松田次生(優勝)
前回の富士ではスタートを失敗したので、それが今回の課題でした。そのためにクラッチをアジャストして、それがうまくいきました。
今回は戦略的には最初から1ストップだったので、赤旗もSCも入って欲しくなかったんですが、SCが2度も入ってしまいました。でも、
最初のSCはタイミングもよく、トップのままピットストップを済ませることができて助かりましたし、
2度目のSCはもうタイヤの心配もなかったので、最後は後ろとの間合いをとりながら、ひたすら「壊れないでくれ」と、それだけでした。
ここまで金曜、土曜とずっとトップタイムでしたから、チーム一丸となって速いクルマを作ってくれたこと、
そしてそういう体制を作ってくれた星野監督やスポンサーのローソンさんには感謝しています。
前回は周りにトラブルが起きての勝利でしたが、今回は実力で勝てたと思います。地元の皆さんが沢山応援に来てくださっていたので、
その前で勝ててよかったです。
平手晃平(2位)
本当に、この場(トップ3会見)にいられることがすごく嬉しいです。
前回はトラブルで苦い思いをしましたが、今回はトラブルもありませんでしたし、フォーミュラニッポンで初めて経験する雨も心配でしたが、
うまくいきました。
レース後半はタイヤのタレをコントロールするのが難しかったし、ロッテラーさんにも追い上げられていたので辛かったんですが、
SCが入ってくれたのでラクになりました。
リスタートは落ち着いて切れました。ロッテラーさんとはガソリンの搭載量も同じくらいだと思ったので、最初に差を広げようと思ったんですが、
ずっとついてこられてしまって、今は正直疲れてます。
アンドレ・ロッテラー(3位)
クルマはすごく良かったので、最初からポディウムに上がる自信はありましたが、何台も抜いていかなければならなかったので、
その間にタイムをロスしてしまいました。特にモトヤマとは抜いたり抜かれたりの状態になり、前に出るまでに随分ロスしました。
その後はヒラテに追いつくことができ、すぐにでも追い越せると思ったんですが、いつもいいところでセーフティカーが入ってしまいました。
フレッシュタイヤに換えてからはヒラテのミスを待っていたんですが、
そのうち彼のタイヤが消耗してきたのがわかったのでハードにプッシュしました。そうしたらまたSCが入ってしまって。
でもヒラテもいいレースをしていましたし、今日はおめでとうといいたいです。
星野一義(優勝チーム監督)
ここに来る前の段階では、松田のクルマが一番仕上がっていました。平手も良くここまでこれました。彼にはスタート前に「思い切りやれ」
といいました。松田でもブノワでも「コノヤロー!」と思ってやっていいと。
たまたまSCが入って、2台同時に入れようか迷ったんですが、ブノワはああなってしまいました。ブノワには悪いことをしました。
今日は3人がみんなホームランを打ってくれて、最高の結果になったと思います。
ですがいつまでもここで留まっていてはいけないので、またチーム全員でミーティングして更に上を目指します。
今日は本当にレースしていたと思います。毎回こういうレースをやろうよ、と思いました。
平手は若いのにいい心臓をしていますね。アンドレにアレだけ追いかけられたら、22歳の僕ならどこかでOBしちゃってたかもしれないのに。
まとめ: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Yoshinori OHNISHI