'94全日本GT選手権 Rd.2 仙台ハイランド 6/11 6月11~12日 GT インサイド・レポート No. 8 for FMOTOR4 26.#25 FEDEX NISSAN GT-Z 第1戦のレース日の朝にマシンが完成したため、今回のレースがチームルマンにとっ ては実質的な開幕戦となった。今回は、第1戦でGTR用を使っていたサスペンショ ンがアルミの専用となったため、車高を30mm低く設定した他、インタークーラーも 専用(GTR用の1・5倍はある)となり、パイピングを整理することが出来た。し かし、スペースに余裕が出来た訳ではないため、ターボチャージャーは相変わらずバ ルクヘッド前の高い位置にマウントしなければならなかった。 カウルは、前回のものを今回も改良して使わなければならなかったが、第3戦から はチーム・ルマン自製のものが間に合うことだろう。 現在の大きな悩みは熱対策であり、ラジエターを大型のものに交換した他、昨日の 走行の結果、オイルクーラーも大きなものに交換している。しかし、オイル関係はま だ課題があるようで、午前中の予選でも、オイルプレッシャーに問題を抱えたまま走 行を行っていた。 今回はまだノーマルのシンクロ付ミッションを使うため、トルクを限界までアップ することは出来ないが、第3戦までにはXトラックの6速ミッションが間に合い、エ ンジン・パワーも大幅にアプされることだろう。 27.#1 カルソニック・スカイライン 開幕戦で優勝した#1は、30kgのウェイトハンデをものともせず、公式予選1回 目で見事にトップの51秒270を叩きだした。#1の宮坂チーフエンジニアは、 「ウェイトは、ものすごくハンデになっていますよ。でも、ドライバーの影山君が重 さのハンデをはね返して頑張ってくれました。予選前の予想では、51秒8~9のタ イムを予想していたんですが、ここまでタイムが伸びた要因も、ドライバーでしょう ね。これだけのウェイトを背負っていると、富士や菅生では勝てそうにないので、今 回も優勝したいですね」と語った。 28.#40 タイサンADVAN F40 開幕戦で表彰台をゲットして話題を振りまいた#40は、公式予選1回目で3番手 のタイム。チーム・タイサンの千葉監督は、「今回は、やっと部品が届いたので、サ スペンションをメインにモディファイして来ています。本来のポテンシャルを発揮で きるクルマになってきましたね。エンジンはどノーマルですけどね」と語った。一方、 ドライバーの太田哲也は、「クルマが仕上がってきているし、セッティングのいいと ころも見つかってきています。このコースでは、ギアが合わないコーナーと合うコー ナーがあるけれど、十分に走りをエンジョイしていますよ」と語った。太田哲也は、 レースの後、月曜日の朝のフライトで、ルマン24時間レースに出発する。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =