2023年FIA-F4選手権シリーズ第11戦の決勝が10月14日、大分県日田市のオートポリスで行われ、小林利徠斗(TGR-DC RSトムススピリットF4)がポール・トゥ・フィニッシュを決めて今季4勝目を挙げた。
第11戦決勝は午後1時55分より13周で行われた。
ホールショットを決めたのはポールの小林。予選2番手の卜部和久(BJ Racing F110)も出足良く1コーナーでアウトから小林に並びかけたが、ここで前に出ることができなかったばかりか、インに入ってきた中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)と接触してしまい、その影響で足回りにダメージを負ってしまう。
この結果、2位に中村が浮上し、奥本隼士(TGR-DC RSフィールドF4)が3位、予選でクラッシュを喫した三井優介(HFDP RACING TEAM)が4位に浮上。卜部はなんと10位に後退してコントロールラインに戻ってきた。
しかしその後方、インディペンデントカップを戦うDRAGON(B-MAX TEAM DRAGON)が1周目でコースオフ、2周目の第2ヘアピンでは植田正幸(アキランドwith Rn-sports)がコースオフしてグラベルに捕まったため、3周目からセーフティーカーが入ることに。10号車の回収ののち、レースは6周目から追い越し可能となった。
小林はそのままトップで1コーナー。中村が2位で続く。その後ろでは三井が奥本を捉えて3位に浮上すると、一気に中村の背後に接近。盛んにプレッシャーをかけてくる。9周目の第2ヘアピンで一旦は並びかけた三井だったが、中村は立ち上がりのラインを押さえてこれを退ける。
その後も三井は中村を追うが、今一つ決め手を欠き、レースは小林、中村、三井の順で13周を終了。小林利徠斗が第6戦富士以来の今季4勝目を挙げ、中村仁(TGR-DC RSトムススピリットF4)が2位、三井優介(HFDP RACING TEAM)は3位で表彰台をものにした。
第12戦決勝は明日の朝8時30分より、同じく13周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI







