鈴鹿サーキットで行われているフォーミュラニッポン第9戦の決勝前フリー走行は、ハーフウェットから徐々に乾き始める路面コンディションの中で行われ、#31ロイック・デュバル(PIAA nakajima)の出した1分48秒249がベストタイムとなった。
フリー走行は午前8時30分より開始された。
昨夜から降ったりやんだりを繰り返している小雨の影響で、開始時点の路面はハーフウェットの状態。
このためフリー走行開始に先立ってウェット宣言が出された。
走り始めは大半のドライバーがウェットタイヤを選択していたが、走行が進むにつれて路面は次第に乾き始め、それに合わせて徐々にスリックタイヤに履き替えるドライバーが増えていった。
ラップタイムも、最初は2分を越えていたが、いち早くスリックに履き替えたブノワ・トレルイエが開始から10分が経過したところで1分57秒669を記録。
この時点でウェットタイヤのベストは武藤英紀の1分59秒380。
このあたりから徐々にスリックタイヤ勢がウェットタイヤのタイムを上回り始めた。
雨は殆ど止んでいる。
予定時間の半分を消化したところで、トレルイエは53秒087までタイムアップ。
58秒637の高木虎之介が2番手につけていたが、すぐにポールシッターの松田次生が56秒179を出して上回ってきた。
そして、残り時間が10分を切ったところでデュバルが51秒189を出してトップに。2番手には今回初参戦のJ.P.オリベイラが52秒766で続く。
デュバルはその後も区間ベストを次々に更新し、50秒117を記録する。
井出有治も50秒612を出して2番手に上がってきた。
これに対してトレルイエは残り時間7分のところで49秒927と、いち早く50秒台の壁を破ってみせるが、すかさずデュバルも49秒436を出してくる。
ここからチェッカーまではこの二人が交互にベストタイムを出し合う展開となり、最終的に48秒249までタイムを縮めたデュバルがこのセッションのトップタイムとなり、新チャンピオンのトレルイエは48秒474がベストとなった。
以下、3番手にポールシッターの松田、4番手に井出、5番手にロッテラー、6番手には終了間際にタイムを上げた本山が入った。
第9戦決勝は午後2時5分より、51周で行われる。
Text:Kazuhisa SUEHIRO / Photo:FMOTOR