アンティヌッチの猛追も叶わず(Photo:K.Takeshita)
全日本F3選手権第4戦は、昨日に引き続いて快晴の筑波サーキットで決勝が行われ、 PPの#4ロニ・クインタレッリが#1リチャード・アンティヌッチの猛追を凌ぎきり、 来日2年目にして念願の初優勝を達成した。 直前に行われたFJ1600でアクシデントが相次ぎ、赤旗再スタートやSCランなどが 行われた影響で、全日本F3第4戦決勝は予定より12分遅れてスタートした。 PPスタートのクインタレッリが危なげなくホールショットを決め、好スタートで #10ファオ・パオロ・デ・オリベイラの脇をすり抜けたアンティヌッチがそれに続く。 さらにその後方からは#3横溝直輝、#36番場琢が猛然とオリベイラに襲い掛かり、 1コーナーを立ち上がった時点でオリベイラは5位に落ちてしまった。 クインタレッリは序盤から快調に飛ばしていき、一時はアンティヌッチとの差を2秒 以上に開いたが、5周を過ぎた辺りからアンティヌッチがじわじわとペースアップ してトップとの差を削り取り、レース半ばでその差は1秒を切り、更にコンマ3秒台 まで接近する。 アンティヌッチは何度も1コーナーでインを伺うが、筑波でのオーバーテイクは容易 ではなく、上位2台の間隔は0.3~0.7秒の間を行き来するものの、決定的なチャンス は遂に訪れなかった。 3位には一時トップとの差を1.1秒まで縮めた#36番場琢が入った。番場はこれにより 開幕以来4戦連続で表彰台に上がることとなった。 ファステストラップは#12ファビオ・カルボーン。 カルボーンはマシントラブルのために予選を走ることが出来ず、最後尾からスタート することとなったが、トップグループを凌ぐハイペースで次々と先行車を捉え、最終 的に8位まで上がってきた。
2004年4月11日 筑波サーキット(茨城県) 決勝 天候:晴れ/コース:ドライ
全日本F3選手権第4戦 決勝結果 -P.-No.-Driver--------------------------Car---------Engine----Lap----Gap--- 1 4 ロニ・クインタレッリ D F302/3 T 3S-GE 45Lap - 2 1 リチャード・アンティヌッチ D F304 T 3S-GE 45Lap 0.352 3 36 番場琢 D F304 T 3S-GE 45Lap 1.806 4 3 横溝直輝 D F303 T 3S-GE 45Lap 5.381 5 10 ファオ・パオロ・デ・オリベイラ L-D F106/04 H MF204C 45Lap 5.923 6 7 山本左近 D F304 T 3S-GE 45Lap 6.852 7 33 池田大祐 L-D F106/04 T 3S-GE 45Lap 8.435 8 12 ファビオ・カルボーン D F303 N SR20VE 45Lap 9.006 9 8 中嶋一貴 D F304 T 3S-GE 45Lap 10.100 10 2 武藤英紀 D F304 H MF204C 45Lap 19.898 11 32 小早川済瑠 L-D F106/04 T 3S-GE 45Lap 26.770 12 14 柳田真孝 D F302 N SR20VE 45Lap 27.162 13 19 柴田裕吉 D F302 T 3S-GE 45Lap 35.278 14 50 磯崎元彦 D F304 T 3S-GE 44Lap 1Lap -----------------以上完走------------------------------------------------------ Fastest Lap #12ファビオ・カルボーン 52.149(15/45Lap)