全日本GT選手権シリーズ(JGTC) 第3戦 「JAPAN GT Championship MALAYSIA」 公式予選 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■開催月日:2004年6月18日 ■開催場所:セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ■#12「カルソニックIMPUL Z」が予選終了間際に逆転ポール獲得 #22「モチュールキーバリューZ」4位、 #3「G’ZOX・SSR・ハセミZ」7位、#1「ザナヴィ ニスモZ」8位 JGTC第3戦は、2年ぶりの開催となったマレーシア・ラウンド。例年だと気温が35℃ を超え湿度も高いため晴れるとまさに灼熱となるが、今年は雨模様で公式スケジュー ルが始まった。6月18日(金)は、朝10時頃から激しい雨が降り、気温は26℃。涼し いとさえ感じるコンディションであった。 公式予選1回目、全車水しぶきを上げながらコースインしたGT500専有走行は、まず はハンディウェイトのない#3 Zが早々とトップタイムをマーク。ニスモは、#1 Zが 本山哲、#22 Zはミハエル・クルムがこの時間帯を走行した。ウェイトハンディは、 #1が40kg、#22は30kg。本山は6番手タイム、クルムは途中の小雨時にクールダウン してタイムアップを試みたが、7番手であった。 GT300との合同走行時間は、小雨が断続的に降る状況で、#1はリチャード・ライア ン、#22は影山正美がスタートした。そして、予選終了間際にライアンが本山のベ ストタイムを約0.4秒縮めて6番手をキープ。影山もタイムアップに挑んだが、勢い あまってグラベルベッドにスピンアウトしチャンスを逃した。 Z勢は、#3が終盤にトップの位置を明け渡すものの2位、#12が4位、#1が6番手で予 選1回目を終了。その後#3は予選中のペナルティにより最速タイムが抹消されて4位 に、#12が代わりに3位に繰り上がった。 2回目の公式予選が行われた午後5時にはすっかりドライとなっていた。 気温は31℃、路面温度33℃で、まずまずのタイムアタックコンディションであった。 混走から始まったセッションは、各チームともドライタイヤ2セットをフルに使っ たタイムアタック合戦となった。ミハエル・クルムの#22 Zは早速クリアラップを キャッチしてトップタイムをマーク、影山正美にバトンタッチした。#1 Zの本山哲 もフレッシュタイヤでタイムアタックし、約0.2秒差でクルムに続いた。さらに、 本山から交代したリチャード・ライアンも激しくプッシュし、さらに0.1秒タイム を縮めた。 アタック合戦の山場はセッション最終のGT500専有走行であった。ニスモの2台はそ ろってニュータイヤに交換。クルムはラップを重ねるごとにタイムアップ。しかし、 他の車両もタイムアップを果たしたために最終的に4番手の位置に落ち着いた。本 山はクリアラップの間合いを計ったが、理想のアタック環境を作れないまま予選終 了を迎えた。#3 Zのエリック・コマスもタイムを縮めるものの、7位で走行を終了。 そして、この日快心の走りを見せた#12 Zのブノワ・トレルイエが計測終了間際に ベストタイムを更新、混走時間の15位からポールポジションに躍り出ることとなっ た。 ■公式予選結果 Pos. Car Name No. Driver Laps 1 カルソニック IMPUL Z #12 ブノワ・トレルイエ/井出有治 2'00"166 2 WOODONE トムス スープラ #36 土屋武士/マルコ・アピチュラ 2'00"173 3 DYNACITY トムス スープラ #37 ジェームス・コートニー/片岡龍也 2'00"190 4 モチュールキーバリューZ #22 影山正美/ミハエル・クルム 2'00"706 5 イエローハットYMSスープラ #35 服部尚貴/脇阪薫一 2'00"809 6 エッソウルトラフロースープラ #6 脇阪寿一/飯田章 2'01"040 7 G'ZOX・SSR・ハセミZ #3 金石年弘/エリック・コマス 2'01"127 8 ザナヴィ ニスモ Z #1 本山 哲/リチャード・ライアン 2'01"186 9 TAKATA童夢NSX #18 道上 龍/セバスチャン・フィリップ 2'01"186 10 auセルモスープラ #38 立川祐路/荒 聖治 2'01"351 ◆ニスモモータースポーツの詳細は「NISMO official web site」をご覧下さい。