TCRJサタデーシリーズ第4戦は10月7日、富士スピードウェイで公式予選が行われ、を行い、猪爪杏奈(羽衣6 DOME RACING)がポールポジションを獲得した。
公式予選は午前9時ちょうどから15分間で行われた。残暑から一気に秋の気候に変わった富士スピードウェイは気温19度。路面温度も低そうで絶好のコンデション。鈴木建自(バースレーシングプロジェクト【BRP】)を先頭に9台のTCRマシンガコースイン。
しかし、コースイン直後にチェ・ジョンウォン(KMSA MOTORSPORT N)、玉田誠二(TAMADA Racing)、加藤正将(Audi Team Mars)、梅本淳一(J'S RACING CIVIC TCR FK7)、猪爪、久保田英夫(J'S RACING CIVIC TCR FL5)の6台がピットイン、続く周回には残るTAKESHI SUEHIRO(バースレーシングプロジェクト【BRP】)、鈴木、MOTOTINO(55MOTO RACING)もピットイン。全車が前後のタイヤの入れ替えを始める。猪爪によると、FFのTCR車両は前後でタイヤの暖まりの差が大きいため、熱の入りが早いフロントタイヤをリヤに装着することで温度の差を少なくすることが目的だとのこと。
残り8分あたりから各車コースに復帰、ここからが本格的なタイムアタックが始まる。
まずは残り6分、猪爪が1分48秒806でトップに立ち、2番手にジョンウォンが49秒160で続く。3番手は49秒701の加藤。
残り4分50秒、久保田が1分48秒356でトップ。久保田のシビックは今回初登場の新型FL5だ。続いてコントロールラインを通過したSUEHIROが47秒381と1秒近くタイムを削り取ってトップ。前回もてぎの第3戦で土日共に優勝したSUEHIROはそれによって50キロのハンデウエイトを搭載しているが、それを感じさせない走りだ。さらに猪爪が46秒906を出してトップへ、めまぐるしく首位の座が入れ替わる。SUEHIROは2番手へ後退、3番手には鈴木が48秒115で浮上、久保田を挟んで5番手に加藤、6番手ジョンウォンがつける。
残り3分、久保田が1分46秒888で再びトップへ浮上、しかしその後方で走る猪爪が46秒811を叩き出してトップの座を奪い返すと、その後猪爪を上回る者は現れずポールポジションは確定、0.077秒及ばず久保田がフロントロウに並んだ。3番手はSUEHIRO、4番手梅本、3列目は5番手鈴木、6番手MOTOTINOが続いた。
決勝はこのあと午後1時40分より23分+1周で行われる。
Text: Junichi SEKINEPhoto: Kazuhiro NOINE