Japanese F3

JF3:第11,12戦もてぎ 山下健太が第12戦で2位、坪井翔が第11戦、第12戦連続3位表彰台 (TOYOTA)

 全日本F3選手権の第6大会(第11戦、第12戦)行われ、トヨタが支援する山下健太(TEAM TOM'S)が第12戦で2位表彰台。坪井 翔(TEAM TOM'S)が第11戦、第12戦で連続3位表彰台を獲得した。

第12戦で2位表彰台を獲得した山下健太(TEAM TOM'S #36)

第12戦で2位表彰台を獲得した山下健太(TEAM TOM'S #36)

 全日本F3選手権の第6大会(第11戦、第12戦)が8月20日(土)と21日(日)の両日、栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

 明日のトップドライバーを夢見る若手がしのぎを削るF3。今季の全日本F3には、TDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)ドライバーとして、山下と坪井の2名を支援している。

 シリーズフル参戦3年目となる21歳の山下は、過去2年連続でランキング2位。今季は第1戦、第2戦、第5戦とこれまでに3勝を挙げ、首位と5ポイント差のランキング2位につけている。

 昨年初開催となったFIA-F4の初代チャンピオンに輝き、今季よりF3へとステップアップした21歳の坪井は、未だ勝利こそないものの、開幕からの10戦中、トラブルで決勝に出走できなかった1戦を除く9戦全戦で表彰台獲得を続けており、ランキングは首位と9ポイント差の3位につけている。

予選

 20日(土)は前夜からの断続的な雨が残り、午前10時15分からのF3予選は完全なウェットコンディションで実施された。

 セッション中、雨が強まっていく状況となった第11戦予選では、坪井が一時2番手につけるもかわされ3番手。山下はタイムが伸びず5番手となった。

 10分間のインターバルの後に行われた第12戦予選では、第11戦よりは雨脚が弱まり、坪井が3周目に第11戦のタイムを上回ってトップへ。4周目には山下がこの坪井のタイムを更新し、ポール獲得かと思われたが、チェッカー後にライバルが更にタイムを更新し、山下は2番手、坪井が3番手から第12戦の決勝スタートを切ることとなった。

第11戦決勝

 予選の後、雨は止み、スーパーフォーミュラの予選時には完全なドライコンディションとなっていたが、F3の第11戦決勝スタートへ向け、全車がグリッドに着いたところで突然の土砂降りに。コースは一気にヘビーウェットとなり、スタートは順延。

 グリッド上で全車レインタイヤに交換し、セッティングを変更して、予定よりも20分遅れた午後5時5分にフォーメーションラップ開始。セーフティカー先導の2周を経て、3周目から本格戦が開始された。

 セーフティカーランからのスタートという事もあり、上位勢は順位の変動なく、激しく水煙を上げながら序盤戦を周回。3位につける坪井は、序盤こそ前の2台とほぼ同じペースで追い続けたが、その後は徐々に離されることに。それでも3位のポジションを守ってチェッカー。今季10度目の表彰台獲得となった。山下はスタートポジションの5位でフィニッシュした。

第12戦決勝

 21日(日)は一転朝から好天に恵まれ、気温もうなぎ登り。午前10時15分からのフォーメーションラップを経て、気温32度、路面温度45度という暑さの下で第12戦決勝(20周)のスタートが切られた。

 3番手グリッドの坪井が好ダッシュを見せ、2番手グリッドの山下に1コーナーから2コーナーにかけて並びかけたが逆転には至らず。その後は、各車じりじりと差を広げられての単独走行となった。

 3位を走行する坪井はペースが上がらず、中盤には後続の猛追を受けることに。数周にわたってテール・トゥ・ノーズでのバトルを繰り広げ、何とか3位を守っていた坪井だったが、15周目の90度コーナーでインをつかれ、4位に後退。もう1台にも迫られるが、コーナーでのバトルの末にライバルがスピン。

 坪井は4位での単独走行となったが、17周目に3位走行中の車両が突然スローダウン。これで坪井は再び3位へと復帰した。

 山下は2位でチェッカー。今季3度目の2位表彰台で、ランキング2位のポジションは守ったが、首位との差は19ポイントに開くこととなってしまった。

 坪井は3位。12戦中、決勝に出走した11戦全戦での表彰台を獲得している。

 シーズンは次戦、9月10日(土)11日(日)にオートポリス代替として行われる岡山大会の2戦と、最終大会SUGOでの3戦、計5戦を残すのみとなっている。

ルーキーの坪井翔(TEAM TOM'S #37)は第11戦、第12戦共に3位表彰台獲得

ルーキーの坪井翔(TEAM TOM'S #37)は第11戦、第12戦共に3位表彰台獲得

第12戦で2位となった山下健太(左)と3位の坪井翔(右)

第12戦で2位となった山下健太(左)と3位の坪井翔(右)

トヨタ自動車株式会社
モータースポーツマーケティング部


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