2008スーパーGT第6戦、ポッカ1000kmの公式予選一回目はウェットコンディションの下で行われ、#100RAIBRIG NSX(井出有治/細川慎弥/松浦孝亮組)が暫定ポールを獲得。 GT300クラスは#77クスコDUNLOPスバルインプレッサ(山野哲也/佐々木孝太組)がAWDの強みを生かしてトップタイムを記録した。
今年も伝統の1戦、鈴鹿1000km耐久レースの季節がやってきた。
スーパーGTシリーズの1戦に組み込まれてから3年目を迎える今年の公式予選は朝からあいにくの雨。
ウェット宣言が出される中、午前9時50分より各クラス専有20分、混走20分の計1時間のセッションが開始された。
各車とも当初は深溝タイヤを装着してのタイムアタックを強いられることとなったが、 GT500の専有走行が開始されて10分もすると雨は止み、路面コンディションも徐々に回復してきたため、 浅溝タイヤに履き替えるチームが相次ぎ、混走終了まで目が離せない緊迫した戦いとなった。
GT500クラスは当初#23ザナヴィニスモ、#12カルソニックらのGT-R勢が相次いでトップタイムを記録していたが、 コンディションが良くなるにつれてNSX勢がペースを上げ、専有開始13分で#1ARTAを駆るラルフ・ ファーマンが2分08秒703でトップに躍り出た。
しかし専有走行が終了してGT300との混走が始まっても浅溝タイヤでのアタックは続き、 #17リアルNSXの金石年弘が2分08秒421、#22モチュールGT-Rのミハエル・ クルムが2分07秒753と立て続けにトップタイムを塗り替えていく。
更に残り時間2分30秒で#100レイブリックNSXの井出有治が2分07秒616、 2分07秒474と立て続けにタイムを更新してこのセッションのトップを奪った。
GT300クラスはウェットコンディションに絶対の自信を誇る全輪駆動のインプレッサが終始好タイムを記録、
追いすがる#43ARTAガライヤを振り切って山野哲也が2分22秒432を混走セッションで叩き出して暫定ポールを獲得した。
また、フォーミュラニッポン第6戦で負傷した平手晃平に代わって大嶋和也がドライブする#95ライトニング・
マックイーンMR-Sが3番手に入り、前年チャンピオンの貫禄を見せた。
スーパーGT第6戦の公式予選2回目は午後2時40分から、スーパーラップは午後3時25分より行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:Keiichiro TAKESHITA