8月1日、フォーミュラ・リージョナル選手権の開幕戦決勝(15周)が、静岡県・富士スピードウェイで行われ、ポールシッターの#3阪口晴南(Sutekina #3)がスタートでやや出遅れる場面はあったものの、3周目にトップを奪い返すと残る周回を危なげなく走りきり、独走でフォーミュラ・リージョナルの初ウィナーに輝いた。
予選のタイムを見る限りスタートさえ失敗しなければ#3阪口の独走が確実視されたが、あろうことか#3阪口は出遅れ、代わって3番手スタートの#5金丸ユウ(Sutekina #5)がトップに躍り出る。
#3阪口より手痛い失敗を犯したのが#6高橋知己(Super License)。エンジンをストールさせグリッドから動けず。大きく順位を落とすことになってしまった。
1周目、#5金丸の先行を許した#3阪口はやや焦ったのかテクニカルセクションでもミスを犯し、一時#8篠原拓朗(Sutekina #8)にもかわされてしまう。しかし、そこで我に返った#3阪口は冷静に#8篠原をかわすとトップ#5金丸を追う。
明らかにペースの速い#3阪口は、ベストラップを更新しながら猛追し、3周目の1~2コーナーで#5金丸に並ぶと難なく前に出てトップ奪還に成功。
トップに立ってからの#3阪口の走りは見事だった。1分37秒2から37秒5のタイムを正確に刻み続け、2位#5金丸との差を確実に開いていき独走状態に持ち込むと、最後は10秒近い差をつけフィニッシュ。記念すべきフォーミュラ・リージョナルの初ウィナーになった。
スタートで最後尾まで落ちた#6高橋は、マスターズドライバーを掻き分けて、時折トップ#3阪口に匹敵するタイムを刻みながら順位を回復。14周目に6位まで順位を上げフィニッシュを迎えた。ベストタイムでは#3阪口に続く2番目。しかもほとんど差がないだけに返す返すもスタートミスが悔やまれるレースとなった。
マスターズクラスは、クラスPPの#11植田正幸(RnーsportsF111/3)が逃げ、#4今田信宏(J-MS-RACING-SAR)が追うという展開が続いたが、10周目の1コーナーでトップ#11植田がスピン。労せずして首位の座を手に入れた#4今田がクラス優勝(総合7位)。
Text: Shigeru KITAMICHIPhoto: Motorsports Forum
Shigeru KITAMICHI