2025オートバックス スーパーGT第6戦「SUGO GT 300kmレース」の公式予選が9月20日、宮城県村田町のスポーツランドSUGOで行われ、GT500クラスは16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が第5戦鈴鹿大会に続いて2戦連続でポールポジションを獲得した。
(天候;曇り コース:ドライ)
公式予選は午後2時05分よりノックアウト方式で行われた。開始時点の気温は21℃。路面温度は22℃と肌寒さすら感じさせるコンディションだ。
予選Q1 関口雄飛がコースレコードを更新!
GT500クラスの予選Q1は午後2時38分より48分までの10分間。上位10台が
Q2に駒を進める。前日の予報では天候が心配されたSUGO大会だが、ここまではオンタイムでの進行だ。
各車入念なウォームアップ走行に続き、残り3分を切ったところから各車アタックを開始。まずは大津弘樹(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16)が1'09.825を記録。いきなり公式練習のトップタイムを上回って見せると、三宅淳詞(Niterra MOTUL Z)も1分10秒032、松下信治(ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8)も1分10秒214と相次いで好タイムを記録する。
第3戦セパンで優勝し、目下ドライバーズランキング4位につける笹原右京(Deloitte TOM'S GR Supra)は1分09秒986。松田次生(リアライズコーポレーションADVAN Z)は1分10秒061。そして公式練習トップの小出峻(Astemo CIVIC TYPE R-GT)は1分09秒989とこちらも1分9秒台を記録してきた。
そして残り時間が1分を切ったところで関口雄飛(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)が1分09秒365を叩き出してトップに躍り出た。これは2023年に大湯都史樹(8号車ARTA MUGEN NSA GT)の記録した1分09秒413のコースレコードを上回るものだ。
そして終了間際にポイントリーダーの坪井翔(au TOM'S GR Supra)が1分10秒027を叩き出してみせた。
シーズン序盤から快進撃の続いたスープラ勢はいずれも重いサクセスウェイトを抱えての走行であったが、それでも39号車(58kg)がトップ、37号車(75kg)が5番手、1号車(116kg)は7番手でQ2に進出した。
このほか2番手は16号車。3番手には3号車が続き、前回優勝の23号車も4番手で Q2に駒を進めている。
一方8号車はトップから0秒849落ちの僅差だったが惜しくも11位に終わっている。
予選Q2 佐藤蓮が2戦連続ポールを達成!!
GT500クラスの予選Q2は午後3時16分から26分までの10分間で行われた。まずは16号車、3号車がアウトラップに続いてウォームアップラップ2周を行い、4周目にアタックに突入。ここで16号車の佐藤蓮がいきなり1分09秒122とQ1の関口のタイムを大きく上回ってきた。勿論これもコースレコードだ。
佐藤は鈴鹿大会同様にチェッカーフラッグを待たずしてピットへ。残る9台のアタックをガレージで見守る展開となった。
3号車の佐々木大樹も1分09秒586とまずまずのタイムを記録するが、16号車には及ばず。23号車の千代勝正も1分09秒776に留まる。
Q1トップの39号車もサッシャ・フェネストラズが1分09秒568を記録するに止まった。
この結果、16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)が鈴鹿大会に続いてポールポジションを獲得。2位に39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が続き、3号車Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が予選3位という結果に。
そして最後の最後に山下健太が1分09秒692を叩き出したことにより、1号車au TOM'S GR Supra(坪井翔/山下健太)はなんと予選4位で明日の決勝に臨むこととなった。
シーズン最大のサクセスウェイトのもとで行われる、今季2回目の300kmレース。第6戦決勝は21日の午後1時30分より84周で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Kazuhiro NOINE



