スーパー耐久シリーズ2004 第4戦 「MINE 500km RACE 」 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■開催月日:2004年6月26-27日 ■開催場所:MINEサーキット ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◇ 梅雨空のMINE500kmは大波乱 インプレッサはトラブルで優勝を逃す スーパー耐久シリーズ第4戦。今回から大径ブレーキシステムを導入して活躍が期 待されたインプレッサは、2台ともクラストップを走行する活躍を見せたが、残念 ながらトラブルに見舞われ、吉田寿博/清水和夫組の#2FUJITSUBO IMPREZAはクラ ス6位、また、小泉和寛/菊地靖組の#86 hpi・racing IMPREZAはリタイアとなった。 【公式予選】 インプレッサが区分されるクラス2(排気量2001cc~、4WD)には9台がエントリー。 今回より投入される大型ブレーキの性能でランサーとイーブンの立場になったイン プレッサ。開幕から3連勝している#11ランサーにストップをかけたいところ。さら にチームも改良したダンパーの装着、熱対策、ニュータイヤスペックの投入を行い、 ブレーキや燃費などクルマに厳しいMINEに万全と思われる準備を行った。 13時からのグリッド予選は、最初の20分間がクラス1/2/GN+の占有走行枠。#2イン プレッサは清水、#86インプレッサは初めて小泉がアタッカーを務めた。まず小泉 が1分40秒528で3位につけるが、他車にタイムを上回られ6位になった。また清水は 1分38秒982で2位となった。 最後の混走枠は完全に雨。結果、#2インプレッサのクラス2位、#86のクラス6位が 確定した。 【決勝】 27日朝は前夜の雨が残った。12時20分、155周約500kmの決勝レースがスタート。路 面はウェット状態。ほとんどの車両がスリックタイヤを選ぶ中、2台のインプレッ サは浅溝のレインタイヤでスタートした。 #2インプレッサの吉田は、1周目にクラストップ/総合3位にジャンプアップ、すぐ に路面が乾きだすとクラスポールの#11ランサーに前を譲って2位キープの走行に。 しかしクラストップで目下開幕3連勝中の#11ランサーが15周目にピットインしてエ ンジンブローのため早々にリタイア。 これで#2インプレッサはクラストップとなった。 レースも折り返し点を過ぎたころ、トップは#2インプレッサで、2位は#6ランサー、 #20ランサー、#86インプレッサの3台が至近距離で争っていたが、ピットインなど のタイミングもあり97周目には#86インプレッサが2位に上がり、インプレッサの1-2 態勢となった。 その直後にセーフティカーが導入され、このタイミングで#86インプレッサが2回目 のピットイン。続いて#2インプレッサがピットイン。しかし予想以上にフロントブ レーキパッドが磨耗しており、これを交換してコースへ戻ろうとしたがタイミング が悪くクラス4位というポジションでコース復帰した。 清水はインプレッサの1-2フィニッシュを目指し追撃態勢に入ったが、清水の車両 から白煙が上がり始め、ピットインを命じるオレンジボール旗が出されピットイン。 リヤのデフトラブルだった。このままでは連続走行は不可能なため清水は車両から 降りたが、最後に1周だけ走りポイント獲得のためにチェッカーを受けることにし た。 いっぽうクラストップの小泉は、終盤2位#20ランサーとの差を2~4秒に保ちながら 初優勝を目指し走行していた。しかし132周目の第3コーナーで駆動系のトラブルの ためにコースアウト、車両はコース脇にストップしてしまった。 チェッカー目前、#2インプレッサは吉田がステアリングを握り、チェッカーフラッ グを受けるためにコースイン。吉田は1周を無事走りクラス6位でゴールとなった。 ■決勝最終結果:クラス2 Pos. No. Driver Car Name Laps Time/Diff 1 #20 小川日出生/福山英朗/砂子塾長 RSオガワADVANランサー 149 4:24'06.276 2 #6 冨桝朋広/関 豊 ファルケン☆ランサーMR 147 2Laps 3 #16 川口正敬/渋谷勉/岡滋人 ディクセルADVANランサー 145 4Laps 4 #12 竹島徹/島田和樹/橋本道彦 Qs'インテークMプロエボVIII 139 10Laps 5 #30 関根基司/大野尊久/本田和義 RSオガワADVANランサー 135 14Laps 6 #2 吉田寿博/清水和夫 FUJITSUBO IMPREZA 124 25Laps ◆スバルモータースポーツの詳細は下記WEBサイトをご覧ください。 [スバルモータースポーツマガジン]