全日本スーパーフォーミュラ選手権第10戦は30日、鈴鹿サーキットで公式予選を行い、野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)がポールポジションを獲得した。
鈴鹿は昨日より雲は多いものの早朝より穏やかな好天に恵まれ、公式予選が午前9時5分より行われた。気温は17度、路面温度は20度だ。ノックアウトQ1はA、Bグループに分けられそれぞれ上位6台がQ2に進出。Q2のタイムアタックで上位12台のグリッドが決定する。
■ノックアウトQ1(Aグループ)
このセッションは10分で行われた。各車1周を回りピットインして、ニュータイヤに履き替えピットアウトする。各車ウォームアップに2周を費やし、3周目からアタックに入る。
最初にアタックしたのは大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING SF19)で1分37秒410でまずはトップに立つ。次にアタックした牧野任祐(DOCOMO DANDELION M5S SF19)は大湯のタイムを大きく上回る36秒860をたたきだしトップに浮上。
3番手でアタックした笹原右京(TEAM MUGEN BINGO SF19)は、1分37秒144で牧野に続く2位に滑り込んできた。
その後、トップ牧野と2位笹原のタイムを上回るドライバーは現れず、3位には昨日ノックアウトされたサッシャ・フェネストラズ(REALIZE Corporation KONDO SF19)が1分37秒203で付ける。
4位にはジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)、5位には国本雄資(Kids com KCMG Elyse SF19)が入り、大湯はなんとか6位に踏みとどまった。
ここでは、昨日決勝で3位に入った佐藤蓮(Red Bull TEAM GOH G01 SF19)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING SF19)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE SF19)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL SF19)、大嶋和也(docomo business ROOKIE SF19)がノックアウトされた。
■ノックアウトQ1(Bグループ)
このセッションも10分間で争われた。ニュータイヤに履き替え2周のウオームアップの後、各車アタックに入る。
最初にアタックを始めたのは野尻智紀(TEAM MUGEN MOTUL SF19)。Aグループトップ牧野のタイムを大きく上回る1分36秒440をたたきだしトップに立った。
続いて、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING SF19)は1分37秒071で2位に立つが、直後大津弘樹(DOCOMO DANDELION M6Y SF19)が36秒650で2位に浮上した。
その後、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING SF19)が1分36秒695で3位に食い込む。4位には宮田莉朋(Kuo VANTELIN TOM'S SF19)が、5位には地元伊勢出身でルーキーの三宅淳詞(TEAM GOH G01 SF19)が、6位には平川亮(carenex TEAM IMPUL SF19)が続いた。
山本は7位まで順位を落とし、ここノックアウトされた。他には、小林可夢偉(Kids com KCMG Cayman SF19)、松下信治(BYOUBUGAURA B-MAX SF19)、山下健太(REALIZE Corporation KONDO SF19)がここで予選を終えた。
■ノックアウトQ2
このセッションは7分間で行われた。ここでは各車ニュータイヤを履いてコースインを待つ。残り5分前後で各車一斉にコースイン。2周ウォームアップの後アタックを開始する。
ここでも野尻が真っ先にアタックを開始。なんと35秒台に迫る1分36秒003をたたきだし、トップに立つ。次にアタックを行った牧野は36秒789で2位、さらに笹原が36秒612で2位、大津が36秒482で2位と2位がめまぐるしく代わるが野尻のタイムには遠く及ばない。
しかしその後アタックを行った、宮田が渾身の走りで1分36秒043をたたきだし、野尻のタイムに迫るもののわずかに及ばす2位に浮上した。
大津は3位に、笹原は4位に後退。5位には坪井が食い込み、平川が6位に続いた。
決勝レースは午後2時30分より31周で行われる。すでにチャンピオンは決定しているが、有終の美を飾るドライバーは誰になるのであろうか。
Text: Yoshinori OHNISHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI
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