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SF:第7戦鈴鹿決勝 可夢偉「レースはエンターテイメントプラス結果」チームルマン、レース後のドライバーコメント

#7平川亮

(第1レース)

12番グリッドからのスタートは怖かったです。セーフティーカーが先導しても視界は悪いままなので安全かどうかはわかんないです。レースも後ろについていくだけで、近づくと何も見えないので。フレッシュエアで走れなかったので空力もいいのかどうかわかりませんでした。

(第2レース)

スタート前の8分間の走行の感触は悪くなかったです。スタートで2台ぐらいパスして、中山選手とのバトルになりました。僕の方はリヤタイヤを使ってしまって立ち上がりが良くなかったので、コーナーの進入で抜いてやろうと。中山選手はスプーンのブレーキングが甘くて、目の前でミスをしていたのでチャンスと思って抜きました。
結果だけ見れば5位で元を取れた感じです。予選をもっと頑張って前の方からスタートしないとなと思います。GTでは予選がうまくいっているので、何か勘違いしている部分があるのかもしれません。

(今シーズンを振り返って)

僕もですがファンの皆さんも望んだ結果が出せなくて悔しいです。また来年もチャンスがあれば、予選をうまくやってきっちり結果を残したいです。表彰台を争って、優勝もしたいです。来年のことはまだ決まっていません。

(海外への興味は)

あります。WECとかも。僕もトヨタのドライバーなんで、機会があれば乗りたいです。アメリカは今は考えていません。危ないですよあれ。

#8小林可夢偉

(グリッド上でフロントブレーキ周りから炎が上がった件につて)

あのままスタートしてもクルマには何の問題もありませんでした。最後尾に下げられることになって帰ってしまおうかと思いました。あの位置から上位に上がるのは無理だし、危ないでしょう?
クルマは全然問題ありませんでした。混んでる中で走っていてもトップ集団と同じペースで走れていたので。

(今シーズンを振り返って)

ポールも優勝もなかったので寂しいなと。いけそうでなかなか行けない。いつも「あとちょっと」しか言ってない、毎回。それしかない。あとちょっとあれば世界が変わったんですけどね。ある意味安定はしていたんですが。

(スーパーフォーミュラの印象)

まず練習時間が短いし、タイヤセットも少ないので、完璧な状態で予選に行くことが少なかったです。まあみんな同じなんですけど。そういうことがあるので、予選は開けてびっくり、みたいなことがあるんですよ、良くも悪くも。予測しにくい状態で走るのは難しいなと思ったのと、やっぱりレベルが高いんで誰が勝ってもおかしくない。だから誰かが予選うまくいくといきなりバーンと前に来たりする。「ま、こんなもんだろう」くらいのペースじゃポールは取れない。だからレースも難しい。レースペース良かったから勝てるというわけでもない。練習時間が短いし、僕の場合初めて走るサーキットも多かったので、タイヤがどうたれていくのかも予測できない。日本のレースというものを色んな意味で勉強できました。あと一歩だったなと。

(ファンへのメッセージ)

優勝できなかったのはすごい悔しいですけど、目の前で戦える姿を見せられてるのは僕としては良かったなと。雨の中、寒い中来ていただいて感謝します。
レースって印象に残るだけじゃなくて結果も残さないとね。なかなか難しいんですよね、トップでぶっちぎってても「つまらない」って言われるし。レースってエンターテイメント、プラス結果、というのがあるから、それを同時にやるのは難しくて。ストーリー性がすごく大事なんで、そこをどうやって作るか、というのがあればファンの皆さんもさらに興味を持っていただけるのかなと。AKB戦法っていうんですか(笑)ストーリー性があるから応援のしがいがあるという。

(来年に向けて)

今年の経験が自信をさらに強くすると思います。常に行けると思ってます。行けないと思ったのは今日の第2レースぐらいですね。来年のことはまだ決まっていません、農作業してるかもしれないし(笑) 今のところはこれで無職。スーパーフォーミュラも有力な選択肢です。GTは以前フェラーリで経験してるし、日本で2つやるっていうのは今の所考えられないです。スーパーフォーミュラに乗ってるか、トラクターに乗ってるか(笑)

(海外から問い合わせがあったらどう答えるか)

いや僕一人誘ったんですけどね。約1名誘って、「よし行くぞ」ってなってたんですけど、某社が契約してしまって。本人くる気満々だったんですけどね。ただ、ここで日本がダサいのは、ここできっちりお金出さないといけないんですよ。それは向こうのほうが全然高いんで。それがあるまでは真剣にやる気でしたよ。
そうやって盛り上げていかないと。F1だって今のスター選手がいなくなったら誰が見るの? って話ですよ。逆に今のF1のスター選手がスーパーフォーミュラに乗るってなったらみんな見に来るでしょ? そのぐらいの発想があってもいいし、モータースポーツが大切というなら、そのぐらいしないとね。別にF1ほどの金額じゃなくていい。今のGTのトップクラスと同じくらいの額で「え、そんな貰えるの」てなります。F1降りるとそんなに貰えるわけじゃないんですよ、次はDTMくらいかな、まあアメリカは置いといて。でもDTMはドライバーにはあんまり評判良くないんですよ。メーカー戦争あるし、タイヤがへぼいし。うまくやれば日本も。ドライバーはすごく興味あるんです。もし向こうから来たいってなったら迎え入れられるようにメーカーさんも準備しておいて欲しいなと思いますね。それぐらい面白い事が欲しいなと思いますね。
誰かが契約切れる頃に僕が近づいてって「どう?」って声かけてみようかなって。
レースをどうやって面白く見せるか、ってもっと考えて欲しいんですよ。僕らドライバーもやれることはやるし。あとはこれをいかにしてグローバルに展開していくかだと思うんですよ。
アジアとかでも映像タダであげて「とりあえずこれ流してくれ」ってやってもいいと思うんですよ。それで興味持ってくれたら日本に見に来てくれたり、走りに来てくれたりするかもしれないじゃないですか。やっぱりそういう風にグローバルに考えて欲しいなっていうのが、スーパーフォーミュラを1年やって感じました。僕らもモチベーション上がると思うんですよ、そうなれば。

まとめ: Kazuhisa SUEHIRO


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