全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の舞台は岡山国際サーキット。
5月28日朝に行われたフリー走行は#40野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40Y SF14)が1’13.622でトップだった。
公式予選日を迎えた岡山は上空を分厚い雲が覆い尽くした。
この影響でフリー走行開始時刻である午前9時の気温も20℃を下回り、その結果前日の専有走行を上回る好タイムが相次いで記録されることとなった。
特に顕著だったのがホンダエンジン勢の好調ぶりだ。
開始13分で#11伊沢拓也(リアル)が1’15.007といきなり前日の#1石浦宏明(セルもインギング)のトップタイム1715.758を上回ると、24分過ぎには#65ベルトラン・バゲット(ナカジマレーシング)が1’14.585でトップに。その10分後にはチームメイトの#64中嶋大祐が1’14.251を記録し、赤旗中断を挟んで残り8分で#16山本尚貴(TEAM無限)が1’13.944。これを伊沢が1’13.780と上回り、最後は#40野尻が1’13,622を叩き出すという展開。
終わってみれば上位7台がホンダエンジン搭載車という圧倒的な結果だった。
対するトヨタ勢は最上位の#3ジェームス・ロシター(コンドーレーシング)がトップからコンマ7秒落ちの8位に留まったほか、セッション終盤に#8小林可夢偉(チームルマン)が2コーナーでスピンアウト、バリアに激しく突っ込んで赤旗の原因を作るなど、苦しい滑り出しとなった。
ただしこのセッションでは終盤までユーズドタイヤで通したチームも幾つかあったため、この結果がそのまま午後の予選に反映されるとは言い切れない状況。
昨年ポール・トゥ・ウィンを達成した石浦をはじめとするトヨタエンジン勢の巻き返しに期待したいところだ。
第2戦の公式予選は今日午後2時10分より、ノックアウト方式で行われる。
Text: Kazuhisa SUEHIROPhoto: Motorsports Forum