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SGT:第6戦鈴鹿 暫定ポールのレイブリックNSXはグリッド降格!ZENTセルモSCはピットスタートに

公式予選1回目で2分07秒474とダントツのタイムを叩きだし、暫定ポールを獲得した#100RAYBRIG NSX(井出有治/細川慎弥/松浦孝亮組)にグリッド10番降格との裁定が下されていることがわかった。
これは2008スーパーGTスポーティングレギュレーション第11条10(GT500使用エンジンの制限)に基づく処置で、 第6戦を前にエンジン交換を行ったことによる。
この結果、100号車は仮に午後のスーパーラップでポールタイムを記録しても11番手スタートとなり、5位以下なら最後尾スタートとなる。

同時に、予選11番手と惜しくもスーパーラップ進出を逃した#38ZENTセルモSC430(立川祐路/リチャード・ライアン組) もGTAブルテンNo.026-Tにより、予選結果に関わらずピットスタートとすることが決定している。
こちらはチームよりシャシー交換の申請が出されたことによるもの。

本来シャシーは2シーズン連続使用が義務付けられているが、 38号車は昨年の第7戦オートポリスでクラッシュした際にシャシーを大破しており、その後も修復を行って同じシャシーで参戦していた。

しかし今回、チームセルモより「クラッシュのダメージが完全に修復できてないと推定、 継続使用すると重大な問題が起こることが懸念されるため、安全上の理由からシャシーを交換したい」旨の申請があり、 シャシーコンストラクターであるトヨタテクノクラフト(TRD)からも 「再度クラッシュがあった場合にシャシーの安全性を保障することが困難で、現状が非常に危険な状態と判断している。 再度の修復を行ってもコンストラクターとして設計の初期強度への回復が保証出来かねる。」との見解と 「大クラッシュ歴のないシャシーに交換を行う必要がある」との付帯意見も提出されたため、安全性確保の観点からこれを認めたものだ。

38号車は第6戦への参加条件として
1.シャシー交換後に最初に参加する競技会の公式競技車両検査において、テクニカルデレゲートの確認を受けること。
2.シャシー交換後に最初に参加する競技会の決勝レースは、ピットスタートとする。
を受け入れ、今回のレースをピットスタートで戦うこととなった。

なお、#100、#38の両者とも、この予選で獲得したポイントはそのまま有効となる。

Text:Kazuhisa SUEHIRO



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