'94全日本GT選手権 Rd.2 仙台ハイランド 6/11 6月11~12日 GT インサイド・レポート No.7 for FMOTOR4 20.*12 FKマツシモERC RX7 この第2戦が初登場になる*12 RX7のメカニック達は緊張した面もちで車検 場へ。車重計にマシンを乗せると、彼らの目は目盛りの動きに釘付けだ。さらにエン ジン、車体下回りの検査をクリアし、測定器具を使った全長、全幅などの計測のころ には、メカニック達の顔にも余裕がうかがえた。技術員のOKの声とともに車検合格 シールがマシンに貼られ、これで#12 RX7も晴れてGT選手権車両の仲間入り となった。 21.道上龍 今シーズン開幕戦で、いきなりF3デビュー・ウィンで飾って注目を集める道上龍 (みちがみ・りょう)は、ここ仙台ハイランドをF3で走るのは、今回がはじめてと なる。 「バンピーで、コーナーが多く、とても難しい。こういうコースは苦手です。でも、 木曜日から走り込みはじめて、金曜日の午後には、だいぶわかってきました。シケイ ンも突っ込めるようになったし、タイムも上がってきたので、予選ではなんとか3位 以内に入って、決勝レースではポイントを獲得します。決勝では追い抜くのは難しそ うですからね。ここか、次回の十勝でポイントを取っておかないと、マカオ出場も危 うくなりますから、気合いをいれていきますよ」と語った。 22.*29 KORG KEGANIポルシェ 開幕戦でクラス2で優勝、総合でも4位の好成績を挙げ、今回は30kgのウェイト を積むことになった*29であるが、金曜日のフリープラクティスでは思うようにタ イムが上がらなかった。「ウェイトはそれほど問題ではない。たしかにスピードは落 ちているんだろうけれど、かえってクルマはずっしりと安定したって感じ。タイムが 出ないのは、ギア比が全然合わないんですよ。これは手の打ちようがない。手をこま ねいて、のたのた走るしかないですね」と、チームマネージャーの西川氏は悔しそう に語った。 23.第1回公式予選結果(暫定) ドライバー マシン タイム ------------------------------------------------------------------------------ 1 影山正彦 #1 カルソニック・スカイライン 1’51.270 2 長谷見昌弘 #3 ユニシアジェックススカイライン1’51.799 3 A・レイド/太田哲也 #40 タイサン ADVAN F40 1’52.503 4 鈴木利男 #2 ZEXELスカイライン 1’53.643 5 袖山誠一/山路慎一 #24 コクピット 館林GTR 1’54.236 6 M・マルティニ #9 acomポルシェRSR 1’56.403 11 石橋義三/青柳裕易 *70 外国屋スカイラインGTSーR 1’56.732 24.決勝レース用タイヤ抽選会 今回も、公式予選日の朝、恒例の決勝レース用タイヤ抽選会が行われ、タイヤを2 セット持っているチームはFRとFLが2番、RRとRLが1番となり、3セット持っ ているチームは、FRとFLが3番、RRとRLが2番に決定した。2セットのチー ムは、#5、*12、*70である。 25.#5 BLITZ SUPRA 第1戦を不運なターボトラブルで失ったブリッツは、6気筒ターボのままでハイラ ンドに挑戦する。トラブルの出たターボは、コンピューターを含めて対策が行われて いる。キャパシティ不足に悩んだタイヤも、17インチ径のままながら260から2 90にサイズアップされ、トラクションは大幅に強化されている。ミッションは相変 わらずストックのシンクロ付き6速を使うが、信頼性の不安はない。しかし、デフの ファイナル・ギアはパーツが無いため、富士と同じレシオでハイランドのテクニカル コースを走らなければならない。富士のレースで得る予定であったデータが不十分で あるため、今回はデータ収集に励まなければならない。 3SGターボエンジン(今月末にTRDでテストが開始される)搭載のスープラGT については、ハイランド戦が終わった後で、新しく専用の2号車が製作されるか、現 在の1号車を改造するかが決定されることだろう。8月の富士には、3SGターボエ ンジン付きのスープラGTで参戦することを、チームは希望している。 金曜の午後にエンジンを壊してしまい、急遽エンジン交換を行うこととなった。交 換が終了したのは、1回目の予選終了間際の11時35分であった。 提供:GTアソシエーション事務局 古屋 知幸 = MGG01235 =