スーパー耐久第3戦は28日、岡山国際サーキットで3時間の決勝レースを行い、105周を回ってST-Xクラスからただ1台参加するAudi R8 LMS(藤井誠暢/都筑晶裕/マイケル・キム組)が優勝した。
午後になっても岡山国際サーキットは雲は多いものの暑い。13時30分、フォーメーションラップが始まる。ペースカー先導で1周を回り、ローリングスタートで3時間の決勝レースがスタートした。
トップで1コーナーに飛び込んだのはポールシッターでST-Xクラスからただ1台参加しているAudi R8 LMS(藤井誠暢/都筑晶裕/マイケル・キム組)の藤井。FIA GT3カーのため他を圧倒するラップタイムで、ドライバーをキム、都筑とバトンし、途中セーフティーカーランがあったものの3時間で105周を走って、今季開幕から3連勝を飾った。
ST-1クラスは今回ポルシェが参加していないため、4台のBMW Z4M勢での争いとなった。序盤、28号車のPETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(フェイ・ホーン・オオイ/片岡龍也/ファリーク・ハイルマン)の片岡がクラストップを快走。クラス2位には僚友の1号車同(ドミニク・アン/谷口信輝/柳田真孝組)の谷口が付け、同3位はKEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86(植田正幸/GAMISAN/川口正敬組)の川口。
しかし28号車が43周終わりで片岡からオオイに、1号車が47周終わりに谷口からアンにチェンジすると、この2スティント目でアンがオオイを抜き去り、1号車がクラストップに立ち28号車は2位に落ちた。
ST-1クラスは1号車がアンから柳田、28号車がオオイからハイルマンにチェンジした3スティント目でもこの順位は変わらず、1号車がトップアウディから53秒遅れたものの同ラップで105周を走り切りクラス優勝を飾った。クラス2位には28号車が、同3位にはKEISHIN☆JIMGAINER☆Z4M COUPE E86が入った。
ST-2クラスは有力チームの3台、エンドレス・アドバン・コルトスピードX(峰尾恭輔/高木真一/村田信博組)、新菱オート☆DIXCEL☆EVO IX(冨桝朋広 /菊地靖組)、RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/松本武士組)の争いとなった。
レース序盤はエンドレスランサーの峰尾が逃げ、これに新菱オートランサーの菊地、オガワランサーの阪口と続く。しかしレース中盤にオガワが2位に上がり、3位は新鋭オートと順位が入れ替わった。
最終的にはエンドレスランサーがクラス2位のオガワランサーの6秒前でゴール。クラス優勝を果たした。クラス3位には新鋭オートランサーが1ラップ遅れで入った。
ST-3クラスは、岡部自動車ディクセルTeamTetsya Z(長島正明/田中モジョル/田中哲也組)が優勝。2位にも岡部自動車マイロード協新計測RX-7(小松一臣/杉林健一/増田芳信組)が入り、岡部自動車が1-2。3位にはasset テクノ Z33(NAKACHIN/浜野彰彦/塙翔組)が入った。
ST-4クラスはホンダ勢の争いだったが今回ロードスター、ダイニチATSアクエリアスMm☆CF亜衣(村上博幸/TOMI SAN/野上達也組)が初参加。優勝は、2人で97周を走りきったホンダカーズ東京 G/M インテグラ(塩谷烈州/太田侑弥組)。2位にはTRACY SPORTS S2000(金子昌広/藤田竜樹/藤村政樹組)が、3位にはコスモソニックFK・ings DC5(浅野武夫/森政行/岡野陽朋組)が入った。
ST-5クラスは今回6台が参加し、5台のヴィッツに唯一参加のフィットが挑む。優勝はエンドレス・アドバン・トラストヴィッツ(駒木孝有/添田正/井尻薫組)。2位にミッドランド・TSK・Vitz(河野利尚/黒田保男/神谷慎司組)、3位にS.B岡山かばくろ豚蒲Vitz(金森哲也/和田慎吾/河村直樹組)とヴィッツ勢が表彰台を独占した。
次戦、第4戦は10月23日、舞台を鈴鹿サーキットへと移し、WTCCのサポートイベントとして開催される。
Text: Yoshinori OHNISHI / Photo: Motorsports Forum