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F110 CUP東日本王者決定戦

もてぎレース2決勝 小熊孝誠が山岡宗磨との接戦を制して連勝、チャンピオン獲得

トップでゴールする小熊孝誠(HELM MOTORSPORTS F110)

 「F110 CUP」の東⽇本王者決定戦がモビリティリゾートもてぎで開催。3月15日(日)Race2の決勝が行われ、ポールポジションから発進の小熊孝誠(HELM MOTORSPORTS F110)が追いすがる山岡宗磨(Drago CORSE)を振り切ってポール・ツー・ウイン。前日のRace1と連勝し、文句なしの東⽇本王者を獲得した。

 Race1とおなじくうららかな日和となったモビリティリゾートもてぎ。気温も13.5度とほぼ同じで12時50分のコースイン時には路面も適度に暖まった状態で、レース日和のドライコンディションだ。Race1ではKF MOTORSPORTの2台がスターティンググリッドにつけなかったが、今日もAire Harun(アイレ ハルン)(Eagle Sport)がギアが入らずピットアウトに手間取る。ピットクローズ直前にコースインして事なきを得たが、スタートに一抹の不安を残す。

 フォーメーションラップ開始は午後1時05分。17台全車がグリッドに整列し、10周または30分間のレーススタート。心配されたAire Harunも無事にスタートを切った。

決勝のスタートシーン

 フロントロウの小熊と山岡はスムーズに発進した一方で、3番グリッドの杉田悠真(LAPSアキランドF110)は大きく出遅れて後続車に飲み込まれて10位辺りまで順位を落としてしまう。そのスキに4番手スタートのLu you De(ユゥーデールー)が3位へポジションを上げる。Race1ではクラッチトラブルのために2周遅れでコースインした佐藤佑月樹(KF MOTORSPORT F110)も6番グリッドから前を行く松井海翔(EAGLE SPORT SMK F110)を仕留めて4位へ、松井を挟んで6位には石井大雅(Bellona&FG)とDanzel Waytan(ダンゼル ウェイタン)(KF MOTORSPORT F110)が並んで第1コーナーへ加速。

 蹴り出しのよかった山岡は第1コーナーに向けて小熊のイン側から差して並びかけ、サイド・バイ・サイドのままで第2コーナーへ。Lu you Deと佐藤佑月樹も並走でターンする。小熊は第2コーナーからの加速で山岡の前に出て第3コーナーへ。そして佐藤とのバトルを抜け出したLu you Deが今度は山岡のテールに食らいついてターン。小熊~山岡~Lu you Deはそれぞれ一車長の間隔で第5コーナーへと加速し、やや間を開けて4位佐藤、5位松井、とここでいったん上位のポジションが確定する。石井とDanzel Waytanのバトルに絡んできたのが、不安視されたスタートを決めて12番グリッドからポジションを上げてきたAire Harunで、第4コーナーまでに石井とDanzel Waytanを仕留めてなんと6位まで上がってくる。

 いったん8位に落ちた石井だが、第5コーナーからの加速でDanzel Waytanに並ぶとS字への進入で前に出て7位浮上。さらにダウンヒルストレートで石井がAire Harunのスリップストリームから抜け出るとアウトから90度コーナーへアプローチ。オーバーテイクを成功させて6位へ。

 オープニングラップを終えてトップ小熊と2位山岡のギャップは0.747秒、山岡とLu you Deはテール・ツー・ノーズ状態の0.160秒差でコントロールラインを通過。そこから0.535秒差で佐藤4位、0.448秒差で5位松井と続き、6位に石井はやや水を開けられ1.229秒差。トップ5台が1.95秒以内の集団を形成している。

 2周目に入ってもトップ5台のポジションは変わらずワンパックで走る。2位山岡に対してLu you Deが仕掛けるそぶりを見せるがポジションは変わらず。今はお互いジャブの応酬か。依然としてバトルを続けているのが6位石井と7位Aire Harunで、第1コーナーから第2コーナーへとサイド・バイ・サイドで旋回。石井が前を抑えるが、第5コーナーへのブレーキングでAire Harunが仕掛けてインからオーバーテイク。6位を奪い返す。ここから石井のペースが鈍り、なんとそのままピットインしてしまう。石井によるとバトルの最中に右リヤタイヤをカットされたようでスローパンクチャーを起こしたとのこと。いったんはマシンを降りた石井だが、ダメージがタイヤだけとわかったので、再びマシンに乗り込み1周遅れでレースに復帰した。

 3周目、トップを行く小熊に対して2位山岡がセクター1、2、3と全体ベストのタイムでギャップを削り取りにかかり、0.488秒差まで接近。3位Lu you Deは山岡にやや離され0.637秒の差がつく。スタート失敗で10位以下まで落ちた杉田だが8位まで挽回してきている。

 4周目~6周目と小熊と山岡の間合いは0.5秒あたりをキープ。3位Lu you De以下を引き離し一騎打ちの様相を呈してくる。上位が膠着状態の中で順位を上げているのが杉田で、4周目に7位に上がると6周目にはAire Harunの背後、0.218秒差まで迫っている。

 小熊vs山岡の見えないバトルは継続。6周目に山岡が1分55秒817のファステストラップを出してギャップを0.455秒とすると7周目は小熊が55秒736と更新して0.486秒差。そして杉田はAire Harunを第3コーナーでインから攻略、6位までポジションを戻してくる。一進一退の神経戦を行いながら山岡はまだ牙を残していたか、8周目に小熊との間合いを詰めてV字コーナーからヘアピンにかけてテール・ツー・ノーズ状態になるとダウンヒルストレートへ。しかし小熊もつけいるスキを見せず0.377秒差で9周目へ。今度は小熊が再加速、55秒504のファステストラップ出してギャップを0.455秒に戻してファイナルラップへ。

 山岡は最後の勝負所をダウンヒルストレートと決めたか、そこまで小熊にプレッシャーをかけ続けるとスリップストリームを利用して小熊のテールに張り付くと、右サイドから左へとマシンを振って90度コーナーのブレーキング勝負を挑むが、小倉が僅かに前でターン。山岡の頭を押さえる。そのままセカンドアンダーブリッジを抜けてビクトリーコーナーへ。最後まで山岡にチャンスを与えずに0.189秒差でフィニッシュラインを通過。Race1に続く優勝を飾った。山岡は最後まで勝機を見いだせず2位。この二人に大きく引き離されて2秒差の3位にLu you De、以下4位佐藤、5位松井、6位杉田というトップ6となった。

 これでF110 CUP東日本王者は2レースを制した小熊が獲得。Race2の表彰式の後で小熊に特製のチャンピオントロフィーが授与され、チーム関係者全員がポディウムに上がって祝福をうけた。

 F110 CUPはこの後西⽇本王者決定戦が5月16~17日に岡山国際サーキットで行われ、さらに12月5~6日にモビリティリゾートもてぎでWinter CUPが開催される。

優勝した小熊孝誠(HELM MOTORSPORTS F110)

決勝2位は山岡宗磨(Drago CORSE)

決勝3位はユゥー・デ・ルー(EIKO AKILAND F110)

決勝4位は佐藤佑月樹(KF MOTORSPORT F110)

決勝5位は松井海翔(EAGLE SPORT SMK F110)

決勝6位は杉田悠真(LAPSアキランドF110)

表彰式

東日本王者の表彰式

Text: Junichi SEKINE
Photo: Kazuhiro NOINE
Mizue NOINE

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