スポット参戦2レース目にして優勝を遂げた伊沢の走り。(Photo:FDO)
伊沢、2レース目で優勝 03年度フォーミュラドリームレースも、いよいよシリーズ最終戦を迎えた。鈴鹿サー キットは薄曇り。第11戦決勝レースは午前11時5分から始まった。ポールポジショ ンは武藤英紀、その隣には伊沢拓也と、前日のレースと同じフロントローに、坂本 祐也、友森雄一、岡本章平、平出英敏、安田裕のぶが続く。 好スタートをきめたのは、伊沢だった。伊沢はストレートイン側を加速、アウト側 にいた武藤に並びかかった。それを見た武藤はイン側に寄せて伊沢のブロックにか かる。しかし伊沢の加速は良く、武藤を抜き去る勢いがついていた。そこで武藤が さらに寄せたため、伊沢は進路を失って第1コーナー手前イン側のダートへ落ちて 姿勢を崩した。 伊沢はペースを落としながら姿勢を制御しコースに復帰したが、巻き込まれる形で 坂本と友森がスピンして第1コーナーでスピンオフ。坂本はコース復帰を果たした が友森はそのままレースを終えてしまった。この混乱が収まったとき、先頭は伊沢 を大きく引き離した武藤のものになっていた。以下、伊沢、岡本、安田、高崎保浩 という順になってレースは始まった。 2周目、安田が岡本に迫り、130Rのインをさして3番手へ浮上した。このときわずか な接触が起きて岡本はスピン、大きく順位を落とした。またこれを見てアクセルを ゆるめた高崎は藤井誠暢に抜かれた。その後高崎は藤井を抜き返そうと攻め立てる が届かない。この4番手争いに後方から平出が加わり、接戦が始まった。 高崎が4番手を取り戻したのは7周目の1コーナーでのことだった。そして次の周に 入ったとき、先頭を走る武藤に失格裁定が下り、黒旗が提示された。これを受けて 武藤は10周を終えてピットロードへ退いた。この結果、先頭は伊沢となり、安田と 高崎がこれを追いかける展開となった。 後方では、4位の藤井に迫った平出が12周目の2コーナーで姿勢を崩し、次の周には デグナーでコースオフして大きく順位を落とした。レース終盤、5位にいた武田雄 一、行方由久、追い上げてきた岡本が接戦を繰り広げた。 伊沢は、背後の安田との間に2秒前後の差を維持してレースを走りきった。スポッ ト参戦2戦目の優勝である。2位には安田、3位には前日に引き続きファステストラッ プを記録した高崎、以下藤井、武田、岡本が入賞した。 詳しくは公式サイトへ。http://www.f-dream.gr.jp