- 本山哲(#6Team LeMans w/MOTOYAMA Racing)
-
ー昨年終盤からスーパーフォーミュラ・ライツやフォーミュラリージョナルに参戦されているが、監督業から現役復帰するにあたり、どのような心境の変化があったのかー
2018年にGT500クラスから退くことになったが、レーシングドライバーを引退したつもりはありませんでした。その後も機会とタイミングが合えば、レースにどんどん出ていきたいと思っていました。スーパー耐久では富士24時間にも出ましたし、フル参戦の予定もありましたが、コロナ禍の状況などもあってなかなか走るタイミングがありませんでした。そんななか、フォーミュラ・リージョナルとライツで走らせてもらえる機会があり、やっぱりレースをしたいという思いがあり、なんとか走れないかな、と考える中で、やっぱり日本ではスーパーGTが一番ポピュラーであるので、GT300を走ろうと。いろんな方に声をかける中でチームルマンさんとお互いの意向が合って一緒にやってくことになりました。自分のファンの方々や、応援してくださるスポンサーさんに対して、プロのレーシングドライバーとして走る姿を見せたいというのがありました。自分も50歳になり、レースができるのもあと数年かな?と思ったので、あと何年か分かりませんが、思いっきりレースをしようと思いました。
ーGT300の参戦は1996年以来となるがー
そうですね。数戦だけのスポットでした。その後はGT500でメーカーのドライバーとして、仕事であり、義務として走ってきました。GT300はいろんな車種やメーカーが参戦しており、いい意味でみんなが楽しくレースをやっていることを羨ましく思っていました。そんな中で楽しみながら真剣にレースをしてみたいと思いました。走るからには当然結果が伴わないと楽しみきれないので、速さと順位を追い求めてはいきます。ご存知の通りスーパーGTはいろんなメーカーや車種、タイヤメーカーが競走しているので、簡単にはいかないなとは思っていますが、ベストを尽くしていきたいです。
ーチームルマンについてー
自分自身が初めてフォーミュラニッポンでチャンピオンを獲らせてもらった当時とはメンバーが違いますが、チームルマンでまた走れるというのは何かの縁かな?と思います。チームに対して貢献できればという思いです。
ー今シーズンの目標はー
シーズンの中で表彰台に上がるチャンスはどこかであると思うし、チームメイトの片山よっちゃんもルーキーではあるけれどもフォーミュラレースで勝てるドライバーで実力はあるので、最低でも表彰台1回はマストで、できれば勝ちたいと思います。GTは耐久レースで、セーフティーカーも入るので、一回はチャンスがあると思います。がんばりたいです。
- 片山義章(#6Team LeMans w/MOTOYAMA Racing)
-
ー今回の参戦の経緯はー
フォーミュラカーにフォーカスして活動していますが、スーパー耐久にも何年か前に参戦しています。スーパーGTのような台数で、クルマが違ったりタイヤが違う状況で走るのは新鮮な気持ちです。
ーテスト初日を終えての感想はー
アウディとヨコハマさんの組み合わせ、ということで、去年は一回優勝していますが、運もあったと思います。ダンロップさんやブリヂストンさんが速い中で、なんとかして良い位置に持っていって表彰台を狙いたいなと思います。500クラスを避けながら10分の中でアタックする、という状況には不慣れなので苦戦しましたし、気疲れしました。体力的には全然大丈夫なんですけど。耐久なのでタイヤもすごくシビアで難しかったです。ずっとワンメイクタイヤのカテゴリーで走っていたので、温まり方の違いなど、難しさをひしひしと感じています。
ー本山選手についてー
帝王というか、レジェンドドライバーの本山さんなので、チームの雰囲気作りとか、車両に対するコメントも本当に的確で、見習うところがいっぱいあります。アドバイスもガッツリ教えるという感じではありませんが、こちらが聞けばちゃんと教えてくださいますし、重要なポイントは的確に教えてくださいます。全てにおいて勉強になります。ドライビング面でというよりは、スーパーGTの特徴的な部分をアドバイスしていただいています。クルマのセッティングの詰め方など、すごく勉強になります。
ー今季の目標、今後の目標はー
現状は苦戦していますが、どこかのところで運や作戦がしっかり合えば表彰台に上がれる、勝てる場面があると思うので、そこでしっかり勝てるように。表彰台に上がれるようにしたいです。
ー開幕戦がホームコースとなるが、岡山戦へ向けての意気込みはー
走り慣れたコースでの開幕ですが、できればクルマに慣れてから迎えたかったです。ここで最初にやれるっていうことで、ここでちゃんと慣れて、次からしっかりと結果を出したいです。でもホームコースで結果を出せれば、自分も周りの皆さんも嬉しいと思うので、開幕戦から表彰台を狙っていきたいなと思います。
Photo: Katsuhiko KOBAYASHI