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第10戦鈴鹿決勝 イゴール・オオムラ・フラガ初優勝! タイトル争いは最終戦へ

優勝したイゴール・オオムラ・フラガと中嶋悟監督(PONOS NAKAJIMA RACING)

 全日本スーパーフォーミュラ選手権第10戦(富士大会の延期レース)の決勝が、11月23日、三重県・鈴鹿サーキットで行われ、オープニングラップの1コーナーでトップに立ったイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)が、ルーキーイヤーで初優勝を飾った。

 混戦のチャンピオ争いは、7位フィニッシュの坪井翔(VANTELIN TOM'S SF23)が、牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)、太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)、岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)を抑えて、依然リードを保っており、午後の最終戦で決着することになった。

 ピットイン義務のない19周のスプリントレースの勝負はスタートで決した。フラガは、フロントローイン側の2番グリッドから、太田を牽制しつつ牧野のアウト側から一気にトップに躍り出る。

 フラガ、牧野、太田、岩佐、野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)、そしてポイントリーダーの坪井と続いて、オープニングラップを終えると、上位は膠着状態となった。

 序盤、1分39秒台のハイペースを維持するフラガに対し、2位牧野も必死に食らいつくが、周回を重ねる度に僅かずつフラガが引き離しにかかり、レース折り返しの10周目でその差は1.7秒となった。

 3位以下の上位グループも、太田、岩佐、野尻、佐藤と、約2秒の等間隔となって、縦に長い展開に。

 6位の佐藤から6秒遅れた坪井は、終始、大湯都史樹(SANKI VERTEX CERUMOINGING SF23)に攻められる形となるが、タイトル争いを考えるとポジションを落とすことは許されず、OTS(オーバーテイクシステム)を駆使しながら、上手く防戦し続けた。

 レース後半になっても、上位陣の状況は変わることなく、フラガがスーパーフォーミュラ参戦1年目ながら初優勝を飾り、ナカジマレーシングにとっても、3年ぶりの勝利をもたらした。

 この結果、シリーズポイントは、坪井が116.5p、太田と牧野が107p、岩佐104pとなり、最終第12戦は、実質この4人によるチャンピオン争い決定戦となった。

 注目の最終戦、第12戦決勝は、午後2時30分から31周で行われる。

スタート直後、イゴール・オオムラ・フラガと牧野任祐のトップ争い

優勝はイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

決勝2位は牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF23)

決勝3位は太田格之進(DOCOMO DANDELION M6Y SF23)

決勝4位は岩佐歩夢(AUTOBACS MUGEN SF23)

決勝5位は野尻智紀(AUTOBACS MUGEN SF23)

決勝6位は佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING SF23)

優勝したイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Atsushi BESSHO

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