出走前のMotorsports@nifty号と宮下監督
9月8日に富士スピードウェイで開催された「富士チャンピオンレース第4戦」 のザウルスJrレースで、Motorsports@niftyがサポートする#18"Mororsports@ nifty・ワコーズJr"は、予選5位/決勝3位となり、3連続表彰台を獲得! 2002年ザウルスJrレースシリーズも、はや後半戦。この時点で#18"Mororsports @nifty・ワコーズJr"を駆る東源は、シリーズポイントで#41伊藤と並び同一ト ップ。そのような事から、当レースはシリーズの行方を左右する天王山と言え る。 週の後半から前日まで降り続いた雨のせいで、事前のテストが殆ど出来ないま まに迎えたレース。高高度に位置する富士スピードウェイは、レースエンジン にとって非常にシビアなセッティングが要求される。しかし#18"Mororsports@ nifty・ワコーズJr"は前日の公開練習でベストセットが見出せず、ライバルよ り1秒弱の後れを取ったままテストを終えた。 公開練習の結果を踏まえ、エンジンのセッティングを大幅に見直して迎えた予 選。富士特有の長い直線を複数台で走ることにより、スリップストリームを有 効に使ってタイムを削る作戦を敢えて避け、裏のコーナリングスピードでタイ ムを稼ぐため単独での走行を行う。しかし、思ったほどのタイムアップが出来 ないままに予選時間が過ぎて行く。 予選中盤。#18東源は単独走行でタイムアップする作戦を捨て、集団でスリッ プを使い合う作戦に切り替える。しかし、エンジンセッティングの方向性が間 違ったため、前日よりパワーの出ないエンジンでは他車のスリップに潜り込ん でも逆に離される。 この結果、予選は5位のグリッドを確保するのがやっと。 エンジンパワー/ハンドリングとも、今ひとつフィーリングが合わないことか ら、チームでは大幅なセッティングの見直しを敢行。 今大会最多出走台数を数えるEP82レースが、2回の赤旗中断となる大荒れのレー スとなり、進行が1時間遅れるタイムスケジュールの中、夕闇が迫りつつある時 刻にザウルスJrレースの決勝が行われた。 5番手スタートながらも、絶妙なクラッチミートでスタートを切った#18 "Mororsports@nifty・ワコーズJr"号は、1コーナーまでに2台をパスして3位に ジャンプアップ。 序盤は6台のマシンが団子状態になり、熾烈なバトルを繰り広げる。 10周のレースが中盤に差し掛かる頃、明らかにラップの速い#18"Mororsports@ nifty・ワコーズJr"号を含む4台が先頭集団として絞り込まれ、更に激しいバト ルを繰り広げる。 毎周のようにストレートで繰り広げられるスリップストリームの使い合いでは、 4台が横一列に並んだまま1コーナーのブレーキ合戦を展開する程。 決勝を迎えるに当たり、エンジンのセッティングを見直した#18"Mororsports@ nifty・ワコーズJr"だが、それでも他の3台に比べて若干パワーが足りないの は、外からも明らかに判るほど。それでも、得意のコース裏では鬼門の100Rで 前車をパスするドッグファイトを見せ、一時は2位まで上がる。 迎えた最終ラップ。全周に渡り、何時飛んでもおかしくないほどの接近戦を展 開して来た4台のマシンは、最後の勝負を掛ける。1コーナを制した#41伊藤に、 ポールからスタートした#8阿部が食らいつき、コンマ数秒遅れて#4八田と#18 東源が雪崩れ込む。先頭2台の順位はそのままに、Aコーナ出口で#4八田をパス した#18東源は、ポジションをキープしたまま最終周のBコーナーにアプローチ。 この時点でトップ3台がテールtoノーズまで接近するが、エンジンパワーに勝 る先頭2台が最終コーナーで徐々に#18、#4を離しながら駆け昇り、チェッカー! #41伊藤が3連勝! 2位は#8阿部、3位東源で、3戦連続で同じメンバーが表彰台 を占めることになった。 この結果、シリーズポイントは#41伊藤が単独トップ、2位は#18東源となり、チ ャンピオン争いは2週間後に筑波サーキットで開催される最終戦までもつれ込む こととなった。 #18 Motorsports@nifty・ワコーズJr 宮下監督のコメント: なかなか勝てないですね。今回のレースは、雨が続いてテスト出来なかったこ とが全てです。でも、未だチャンピオンの芽はあるので、諦めずに最終戦に臨 みます。 ドライバー東源夏樹のコメント: 富士は自信があったんですけどね。上手くいかないな。マシン的には、相変わ らず裏は速いんだけど、表のストレートが……って感じで、チョット苦しかっ たかな? でも、絶対今年はタイトルが欲しいので、もう一度マシンを煮詰めて最終戦で 勝ち、チャンピオンをもぎ取るつもりです。 Reported by Miya Racing Service