Formula Nippon

FN:第7戦鈴鹿決勝第2レース 小暮トップ浮上も痛恨のエンジンストール!オリベイラが今季2勝目を挙げてシリーズ王者に

全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦の決勝第2レースは11月7日午後、鈴鹿サーキットで行われ、ポールポジションの#19ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が一旦は#32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)に先行を許すも、中盤のピットストップで逆転し、第2戦もてぎに続く今季2勝目を挙げるとともに、2010年のシリーズチャンピオンを獲得した。
2位は#36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、小暮はピットストップでのエンジンストールが祟って大幅にタイムをロスし、惜しくも優勝とタイトルを逃した。
(天候:晴れ コース:ドライ 観客動員数:16,000人)

fn_r07_r2_start2

fn_r07_r2_start3

fn_r07_r2_start4

fn_r07_r2_start5

fn_r07_r2_19

fn_r07_r2_36

fn_r07_r2_32

fn_r07_r2_1

fn_r07_r2_oliveira-lotterer.

fn_r07_r2_podium1

fn_r07_r2_podium2

決勝第2レースは午後2時30分スタート。後方で#10塚越広大がストールにより最後尾に順位を落とす一方で、上位陣はオリベイラがホールショット、後方では2位小暮、3位#31山本尚貴が併走状態で1コーナーへ進入、接触を避けて山本が引いた隙を狙って5番手スタートのロッテラーが2コーナー立ち上がりで3番手に浮上した。
この間にピットストップで給油する作戦を採り、軽めの燃料でスタートした小暮は一気にオリベイラとの間隔を詰めていき、2周目の1コーナーでアウトからオリベイラをパス、一気に後続を突き放しに懸かる。
この状況で小暮がタイトルを獲得するには、オリベイラが3位以下でフィニッシュすることが条件だったが、3位ロッテラーと2位オリベイラのギャップは1秒前後で推移した。

さて今回の第2レースではタイヤ交換が義務付けられており、各ドライバーはスタートから10周経過してからゴールまでの間に最低1回のピットストップを行うことになっていた。
このため10周終わりで#37大嶋和也がピットインしたのを皮切りに、#20平手晃平、#8石浦宏明、#2伊沢拓也、#18平中克幸らが相次いでタイヤ交換を行った。
なお交換本数は自由となっていたため、大半のチームはリヤ2本交換という作戦を採ったが、その中で平手が前後4本交換を選択、4位の山本はタイヤ4本に加えて給油も行うフルサービスのピット作業を行った。
一方5位のデュバルは右フロント1本交換、スタートで出遅れた塚越は左リヤ1本交換という変則的な作戦で作業時間を短縮してきた。

そうした中、上位陣で最初に動いたのはトップの小暮だった。小暮は17周終わりでピットイン。山本と同様に給油とタイヤ4本交換を行ったが、ここでエンジンストールという痛恨のミスを犯し、作業時間23秒と大幅にタイムロスを喫してしまった。

これをみて2位オリベイラは18周終わりでリヤ2本交換、ロッテラーは20周終わりで右リヤ1本交換で小暮の前でコースに復帰した。

20周目にファステストラップを記録するなど懸命に追い上げを図った小暮だったが、どうしてもロッテラーを攻略することができず、レースはそのままオリベイラ、ロッテラー、小暮の順で28周を消化、オリベイラが第2戦もてぎに続く今季2勝目を挙げた。
この結果シリーズポイントはオリベイラ47.5、ロッテラー43、デュバル39.5、小暮38となり、オリベイラが今季のドライバーズチャンピオンを獲得した。

なお、チームタイトルはチームインパルが、ルーキー・オブ・ザイヤーはこのレースを5位でフィニッシュした山本尚貴がそれぞれ獲得した。

2010年のフォーミュラニッポンは全7戦、8レースを行って勝者6人と近年まれに見る激戦で幕を閉じた。この後11月13、14日の特別戦を経て、2011シーズンは来年4月17日、鈴鹿サーキットで開幕する。

Text: Kazuhisa SUEHIRO / Photo: Motorsports Forum


トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

検索

最新ニュース