
VITA筑波シリーズ第6戦予選は11月23日(日)に行われ、イシカワヨシオに代わって急遽参戦が決まった川福健太(東京IRCvovoニルズVITA)が、開幕戦で兒島弘訓(ZR WINMAX VITA)がマークした1分2秒909を上回る2秒570のコースレコードを叩き出してポールポジションを取った。
今年のシリーズ最終戦となる本大会。チャンピオンの座は第5戦まで全勝の兒島ですでに確定しているが、シリーズ2位については西濱康行(ETA白波ワークスVITA)64ポイント、3位山本龍(お先にどうぞ☆VITA)50ポイントで、まだ決着がついていない。 エントリーは16台。チャンピオンを決めている兒島は今回鈴鹿のスーパーフォーミュラでチーム無限のデータエンジニアを務めており欠場だ。
15分間の予選は午前8時20分コースオープン。晩秋の筑波は朝から曇り空が広がって予選開始直前には小雨がぱらついていたが、路面を濡らすほどではなくドライコンディション。気温10度、路面温度13.5度というコンディションだ。西濱を先頭に全車コースインする。
路面温度が低い為各車慎重にウオームアップを行い、計測3周目あたりからタイムアタックが始まり、まずは残り時間11分に、いむらせいじ(オートルックVITA-01)が1分5秒886のトップタイム、2番手佐藤考洋(tipo ETA VITA)の6秒086、3番手中島正之(ビーンズスポーツ3年目VITA)6秒126と続く。そしてそれに続いてコントロールラインを通過した川福が4秒273をマークしてトップへ。川福が駆るのは今回体調不良で欠場となったイシカワヨシオのマシン。急遽代役出場が決まって16年ぶりという筑波だが、VITAのドライブはMEC120分レースにはイシカワと組んで第2戦鈴鹿、第3戦岡山で共にクラス優勝を飾っている。いむらも4秒608とタイムを詰めるが2番手にドロップ、3番手並木海和(ViVa ETA VITA)の4秒659につづいて山本が5秒098で4番手、西濱5秒313で5番手、土屋伊津季(ディープレーシングVITA)5秒608で6番手。
予選残り時間10分を切って大きく順位を上げているのがおぎねぇ(ORCシライワ設備ワコーズVITA)で1分7秒416と13番手から9番手にアップ。さらに渡邊晴也(ELEVレーシングVITA)が5秒088を出して4番手へ。しかし直後に大沢良明(ビーンズスポーツVITA)が4秒613の3番手タイムをマーク、渡邊5番手にダウン。
ここで佐藤が1分4秒150でトップに立ち、2番手西濱1分4秒199、3番手並木1分4秒249と3台が川福を上回るが、その上を行ったのが山本で1分3秒988とトップタイムをマーク、さらに1分3秒691とハードルを引き上げる。
ここからポールポジションを競うトップ争いが激しくなり、まず西濱が残り時間8分に1分3秒222を出して首位を奪い取る。川福3秒691で2番手、3番手にはいむらが3秒781でつけて山本4番手と続く。さらに柿沼一峰(G/P@恵比寿NUTEC制動屋アラゴスタVITA)が3秒107をマークしてトップ。初めての筑波でのVITAレースとのことで1分5秒台で10番手前後を走っていたが、ここで一気にギアをあげたようだ。さらに4番手に3秒737で大沢が上がってくる。
残り時間7分で川福が1分3秒084でトップに返り咲き。1分2秒台が見えてきた。後方では55ジェネリック内田(RaiseUP コミネVITA)が4秒199で13番手から10番手へアップ。川福はさらにペースを上げて残り5分、ついに2秒763をマーク、コースレコードだ。2番手には西濱が3秒076とこちらも1分2秒台に迫る。並木3秒789で6番手浮上。
残り時間5分を切って#8川福はセクター1、2と全体ベストを出すと、コントロールラインを通過し1分2秒570までレコードタイムを短縮した。
残り時間3分を切って終盤戦。柿沼が2秒766とこちらも兒島のレコードタイムを上回り、続いて残り1分30秒にはいむらも2秒844とレコードブレイク。シーズン最終戦にふさわしいハイペースな予選となってきた。4番手西濱、5番手山本、6番手大沢。
15分間が経過しチェカードフラッグが振られ、トップ3台がコースレコードを上回った予選が終了。ポールポジション川福、2番手柿沼と初筑波VITAレースの両名がフロントロウに並び、3番手いむら、4番手西濱とこちらは筑波ベテラン組がセカンドロウ、5番手山本、6番手大沢が3列目スタートということになった。
決勝は12時01分コースイン予定。チャンピオン不在の最終戦だがハイペースの戦いになりそうな予感がする。





Photo: Asako SHIMA
