走行を終えた星野選手と往年のマシンがデモラン Photo by K.TAKESHITA & N.TOGEN
12月1日(日)、2002年度最後の国内モータースポーツイベントである 「NISMO FESTIVAL at FISCO」が富士スピードウェイで49000人の観客を集めて 開催された。 当日は、生憎小雨がぱらつく中での開催となったが、熱心なファンがFISCOに集結。 入場のピークとなった9時~10時頃には、メインゲート前の道路が渋滞するほど の混雑となった。 今年の目玉は、何と言っても「日本一速い男 星野一義」の引退記念セレモニー。 午前中に行われた砂子義一、高橋国光、北野元、高橋健二、柳田春人、片山義美、 松本恵二、関谷正徳、中嶋悟の各氏らとのトークショーから始まり、CABINカラーの F3000など、星野選手縁のマシンを自らデモ走行。来場した多くのファンに往年の記 憶を蘇らせた。 フィナーレでは、Gr5(シルビア)、GrA(スカイラインGT-R)、GrC(R92CP)、GT-I(R390) と、星野選手が活躍した主なマシンを次々に乗り継ぎデモラン。最後に乗ったR390 をメインスタンド前のストレートで静かに止めマシンから降りると、NISMO契約ドラ イバーを初め、様々なレースで星野選手と熱いバトルを交わしたドライバーや日産・ NISMO関係者らが出迎えた。 その後、星野選手からファンに向けてスピーチが行われたが、感極まって時折言葉を 詰まらせる中、グランドスタンドから「星野ガンバレー!、星野ありがとう!」との 声援に応えるように「本当に長い間ありがとうございました」と挨拶し、現役引退の 報告を締めくくった。 最後は、ドライバー全員で星野選手を胴上げして今までの功績を讃えるのと前後し、 最終コーナー付近からは大きな花火が打ち上げられ、感動のフィナーレが幕を閉じた。