F4 JAPANESE CHAMPIONSHIP (FIA-F4)

第2戦富士決勝 Cクラスは森⼭冬星、IクラスはKENTAROがともに初優勝を飾る

優勝した森山冬星とチーム代表の平木兄弟

 5月4日、2024年FIA-F4選手権シリーズの第2戦が静岡県・富士スピードウェイで行われ、チャンピオンクラスは、森⼭冬星(HELM MOTORSPORTS F4)が清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)の追走をかわして初優勝を飾った。

 インディペンデントクラスは、トップ2車が接触で後退するなか、クラス3位スタートのKENTARO(Baum Field F4)が、迫る齋藤真紀雄(CSマーケティングAKILAND)を抑えて初優勝を飾った。

 なお、この第2戦に関しては「より確実な安全確保のため、自主的な判断でレース出場を見合わせる」として、トヨタ(TGR)、ホンダ(HRC)の育成ドライバーを走らせるチームなどは出走しなかった。エンジンが壊れる事例が複数の車両に出ていることが理由とのことだが、その原因は現時点では不明のようだ。

■チャンピオンクラス

 奇しくも昨日の第1戦でトップを争いながら接触で優勝を逃した2人、森⼭と新原光太郎(YBS Verve 影⼭ MCS4)がフロントローに並んだ。

 好勝負が期待されたが、新原はスタートでエンジンストール。大きく出遅れてしまう。一方、森山は好スタートからトップを守って1周目を終え、逃げの態勢を築こうとする。

 ところが、2周目にインディペンデントクラスの接触により、セーフティカーが導入されたことで、レースは仕切り直しに。

 4周終了時にSCランが解除され、リスタート。トップ森山に、2位清⽔啓伸(Drago CORSE MCS4-24)、3位佐藤樹(Drago CORSE MCS4-24)が1秒間隔で続き、やや遅れて熊⾕憲太(OTG DL F4CHALLENGE)と⼩松響(Rn-sports MCS4)が4位を争うという展開が続いた。

 10周目になると、熊谷、小松の4位争いに、スタートで遅れた新原が加わる。ハイペースで追い上げてきた新原は、勢いそのままに12周目には2人をかわして4位に浮上。

 終盤、2位清水がファステストラップをマークしながら、トップ森山に迫る場面はあったものの、背後に迫るまでには至らず、森山が初優勝のチェッカーを受けた。

 優勝した森山は昨年ホンダの育成ドライバーだったものの、今シーズンはその座を継続することができず、プライベートの雄、HELM MOTORSPORTSに移籍。それだけに今季に懸ける思いは強い。育成ドライバー不在のなかでの優勝ではあったが、タイトル争いにとって大きな1勝となった。

■インディペンデントクラス

 2周目の1コーナーで、トップを争う仲尾恵史(TCS AKILAND)とIKARI(Bionic Jack Racing )が接触。仲尾はスピンを喫し2台は大きく遅れてしまう。

 代わってトップに立ったKENTAROだったが、それを脅かす存在として6周目に2位に浮上してきたのが、予選はトラブルで満足に走れず最後尾スタートとなっていた実力者の齋藤。

 齋藤は、逃げるKENTAROをジワジワと追い詰め、12周目には背後に迫るが、初優勝の懸かったKENTAROも必死に防戦。最後は0.3秒という際どい差だったが、逃げ切りに成功した。

 3位には、僅差で争っていた3位⾚松昌⼀朗(SHOEI-GIGS Ride with ES)と4位KEN ALEX BUZZ RACING)が13周目のダンロップコーナーで接触。漁夫の利を得た⼩⾕素弘(TEAM 5ZIGEN F4)が入った。

決勝がスタートした

1コーナーでアクシデントが発生

レースはセーフティーカーが導入された

優勝は森山冬星(HELM MOTORSPORTS F4)

決勝2位は清水啓伸(Drago CORSE MCS4-24)

決勝3位は佐藤樹(Drago CORSE MCS4-24)

表彰式

インディペンデントクラスの表彰式

Text: Shigeru KITAMICHI
Photo: Motorsports Forum


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