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SGT:特別戦富士スプリントカップGT500クラス第2レース決勝 伊藤大輔が移籍後初優勝!総合優勝もチーム・ルマン

JAFグランプリ富士スプリントカップ、GT500クラスの決勝第2レースは、予選2番手からスタートした#6伊藤大輔(ENEOS SC430)が終盤#35大嶋和也(MJ KRAFT SC430)の激しい追い上げを抑え切り、チーム・ルマン移籍後初の勝利を獲得した。
2位は大嶋、3位には2010シリーズチャンピオンの#18小暮卓史(ウイダーHSV-010)が入った。
(天候:曇り コース:ドライ 観客動員数:33,000人/三日間合計:65,500人)

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決勝第2レースは当初予定より5分遅れ、午後3時10分にフォーメーションラップを開始した。スタートで慎重になりすぎたか、ポールシッターの#12松田次生の動き出しが遅れる中、2番手スタートの伊藤がトップで1コーナーに入っていき、松田は2番手に。

その後方では接触により5番手スタートの#38立川祐路、#100伊沢拓也らがスピンアウト、大きく遅れることになった。立川のクルマはリヤバンパー付近の破損が酷く、ピットで修復作業を行うことになり、この時点で周回遅れとなってしまった。

こうした混乱の中、一気にジャンプアップを果たしたのが12番手スタートの小暮。なんと4位にまで浮上してきたのだ。1周終わっての順位は伊藤、松田、オリベイラ、小暮の順。
小暮は3周目の1コーナーでオリベイラのインを突いて3位に浮上。その後方からは大嶋も接近、最終コーナーでオリベイラの前に出た。
大嶋はその勢いのまま小暮に迫り、4周目の最終コーナーでインに入ってきた。併走状態でホームストレートを立ち上がってきた2台はそのまま1コーナーも併走で旋回していく。コカコーラ立ち上がりでかろうじて小暮が前に出た。

大嶋の追撃を退けた小暮は2位松田との間隔を詰めにかかり、8周目にはテール・トゥ・ノーズに持ち込む。そして9周目の1コーナーで小暮は松田のインに飛び込み、2位に浮上、トップの伊藤を追い上げにかかる。抜かれた松田はペースが上がらず、11周目の1コーナーで大嶋に、#32道上龍に追いつかれてしまう。抜きつ抜かれつを繰り返しながら周回を重ねた2台だったが、結局終盤道上が前に出た。

トップの伊藤を上回るハイペースで追い上げ、13周目には0.7秒差にまで迫った小暮だったが、レースが中盤を過ぎると共にペースが落ち始め、16周目にはその差が1.6秒にまで広がってしまう。そこに3位の大嶋が追いつき、18周目のプリウスコーナーで小暮のインを突いて2位に浮上してきた。
大嶋はそのままトップの伊藤を追い上げにかかる。19周を終えた時点で2.3秒あったギャップは20周目で1.9秒、21周を終えた時点では僅か0.6秒、完全にテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込んだ。

伊藤の背後にぴったりつけて隙を伺いながらファイナルラップに突入した大嶋だったが、ヘアピンの出口で突如失速、必死で挽回を図るも遂に届かず、伊藤大輔がチーム・ルマン移籍以来初めての、そして自身はARTA時代の2007年オートポリス以来の優勝を手にした。
同時に、これはチーム・ルマンにとっても2003年の第3戦SUGO以来、実に7年6ヶ月ぶり(当時は5月開催)の勝利となった。

また、二日間の獲得ポイントで争われる総合優勝もまた#6ENEOS SC430が獲得。ポイント上は#38ZENT CERUMO SC430と同じ20ポイントだが、今日最下位に終わった立川に対し、ビルドハイムが第1レースで11位に入ったことで6号車が上位となった。

スーパーGTの2011シーズンは4月3日、岡山国際サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Keiichiro TAKESHITA


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