Formula Nippon

FN_Rd8:SPEEDMASTER MOONCRAFTリリース

      '99全日本選手権 フォーミュラ・ニッポン ROUND 8
          セントラルパークMINEサーキット
            9月18日・土曜日 公式予選

        魅せたベテランの味。影山、納得の15番手
         道上、痛恨のコースアウトで17番手

9月も半ばを過ぎたというのに、中国地方はこの陽気だからたまらない。今年
2回目となるセントラルパーク美祢サーキット周辺は午前中から気温30℃を
越えた。前戦で見せた活躍をこの美祢ラウンドにおいても再現させるべく、道
上龍、影山正彦のマシンにはツイスティなコース用に細部まで手が加えられて
のサーキット入り。とはいえ、道上車はローラ+MCSバージョンの発展版を使い、
影山車にはより異なる角度からのアプローチという意味から、ローラオリジナ
ルのシャシーがベースとなっている。
空力面ではもちろんのことサスペンションにも大幅に手が加えられており、い
つもどおり、午前のフリー走行と1回目の予選はセットアップに集中、2回目の
予選から本格的なアタックに入ることになっていた。道上、影山ともに細かく
ピットイン・アウトを繰り返しながら様々なセットアップをトライしていた。

朝のフリー走行と1回目の予選でトップから約1秒差の12番手タイムをマーク
した道上車は、トラクション不足の問題を抱え、その解決を中心にセッティン
グを進めて行き、2回目の予選で多少のリスクは承知で新しいパーツを投入し
てみることになった。

一方の影山は、トップから1・6秒離されて1回目の予選を16番手に終わってい
るが、路面コンディションの悪化から各車タイムを午前から大幅に落としてい
る中で、タイム的には午前と遜色のないものであった。それはマシンの仕上が
りの良さを示しており、影山自身も「順位はともかく、マシンは大幅に進歩し
た。レイナードに対しての戦闘力はまだまだだけど、自分が納得できる攻めを
したい」と闘志を露にした。道上は少々ギャンブルに近いセットアップで、影
山はそれまでの路線を崩さずに2回目の予選に臨むこととなった。

そして迎えた予選2回目、道上、影山ともにラスト15分までニュータイヤを投
入せずセットアップに集中した。道上に関しては新しく投入したパーツの効果
は大きく現れず相変わらずトラクション不足に悩まされる。足回りを中心に様々
な手を施すものの「今一つしっくりこない」と報告。最後のアタックでは「思
うところあって」自らイメージしたセットアップをリクエストし、チームもそ
れにかけてみることに。

最後のアタックに出ていった道上は1周目、1分17秒671とそれまでの自己ベ
ストをマーク、その勢いで連続アタックに入ったその周のヘヤピン、突然マ
シンの姿勢を崩しそのままコースオフ。マシンはグラベルにはまってしまい、
道上はアタックし切る前にマシンから降りるしかなかった。

影山はユーズドタイヤで1分18秒フラットで自己ベストをマークしたところで
ニュータイヤを投入。じっくりとタイヤを暖め機が熟すの待ってアタックに
入った影山は、いきなりそれまでの自己ベストを1・3秒も上回る1分16秒
794を叩き出し9番手まで浮上した。次の周もアタックし16秒台を連発。そ
こでラスト5分でピットに 戻り左右のタイヤを入れ替えて最後のアタックに
入った。結局、スローカーに引っ掛かりタイムを更新させることができず最終
的には15番手まで落ちてしまったが、ニュータイヤの使い方などベテランのう
まみを存分に魅せた影山のアタックだった。

■由良拓也チーム監督
「MCSに変わった道上車に関して、美祢でテストした時のデータの再現性が薄
れて しまっていて、走りはじめからこれまでの傾向とは異なる方向性で始まっ
てしまった。以前はフロントが入らない傾向があってその対策を施してここに
やってきた。しかし走り始めてみると、フロントがよく入り、むしろオーバー
ステアの傾向が強く、こちらが用意したプログラムが走りはじめから崩れてし
まった。それから軌道を修正しながらセットアップを進めてきたが、いまひと
つ満足の行くレベルまで至らなかった。
影山車に関しては、美祢でのテストデータをベースに、前回のテストで道上に
装 着して良い結果の出ているアンダートレイを装着して走行を開始したが、
その効果がすぐに出てアンダーステアが強くなってしまった。つまりリヤのダ
ウンフォースが向上したわけで、それに対応するためにフロントウイングに、
MCSバージョンを トライしたらそれがまた良かった。これに付随してさらにリ
ヤのダウンフォースを増やすことでバランスを向上させることができたんです。
だから影山車にはテスト時のデータ+道上車の良かった時のパーツ+MCSのフロ
ントウイングといいところど りのマシンとなった。影山車に関してはこれま
でで一番いい仕上がりといえるだけに、明日の決勝も頑張ってほしい。また、
影山が見せたアタックのうまさには改めて彼のポテンシャルの高さを再認識し
ました」

■道上 龍(予選17番手)「最後までトラクション不足を解決できないままア
タックに入った。アタック1周 目はまだタイヤが全体的に温まっているか否か
確認しながらのアタックだったため、フルアタックではなかった。それでも自
己ベストが出ていたから、次の周に本格的なアタックに入ったんですが、ヘヤ
ピンの進入で少し速すぎたか、バランスを崩しそのままコースオフしてしまっ
た。単純に僕のドライビングミスで、チームには申し訳なく思う。明日の決勝
ではしぶとく追い上げます」

■影山正彦(予選15番手)「マシンは徐々に良くなってきた。2回目の予選では、
思いきりアタックできるよ うな手応えを感じていた。予選タイヤを自分なり
にうまく使え、順位には満足できないけど、自分の力を出し切れたという意味
では満足している。前回の美祢戦ではアクシデントに巻き込まれて満足にレー
スを走れなかったので、明日は最後までキチンと走り切る」

情報提供:SPEEDMASTER MOONCRAFT
          スピードマスターレーシング事務局
          http://www.speedmaster.co.jp


           ** FMOTOR4F SysOp 北島滋穂(sdi00685@nifty.ne.jp) **



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