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JAF Grand Prix | SUPER GT

吉本大樹レースレポート(JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010)

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【JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010】
13-15 November, 2010
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C09E9087.jpg(C)triple a

SUPER GT Special Round
JAF-GP 富士スプリントカップ

シリーズ最終戦から3週間。最終戦もてぎで今年のシリーズランキングは決定した2010年スーパーGTシリーズだが、今年最後の戦いはJAF杯を賭けた今回のスペシャルラウンド「富士スプリントカップ」となる。シリーズでは第3戦でチーム初の表彰台を獲得する等、1戦ごとにその存在感を増していったtriple a Vantage GT2。今回のレースはシリーズランキングには関係しないものの、シーズン中のレースとは違いレース距離は100km、ドライバー交代を含むピットストップは一切無しという完全スプリントレース。まさに速さのみを追求する真っ向勝負となるだけに、チームや各ドライバーもここでは真のスピードを見せつけたいところ。開催地もチーム初表彰台を獲得した富士スピードウェイという事もあり、triple a Vantage GT2の走りに期待がかかる。

【金曜日】
公式練習 : 1 st / 1'43"660
公式予選 : 5 th / 1'43"731
グリッド : 5 th

【土曜日】
決勝レース1 : 13 th

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【公式練習】
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3U2A1197.jpg(C)triple a
天候:晴|コース:ドライ|気温/路面温度 開始時:15℃/20℃ 終了時:16℃/24℃

吉本大樹が好発進。公式練習でトップタイムをマーク!
通常のシリーズ戦では土曜日に公式練習&公式予選が行われ、日曜日に2人のドライバーがレースの途中で交代する耐久レーススタイルで争われるスーパーGTシリーズであるが、今回はレース距離にして約100kmのスプリントレースが土曜日、日曜日に1戦ずつ行われ、その各レースを2人のドライバーが1回ずつ戦う変則スケジュール。予選も通常の2ドライバーでの共同作業ではなく、金曜日に各ドライバーが別セッションでそれぞれアタックを行う事となる。

迎えた初日の金曜日。シーズン最後のビッグレースを迎えたこの日の富士スピードウェイは早朝から青空が拡がる好天に恵まれ、若干風の冷たさは感じられたものの、空からは穏やかな日差しが降り注ぎ路面は完全なドライコンディション。まさに絶好のレース日和となった。そんなコンディションの中、公式予選を前に行われた公式練習セッションは、10時30分~11時20分までの50分間、全時間帯GT500&300両クラスの混走で行われた。

ここでまず素晴らしい走りを見せたのが吉本大樹。土曜日の決勝レース1への出走となる吉本は、予定通り10時30分からセッションが開始されると早々にピットを後にコースイン。アタックへと向かう。するとまずアタック計測1周目に1'44"251をマーク、この時点でのトップタイムを叩き出すと、そのまま更にペースアップ。続く計測2周目には1'43"859までタイムを削り、タイミングモニター最上段に名前を刻んだままピットへと戻ってくる。その後ピットでの作業を終えNEWタイヤで再度コースに向かった吉本大樹。すると吉本はこのアタックでも素晴らしいタイムを刻んで見せる。2周のウォームアップラップから迎えたアタック1周目。まずはここで自身がマークしたトップタイムを0.2秒短縮する1'43"690でコントロールラインを通過すると、そのまま切れ味鋭く1コーナーへと侵入、連続アタックに突入していく。

吉本はここから勢いをそのままに第1、第2セクターを駆け抜けると、最終のテクニカルセクションとなる第3セクターも見事なセクタータイムをマーク。マシン特性的にはストレートスピードに注目が集まりがちなVantage GT2であるが、全てのセクションでバランスのとれたタイムを刻み叩き出したベストタイムは1'43"660。「(5月に富士で行われた)第3戦のセットをベースに、これまで戦って得たデータで改良を加えた」というマシンで見事堂々のトップタイムをマーク、予選に大きな期待を抱かせこのセッションを終了する事となった。

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【公式予選】
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C09E8542.jpg(C)triple a
天候:晴|コース:ドライ|気温/路面温度 開始時18℃/25℃ 終了時16℃/24℃

吉本大樹、午前中からのコンディション変化が影響し予選は5番手
今回のレースは通常のシリーズ戦とは異なり、土曜日に第1レース、日曜日に第2レースが行われるが、それぞれのレースは各ドライバーが一人ずつ単独でのレースとなるため、予選はそれぞれのグリッドを決めるために、各ドライバーが20分ずつの別セッションでアタックするスタイルとなった公式予選。

午前中の公式練習セッションは見事トップタイムで終えた吉本大樹。当然この公式予選には決勝のポールポジション獲得を目論み挑む事となった。その吉本はセッション開始からしばらくしてコースイン、アタックラップへと向かっていく。すると計測3周目、吉本は第1セクターを23秒0、第2セクターも31秒台で通過、この時点でのトップタイムをマークするかに思われた。ところが最後の第3セクターでタイムが伸びず、翌周にアタックを持ち越すことに。しかし翌周も第1セクターこそベストタイムとなる22秒台で駆け抜けたものの、第2セクターでスピードに乗れず。ここまできちんとアタックを出来ていない吉本はセッション残り6分となったこの時点で19番手。好調であった午前中の公式練習セッションから一転、難しい戦いを強いられる展開となっていく。

それでも吉本は続く計測で第1セクターを23秒0、第2セクターを32秒0で通過、共にセクター毎のベストタイムではなかったものの、最後の第3セクターを48秒6でまとめ、ようやくタイミングモニター上位の3番手に着ける事に成功する。ここからさらにタイムアップを目指した吉本大樹。しかし午前中から風向きを含めたコンディションが変化した事も影響しその後はタイムを伸ばす事が出来ず。逆にセッション終盤にタイムを伸ばしてきた2台にタイムを更新され、最終的にこの予選を5番手で終える事となった。

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【決勝】
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3U2A0724.jpg(C)triple a
天候:曇|コース:ドライ|気温/路面温度 開始時15℃/18℃ 終了時15℃/18℃

吉本大樹、トップ快走&見事なバトルで観客を魅了
金曜日に行われた公式予選の結果、自身が出走する決勝レース1を5番手からスタートする事となった吉本大樹。そのGT300クラス第1レースはスケジュール通りの土曜日14時にフォーメーションラップがスタート。上空には薄雲が広がっていたものの、幸い雨が落ちる事もなく、路面コンディションはドライの状態でスタートの時を迎える事となった。

予選、決勝共に、シーズン中とは異なるスタイルが多く取り入れられた今回のレース。その中でも「普段は見る事の出来ないシーン」として注目されていたのが「決勝スタンディングスタート」である。シーズンで通常行われているローリングスタートとは趣の違う緊張感に包まれたグリッド上には、フォーメーションラップを終えた各マシンが一旦グリッドに整列しスタンバイ。レッドシグナルの点灯と共に各マシンのエンジン音が急速に高まっていき、スタンドに詰めかけた2万人以上の観客が固唾を飲んで見守る中全てのレッドシグナルが消灯。この瞬間、22周に渡る決勝第1レースの戦いの火蓋が切って落とされた。

C09E8399.jpg(C)triple a
このスタートで素晴らしい動き出しを見せたのが吉本大樹。GP2やフォーミュラニッポンで見せてきたロケットスタートは今だ健在、スタートから第1コーナーまでの距離が短いここ富士スピードウェイながら、その短い区間で一気に2台をパス、3番手で第1コーナーへと切り込んでいく。吉本は混戦の中ヘアピンで1つポジションを落としたものの、ここは落ち着いてその後のポジションをキープ、まずは4番手で2周目へと入っていく。するとここからが吉本劇場の幕開けとなる。ストレートから前のマシンとの距離を計っていった吉本は、第1、第2コーナーの先、コカコーラコーナーのアウト側からという難しいラインでNo.46 アップスタートMOLA Z(阿部翼選手)をパス、まず3番手のポジションを取り戻すと、続く3周目にはまたしても同じコーナーで、今度は予選トップタイムをマークしていたNo.43 ARTA Garaiya(高木真一選手)に仕掛けていく。

サイドバイサイドの手に汗握る攻防にスタンドからも大歓声が上がる中、吉本はここでも見事なオーバーテイクを決めこれで2番手にポジションアップ。ここからさらにペースを上げると、この時点でただ一人1分44秒台のラップタイムを並べトップのNo.74 COROLLA Axio apr GT(国本雄資選手)との差を詰めていく。そして迎えた10周目、「レース序盤からオーバーステアがきつくてタイヤが傷むのが早かった」という吉本であったが、それを全く感じさせないスピードでNo.74 国本選手の背後に近づいていくと、最終テクニカルセクションでは完全なテール・トゥ・ノーズ状態に。さらに最終コーナー立ち上がりからスピードに乗ったtriple a Vantage GT2はNo.74 国本選手のスリップストリームに入り込み、続く11周目の1コーナー手前でイン側のラインへ。この完璧なアタックにはNo.74 国本選手も抵抗できず、吉本はこれで遂にトップに浮上、スタンドからの大歓声を背にチェッカーを目指していく。

しかし、このころにはすでにタイヤのライフからペースが上がらなくなってしまっていた吉本大樹。苦しい状況を感じさせない完璧なオーバーテイクでトップには立ったものの、今度は数周に渡りNo.74 国本選手のアタックを受け続ける展開になってくる。それでも今度は経験の差を感じさせるライン取りを見せ、ペースで上回るNo.74 国本選手を巧みにブロック。スピードだけでなく巧さも如何なく発揮しながらトップのポジションを守り周回を重ねていく。ところがレースも終盤に近付いてきた17周目、後続の集団を抜け出してきたダンロップタイヤユーザーのNo.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430(平中克幸選手)がトップの2台に追いついた事でレースが大きく動き出す。

C09E8504.jpg(C)triple a
18周目にNo.74 国本選手を交わしたNo.11 平中選手が吉本大樹の背後に忍び寄ってきたのは19周目。それでも吉本はここでも見事なライン取りを見せ、タイヤと路面のマッチングから全くペースの落ちないNo.11 平中選手を抑え込んでいく。しかし迎えた20周目、「もうタイヤが限界に達していた」という吉本は平中選手と1コーナーの侵入からサイドバイサイドに。そして次のコカコーラコーナー手前でNo.11 平中選手のアタックを受ける。レース後には「あそこで押さえていてもどこかで抜かれていたかもしれない。今日のダンロップは強かった(吉本大樹)」とコメントを残した場面であったものの、吉本も簡単には譲らない。するとここで平中選手の右フロントがわずかに吉本の左リアに接触、さらにこの接触で吉本の姿勢が乱れ両者は再度接触。それでも2台はこの極限状態でマシンをコントロール、すぐさま体制を整え無傷でコース上に留まり続く100Rへと入っていく。結果的に吉本はここでポジションを落とす事になったものの、この2台の争いにはスタンドからも「まさに「4輪格闘技」の代名詞を公言するGTレースに相応しいバトル」という声と共に大歓声が湧き上がった。

さらにレースはこれで終わらない。残り3周、ポジション2番手の吉本に今度は再度No.74 国本選手がアタックを仕掛けてくる。それでも吉本はここから巧みなライン取りを続けながら付けいる隙を与えず、最後はNo.74 国本選手に「ミスを誘ってはみましたが、吉本さんもすごいうまくて、ムリでした。」と言わせる走りでポジションを死守。バトルに次ぐバトルが展開された22周の激戦を戦い抜き、最後は2番手のポジションでチェッカーを潜り抜ける事となった。

しかしレース終了後、吉本大樹にはまさかの結果が待っていた。20周目の平中選手との接触がペナルティー対象とされ、何と吉本のみにレース結果に30秒のタイム加算が言い渡される。さすがにこのジャッジにはチームも納得できずすぐさま抗議の為にコントロールタワーへ向かう。しかし一度出された判定に抗議は受け入れられず。吉本大樹の魅せた素晴らしいレースがリザルトに反映される事はなく、正式結果は13位という結果でレースを終える事となった。

これで今季の全レース日程を終えたtriple a Vantage GT2&A Speed。参戦1年目ながらフリー走行を含めた公式セッションで度々トップタイムを記録、第3戦富士ラウンドでは表彰台も獲得する等、新規参戦チームとしては目覚ましい活躍を見せてきた。さらに今回の富士スプリントカップで見せた快走でA SPEEDにとって来季以降の更なる活躍を期待させるに十分なインパクトを残す一年となった。

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【吉本大樹コメント】
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スプリントレースはやはり楽しいですね。非常に楽しめたし、ファンの皆さんにとっても普段とは違うレースを見れて楽しんで頂けたのではないかと思います。

フリー走行は路面状況がよくありませんでしたが、グリップ力は悪いながらも我々は非常に順調でトップタイムで終える事ができました。でもこの時の風向きを全く頭にいれずにマシンバランスをコメントしてしまった事で、予選のセットで少しミスをしてしまいました。それでも5番手からのスタートは十分に狙える位置だと思っていたので決勝は絶対に勝ちにいくつもりでした。

スタートはマシンの特性でもあるトルクも味方して1コーナーまでに2台かわす事ができました。ヘアピンで阿部に抜かれてから次のコカコーラまでの間に3回も接触しながら、すぐにポジションを3位に戻す事が出来たのですが、最初からオーバーステアが酷かった為、終盤にはタイヤが厳しくなることが予想できたので序盤に全開プッシュしました。やはりトップに立った頃にはリアタイヤがきつくなってその後はポジションを守る事でいっぱいでしたが、守りきれる展開でした。予想していなかった11号車が来るまでは...。

平中が凄い勢いで追い付いてくるのが見えたので絶対にバトルになると覚悟していました。こちらはタイヤが厳しくなってきている状態で、逆に平中のダンロップはかなりイケてる状態なのは間違いなかったので、いずれにしてもどこかで抜かれていたと思います。加速はこちらの方が速いんですが、中間からの伸びが平中(11号車)の方が速くて1コーナーで並ばれてしまいました。お互いフェアなプレーでしたが、コカコーラまでの間で少し押されてふらついた後に再度接触しポジションを落としてしまいました。大きな衝撃でしたしお互い危ないシーンではありましたが、どちらも飛び出す事なくレースを続行させました。ここでポジションを落としてしまい、それ以上はポジションを落とせないので3番手を走る国本(74号車)をいやらしくブロックしてなんとか2位のままチェッカーを受けました。

その後のペナルティーの判定には本当に驚きました。すぐにコントロールタワーへ行きましたが、確かに映像を見ると僕が寄せているように見えます。が、まずそこで寄せる必要も無いし、僕はそんなことはしません。最初の接触でふらついたのが原因で再度接触してしまっているのに、「ステアリングを切りこんでぶつけに行っている様に見える」とのことで、何の反論も受け入れられないまま正式結果を出されてしまいました。未だに納得できていません。まずカメラの位置が僕にとっては不利だったと思います。放送をスローで確認してみるとどちらの方が切りこんできているかよく分かります。別に平中を責め立てている訳ではありません。最初の接触でお互いがふらついたんでしょうから。しかし、最後の接触の原因はそもそもどこにあるのかという部分を無視してペナルティーが出された事は非常に残念です。これがカメラの位置の問題で運が無かったというのであればそれまでですが、客観的に見てもペナルティーが出されるレベルでは無いと思うし、故意にやった訳でも自らが引き起こしたことでもないことに対して危険とみなされた事は心外です。そもそも四輪格闘技って何なんでしょう?面白いレース展開だったと思うんですけどね。本当に残念でした。

でも自分やチームのパフォーマンスには非常に満足しています。解ってくれる人にだけ解ってもらえたらそれで十分です。賞金でスタッフを食事に誘う事はできなくなってしまいましたが(苦笑)、2010年最後のレースはめちゃめちゃ楽しめました。

今期も応援してくださった各スポンサー様、ファンの皆様、2010年初参戦のA SPEEDを応援して下さった全ての皆さん、そして一年間一緒に戦った松田さんとチームの皆、本当にありがとうございました!これに懲りず来季以降も引き続き魅せるレースをしていきたいと思います!!
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(C)アンリミテッド



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