決勝日のスポーツランドSUGOは好天とは言い難いが天候は曇り。午後からは晴れの予報が出ている。決勝はドライコンディションのレースが観られそうだ。
午前9時から行われた30分間のフリー走行では、各チームは決勝を想定したドライセッティングとマシンチェックを行う。昨年秋に行われた決勝レースのファステストラップが1分06秒350(ニック・キャシディ)。このあたりが目安になるだろう。
路面はやや濡れた部分はあるものの走行に支障はない。全車ドライタイヤでコースイン。
10分経過。順位は、#1山本1分08秒367-#51松下08秒801-#5福住09秒598-#12塚越09秒670-#15大津10秒468-#6牧野11秒390と上位はすべてホンダエンジン搭載車が占めた。
20分経過。順位は、#1山本1分07秒142-#38坪井07秒152-#3山下07秒238-#5福住07秒367-#16野尻07秒451-#39阪口07秒594-#64大湯07秒778-#6牧野07秒867-#36アレジ07秒867-#37宮田07秒913と10番手までが07秒台に揃った。1位から10位までの差は0.771秒という混戦だ。
残り4分から決勝セッティングでの最後のアタックが始まり、#20高星07秒093、#64大湯06秒749が次々にトップタイムを更新。
走行終了。#64大湯(06秒749)、#20高星に、決勝で逆襲を狙うベテラン2人、#1山本-#16野尻が続く結果となったが、何とトップから最下位19位の#14大嶋までのタイム差は0.992秒と全車のタイムが1秒以内に収まるという超接近状態となった。
こうなると、やはり抜きにくいSUGOのコースではグリッドとスタートが重要になってくる。これに使用時間が200秒に拡大されたオーバーテイクシステムがどう影響してくるのかが気になるところだ。
改めて決勝の見所を整理すると、ポールスタートの#19関口と包囲網を敷く若手#6牧野、#39阪口、#37宮田らの戦い。速さはあるが予選のミスで下位に沈んだ#51松下、#38坪井、そしてポイントリーダー#16野尻、チャンピオンナンバーを背負う#1山本の戦いぶりなどだろう。
決勝は午後1時30分スタート。53周で争われる。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Katsuhiko KOBAYASHI