波サーキットで開催され、武者利仁(ZAP RACorse ED)がトップタイムを出すも、ピットレーン走行中のスピンによりペナルティを課せられ降格。小村明生(Fガレージ Gyrotech TKR)が2番手タイムながらもポールポジションを獲得した。

 例年ならシリーズ後半戦で秋の気配も来ようかという9月中旬の筑波サーキットだが、今年は猛暑がまだ居座っており、うす曇りで蒸し暑いコンデションの中、午前9時45分、ここまでシリーズを戦っている8名に加えて今回レースデビューを迎えた松原将也(ZAPアルミック10VED)を加えた全9台がコースイン、20分間の予選が開始された。気温30度、路面温度36度というコンデションだ。

 各車ウオームアップを終えて残り17分、まずは武者が59秒510でトップタイム、すかさず角間光起(ELEVレーシング10VED)が59秒090、内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)が59秒505と続いて武者は59秒447とタイムを詰めるが3番手にダウン。さらに小田部憲幸(いえらいふZAP 10VED)が59秒395、中澤凌(ZAP FOCS 10VED)が59秒443として3番手、4番手へ。これで武者5番手へダウン。

 残り15分、今年筑波で負けなしの小村が本格的にアタックに入り59秒087のトップタイム、続いて中澤が59秒281で3番手へ浮上。小村は続けてタイムを削り59秒040とし、ポジションを落としていた武者も59秒055と0.015秒差の2番手へ上がるとさらに59秒003をマークしてトップの座を小村から奪い返す。

 武者に続いて角間もタイムアップ、59秒028で2番手へ、小村は3番手にドロップするが、残り12分で59秒016までタイムを削り角間を追い落とし2番手へ。4番手中澤59秒131、5番手小田部59秒242、6番手内藤59秒297と続く。

 このタイミングで武者はいつも通りタイヤの内圧調整のためにいったんピットへとピットロードに入ったが、なんとここでハーフスピン。マシンはいったんイン側へと巻き込んでから今度は90度左へ回ると平行している本コース側に飛び出し、最終コーナーを横断する形でアウト側のグリーンに出る。本コース上では村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)が最終コーナーへターンしていたが、危ういところで武者を避けてチームメイト同士の接触を回避した。武者は本コースに復帰するがマシンはガラガラ音を立てておりトラブルが起きている事は一目瞭然な状態。

 予選後に武者に状況を聞いたところ、ピットエントリーを走行中にシフトダウンでミスをして一瞬リバースギアに入ってしまい、それで姿勢を乱してしまったそうで、その後ミッションが壊れたようだとのこと。

 このアクシデントで最終コーナーはレコードライン上に土がまき散らされた状態となる。筑波で最もスピードが乗るコーナーだけにタイムアップは無理と見たか、各車は次々とピットイン。タイヤを調整する者や、この状況では赤旗が出るのではないかと待機する者など一時7台がピットに並び、コース上を走るのは角間と小田部だけとなった。

 その後武者を除く全車がコースへと復帰したが、最終コーナーのコンデションが改善しないため、タイムアップは厳しい状態。いつもなら終盤に見られるタイムアタック合戦は不発となってしまった。そんな中で自己ベストを更新したのが村田で残り5分で59秒711と7番手秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)に0.1秒差まで迫るがポジションは8番手で変わらず。

 結局後半は順位の変動がないままに20分間が過ぎ予選終了となった。

 トップは武者の59秒003、2番手小村59秒016(+0.013秒)、3番手角間59秒028(+0.025秒)、4番手中澤59秒131(+0.128秒)、5番手小田部59秒242(+0.239秒)、6番手内藤59秒297(+0.294秒)という結果に。

 しかしこの後の審議で、武者はピットレーン上でのスピンとコースの横断という危険行為で最後尾スタートという裁定。これにより決勝のポールポジションは小村となり、以下各車繰り上げとなる。また角間は走路外走行により当該周(ベストラップ周)のタイムが抹消され、セカンドベストの59秒090が採用されるが順位は変わらずでフロントロウにつけ、セカンドロウに中澤、小田部のZAP SPEED勢が並ぶこととなった。以下3列目に5番手内藤と6番手で唯一のマスターズクラス秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)が付け、4列目は7番手村田将揮(湘工冷熱ZAPSPEED ED)と今回初レースの松原が8番手で続き、ペナルティの武者は5列目9番グリッドにつくことになる。

 決勝は午後2時4分コースイン予定。ここまで負け知らずの小村が今回も横綱相撲を見せるのか、めきめきと頭角を現してきたと評判の角間がミラクルを見せるか。最後尾スタートながらスピードでは誰にも負けない武者が這い上がってくるのか見どころは尽きない。

予選2位は角間光起(ELEVレーシング10V ED)

予選3位は中澤凌(ZAP FOCS 10V ED)

予選4位は小田部憲幸(いえらいふZAP 10V ED)

予選5位は内藤大輝(RCIT RaiseUP ED)

予選6位、マスタークラスポールポジションは秋山健也(スーパーウィンズKKS・ED)

ペナルティーで降格となった武者利仁(ZAP SPEED RACorsa ED)

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhisa NOINE
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波公式予選結果

筑波チャレンジクラブマンレース第3戦 -RIJ- (2023/09/17) Qualifying Weather:Cloudy Course:Dry
2023 筑波/富士スーパFJ選手権シリーズ Round 6 筑波サーキット 2.045km

PosClsCls
Pos
DriverCar
Maker Model
TimeBehindGapkm/h
1*15武者 利仁ZAP SPEED RACorsa ED
TOKYO R&D RD10V
59.003--124.773
252小村 明生FガレージGyrotech KTR
MYST KK-S2
59.016 0.013 0.013124.746
3*91角間 光起ELEVレーシング10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.090 0.087 0.074124.590
479中澤 凌ZAP FOCS 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.131 0.128 0.041124.503
578小田部 憲幸いえらいふZAP 10V ED
TOKYO R&D RD10V
59.242 0.239 0.111124.270
622内藤 大輝RCIT RaiseUP ED
MYST KK-S2
59.297 0.294 0.055124.155
73M1秋山 健也スーパーウィンズKKS・ED
MYST KK-S
59.611 0.608 0.314123.501
886村田 将輝湘工冷熱ZAP SPEED ED
MYST KK-S2
59.712 0.709 0.101123.292
9*14松原 将也ZAPアルミック10V ED
MYST RD10V
59.810 0.807 0.098123.090
---- 以上基準タイム(130% - 1'16.747)予選通過 ----
  • CarNo. 15は、筑波サーキット一般競技規則第20条6.(ピットレーン上のスピン、コースを横切る行為)により、最後尾スタートとする。
  • CarNo. 91, 14は、筑波サーキット一般競技規則第19条1.(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。
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筑波・富士S-FJ選手権

第6戦筑波 新人インタビュー 松原将也「レースを職業にしたい」

ルーキーの松原将也(ZAPアルミック10V ED)

 2023年JAF地方選手権、スーパーFJ筑波/富士シリーズ第6戦を前にS-FJで初のレースを迎えたのがゼッケン14番「ZAPアルミック10VED」をドライブする松原将也。レース前日のスポーツ走行の合間にインタビューを行った。

・松原選手一問一答

 ――いままでモータースポーツの経験は?

 「4歳から小学5年生までやって、そこからいったんレースはやめちゃったのですけれど、レースを見に行ったりとかレンタルカート乗ったりとかはあったのですけれど。20歳でフォーミュラ体験会というのがあって、そっちに参加して、意外と乗れるなと思って、ZAPさんのオーディションうけて受かってきました。

 ――練習はかなり積んだ?

 「ZAPさんに入ってから1年間くらい練習の機会があって、このデビュー戦でどれだけうまくできるか、というところですね」

 ――今日の練習走行での感触は?

 「昨日は意外といいセン行っているなと思っていたのですが、ちょっと今日は台数が多いこともありますし、コースに砂が乗っているというのもあって、今日になってあまり流れがよくないなって感じなので、次の走行でどれだけ調整できるかな、というところですね」

 ――今シーズンこの後の活動は?

 「今回のレースの後10月29日の筑波の最終戦に出る予定で、まだそこしか決まっていないですけれど、日本一決定戦はクルマの空き次第という感じです」

 ――来年以降も活動続ける?

 「今大学3年生で、4年になるといろいろ大変になりますけれど、そこがなんとかやりくりして。ゆくゆくはこっち(レース)の世界で職業にしていきたいので、大学(生活)うまくやって、という感じですね」

ルーキーの松原将也(ZAPアルミック10V ED)

 練習走行での走りは他クラスとの混走で位置取りに苦労していたようだが、クリアラップではトップ選手とそん色ないタイムも出ており、本番に向けて楽しみな松原の今後の活躍に期待したい。

Text: Junichi SEKINE
Photo: Asako SHIMA
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SUPER GT

第6戦SUGO決勝 GT500、GT300両クラスでトップチェッカーの車両が車検落ち!! GT500優勝は8号車ARTA MUGEN NSX-GTのものに

GT500クラス優勝はARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)

GT300クラス優勝は埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

 2023オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の決勝が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われGT500クラスは17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、GT300クラスは18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)がトップでチェッカーを受けたが、レース後の再車検でこの2台ともに車両規定違反の裁定が下るという異例の事態が発生。これによりGT500クラスは8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)、GT300クラスは52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が優勝というなんとも後味の悪い結果となった。

(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:予選日9,400人/決勝日18,500人/大会総入場者数27,900 人)

 決勝に先立って行われたウォームアップ走行での気温は26℃ 、路面温度は30℃。スタート前のSUGOは上空を雲が覆い尽くしており、時折小雨が落ちてくるが、路面はドライ。各車スリックタイヤを履いてグリッドに着いた。

 第6戦決勝は午後1時30分より宮城県警の3台の白バイと2台のパトロールカーの先導に続いて84周で行われた。

GT500クラスのスタートシーン

GT300クラスのスタートシーン

 GT500クラスは予選グリッド通りの順位で1周目を終了。トップの野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)は序盤からハイペースで後続との差を広げ、2位のロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)に対して10周目までに6秒104、25周終了時点で9秒732のリードを築き上げる。3位は松下信治(Astemo NSX-GT)だ。 

 その後方では立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)を捉えて4位に浮上するが、38号車はその後35周目にトラブルによりガレージに戻り、ここでレースを終えている。

 規定周回の1/3となる28周目に差し掛かると、ドライバー交代を行うチームが相次いだ。2位の23号車は30周目、トップの8号車は32周目、3位の17号車は33周目に給油とタイヤ交換、そしてドライバー交代を行った。

 するとここで迅速なピット作業により大幅なタイム短縮を実現した17号車が8号車の前でピットアウトすることに成功する。

 追い上げを図らんとする大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)だったが、周回遅れに行手を阻まれ、思うように差を縮められないばかりか、36周目の1コーナーでは周回遅れの高木真一(K-tunes RC F GT3)接触してしまう。これで塚越広大(Astemo NSX-GT)のリードは3秒165に広がった。この時点での暫定トップは39号車、ベルトラン・バゲット(MARELLI IMPUL Z)が2位で17号車は3位だが、上位2台はまだピット作業を終えていなかった。

 そして38周目に入ったところで大きなアクシデントが発生する。

 最終コーナーを立ち上がってきた山本尚貴(STANLEY NSX-GT)がピットインしようとする名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)と接触、これにより100号車はコントロールを失ってコースを横断、ダンロップブリッジアウト側のガードレールに激突してしまったのだ。

 これにより39周目にセーフティーカーが導入され、レースは40周目に赤旗中断となった。

レースはセーフティーカーが導入された

 ドライバーの救出作業と事故車両の回収ののち、レースは午後3時20分にセーフティーカーの先導で再開された。救出された山本には意識があるものの、首の痛みを訴えているとのことで、検査のためドクターヘリで病院へ搬送されることとなった。

 セーフティーカーは44周目にピットイン。45周目から追い越しが可能となった。ここで1号車とNo. 16 ARTA MUGEN NSX-GTがピットイン。ドライバー交代と給油作業を行った。

 コース上では塚越広大(Astemo NSX-GT)、大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)、松田次生(MOTUL AUTECH Z)の3台が接近戦を展開する。周回遅れを巧みに利用して逃げにかかる塚越を大湯は追い上げ、52周目の1コーナーでついに17号車のインに飛び込み、これを抜き去ることに成功する。さらにこの周で39号車がピットに入ったことで8号車はトップに返り咲いた。

 大湯はそこから着実にリードを広げ、60周目までに塚越に対して3秒402差をつけるが、塚越も61周目から追い上げに転じ、64周目には0秒299差まで迫ってきた。そこからは10周以上に渡って一進一退の攻防が続くが、大湯の8号車はタイヤに問題を抱えているのか思うように17号車を引き離すことができない。

 そして76周目。

 ホームストレートで周回遅れをアウトからかわそうとした大湯の隙をついて塚越はインから8号車を抜き去り、ついにトップに躍り出た。77周終了時点で17号車のリードは1.664秒。そこからは周回を重ねるごとにリードを広げていった。

 2位に後退した大湯の背後には松田が迫り、大湯は防戦一方の状況となる。

 結局レースは17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が2位に7.039秒の大差をつけて84周を走り切り、トップでチェッカーを受けた。

 ところがレース後の再車検で17号車にスキッドブロックの規定違反が発覚、残念ながら17号車は失格となってしまった。

 これにより、8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が優勝、23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が2位となり、そして最初のスティントを引っ張る作戦を採った39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)がトヨタ勢最上位の3位を獲得することとなった。

GT500クラス優勝はARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)

GT500クラス決勝2位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

GT500クラス決勝3位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

 GT300クラスはポールポジションの新田守男(K-tunes RC F GT3)がスタートを決め、トップで1コーナーに飛び込む一方で、100kgのウェイトを抱える小出峻(UPGARAGE NSX GT3)はオープニングラップで2つポジションを落とし、8位でコントロールラインに戻ってきた。

 しかし96号車は後続を引き離すことができず、14周を終えても2位の清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)とテール。トゥノーズの状態。その後方では井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)と川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も僅差で周回を重ねていく。さらにこの2台の背後に片山義章(DOBOT Audi R8 LMS)も近づいてきた。

 清水は18周目の1コーナー新田のインに飛び込むが、新田は巧みに清水を押さえ込み、トップを守る。

 その後方では片山が19周目の1コーナーで川合を捉えて4位に浮上。さらに馬の背でアウトから井口をも抜き去ろうとするが、ここで勢い余ってオーバーラン、順位を上げるどころか名取鉄平(リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R)の後ろまで後退してしまう。

 その名取は井口と川合を20周目の1コーナーで抜き去ろうとするが、川合は井口を抜きながらも名取の先行を許さない。このバトルの間に清水は新田を捉えてトップに浮上した。

 その後、52号車は23周目、96号車は25周目、61号車は28周目、20号車は31周目にピットイン。ドライバー交代を行うが、35周目に56号車と18号車が同時ピットインする際、56号車と後ろから来た100号車が接触、100号車が大破するアクシデントが発生し、レースは赤旗中断となった。

 これにより56号車に対し、レースコントロールは危険なドライブ行為があったとしてドライビングスルーペナルティを課す。さらに赤旗中断中にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが車体に触れたことを赤旗中の作業違反と判定、これに対してもドライビングスルーペナルティを出したため、56号車は完全に勝負権を失った。

 この時点で実質トップは52号車。まだピット作業を終えていない9号車と87号車がピットに入ったことで、54周目にトップに浮上する。さらに44周目に96号車に抜かれた18号車が96号車を抜き返したことで2位に浮上。96号車は20号車の先行も許してしまい、4位に後退してしまった。96号車はその後も6号車、61号車に次々に抜かれ、どんどん順位を落としていく。

 トップに立った52号車は2位の18号車に対し大差をつけて周回を重ねるが、ファイナルラップとなった79周目の最終コーナーを立ち上がり、ホームストレートに入ったところで突如失速、これにより18号車がコントロールライン直前で52号車を抜き去り、トップでチェッカーを受けた。

 ところがレース後の再車検で18号車に最低地上高違反が発覚。これにより18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)は失格となり、優勝は52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)のものとなった。

 2位は20号車シェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)、6号車DOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)が3位という結果となった。

 次戦の舞台は九州のオートポリス。10月15日決勝だ。

GT300クラス優勝は埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)

GT300クラス決勝2位はシェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)

GT300クラス決勝3位はDOBOT Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタン)

GT500クラスの表彰式

GT300クラスの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Tags:

SUPER GT

第6戦SUGO決勝結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
18野尻 智紀
大湯 都史樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS22842:45'00.838--
223松田 次生
ロニー・クインタレッリ
MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI50842:45'01.367 0.529 0.529
339関口 雄飛
中山 雄一
DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS46842:45'52.49651.65851.129
41平峰 一貴
ベルトラン・バゲット
MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS48842:45'56.53155.693 4.035
524佐々木 大樹
平手 晃平
リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH10842:46'03.3171'02.479 6.786
614大嶋 和也
山下 健太
ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS64832:44'56.9451Lap 1Lap
736坪井 翔
宮田 莉朋
au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS90832:45'02.4921Lap 5.547
819国本 雄資
阪口 晴南
WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH48832:45'02.7581Lap 0.266
93千代 勝正
高星 明誠
Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI98832:45'04.0431Lap 1.285
1037笹原 右京
ジュリアーノ・アレジ
Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS16832:45'05.1601Lap 1.117
1164伊沢 拓也
太田 格之進
Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL38832:45'05.6151Lap 0.455
1216福住 仁嶺
大津 弘樹
ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS74822:44'57.8742Laps1Lap
---- 以上規定周回数(70% - 58 Laps)完走 ----
-100山本 尚貴
牧野 任祐
STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS623647'19.40948Laps46Laps
-38立川 祐路
石浦 宏明
ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS363546'02.03049Laps1Lap
-*17塚越 広大
松下 信治
Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS58-失格--
  • Fastest Lap: CarNo.8 野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT) 1'12.580 (3/84) 177.829 km/h
  • CarNo. 17は、TeR.3.22.4A(スキッドブロック厚み)違反により、失格とした。

■GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireWHLapTimeBehindGap
152吉田 広樹
川合 孝汰
埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS90792:46'17.002--
220平中 克幸
清水 英志郎
シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL3782:45'01.5251Lap 1Lap
36片山 義章
ロベルト・メルヒ・ムンタン
DOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH45782:45'08.3121Lap 6.787
461井口 卓人
山内 英輝
SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL69782:45'17.9751Lap 9.663
54谷口 信輝
片岡 龍也
グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH27782:45'26.4451Lap 8.470
665蒲生 尚弥
篠原 拓朗
LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS72782:45'28.9271Lap 2.482
750イゴール・オオムラ・フラガ
古谷 悠河
ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH3782:45'29.6501Lap 0.723
896新田 守男
高木 真一
K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL15782:45'44.1121Lap 14.462
910安田 裕信
大草 りき
PONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL39782:45'46.3511Lap 2.239
10*56ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
名取 鉄平
リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH100782:45'49.2051Lap 2.854
1131嵯峨 宏紀
小高 一斗
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS42782:46'13.9451Lap 24.740
1211富田 竜一郎
石川 京侍
GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL78772:45'02.4532Laps1Lap
137荒 聖治
ブルーノ・スペングラー
Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI100772:45'33.5942Laps31.141
1488小暮 卓史
元嶋 佑弥
JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH48772:45'34.6092Laps 1.015
15360青木 孝行
大滝 拓也
RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH772:45'40.5382Laps 5.929
1622和田 久
城内 政樹
アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH772:45'46.4652Laps 5.927
179阪口 良平
リアン・ジャトン
PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH772:45'55.0832Laps 8.618
1827岩澤 優吾
伊東 黎明
Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH30772:45'55.4402Laps 0.357
1987松浦 孝亮
坂口 夏月
Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH57772:46'00.3922Laps 4.952
2048井田 太陽
田中 優暉
植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YH762:45'18.4123Laps1Lap
2160吉本 大樹
河野 駿佑
Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL24762:45'34.2203Laps15.808
225冨林 勇佑
松井 孝允
マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH712:37'42.1168Laps5Laps
---- 以上規定周回数(70% - 55 Laps)完走 ----
-*30永井 宏明
織戸 学
apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH6542:45'53.10925Laps17Laps
-2堤 優威
平良 響
muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1001014'56.21569Laps44Laps
-*18小林 崇志
小出 峻
UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH100-失格--
  • Fastest Lap: CarNo. 96 新田守男(K-tunes RC F GT3) 1'19.838 (3/78) 161.720 km/h
  • CarNo. 30(永井宏明)は、SpR.13.1.a(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 56(名取鉄平)は、SpR.13.1.a(危険なドライブ行為)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 56は、SpR.附則5.3(赤旗中の作業)により、ドライビングスルーペナルティーを科した。
  • CarNo. 18は、GTAブルテンNo.50-T(最低地上高)違反により、失格とした。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝上位3人のコメント 卜部和久「最初から最後まで自信を持って走ることができた」

第10戦優勝 卜部和久(Bionic Jack Racing)

優勝した卜部和久(Bionic Jack Racing)

 「24戦目での優勝ですね。僕はスタートが得意なので、最初から自信を持ってスタートできました。最後にSCが入って『リスタートがあるかな?』ってひやっとしたんですけど、最初から最後まで自信を持って走れたので、すごくいいレースができました」

 「最終コーナーや長いストレートの手前だけは集中してきちんと押さえておけば抜かれることはないと、ミスしないようにだけを心がけて走りました。」

 「(連勝に向けての抱負を)そうできるようにチームと頑張ります」

第10戦決勝2位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

決勝2位の三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「悔しかったです。SUGOで優勝したかったし、最速の称号を手に入れたかったというのはあります。朝から雨が降って、フォーメーションラップを走った時にコース前半部分のレコードラインに滑る部分があったので、序盤は仕掛けるチャンスだとは思いましたが、止まりきれなかったりクラッシュするわけにはいかないので、様子を見ていこうと思いました。そのあとプッシュしていきましたが、仕掛けられる距離まではいけず、色々アプローチの仕方を変えてる中で1コーナーで飛び出してしまいました」

 「終盤周回遅れの選手たちがいて、いい感じにトラップになっていたので、チャンスだと思っていましたが、SCが入ってしまいました。これもレースだと思うしかないです。今回わかったのは、速くても抜けるマシンでないと勝負できないということだったので、オートポリスに向けてさらにクルマの戦闘力を上げて頑張っていきたいです」

第10戦決勝3位 森山冬星(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

決勝3位の森山冬星(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「完全に優勝できるゾーンに入っていました。ペースも悪くなかったですし。昨日からペースは悪くなかったんですが、スタートを失敗したり色々ありました。今日は本当にスタートに集中して、それが実って1台をパスし、その後もうまくオーバーテイクして3位に上がって、強い気持ちでトップを追いかけていたんですけど、周回遅れに引っかかってしまったのが悔やまれます」

 「(3位に上がった時は)ここで抜かないと絶対優勝はないなと思って、強い気持ちで抜きました。スリップ圏内だったので、いけるなと思いました」

 「オートポリスはしっかりポールを取って逃げ切って勝ちたいです。今年は予選があまり良くないので、ポールを取れるように頑張ります。今回の結果は自信になりました」

Text:Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝 接戦を制し、卜部和久が待望の初優勝を達成!!

優勝は卜部和久(BJ Racing F110)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第10戦の決勝が9月17日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした卜部和久(BJ Racing F110)が接戦を制し、自身初の表彰台を優勝で飾った。

 第10戦決勝は午前8時45分スタート。グリッド整列を前に小雨が降ってきたため、レースコントロールからはウェット宣言が出ていたが、フォーメーションラップが始まる頃にはそれも止み、全車スリックタイヤを装着しての戦いとなった。

決勝がスタートした

 スタートではポールポジションの卜部が予選2番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)を従えてトップで1コーナーに飛び込んだ。その後方では三井とチャンピオンを争っている野村勇斗(HFDP RACING TEAM)と小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2コーナー立ち上がりでまさかの接触、野村はコースアウトして大きく順位を落とし、小林もポイント圏外の13位まで順位を落としてコントロールラインに戻ってきた。

佐野雄城(#37)、森山冬星(#7)、奥住慈英(#97)の3位争い

 卜部、三井に次ぐ3位を走っていたのは予選3番手の奥住慈英(BJ Racing F110)だったが、その奥住に2周終わりのホームストレートで4番手スタートの佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が並びかける。さらにその後ろから6番手スタートの森山冬星(HFDP RACING TEAM)が2台に割って入り、1コーナー手前で3ワイド状態に持ち込んだ。

 この戦いを制したのは森山。2コーナー立ち上がりで粘る佐野を3コーナーでねじ伏せて3位に浮上してきた。この隙に乗じて奥住も佐野のインをつき、4位まで挽回してきた。

 5周目の1コーナーでは予選14番手から着実に順位を上げてきた中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が46徳升を捉えて7位に浮上。さらにその周の最終コーナーで荒川麟(Dr. Dry F110)がアウトから佐野に襲いかかると、中村もホームストレートで2台のインに並びかけ、続く1コーナーで2台を一気に抜き去って5位に浮上した。

 一方、トップ争いは三井が僅差で卜部を追っていた。さまざまなアプローチの仕方で卜部を攻略しようと試みていた三井だったが、8周目の1コーナーで痛恨のオーバーシュートを喫してしまう。その結果卜部のリードは一時1秒697まで広がってしまう。さらに三井の後方には0秒574差で森山が迫ってきた。

 そしてレースが10周を消化すると、このトップ3台の前に周回遅れが現れる。この処理に苦しむ卜部との差を三井は着実に縮めていき、14周終了時点でその差は0秒498になった。

 ところが14周目の1コーナーで飛び出した山崎令二郎(Media Do影山F110)の車両を処理するため、16周目にセーフティーカーが導入されることに。

 結局レースはセーフティーカー先導のまま規定周回の17周を消化。卜部和久は参戦24戦目にして待望の初表彰台を優勝というこれ以上ない結果で獲得することになった。

 三井優介も2位に入ったことにより、このレースをノーポイントで終えた野村優斗と小林利徠斗に対し、ドライバーズポイントで大差をつけることに成功した。

 また3位の森山冬星は第4戦鈴鹿で2位に入って以来、6戦ぶりの表彰台獲得となった。

 次戦の舞台は九州のオートポリス。10月14-15日に第11戦、第12戦が行われる。

優勝は卜部和久(BJ Racing F110)

決勝2位は三井優介(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は森山冬星(HFDP RACING TEAM)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
Tags:

F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第10戦SUGO決勝結果

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/17) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 10 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
181卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1726'11.166--
25三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1726'11.295 0.129 0.129
37森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1726'11.473 0.307 0.178
435中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1726'12.889 1.723 1.416
537佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1726'13.182 2.016 0.293
622藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
1726'13.782 2.616 0.600
788荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1726'15.509 4.343 1.727
831平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
1726'16.241 5.075 0.732
945大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
1726'17.344 6.178 1.103
1012洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
1726'18.034 6.868 0.690
1138奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1726'19.498 8.332 1.464
1262佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1726'20.662 9.496 1.164
1397奥住 慈英BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1726'23.76712.601 3.105
1446徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
1726'24.59113.425 0.824
1580野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
1726'25.29814.132 0.707
1634清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
1726'25.93114.765 0.633
1787下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1726'26.89215.726 0.961
1828中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
1726'28.32117.155 1.429
1998三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1726'29.33618.170 1.015
2077小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
1726'29.69818.532 0.362
2148堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
1726'31.46520.299 1.767
2236小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1726'32.65821.492 1.193
2316西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1726'33.47122.305 0.813
246野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1726'36.25525.089 2.784
2513IC1藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
1726'38.55627.390 2.301
2630IC2DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1726'41.00229.836 2.446
2710IC3植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
1726'43.97432.808 2.972
282IC4仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
1726'45.29334.127 1.319
2963IC5鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1726'49.31038.144 4.017
308半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
1726'52.51241.346 3.202
3199IC6近藤 善嗣アドバンスドIoTくじらルーニースポーツ
Rn-sports
1726'53.53142.365 1.019
3271IC7大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
1726'56.56445.398 3.033
334IC8佐々木 祐一仙台DayDream with Rikou
DAYDREAM RACING
1726'56.99945.833 0.435
3455IC9KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1726'58.99047.824 1.991
3511IC10中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
1727'00.46749.301 1.477
3618IC11塚本 法生フィールドAKILAND F110
AKILAND RACING
1727'02.23651.070 1.769
3786IC12大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1727'04.17053.004 1.934
3821IC13小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
1727'06.43355.267 2.263
3949IC14⾚松 昌⼀朗SHOEI EAGLE F4
イーグルスポーツ
1626'12.1211Lap 1Lap
40*96IC15齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
1626'45.6401Lap 33.519
4123IC16YUGOS2R Racing
N-SPEED
1626'54.9981Lap 9.358
---- 以上規定周回数(90% - 15 Laps)完走 ----
-26IC-山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
1319'53.2614Laps3Laps
-44IC-今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
812'30.4409Laps5Laps
-*78小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
46'43.27813Laps4Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 6 野村勇斗(HFDP RACING TEAM) 1'24.827 (6/17) 152.209 km/h
  • CarNo. 78, 96は、FIA-F4 SpR.15.1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
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SUPER GT

第6戦SUGOポールポジション会見 大湯都史樹「ここでなんとしてもポールを取りたいと思っていたし、プレッシャーもあった」

GT500クラス 8号車ARTA MUGEN NSX-GT(ARTA)

野尻智紀(ARTA)

 「朝も天候が不安定だったり、クルマの調子はどうなんだろうなあと気にかけていましたが、チームが予選に向けていい働きをしてくれていいパフォーマンスを出せました。Q1に関しては他車に引っかかる形になって、ギリギリになってしまいましたが、うまく大湯選手につなぐことができてホッとしています。大湯選手も前回の雪辱を果たすべく、いい走りを見せてくれたので、逆に気を引き締められたというか、彼に元気をもらいましたので、明日ももう一度頑張りたいなと思います」

大湯都史樹(ARTA)

 「高木さんと一緒に走っていた300の時も、惜しくも2位ということがあったんですが、今回は先輩を見習ってポールを取ることができました。ホッとしているというのが一番最初に思ったことでした。今回もみんなの期待があったでしょうし、前回の鈴鹿も取れたはずのポールが取れないレースになってしまったので、ここでなんとしても取りたいと思っていましたし、チームも野尻さんも僕にポールを取らせるように準備してくれていたので、それ故にプレッシャーもありましたが、ここに来れて良かったです。明日も大事なんでね、頑張ります」

GT300クラス 96号車K-tunes RC F GT3(K-tunes Racing)

新田守男(K-tunes Racing)

 「昨年この場に来て、その後不具合が出たので今もドキドキしています。久々にポールポジションが取れて本当に嬉しく思います。(高木)真一が山内英輝にポールポジションの回数で一個上に行かれていたので、今回真一にQ2行ってもらってポールが取れたらいいなあと思っていましたが、まさかの雨が降って『これQ1通るのかなあ?』という状況になりました。なんとかQ1通ってバトンを渡すことができましたので、タイヤメーカーも含めて、チームも真一もいい仕事をしてくれたなあと思います。」

高木真一(K-tunes Racing)

 「すごく嬉しく思います。今回は朝から調子が良くて、昨年のリベンジができたらなあとチームとも話していました。Q1で雨が降ったのでちょっと流れが違うなあと思いましたが。去年とはタイヤの仕様を変えてきたので、そのマッチングがQ1一発のパフォーマンスに影響すると思っていましたが、すごくいいタイムが出ていました。自分が走っている時も結構いけるなあという感触でした。今まで頑張ってきたダンロップさんとクルマの開発に携わった新田さんのおかげだと思います。こういう結果が出せて安堵しています」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第6戦SUGO公式予選 コースレコード連発の激戦を制したのは8号車ARTA MUGEN NSX-GT!

GT500クラスポールポジションはARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)

GT500クラスポールポジションはK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

 2023オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の公式予選が9月16日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が今季初のポールポジションを獲得、GT300クラスも96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)のベテランコンビがポールポジションを獲得した。(天候:曇りのち晴れ コース:ウェット>ドライ)

 公式予選は午後2時40分よりノックアウト方式で行われた。予選に先立って行われたFIA-F4選手権第9戦の暫定表彰式の最中から小雨が降ってきたため、レースコントロールは当初ウェットレースを宣言、その後は天候が回復し、徐々に路面が乾き始めるという、判断の難しいコンディションでの走行となった。

予選Q1 公式練習トップの23号車MOTUL AUTECH Zがここでもトップ通過

 GT500クラスの予選Q1は午後3時13分にコースオープン。この頃には路面はほぼ乾いてきこともあり、全車スリックタイヤでアタックに入った。各チームとも開始早々から走り始め、路面状況を確認しながら念入りにタイヤに熱を入れていく。

 まずは野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)が計測3周目に1分10秒498でトップに。塚越広大(Astemo NSX-GT)が1分10秒574で2番手、高星明誠(Niterra MOTUL Z)が1分10秒913で3番手につける。

 そして残り2分を切ったところで石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分10秒448を計測4周目に叩き出すが、同じ周にアタックしていた関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)がこれを上回る1分10秒334を記録、さらに松田次生(MOTUL AUTECH Z)も1分10秒164を計測3周目に叩き出して一気にトップに立った。

 続いて塚越も計測4周目に1分10秒381までタイムを縮めて3番手に。これで38号車は4番手まで後退してしまう。

 そして終了間際に平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)が1分10秒390で4番手に飛び込んだところでQ1は終了。この結果23号車MOTUL AUTECH Zがトップ、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraが2番手、17号車Astemo NSX-GTが3番手でQ2へ。以下24号車リアライズコーポレーションADVAN Z、38号車ZENT CERUMO GR Supra、8号車ARTA MUGEN NSX-GT、37号車Deloitte TOM'S GR Supraそして3号車Niterra MOTUL ZまでがQ2に進出した。

 GT300クラスは今回もA、Bの2グループに分かれてQ1を行い、各グループの上位8台がQ2に進む形となった。

 Aグループの走行は午後2時40分に走行開始。まずは蒲生尚弥(LEON PYRAMID AMG)がアウトラップに続いて1分25秒565を記録してトップに。吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は1分27秒610、坂口夏月(Bamboo AirwaysランボルギーニGT3)は1'27.692で続く。新田守男(K-tunes RC F GT3)は計測2周目に1分27秒712で4番手につける。

 吉田は計測3周目に1分25秒963までタイムを上げるが、蒲生を上回ることはできない。これを見て蒲生は早々とピットへ。新田もピットアウトして5周目に走行を切り上げた。

 結局、Aグループは65号車LEON PYRAMID AMGがそのままトップでQ2へ。52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GTが2番手、87号車Bamboo AirwaysランボルギーニGT3が3番手という結果となった。

 Bグループの走行は午後2時58分にコースオープン。雨は小康状態となり、空は明るくなってきた。多くのチームがウェットタイヤでコースインする中、小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)はスリックで賭けに出た。

 すると片岡龍也(グッドスマイル初音ミクAMG)も1周でピットに飛び込み、スリックに交換、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)、元嶋佑弥(JLOCランボルギーニGT3)もこれに続いた。

 コースに留まりアタックを続ける平良響(muta Racing GR86 GT)は1分24秒978、大草りき(PONOS GAINER GT-R)は1分22秒340、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)は1分21秒764を1周目に叩き出し、一気にトップへ。最初からスリックで走り出した小林崇志(UPGARAGE NSX GT3)は1分24秒222で3番手につける。

 さらに富田竜一郎(GAINER TANAX GT-R)が1分20秒905でトップに躍り出ると、大滝拓也(RUNUP RIVAUX GT-R)も1分21秒459で2番手に。

 しかし平中は計測2周目に1分19秒888を出して再びトップに立つ。

 続いて小林が計測3周目に1分19秒235を記録するが、平中は1分18秒959とさらにペースを上げてきた。3番手は井口卓人(SUBARU BRZ R&D SPORT)で1分19秒364、27伊東が1'19.385で4番手につける。

 小林は計測4周目に1分18秒449で再びトップに。井口も1分18秒849までタイムを縮めてきた。

 そして最後の最後に大滝が1分19秒552で7番手に滑り込んだところでチェッカー。この結果トップは18号車UPGARAGE NSX GT3、2番手61号車SUBARU BRZ R&D SPORT、そして20号車シェイドレーシングGR86 GTは3番手という結果となった。

予選Q2 上位3台がコースレコード更新! 8号車ARTA MUGEN NSX-GTが今季初ポールを獲得

GT500クラス予選2位はMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

GT500クラス予選3位はAstemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)

 GT500クラスの予選Q2は午後3時51分にコースオープン。上空には晴れ間が見え始め、秋の日差しが降り注ぐ中での走行となった。

 各車入念なウォーミングアップを行い、残り時間が4分を切ったあたりからポールポジションをめぐる熾烈なタイムアタック合戦が展開された。

 まずは千代勝正(Niterra MOTUL Z)がアタックに突入、ウォームアップ2周から1分10秒823を叩き出す。

 続いて佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)がウォームアップ2周から1分10秒727、これをジュリアーノ・アレジ(Deloitte TOM'S GR Supra)が1'10.623で上回る。

 しかし終盤に入り松下信治(Astemo NSX-GT)が1分09秒607をウォームアップ2周から叩き出してトップに。これは昨年阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)が記録した1分9秒627のコースレコードを上回るものだ。

 しかしその直後、松田次生(MOTUL AUTECH Z)が松下のタイムを上回る1分09秒486で上回る。さらに大湯都史樹(ARTA MUGEN NSX-GT)も1分09秒413を終了間際に叩き出し、一気にトップに躍り出た。

 その結果、8号車ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)がポールポジションを獲得、2番手の23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、3番手の17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)の3台が従来のコースレコードを更新するタイムを記録する結果となった。

GT300クラス予選2位はシェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)

GT300クラス予選3位はSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 GT300の予選Q2は午後3時33分に走行開始。まずは山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が計測3周目に1分17秒855を記録してトップに立つが、残り3分を切ったところでベテラン高木真一(K-tunes RC F GT3)が同じく計測3周目に1分17秒098を叩き出してこれを上回った。続いて清水英志郎(シェイドレーシングGR86 GT)も1分17秒768をその直後に記録して2番手につける。

 高木はそのままピットへ。清水はその後も区間タイムで自己ベストを更新しながらアタックを続けるが、タイムは1分17秒792と僅かに及ばず。その結果96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)のベテランコンビがポールポジションを獲得、高木のポール獲得数は14となり、チームメイトの新田と並ぶ歴代最多タイとなった。そして20号車シェイドレーシングGR86 GT(平中克幸/清水英志郎)が2番手につけ、61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は3番手から明日の決勝をスタートすることとなった。

 第6戦決勝は17日午後1時30分より84周で行われる。

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO決勝上位3人のコメント 野村勇斗「フランスで勝って以来の1位だったので、嬉しい」

第9戦優勝 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「嬉しいです。久しぶりの1位だったんで。丁度1年ちょっとぶりぐらいですね、フランスで勝って以来の」

 「精神的にもペースもきついんだろうなと思って。どうやって押さえようかと考えていたんですけど、タイヤが暖まってからはいいペースで走れたんで、ミスしないように心がけて走りました。SUGOはオーバーテイクポイントがなかなかないので、スタートに集中していきましたね」

 「明日は追い上げます。接触せずにクリーンに行って、上位を目指します」

第9戦決勝2位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「最初の3周に関しては確かにペースはあったと思います。ただ新品タイヤの皮剥きはオープニングラップだけじゃできない面もあるので、最初の1周でしっかり皮を剥いて、そこからペースを上げていこうと思っていました。確かにペースは良かったです。(1周あたり)コンマ1秒のリードはあったと思いますが、そのコンマ1のリードだけじゃ追い抜きまでにはいきません。あの距離で走り続けるのが現実だと思うので、そこでプッシュして相手のミスを誘えればと考えていたんですけど....悔しいけど、これでランキングトップになれましたので、悪くないレースだったなと思います」

第9戦決勝3位 佐野雄城(TGR-DC Racing School)

「フォーミュラで表彰台に登ったのは初めてです。1回だけ少しミスがありましたが、それ以外はほとんどノーミスで走れました。一度でも飛び出したり、脱輪しちゃうとすぐ抜かれてしまう状況だったし、中村選手の方がペースがあったので、本当にミスしないで、どうやって走ったら抜かれないかとか、ずっと考えて走りました。そんな中でペースも落とさないように心がけて走りました」

 「明日は今日ペースが上がらなかったところを話し合って、ドライビングも改善すれば、もっと上の順位も見えてくると思うので、しっかりやって上のポジションでゴールしたいです」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦SUGO決勝 野村優斗が待望の国内初勝利を挙げる

優勝して手を振る野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

 2023年FIA-F4選手権シリーズ第9戦の決勝が9月16日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、ポールポジションからスタートした野村勇斗(HFDP RACING TEAM)が待望の国内初優勝を挙げた。

 第9戦決勝は午後1時30分より17周で行われた。天候は曇り、路面はドライだ。

決勝がスタートした

開始早々にセーフティーカーが導入された

 スタートでトップに立ったのはポールの野村。予選2番手の三井優介(HFDP RACING TEAM)を牽制しながら1コーナーに飛び込んでいく。予選3番手の奥住慈英(BJ Racing F110)が三井に続き、ここまでは予選順位通りでコントロールラインに戻ってきた。

 しかし1周目の3コーナーで大宮賢人(PONOS F110)と中村賢明(トムスフォーミュラカレッジ F110)が接触、中村がコースオフしたため、今回も2周目からセーフティーカーが導入された。

 セーフティーカーは5周終わりでピットイン。レースは6周目から再開となる。トップの野村は三井を押さえて1コーナーを立ち上がる。その後方では予選4番手の佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が奥住に1コーナーでアウトから並びかけ、そのまま並走状態で2コーナーを立ち上がり、3コーナーでついに3位に浮上した。

 その後方では中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)と森山冬星(HFDP RACING TEAM)が予選5番手の卜部和久(BJ Racing F110)を捉えて5位、6位に浮上。卜部の後ろには小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)も迫ってきた。

 中村仁は8周目の1コーナーでアウトから奥住を捉えて4位に浮上。小林も卜部を捉えて7位に浮上した。

 ここまでの予選A組の躍進には理由があった。彼らは公式予選をウェットタイヤで戦っており、この決勝には新品のスリックで臨んでいるのだ。その後も9周目に森山と小林が相次いで奥住を抜き去って5位、6位に浮上している。

 一方、トップの野村はテールに食らいつく三井にただの一度も隙を見せずに17周を走り切り、シリーズ第9戦にしてついに待望の優勝をものにした。

 野村勇斗にとっては昨年5月にマニクールで行われたフランスF4選手権第3戦のレース2以来、もちろん国内では初めてののFIA-F4優勝だ。2位は三井優介、3位には佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が入り、こちらもフォーミュラでは初の表彰台を獲得することとなった。

 第10戦決勝は明日の午前8時45分より、同じく17周で行われる。

優勝は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

決勝2位は三井優介(HFDP RACING TEAM)

決勝3位は佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)

表彰式

インディペンデントカップの表彰式

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第6戦SUGO公式練習 GT500トップは23号車MOTUL AUTECH Z 前戦鈴鹿の雪辱なるか

公式練習:GT500クラストップタイムはMOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)

公式練習:GT300クラストップタイムはSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)

 2023オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT300kmレース」の公式練習が9月16日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、GT300クラスは61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムを記録した。

 フリー走行は午前9時15分にコースオープンとなったが、前夜の雨により路面に濡れたところが残っている影響か、多くのチームがタイム計測に入らず、ピットアウトしてすぐにガレージに戻ってしまった。

 開始から15分が経過した時点でトップに立ったのは自身の3周目に1分17秒781を記録した阪口晴南(WedsSport ADVAN GR Supra)。これをロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)が自身の6周目に1分17秒524で上回り、7周目には1分15秒373、10周目には1分14秒900と着実にタイムを縮めてきた。

 しかし開始から25分が経過してもGT500クラスでタイムを計測したのは23号車と19号車の他、24号車、8号車、16号車、64号車の6台のみ。

 トップのその後もクインタレッリは精力的に周回を重ね、13周目には1'12.793を記録。少し遅れて走行を開始した野尻智紀(ARTA MUGEN NSX-GT)も1分
14秒543で2番手に上がってきた。

 公式練習は開始から30分が経過した辺りから漸く走行を始める車両が増えはじめ、45分経過時点で漸く39号車がコースインしたことで漸くGT500は全車が出揃った。

 この間に大津弘樹(ARTA MUGEN NSX-GT)が自身の8周目に1分12秒201をに記録、これを42分経過時点で立川祐路(ZENT CERUMO GR Supra)が上回り、その3分後に松下信治(Astemo NSX-GT)が1分11秒639を自身の15周目に記録してトップに浮上している。

 そして最後にコースインした関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)も早々に1分11秒813をマークして2番手につけてきた。この時点の3番手は佐々木大樹(リアライズコーポレーションADVAN Z)でタイムは1分11秒851だ。

 その後も大嶋和也(ENEOS X PRIME GR Supra)が1分11秒901、大津も1分11秒901と同タイムを記録するなど、各車徐々にペースが上がってきていたが、開始から1時間8分が経過したところでGT300クラスの田中優暉(植毛ケーズフロンティアGT-R)が4コーナー先のS字でクラッシュしたため、ポストから赤旗が提示され、セッションは中断となってしまう。

 この車両回収とコースの修復に時間を要したこともあり、2クラスの混走はこの赤旗をもって終了となり、公式練習は午前10時40分よりGT300の専有走行で再開された。しかしここでも終盤に嵯峨宏紀(apr LC500h GT)がSPアウトで大きなクラッシュに見舞われたため再び赤旗が出され、GT300の走行はここで終了となる。

 さらにこの車両回収作業とドライバーの救出のため、GT500の専有走行は当初予定より15分遅れの午前11時05分に開始時刻が変更となった。この頃には空も徐々に明るくなってきており、路面はほぼドライに。

 まずは残り3分目前で石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra)が1分11秒624を記録すると、平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z)も1分11秒399で38号車を上回る。高星明誠(Niterra MOTUL Z)は1分11秒659でこの時点で3番手だ。

 そして残り2分を目前に関口が1分10秒869とこの日最初の1分10秒台をマーク、牧野任祐(STANLEY NSX-GT)も1分10秒892で関口に続いて1分10秒台に入ってきた。

 さらに残り1分30秒を切ったところで松田次生(MOTUL AUTECH Z)が1分10秒605を叩き出し、トップに躍り出た。

 福住仁嶺(ARTA MUGEN NSX-GT)も1分10秒989で4番手に浮上。

 その結果、GT500クラスは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップタイム、39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)が2番手、100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が3番手という結果になった。

公式練習:GT500クラス2位はDENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)

公式練習:GT500クラス3位はSTANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 GT300クラスは開始から1時間が経過した時点で2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)が1分19秒075でトップに立っていたが、これを山内英輝(SUBARU BRZ R&D SPORT)が自身の12周目に1分18秒423を記録して上回り、トップに浮上する。続いて高木真一(K-tunes RC F GT3)も15周目に1分18秒570を記録、平中克幸(シェイドレーシングGR86 GT)も15周目に1分18秒927で3番手に上がってきた。

 その後48号車のクラッシュにより混走は中断、GT300クラスの専有走行でセッションは再開となるが、ここで吉本大樹(Syntium LMcorsa GR Supra GT)が1分18秒781を記録して2番手に浮上。吉田広樹(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)も1分18秒781で96号車に次ぐ4番手につけた。

 その後、31号車のクラッシュにより専有走行は赤旗をもって終了となり、混走トップの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がそのままトップタイムで走行を終えることになった。2番手は60号車Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)、3番手は96号車K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)だった。

公式練習:GT300クラス2位はSyntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)

公式練習:GT300クラス3位はK-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦、第10戦SUGO予選上位3人のコメント 野村勇斗「初めてのSUGOだが、練習走行からいい感じだった」

第9戦ポールポジション 野村勇斗(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「前にいたインディペンデントカップのクルマがレインタイヤで走っていたので、なかなかアタックに入れませんでした。ベストタイムを出したあとも前との間隔を広げてアタックに行ったんですが、目の前でチェッカーが出てしまったため、セカンドベストを上げることができませんでした。」

 「初めてのSUGOですが、練習走行からいい感じで、自分が得意としているコースなのかもしれないと感じました。それだけにセカンドタイムでもポールが撮りたかったんですけど」

「午後の決勝では絶対に勝てるように頑張ります。明日は後ろからのスタートになるので厳しいかと思いますが、今日は優勝して、明日は追い上げる展開にしたいですね」

第10戦ポールポジション 卜部和久(BJ Racing F110)

 「もともとこういう濡れてる路面が得意なので、自信を持って予選に行けましたが、最後の一番コンディションの良い時に位置取りがうまくできていなかったことは反省すべき点かなあと思いました。でも初めてFIA-F4でポールを取れましたし、素直に嬉しいです」

 「終盤はどんどんコンディションが良くなっていたので、1分25秒台に入る自信がありました。25秒9とかは出せたと思います」

「僕は嫌いなサーキットとかはないので、どこでも好きだし、SUGOも走っていてすごく楽しいです」

 「決勝ではベストを尽くすだけです」

第9戦、第10戦予選2位 三井優介(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)

 「去年はテストが雨で、レースウィークで初めてドライを走ったんですが、今回はテストからドライで走れたので、クルマを良くして行って木曜に持ち込めました。その成果もあったと思います」

 「最近はチーム一丸となって戦うことを心がけているので、チームとコミニュケーションを取りながらやってきました。決勝は自分にとって有利な条件だと思います。A組はドライタイヤが残してありますから、自信を持って攻め続けていきたいです」

 「B組とのコンディションの違いについては覚悟していたことですし、A組のトップを取って2番手スタートを確実にしようと頭を切り替えて走りました。それが実行できたのはよかったです。コース後半の馬の背から先はドライでしたが、前半セクションが濡れていたので、ちょっとドライタイヤだと厳しい感じでした。あれた予選でしたけど、自分には良い風が吹いていましたね」

 「決勝は新品スリックで行けるので、圧倒的に有利だと思いますし、普通に行けば問題なく良いレースができると思うので、自信を持っていきたいなと思います」

第9戦、第10戦予選3位 奥住慈英(BJ Racing F110)

 「予選スタートする前に路面を確認したらウェットパッチが残っていたので、前半はそこまで攻めすぎずに、残りの3周にかけてタイヤをベストなコンディションに持っていけるように心がけて走りました。位置も開けて走りましたし、それが全てうまくいきました。それでもトップにコンマ1足りなかったのは悔しいですね」

 「TGRの時にもてぎで一度3位スタートがあったんですが、それ以来のプライベートとしてはベストのグリッドです。ただA組が新品のドライタイヤなのが懸念材料ですね。そこをどう攻略するかが難しいです。抜けないSUGOのレイアウトを生かして、最低でもポディウムに登りたいです」

 「もちろん優勝を目指しますが、今週は時間が足りず、テストもできないぶっつけ本番になりました。今週末もトラブルで1日潰してしまって、二日目からがスタートみたいになりました。ちょっと出遅れちゃったんですけど、雨を見てラッキーだなと。これはもう行くしかないなと思いました」

Text: Kazuhisa SUEHIRO
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SUPER GT

第6戦SUGOノックアウトQ2結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/16) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT500 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
18大湯 都史樹ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS22R1'09.413--186.008
223ロニー・クインタレッリMOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI50R1'09.486 0.073 0.073185.813
317松下 信治Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS58R1'09.607 0.194 0.121185.490
439中山 雄一DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS461'10.274 0.861 0.667183.729
538立川 祐路ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS361'10.510 1.097 0.236183.114
637ジュリアーノ・アレジDeloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS161'10.623 1.210 0.113182.821
724佐々木 大樹リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH101'10.727 1.314 0.104182.553
83千代 勝正Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI981'10.735 1.322 0.008182.532
  • 'R'マークは従来のコースレコード(1'09.627)を更新しました。

■GT300クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/16) Knock Out Q2 Weather:Cloudy Course:Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 GT300 class スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
196高木 真一K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL151'17.098--167.467
220清水 英志郎シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL31'17.768 0.670 0.670166.025
361山内 英輝SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL691'17.855 0.757 0.087165.839
452川合 孝汰埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS901'17.867 0.769 0.012165.814
556名取 鉄平リアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'18.426 1.328 0.559164.632
618小出 峻UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1001'18.472 1.374 0.046164.535
76ロベルト・メルヒ・ムンタンDOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH451'18.482 1.384 0.010164.514
810安田 裕信PONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL391'18.561 1.463 0.079164.349
927岩澤 優吾Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH301'18.602 1.504 0.041164.263
104谷口 信輝グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH271'18.739 1.641 0.137163.977
1187松浦 孝亮Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH571'18.767 1.669 0.028163.919
1211石川 京侍GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL781'18.782 1.684 0.015163.888
13360青木 孝行RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'19.123 2.025 0.341163.181
1465篠原 拓朗LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS721'19.126 2.028 0.003163.175
155冨林 勇佑マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'19.454 2.356 0.328162.502
167ブルーノ・スペングラーStudie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI1001'19.909 2.811 0.455161.576
Tags:

SUPER GT

第6戦SUGOノックアウトQ1結果

■GT500クラス

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/16) Knock Out Q1 Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
123松田 次生MOTUL AUTECH Z
NISSAN Z GT500
NISMO
MI501'10.164--184.017
239関口 雄飛DENSO KOBELCO SARD GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM SARD
BS461'10.334 0.170 0.170183.573
317塚越 広大Astemo NSX-GT
Honda NSX-GT
Astemo REAL RACING
BS581'10.381 0.217 0.047183.450
424平手 晃平リアライズコーポレーションADVAN Z
NISSAN Z GT500
KONDO RACING
YH101'10.390 0.226 0.009183.427
538石浦 宏明ZENT CERUMO GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ZENT CERUMO
BS361'10.448 0.284 0.058183.276
68野尻 智紀ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS221'10.498 0.334 0.050183.146
737笹原 右京Deloitte TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM Deloitte TOM'S
BS161'10.502 0.338 0.004183.135
83高星 明誠Niterra MOTUL Z
NISSAN Z GT500
NDDP RACING
MI981'10.582 0.418 0.080182.928
---- 以上Q2進出 ----
914山下 健太ENEOS X PRIME GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM ENEOS ROOKIE
BS641'10.613 0.449 0.031182.847
10100山本 尚貴STANLEY NSX-GT
Honda NSX-GT
TEAM KUNIMITSU
BS621'10.675 0.511 0.062182.687
1119国本 雄資WedsSport ADVAN GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM WedsSport BANDOH
YH481'10.789 0.625 0.114182.393
1236宮田 莉朋au TOM'S GR Supra
TOYOTA GR Supra GT500
TGR TEAM au TOM'S
BS901'10.800 0.636 0.011182.364
1316福住 仁嶺ARTA MUGEN NSX-GT
Honda NSX-GT
ARTA
BS741'10.804 0.640 0.004182.354
141平峰 一貴MARELLI IMPUL Z
NISSAN Z GT500
TEAM IMPUL
BS481'10.949 0.785 0.145181.981
15*64太田 格之進Modulo NSX-GT
Honda NSX-GT
Modulo Nakajima Racing
DL381'11.241 1.077 0.292181.236
  • CarNo. 64は、SpR.29.7(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

■GT300クラス(Aグループ)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/16) Knock Out Q1 Gr.A Weather:Rain Course:Wet/Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
165蒲生 尚弥LEON PYRAMID AMG
Mercedes AMG GT3
K2 R&D LEON RACING
BS721'25.565--150.896
252吉田 広樹埼玉トヨペットGB GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
埼玉トヨペット Green Brave
BS901'25.963 0.398 0.398150.197
3*87坂口 夏月Bamboo AirwaysランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3
JLOC
YH571'27.692 2.127 1.729147.236
496新田 守男K-tunes RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
K-tunes Racing
DL151'27.712 2.147 0.020147.202
57荒 聖治Studie BMW M4
BMW M4 GT3
BMW M Team Studie × CRS
MI1001'27.762 2.197 0.050147.118
65松井 孝允マッハ車検エアバスターMC86マッハ号
TOYOTA 86 MC
TEAM MACH
YH1'27.795 2.230 0.033147.063
756ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラリアライズ 日産メカニックチャレンジGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
KONDO RACING
YH1001'27.908 2.343 0.113146.874
86片山 義章DOBOT Audi R8 LMS
Audi R8 LMS
Team LeMans
YH451'28.119 2.554 0.211146.522
---- 以上Q2進出 ----
9*60河野 駿佑Syntium LMcorsa GR Supra GT
TOYOTA GR Supra
LM corsa
DL241'28.164 2.599 0.045146.448
10*50古谷 悠河ANEST IWATA Racing RC F GT3
TOYOTA LEXUS RC F GT3
ANEST IWATA Racing with Arnage
YH31'28.514 2.949 0.350145.868
1122和田 久アールキューズAMG GT3
Mercedes AMG GT3
R'Qs MOTOR SPORTS
YH1'31.660 6.095 3.146140.862
-31嵯峨 宏紀
小高 一斗
apr LC500h GT
TOYOTA LEXUS LC500h
apr
BS42d.n.s---
-48井田 太陽植毛ケーズフロンティアGT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
NILZZ Racing
YHd.n.s---
  • CarNo. 50, 60, 87は、SpR.29.7(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。

■GT300クラス(Bグループ)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/16) Knock Out Q1 Gr.B Weather:Cloudy Course:Wet/Dry
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosDriverCar
Maker Model
Team
TireSWTimeBehindGapkm/h
118小林 崇志UPGARAGE NSX GT3
Honda NSX GT3
TEAM UPGARAGE
YH1001'18.449--164.583
261井口 卓人SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300
R&D SPORT
DL691'18.849 0.400 0.400163.748
320平中 克幸シェイドレーシングGR86 GT
TOYOTA GR86
SHADE RACING
DL31'18.959 0.510 0.110163.520
427伊東 黎明Yogibo NSX GT3
Honda NSX GT3
Yogibo Racing
YH301'18.988 0.539 0.029163.460
54片岡 龍也グッドスマイル初音ミクAMG
Mercedes AMG GT3
GOODSMILE RACING & TeamUKYO
YH271'19.340 0.891 0.352162.735
610大草 りきPONOS GAINER GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL391'19.406 0.957 0.066162.600
7360大滝 拓也RUNUP RIVAUX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
TOMEI SPORTS
YH1'19.552 1.103 0.146162.301
811富田 竜一郎GAINER TANAX GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3
GAINER
DL781'19.593 1.144 0.041162.218
---- 以上Q2進出 ----
92平良 響muta Racing GR86 GT
TOYOTA GR86
muta Racing INGING
BS1001'19.848 1.399 0.255161.700
10*88元嶋 佑弥JLOCランボルギーニGT3
Lamborghini HARUCAN GT3 EVO2
JLOC
YH481'20.755 2.306 0.907159.884
119阪口 良平PACIFICぶいすぽっNAC AMG
Mercedes AMG GT3
PACIFIC RACING TEAM
YH1'26.400 7.951 5.645149.437
12*30織戸 学apr GR86 GT
TOYOTA GR86
apr
YH61'30.04811.599 3.648143.384
  • CarNo. 88は、L項4.4.d(ピットロード入口のホワイトラインカット)により、ベストタイムを削除した。
  • CarNo. 30は、SpR.29.7(走路外走行)により、当該ラップタイムを不採用とした。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

SUGO GT 300km RACE -RIJ- (2023/09/16) Final Race Weather:Cloudy Course:Dry
2023 F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP Round 9 スポーツランドSUGO 3.5865km

PosNoClsCls
Pos
DriverCar
Team
LapTimeBehindGap
16野村 勇斗HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1727'06.594--
25三井 優介HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1727'07.213 0.619 0.619
337佐野 雄城TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1727'11.296 4.702 4.083
435中村 仁TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1727'11.871 5.277 0.575
57森山 冬星HFDP RACING TEAM
Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト
1727'14.910 8.316 3.039
636小林 利徠斗TGR-DC RSトムススピリットF4
TGR-DC Racing School
1727'15.906 9.312 0.996
781卜部 和久BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1727'18.85512.261 2.949
888荒川 麟Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1727'23.35616.762 4.501
962佐藤 樹HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1727'23.87817.284 0.522
1097奥住 慈英BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1727'24.87918.285 1.001
1112洞地 遼⼤HIROTEX AKILAND F110
AKILAND RACING
1727'26.17119.577 1.292
1238奥本 隼士TGR-DC RSフィールドF4
TGR-DC Racing School
1727'26.65820.064 0.487
1346徳升 広平フジタ薬局アポロ電工M.T
フジタ薬局レーシング
1727'29.73923.145 3.081
1434清水 啓伸Drago CORSE F110
Drago CORSE
1727'30.04623.452 0.307
1580野澤 勇翔OTG DL F4 CHALLENG
OTG MOTORSPORTS
1727'31.89325.299 1.847
1687下野 璃央Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1727'32.32825.734 0.435
1798三島 優輝BJ Racing F110
Bionic Jack Racing
1727'36.64430.050 4.316
1816西村 和真Media Do YBS影山F110
Media Do Kageyama Racing
1727'37.08530.491 0.441
19*45大宮 賢人PONOS F110
PONOS RACING
1727'37.79931.205 0.714
2048堀尾 風允MOST-HM Racing F4
フジタ薬局レーシング
1727'43.44836.854 5.649
2177小松 響WARMTECH Skill Speed
スキルスピード
1727'45.48438.890 2.036
2213IC1藤原 誠B-MAX ENGINEERING
B-MAX RACING TEAM
1727'54.88548.291 9.401
2344IC2今田 信宏JMS RACING with B-MAX
B-MAX RACING TEAM
1727'55.35748.763 0.472
2455IC3KENTAROBaum Field F4
フィールドモータースポーツ
1728'01.11054.516 5.753
258半田 昌宗SD-STYLE GMB F110
TEAM GMB
1728'01.40754.813 0.297
2630IC4DRAGONB-MAX TEAM DRAGON
B-MAX RACING TEAM
1728'03.13056.536 1.723
2796IC5齋藤 真紀雄CSマーケティングAKILAND F110
AKILAND RACING
1728'05.71759.123 2.587
2899IC6近藤 善嗣アドバンスドIoTくじらルーニースポーツ
Rn-sports
1728'05.92659.332 0.209
292IC7仲尾 恵史TCS AKILAND F110
AKILAND RACING
1728'06.10059.506 0.174
3071IC8大山 正芳ダイワN通商AKILAND F110
AKILAND RACING
1728'07.1681'00.574 1.068
3110IC9植田 正幸アキランドwith Rn-sports
AKILAND RACING
1728'08.2031'01.609 1.035
3221IC10小嶋 禎一Classic Car.jp Eagle
イーグルスポーツ
1728'08.2691'01.675 0.066
3363IC11鳥羽 豊HELM MOTORSPORTS F110
HELM MOTORSPORTS
1728'11.8541'05.260 3.585
3449IC12⾚松 昌⼀朗SHOEI EAGLE F4
イーグルスポーツ
1728'16.4991'09.905 4.645
3511IC13中島 功Rn. SHINSEI. F110
Rn-sports
1728'17.3161'10.722 0.817
364IC14佐々木 祐一仙台DayDream with Rikou
DAYDREAM RACING
1728'17.5311'10.937 0.215
3786IC15大阪 八郎Dr. Dry F110
ZAP SPEED
1728'29.2961'22.70211.765
3818IC16塚本 法生フィールドAKILAND F110
AKILAND RACING
1728'30.2481'23.654 0.952
3923IC17YUGOS2R Racing
N-SPEED
1628'06.0951Lap 1Lap
---- 以上規定周回数(90% - 15 Laps)完走 ----
-26IC-山崎 令二郎Media Do影山F110
Media Do Kageyama Racing
1119'26.3156Laps5Laps
-78小野 陽平Reversal Spirit
スキルスピード
1017'58.7667Laps1Lap
-22藤原 優汰藤原オートAKILAND F110
AKILAND RACING
814'44.2529Laps2Laps
-31平安山 良馬ATEAM Buzz Racing
Buzz Racing
713'05.32310Laps1Lap
-28中村 賢明トムスフォーミュラカレッジ F110
TOM'S YOUTH
11'39.03716Laps6Laps
  • Fastest Lap: CarNo. 35 中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4) 1'24.438 (11/17) 152.910 km/h
  • CarNo. 45は、FIA-F4 SpR.15.1.1(危険なドライブ行為)により、競技結果に対して10秒加算のペナルティーを科した。
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F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第9戦、第10戦SUGO公式予選 第9戦は野村勇斗、第10戦は卜部和久がいずれも初のポールポジションを獲得!!

第9戦ポールポジション、第10戦予選7位の野村勇斗(HFDP RACING TEAM)

第9戦予選5位、第10戦ポールポジションの卜部和久(BJ Racing F110)

 2023FIA-F4選手権シリーズ第9戦、第10戦の公式予選が9月16日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、第9戦は野村勇斗(HFDP RACING TEAM)、第10戦は卜部和久(BJ Racing F110)が、いずれも自身初のポールポジションを獲得した。

 公式予選は今回もA組、B組各20分間で行われた。前夜の雨の影響から路面はハーフウェット、上空を厚い雲が覆い尽くす中での走行となった。

 A組の走行は午前8時にコースオープン。ドライバーによりスリック、レインとタイヤ選択が分かれる展開となったが、スリックタイヤでコースインした鳥羽豊(HELM MOTORSPORTS F110)のコースオフにより、残り16分を目前に早くも赤旗中断となってしまった。この時点でタイムを出せているのは小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)のみで1分37秒816だ。

 車両回収ののち、A組の走行は午前8時08分に走行再開。まずは平安山良馬(ATEAM Buzz Racing)が1分35秒893を記録するが、これを三井優介(HFDP RACING TEAM)が上回って1分34秒374でトップに。佐野雄城(TGR-DC RSフィールドF4)が1分35秒124で2番手。小林は1'35.912でこの時点で4番手だ。

 三井はアタック2周目に1分33秒931にタイムアップ。佐野も1分34秒771を出してきた。小林は1分35秒143で3番手。しかしその次の周のセクター1で全体ベスト、これはすぐに三井が上回ったが、その後も小林はセクター2で全体ベスト、セクター3で自己ベストと快調にアタックを進めていく。

 ところが3コーナーで小松響(WARMTECH Skill Speed)がクラッシュしてしまい、この日2度目の赤旗が出されてしまう。残り時間はこの時点でまだ7分余りあったが、レースコントロールはこの赤旗をもってA組の予選を終了すると宣言した。

 その結果トップは5三井。2番手は佐野。3番手は赤旗直前に1分34秒836を出した森山冬星(HFDP RACING TEAM)が続いた。赤旗によってアタックを中断せざるを得なかった36小林は残念ながら5番手で予選を終えることになった。

 小松の77号車を回収したのち、B組の予選は当初予定通り午前8時35分から始まったが、コースオープン直後に半田昌宗(SD-STYLE GMB F110)がピットアウト直後にストップしたためすぐさま赤旗に。午前8時42に再びコースオープンとなった。この頃には路面コンディションもかなり改善してきたため、B組の多くのドライバーがスリックタイヤを装着してアタックに臨んだ。

 まずは徳升広平(フジタ薬局アポロ電工M.T)が1分29秒251でトップに。これを野村が上回り、1分27秒889でトップに。2番手には1分28秒701で卜部、大宮賢人(PONOS F110)が1分28秒840で3番手と続く。

 さらに荒川麟(Dr. Dry F110)が1分27秒773で野村を上回ると、徳升はそれをも上回る1分27秒365で再びトップ。奥住慈英(BJ Racing F110)が1分27秒535で2番手につけ、あっという間に荒川は3番手となってしまった。

 続いて卜部が1分26秒391でトップに浮上、徳升も1分26秒432で2番手。3番手には洞地遼⼤(HIROTEX AKILAND F110)が1分26秒727で続く。

 その後も卜部は1分26秒380までタイムアップするが、残り2分を切ったところで野村が1分26秒113でトップを奪い返すと、奥住も1分26秒233で2番手に浮上してきた。

 結局B組は野村がトップ、奥住が2番手、卜部が3番手となったが、セカンドタイムでは1分26秒391の卜部がトップで、1分26秒585の奥住が2番手となり、野村はアタック中に遅い車両に引っかかった影響もあって1分26秒762に止まり、1分26秒680の徳升に次ぐ4番手という結果となった。

 この結果、第9戦、第10戦共にB組が奇数列を獲得、ポールポジションは第9戦が野村、第10戦が卜部となり、A組トップの三井が両レースともに2番手で、奥住が3番手という結果となった。

 第9戦決勝はこのあと午後1時30分より、第10戦決勝は明日朝8時45分より、いずれも17周で行われる。

第9戦予選2位、第10戦予選2位の三井優介(HFDP RACING TEAM)

第9戦、第10戦とも予選3位の奥住慈英(BJ Racing F110)

Text: Kazuhisa SUEHIRO
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI

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