松田はここでも速かった。
2007全日本選手権フォーミュラニッポン第2戦は、午前中のレコードタイムを更に塗り替え、
1分41秒115を叩き出した#2松田次生(モバイルキャスト・チームインパル)が堂々ポールポジションを獲得した。
午後に入って風が強く吹き始め、気温も下がってきた。そんな中、予選2回目は午後2時40分より45分間で行われた。
午前中とはうって変わって、コースオープンと同時にほとんどのドライバーがコースに飛び出していく。
今回も好調なインパル勢の3台は少し遅れてコースイン。中嶋企画の2台は更にその後からピットを後にしたが、
それでも開始から10分が経過した頃には全てのドライバーが走行を開始した
他のチームが44~45秒台で走り出したのに対し、インパルの3台は42~43秒台と走り出しからハイペース。松田の
1分42秒682がこの時点でのトップタイムだ。
残り24分を切ったところで#36アンドレ・ロッテラーがデグナーでコースアウト。
これにより赤旗が提示されてセッションが中断となった。
ニュータイヤを装着してアタックに出た矢先のことだった。
クルマはノーズを破損したが、ロッテラーに怪我はない模様。
午後3時10分に予選再開。残り時間は23分50秒だ。
ここから各ドライバーニュータイヤを装着して本格的なアタックに取り掛かる。
残り12分で#19本山哲が1分41秒864を出し、午後の最速タイムを記録すると、続いて#1ブノワ・
トレルイエが自身の午前のタイムを上回る、1分41秒962を出してくる。
更に松田はシケインでテールを流しながらも更にタイムを塗り替え、1分41秒391だ。
アタック合戦は残りは1分を切って最高潮に達した。
ここでトレルイエ、松田らが最後のアタックに入る。
#32小暮卓史も自己ベストを更新しながら最後のアタックを敢行、ここで1分41秒398を叩き出して一挙に2番手に飛び込んでくる。
トップの松田は41秒115と他を圧倒。
#31ロイック・デュバルは41秒805で4番手。トレルイエも遂に41秒台に入ってきたが、5番手にとどまった。
3番手に後退した本山は、最後の最後、チェッカーフラッグを受けながら41秒292を叩き出し、2番手を奪い返したが、 松田のタイムには届かなかった。
第2戦決勝は明日午後2時30分より43周で戦われる。
今回は、給油なしで走りきれる250kmのスプリント勝負だ。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum